かみ〜やのバス・エッセイ
+ かみ〜や的バス用語集
 かつて、矢口高雄さんのマンガ『釣りキチ三平』がブームになっていた頃が
ありました。その頃は、まだバス釣りなんて、芦ノ湖とその周辺オンリーの
地域限定の釣りでした。
 ところが、今や全国のほとんどの野池でバスの姿が見られます。
かみ〜やも3年前からバスフィッシングを始めました。
このコーナーは、そんなかみ〜やのバスライフを紹介します。
はじめてのバス釣り

 子どもの頃から、毎週土日は近くの豊川に釣りに行っていたかみ〜やでした。
でも、まだその当時(20年以上前?)は、自分の釣り行動範囲にバスなんて
いなかったなあ。
 なんせ、ガキの釣りですから、川釣りではフナ・コイ・ウグイ・ニゴイとか、
海釣りではハゼ・セイゴ・カレイなんがが、対象魚の全てでしたね〜。
 で、高校生になって、一時釣りから足を洗いました。そのまま、大学出て、
今の職についてからも、日本中の池にバスが増え始めて世の中がバス!バス!
と騒いでいるのにも気がつかないぐらい、釣りに対する興味を失ってました。
何でかな?(→o←)ゞはにゃ

 かみ〜やがバス釣りを始めたのは、1996年7月。職場の同僚かずさんに、
地元の駒場池(こまんばいけ)に連れていってもらったのがきっかけです。
 バス釣りのタックルなんて、一つも持っていなかったから、全部かずさんが
貸してくれました。
「ほんじゃあ、かみ〜やはこれ使ってよ」と、渡されたのが、
アンバサダー2500C&スコーピオンEV2652

 とりあえず、中学生の頃からベイトリール(→ダイワのミリオネア
…今の新型じゃないよ)は使っていたので、バックラッシュさせることもなく
投げられたのがうれしかったな。
 昔何度も苦労したサミングを、まだ指が覚えていたようです。
結局この日は、ふたりともNOフィッシュに終わっちゃった。(ノ_・、)グスン

 さっそく、翌日タックルを買いに行きました。お店でリールとかいじくって
いたんだけど、やっぱホンモノと安物って、天と地の差があるよね〜。
 結局、一番手触りの良かったのが、ミラクルジム愛用の
スコーピオンメタニウムXT(→旧メタだね)。
こいつとスコーピオンEV2652を買いました。
 あとラインとか小物買って、しめて45000円!(;>_<;)
 え〜? バス釣りって、こんなにお金かかるんだ〜。\(◎o◎)/      

駒場池→愛知県東三河地方にある大型ため池。以前ここで、ワニが捕まって騒がれた。
見つけたのは愛知県の水道関係の職員さん。釣りに来ていてつかまえたそうな。
実はこの駒場池、浄水場があるために釣りは禁止されている。
でも水道関係の人が釣りしてるんならいいのか?(/><)/ ヒィ
アンバサダー2500C→スウェーデンABU社製の小型ベイトリール。中学生の頃、
ルアー少年が誰もがあこがれたのが、5000Cという伝説の名機。でも高くて中坊には
手が出なかったよ。そこでダイワが出したのがミリオネア。国産初のアンバサダーの
コピーモデルでした。3種類出たけど、一番安い青いやつを5800円で買いました
(型番忘れた!誰か教えて)。引っ越した時に、なくしちゃった。今なら骨董価値かもね。
ベイトリールは、投げるときにラインの出を指で押さえてコントロールします。これがサミング
しないとバックラッシュといって、ラインがくしゃくしゃになることがある。ベイトを初めて使う人は
誰でも経験するね。このごろのリールはブレーキの性能がいいので、バックラしなくなってきてる
みたいだね〜。
スコーピオン→日本の釣り具業界の勢力をダイワと二分しているシマノのバスタックルのブランド名。
タックルっていうのは、釣り具のことだよ。リールもロッド(→竿)にもこのブランド名が
ついています。スコーピオンEVは、スコーピオンロッドシリーズの廉価モデル。
ミラクルジム(村田 基さん)はシマノのデモンストレーター。はでなオヤジで、少年たちから
王様」と呼ばれている。旧メタニウムXTは、当時のスコーピオンブランドのベイトリールの最高機種。
その後、新メタに進化して、今はスコーピオンアンタレスにその座を譲っちゃいました。
ダイワとシマノ、どっちも人気有るけど、かみ〜やは基本的にシマノが好きです。
こいつがランカーバスか!すごいすごい!

 1ヶ月の間、毎週の様にバス釣りに行ったんだけど、全然姿も見られないと
いう悔しい日々が続いたのです。みなさんは、バス釣り始めた頃、そんな感じ
じゃありませんでしたか? (;¬_¬) ぁゃιぃ

 再び、かずさんと一緒に、ある日の夕方、駒場池に行った時のことです。
かずさんが、ワームを流れ込みに投げて、タバコを取り出そうとロッドから
手を離していたら、急にアタリがありました。あわててアワセを入れたかず
さん。ぐんぐんロッドがしなっています。ツインパワーに巻かれた4Lbの
フロロカーボンラインがぎりぎり引き出されていくじゃないですか!

 2〜3分ぐらいのやりとりだったでしょうか、やがてソイツが水面に顔を
出しました。
ジャスト50pのランカーバス。生まれて初めて見たバスが50p!
「すごい!」いつかこんなヤツを釣ってみたい!マジにそう思いましたね!
ワーム→やわらかくて、ぷよんぷよんしているルアーです。ストレート系・グラブ系など、
色や形・大きさも種類があります。味や匂い付きもあります(→なんか妖しいね〜)。
バス釣りでは欠かせないソフトルアーです。
ツインパワー→シマノのスピニングリールのシリーズ名。最高級はステラシリーズ。高くて買えません。
でも、意外と釣り場で出会う中学生が持っていたりして、悔しいことがある。
フロロカーボンライン→ライン(糸)の種類。ナイロンより比重が重く、伸びが少ないそうです。
かみ〜やは使ったことありません。
ランカー→でっかいバスのこと。一般には50pオーバーをいうようだ。ランキングに入りそうなバスって
ことかな?
初めての1匹

 初めてバスという魚を生で見て、ランカーを持ち上げてその大きさに感動
した翌週のことでした。早朝から、地元の中学生たちがよく通うという、
通称ちび池(豊橋・小野田池)に行きました。スピナーベイトをゆっくり引いて
くると、突然重くなりました。「根掛かり?」って思ったらぐんぐん振動が
伝わってきます。「や、やった!?」
 引き上げられて、土の上で跳ねているそいつは、まぎれもなくバスでした。
大きさは23p。
 生まれて初めて親指をバスの口につっこんで、持ち上げました。親指に食い
込む、バスの歯のぎざぎざがうれしかったよん。v(=∩_∩=)やた!
しばらく、どきどきしていました。リリースしたとき、指に残ったバス臭さ
印象的だったね。
スピナーベイト→定番のハードルアーの一種。
くるくる回る羽根がついていて、かっこいい。
個人的には大好きなルアーです。
キャッチ&リリース→釣れたバスは、なぜか親指を口につっこんで引き上げるアクションが
一般的です。やっぱり見た目のかっこよさかな?
釣り上げたバスは持ち帰らず、生きたまま水に帰すのが普通だけど、食べたっていいと思いますよ。
初めてのランカー

1999年5月3日。東名高速道路赤塚PA近くの、宮池に行きました。
朝6時ぐらいから釣っていたんだけど、ぜんぜん釣れなくて帰ろうかなって
思ったら、ふたり組の中学生がやってきて「ここはザリガニだと釣れるよ!」
と教えてくれました。
中学生が、水たまりにいるザリガニを針につけてキャストすると、すぐに
アタリが!あっという間に25pのバスを釣るじゃありませんか!
(これはやるしかない!!)
かみ〜やも、まねしてザリガニを捕まえて投げ込みました。すると、2匹目の
ザリガニでアタリが!「来た!」30pの見事なバスでした。
 こうなると、もう止まりませんね〜。ルアーなんて草むらにほかっておいて、
エサ釣りです。中学生、ついに37pのきれいなバスを釣り上げました。
「大きいザリガニがいいんだよ」というので、なるたけ大きなザリガニを
捕まえて、木の枝が水面にかぶさっているような所にキャストしました。
 待つこと7秒、突然大きなアタリが!「☆☆☆!」
 リールをまいてもなかなか上がってきません。リールのドラッグが、
ぎりぎり音を立ててうなります。やがて宮池の澄んだ水の中に、銀色の魚影が
見えました。「でけえよ!40p以上ある!」と中学生。4分ほどのやりとり
の末、ついにバスをゲットしました。
メジャーで測ったら、何と52p!
 その口は、げんこつが入ってしまうぐらいの大きさで、片手では重くて持ち
上げるのも一苦労でした。ランカーはいつかは釣りたい夢でした。その夢が、
ザリガニ1匹でかなってしまいました。
 ルアーで釣ったんじゃないので、大きな声では言えないのですが、でも
うれしかったよ〜ん。(⌒^⌒)bうふっ

ドラッグ→魚の突然の強い引きからのライン切れを防ぐために、リールのスプール(糸巻き)を空回り
させる機能。こいつのおかげで、細い糸でも大物をあげることが出きるのです。
バスを食べてみたぞ〜

 あなたは、ブラックバスを食べたことありますか?
実は、かみ〜やは、フライにして食べたことがあります。┗(`O´)┛ホホッ
 1999年5月15日、28pぐらいのバスが釣れました。いつもなら、
もちろんリリースするんだけど、この日はなぜか「こいつを食ってみよう」
思い、家に持ち帰りました。
 さあ、持って帰ってしまった以上、後には引けません。覚悟を決めて、頭を
落とし、まず3枚におろしました。
「くっさ〜〜(/><)/ ヒィ」 例のバスの青臭い匂いが、キッチンに広がり
ました。ウワサ以上の匂いです。バスは皮の部分が臭いというので、まずそいつ
をはぎ取る必要があります。出刃をあてて引っ張るんですが、その丈夫なこと。
なかなかはぎ取れませんでした。
 匂いを我慢しながら何とか皮をはぎました。すると、すごくきれいな白身
でしたよ。切り身だけを見ると、鯛や鱈の切り身とそんなに差はありません
でした。
でも、においはやっぱりバスですね。(/><)/ ヒィ
 さあ、いよいよ料理です!白身魚なので、コロモをつけて、定番のフライに
しました。それに、レモン汁とケチャップとウスターソースをかけて、食べて
みました。ちょっとどきどき…(;¬_¬) ぁゃιぃ

「あれ? うまいよ! 全然くさくないじゃん」

 バスって、うまいよ! もともと食用で輸入された魚だから、うまいのは
当たり前なんでしょうけどね。去年の秋に琵琶湖に行ったとき、レストランで
ブラックバス定食を出していました。
 また、滋賀県では琵琶湖産のバスが「ヒメスズキ」と名前を変えて学校給食
で出てくるそうですね。滋賀県の子どもたちは、小さいときからバスを食べて
いるんだね。

 あなたも、今度釣れたバスを食べてみませんか? 調理の時に、匂いがあり
ますが、それを我慢すれば、おいしい魚ですよん。
青臭い匂い→釣れたバスをキャッチするために、バスの口に親指をつっこんで持ち上げたときに、
親指の腹にこの匂いがつきます。もちろん、バスをつかんでも掌につきます。
この匂いは、水で洗ったぐらいではとれないんだよね。
ヒメスズキ→うまい名前を付けたもんです。高級そうなイメージ作りに成功していますね。
「本日のメインはヒメスズキのムニエルです」なんて、いかにもフランス料理にありそうです。