ひとり遊び

「影踏み鬼」という歌詞が出てくるが、この歌を聴くと「目かくし鬼」を想い出す。
あなたは、子どもの頃、目かくし鬼(手探り鬼)をした経験があるだろうか?
目かくしをするのって、周りが見えなくて、不安を感じるよ。
(目の見えない人って、いつもこういう状態なんだ…)

目かくしして目が見えない時に、便りになるものが2つある。
ひとつは、自分自身。
手を広げて、足をしっかり踏みしめて、転ばないように気をつけるよね。
音を探り、周りの気配を感じるよね。いいかげんな自分では、歩いてゆけない。

そして、もうひとつは、人のやさしさ。
世の中には、いじわるな人もいるけど、やさしく導いてくれる人がかならずいる。
困っている時に、本当に助けてくれる人。そういう人は、必ずいる。
本当に自分が困っている時は、本能的に、そういう人がいる方向がわかるものだ。



【『私の声が聞こえますか』ほかに収録】

(初稿 2000.06.04)



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