「Add Some Music To Your Day」

「Cry Like A Rainstorm / Linda Ronstadt」

Cry Like A Rainstorm(1989)  1989年に発表された、リンダ・ロンシュタットのアルバム。カバー曲を含めて、とても聴きやすい内容になっています。

 取りあげている曲はどれもメロディアスであり、また日本語がとても乗りやすい曲でもありますね。

 1曲目からいきなりの荘厳なバラード“Still Within The Sound Of My Voice”、軽快なメロディがとても憶えやすい“Trouble Again”、“So Right, So Wrong”、最近、ライブハウスで聴いて感動した“All My Life”なんかが好きです。若い人にもたくさん聴いて欲しいアルバムですね。


「BGM / YMO」

BGM(1981)  19年前の3月に発表された、YMOの問題作。今までの「ピコピコ・サウンド」のイメージをばっさり切り落とした重厚なサウンドで、当時はファンをどんどん失っていっていました(笑)。

 “バレエ”、“音楽の計画”、“カムフラージュ”がこのアルバムの中のマイ・フェイバレットです。未だに良く聴いていますが、全然飽きません。

 今日は雨なのですが、こんな重苦しい日にはこのアルバムがピッタリ。いつもは明るいウキウキしたくなるようなアルバムを春には聴きたくなりますが、雨の日には「BGM」のような重いアルバムをBGMにしたい気分になります。

(00.04.15)

「Goodbye / Hellow」

Goodbye(2000)  3人組ユニットのファースト・アルバム。80年代のニュー・ウェイヴのようなテクノ・スカの“7色のメリーゴーランド”や、70年代の歌謡曲を彷彿させる“バスルーム”、“禁じられたア・ソ・ビ”など非常にバラエティに富んだ内容ですが、やはりメインは“お・ど・り・ま・しょ!”や“あなたに夢中”や“Goodbye”などの60年代テイストをふんだんに盛り込んだロックン・ロールでしょう(ロックではありません)。

 ロックン・ロール大会ということもあって、1曲の時間も殆どが2分から3分代に簡潔にまとまっていて、最近のリミックスものによく見られるただダラダラ長いだけでまとまりのない曲に慣れてしまった現在ではすごく新鮮で◎。

 昨年の暮れにポール・マッカートニーが「ラン・デヴィル・ラン」を出した時にはこれは今世紀最後のロックン・ロールアルバムだと思いましたが、Hellowのアルバムはこれを軽く越えて、これこそ本当に今世紀最後のロックン・ロールアルバムの座に相応しいものだと思います。

 数多ある3人組のユニットの中で現在最も注目のユニットではないでしょうか。

(00.04.15)

「Surfer Girl / The Beach Boys」

Surfer Girl(1963)  ビーチ・ボーイズの3枚目のオリジナル・アルバム。そして、私が買った初めてのビーチ・ボーイズのアルバムであり、タイトル曲は初めてビーチ・ボーイズに衝撃を受けた曲でもあります。

 コーラスの音像がたまらなく綺麗で、何回聴いても飽きません。さわやかな春の今の時期にピッタリなサウンドだと思います。

 それにしてもブライアンのファルセットは冴えまくっています。タイトル曲の他、フェイバリット・ソングの1つである“サーファー・ムーン”、隠れた名曲“ユア・サマー・ドリーム”など、まだ聴いたことのない方にもお奨めです

 当時の機材は3トラックのレコーダしかなかったらしいですが、逆に音の少なさが非常に耳に心地よい空間となっていますね。機材が発達してしまった現在ではもう望めない音かもしれません。

(00.04.08)

「Home Music II / 矢野顕子」

Home Music II(1989)  矢野顕子初の公式ベストアルバム。たしか「Home Music I」は通販のみの発売だったと記憶してます。春と言うことでなんだか“春咲小紅”が久しぶり聴きたくなったので買いました。この曲、もう20年も前の曲なのにこの時期にピッタリですね。

 実はアッコちゃんの曲はFMとかで聴いたことがあるくらいでCDを聴くのはこれが初めてだったのですが、80年代のアッコちゃんはかなりYMOしていますね。教授をはじめ、ユキヒロも細野さんも大村憲司も参加しているから当然かもしれませんが。

 そしてもう一曲、15年以上も前に「サウンドストリート」で聴いて気になっていたアッコちゃんの曲が“ひとつだけ”とようやく判明しました。この曲、改めて聴いてみて大好きな曲のひとつになりました。この曲、確か忌野清志郎がアッコちゃんのライブに飛び入りして歌ったことありますよね?

(00.03.22)

「ナイアガラ・ムーン / 大滝詠一」

ナイアガラ・ムーン(1975)  大滝詠一のセカンド・アルバム。自身のレーベルである「ナイアガラ・レコード」から発表した初のアルバムでもあることから、アルバムタイトルでもナイアガラを強調しています。

 内容は後の「ロング・ヴァケーション」からは想像つかない(?)リズムを強調したノベリティ・ソング集です。これが実に楽しい。のびのびと“お笑い系”の曲を歌っています。本当はメロディ・タイプの甘い曲が得意なまじめな人間がちょっと照れて“お笑いもの”タイプの曲を作るとその照れさ具合がとても良いですね。

 「ロング・ヴァーケーション」以降は本人もイメージを大切にしたいからか、他人にはノベルティ・タイプの曲をたくさん提供していますが、自分ではなかなか歌わなくなってしまい、すごく窮屈そうです。来年発売すると約束していたらしい(?)アルバムではこの「ナイアガラ・ムーン」路線を復活させて欲しいです。っていうか、本当に来年にアルバム出せるのかなぁ。

(00.03.18)

「InDo / PreYMO」

InDo(2000年)  イエロー・マジック・オーケストラの未発表音源として古くから知られていた“インド”が遂に日の目を見ました。この曲はYMOのファースト・アルバムのセッションでレコーディングが行われたものの、途中で放り出された曲で、その後81年頃に細野がリズム・トラックを追加録音しています(これも未発表)。

 曲はまぁ、途中で放り出されただけあって未完成な部分も多いですが、ユキヒロのドラムとかリズム・ボックスの音はまさしく当時のYMOの音そのままですね。

 他にも細野自身による2000年版リミックスと、最近のリミックス・アーティストによるリミックスが収録されていますが、ま、そちらはノー・コメントとさせてもらいます。私、この手のリミックスものはキライなので。

 それにしても、ジャケットは「YMO Go Home」に続いてまたもや悪趣味だなぁ。

(00.03.03)

「France Gall」

France Gall(1989年)  名前通りのフランスの若手女性歌手。というよりも60年代のフランスのアイドル歌手です。日本では“夢見るシャンソン人形”のオリジナル歌手として有名。

 最近では“渋谷系”と呼ばれる人達に大人気なようで、ボックスセットや、オリジナル・アルバムの再発もかなり進んでいますが、私が聞き始めた頃にはこのベスト・アルバムしかありませんでした。まさかその後こんなに人気な人になるとは思いませんでした(^^;。

 曲はジャズっぽさとシャンソンさが入り交じり、それにフランス語独特の発音が入り交じって60年代の音楽とは思えない、おしゃれさが感じられます。特に“ジャズ・ア・ゴーゴー”、“ジャズる心”はかなりおしゃれ。“ジャズる〜”は最近フランスっぽい曲を多発している加藤紀子がカバーしています。
 反対に、“娘たちにかまわないで”のリズムはドリフターズの“ズンドコ節”そっくりの「ズンドコ・ビート」なのでちょっと笑えます。

 あとは日本のミッシェルというグループにカバーされた“おしゃまな初恋(いちにちの始まり”、“シャルマーユ大王(素直な良い子)”が好きです。

 “アニーとボンボン”はものすごいキワドイですね。「アニーはアメが大好き。アメをなめているときが幸せ」という他愛のないものですが、深読みすると…。二十歳そこそこの歌詞の意味が良くわかっていない女の子にこんな歌詞の歌を歌わせるなんて、作者のセルジュ・ゲンズブールの趣味丸出し(^^;。

(00.02.19)

「Imagine / John Lennon」

Imagine / John Lennon(Remix/Remastering)(2000年)  去年ビートルズのアルバム「イエローサブマリン・ソングトラック」のリミックスを担当したピーター・コビンによるリミックス・シリーズ第2弾。

 実は、私はビートルズの中では圧倒的にポール&ジョージ派で、ジョンはあまり好きではありません。その大きな理由はとにかくレコードの音質が悪いこと。ジョンのアルバムはどれもこもったようなはっきりしない音でそれだけでも聴く気がしなかったのですが、今回リミックスによりかなり音質が改善されて聴き易くなりました。

 聴くまではフィル・スペクターによるウォール・オブ・サウンドがリミックスですっきりしすぎるのではないかと思い心配していましたが、オリジナルの持つ独特のサウンドを守りつつ音質が良くなっているのですから、これは文句ありません。

 曲の方はジョンの名曲揃い。“イマジン”だけでなく、“ジェラス・ガイ”、“オー・マイ・ラブ”、“ハウ?”と言ったジョンの泣き節が存分に堪能できます。しかし、個人的に今回のリミックスで気に入ったのは“ハウ・ドゥ・ユー・スリープ?”、“兵隊にはなりたくない”、“真実が欲しい”のようなジョンが投げやりで作った攻撃的な曲の方でした。特に“ハゥ・ドゥ・ユー・スリープ?”はステレオ・ミックスになってすごく良くなりましたね。個人的にはベスト・トラックかも。でも、こんないい音で攻撃されちゃって、ポールはかわいそうカモ(^^;。

(00.02.15)

「Freddie And The Dreamers」

Freddie And The Dreamers(mono/stereo)(1963年)  先日、「エド・サリバンショー」のLDボックスを買いました。これは50年代から60年代までの様々なアーティストが出演した同タイトルのテレビ番組を収録したものですが、その中の「ブリティッシュ・インベンション」の巻で妙に気になったグループがフレディ・アンド・ザ・ドリーマーズでした。

 彼らのオリジナル曲“ドゥ・ザ・フレディ”という曲を演奏していますが、テレビで見た人にはすごいインパクトを与えたであろう妙な足あげダンスがとにかく変です。しかもリード・ヴォーカルだけではなくミュージシャンも揃ってやるんだから奇妙さは更に倍増。おまけに、間奏では本家よりも早い(?)“欽ちゃん・ジャンプ”を披露しています。初めて見た時には「なんだ、こいつは!」と思いました(^^;。

 で、早速彼らのファースト・アルバムを買ってみましたが、残念ながら“ドゥ・ザ・フレディ”は収録されていません。割ととまじめな普通のブリティッシュ・ビート・グループの音でちょっとがっかり。でも、当時のビートルズよりも洗練されて、ちょっとコミカルになっているので、聴きやすいかもしれません。ビートルズも後にカバーした“カンサス・シティ”はオリジナルとかなり違うアレンジになっていて面白いです。私はオリジナルやビートルズよりもこのアレンジの方が気に入りました。

 それにしても今の日本人はビートルズしか聴きませんね。ビートルズしか聴かないのに60年代の音楽を全部知っているフリをしている人もいるみたいだし。こうやって当時の他のグループの音も聴いてみると、結成当時のビートルズがいかに他のグループと大差ないグループであったか、またその後急激に他のグループから突出していった様子がわかると思いますよ。

(00.02.12)

「7つの恋の物語/横山智佐」

7つの恋の物語/横山智佐(1993年)  横山智佐さん初のソロアルバム。また、私が買った初めての声優さんのアルバムでした。

 声優さんのアルバムらしく(?)、「おはよう!」というモノローグで始まり、「恋を語る」モノローグで終わります。

 収録されている曲は全8曲。おニャン子クラブの“じゃあね”のようなシャッフル(これこそアイドルポップスの王道でしょうか)の“恋するバレンタインディ!”、ボサノバの“惑わせないで”、まんまアニソンの“Get It! Love”、メリーホプキンの“グッドバイ”のようなほんわかフォークの“EVE〜草原の彼方に〜”のように幅広いジャンルの曲を取りあげています。

 そして通続低音として流れているのはビートルズ。全編にわたってビートルズっぽい音作りがされていますが、特にタイトル曲“7つの恋の物語”は「ハード・デイズ・ナイト」の頃のビートルズサウンドそのまま。そう言えば、ブックレット内の写真に、リッケンバッカーの12弦ギターが写っていましたね。

(00.02.05)

「GREATEST HITS 1970-1986/THE BEACH BOYS」

GREATEST HITS 1970-1986/THE BEACH BOYS(2000年)  ビーチボーイズのセールスが最も低迷していた70年代〜80年代のベストアルバムが遂にリリースされました。セールスが低迷していたと入ってもそれは当時の話。今の評価では、非常に人気の高い時期になっています。また、この時期のオリジナルアルバムは10年ほど前に一度CD化されたけどすぐに廃盤で、音を聴きたかったら高いお金を出して「グッド・ヴァイブレーションズ・ボックス」を買うしかなかったので、ようやくリリースされたベストアルバムと言っても過言ではないでしょう。

 さて、曲の方はブライアンが精神障害とドラッグ漬けのために引退状態だったために他のメンバーが活躍しています。特に一昨年他界してしまったカールの頑張りが顕著です。今の季節には“ディズニーガールズ”、“ロング・プロミスト・ロード”、ティル・アイ・ダイ”、“グッド・タイミング”といったバラードが心に染みますね。

 ひとつ不満は、デニスの最高傑作バラード“フォエバー”が収録されていないことでしょうか。なぜ、この名曲を外してしまったんでしょう。とても残念。

 冒頭で書いたとおり、この時期のオリジナルアルバムは長いこと廃盤状態でしたが、ようやく年内には再発されるそうです。それまではこのベストアルバムを聴いて我慢することにしましょう。

(00.02.03)

「Red Rose Speedway/Paul McCartney&Wings」

Red Rose Speedway/Paul McCartney&Wings(1973年)  ポール・マッカートニー率いるウィングスの2枚目のアルバム。1枚目が殆どジャムセッションの荒削りな音だったことと比べてかなり大人しくなっていますが、その分ポールのソングライティングの素晴らしさがわかる1枚です。

 大ヒットした“マイ・ラブ”はおいておいて、“ビッグ・バーン・ベッド”、“ゲット・オン・ザ・ライト・シング”、“オンリー・ワン・モア・キッス”みたいなミドル系の曲が本当に冴えています。ポール最高!

 あと、個人的に「みーつーの歌」と言っている“シングル・ピジョン”もはずせない一曲。

 ということで、今日は2月2日。ある人にお誕生日おめでとう!と言いたいと思います。

(00.02.02)

「ジャーマンダンス/セニョール・ココナッツ」

ジャーマンダンス/セニョール・ココナッツ(2000年)  ラテンのアレンジで聞かせるクラフトワークのカバー集です。ウッドベース、パーカッション、マリンバ、サックスの編成で違和感無くあのクラフトワークの電子サウンドをカバーしています。

 それにしてもあの生粋のドイツ人が作った暗い音楽をラテンでここまで明るいアレンジにしてしまうとはスゴイ!メチャクチャ明るくなった“アウトバーン”が最高!なんだこれ(笑)。

 クラフトワークの曲のメロディがしっかりしているからこんなことも出来るんですね。

(00.02.01)

「チャイム/斉藤由貴」

チャイム/斉藤由貴(1986年)  最近、斉藤由貴のアルバムを良く聴いています。斉藤さんのアルバムは傑作揃いなのですが、中でも「チャイム」が大好きです。どの曲も斉藤さんのあのゆったりとほのぼのとした雰囲気を良く表している曲ばかりで心が落ち着きます。元祖癒し系とでも申しましょうか(笑)。特にレコード時代のB面にあたる後半にはシングルカットされていない非常に完成度の高い曲が並んでいてどれもお奨め。中でも“アクリル色の微笑”、“SORAMIMI”が好きです。なお、CDにはLPに収録されていなかった当時のシングル「青空のかけら/指輪物語」も追加収録されていてお得度倍増。

 80年代〜90年代前半のアイドルのアルバムはアルバムとして非常に良くまとまっていて完成度が高いものが多いです。最近の、ただシングルを寄せ集めただけで「ベスト盤的内容」と誇らしげに言っているものとは大きな違い。だから鈴木あみの1stアルバムを未だに封を開けていないなんてことも起こるんですね、私の場合(笑)。

(00.01.31)

「プリンス・トラスト」

Prince Trust '87  イギリスのアーティストが勢揃いする「プリンス・トラスト」のコンサートがついにDVD化されました。昔、LDで発売された時にはまだ学生でお金がない頃で買えずじまいだったので、とてもうれしいです。

 さて、その中でも一番見たかったのがジョージ・ハリスンの登場する1987年版です。当時、ジョージはアルバム「クラウド・ナイン」発売直前で音楽活動を再開したばかりでした。“ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス”でのクラプトンとジョージのギターのからみはスゴイですね。または、ギブソン・レスポールとフェンダー・ストラトキャスターのからみとも言いますか。それにしてもジョージの声って、良く細いとか言われますが、そんなことない、とても良い声だと思います。

 来日して早8年。そろそろニューアルバムを聴きたい時期ですね。来年こそは出してくれないかな。

 そして、今日はジョンの命日。BGMはジョンの曲でしめたいと思います。

(99.12.08)

「chronicles」

chronicles / Eric Clapton  クラプトンの最新ベストアルバム、売れているみたいですね。ま、日本でも大ヒットした“チェンジ・ザ・ワールド”、“ティアーズ・イン・ヘブン”等が入っているから当たり前といえば当たり前ですが。この2曲、今聴いても全然古さを感じさせない、良い曲だと思います。

 が、この2曲って映画の主題歌で、クラプトンのオリジナル・アルバムには収録されていない曲なんですよね。他の収録曲も大ヒットした曲ばかりだし、要するにこのアルバムって日本ではドラマ主題歌がヒットすると便乗して出される「○○全曲集」のようなイメージに近いんでしょうか。こう考えると洋楽のベストアルバムもグッと身近に感じますね(ならないか)。

 それにしてもクラプトンのような外人のおじさんのアルバムは若い人たちにも買われているのに、日本のおじさん達の全曲集ってどの位の若い人が買っているんでしょうか。

(99.12.04)

「Addicted To You」

Addicted To You / 宇多田ヒカル  初めて買ってしまいました、宇多田ヒカル(^^;。

 実は今年の始めに“Movin' On Without You”のビデオクリップを見てから結構好きだったのですが、その後アルバムがメチャクチャ売れちゃったりして、ひねくれ者の私としては結局アルバムは買いませんでした。

 さて、今回は久しぶりの新曲ということで、発売日に買ってきてしまいました。超売れっ子さんのシングルをそれも発売日に買うというのもなかなか恥ずかしい行為ではありましたが…(^^;。

 曲自体は洋楽っぽいアレンジとかそれでいて馴染みやすいメロディとか、教授ぽい音だったりするところとか、結構好きです。

 こう見えても、売れっ子さんのシングルも良く買っているんですよ。モーニング娘。の“LOVEマシーン”も好きだし、鈴木あみの“OUR DAYS”も好きな曲です。

(99.11.13)

「ルパン三世 JAZZ」

Lupin Jazz / 大野雄二  去年くらいからルパン三世のトリビュートアルバムやリミックスアルバムが流行っていますが、その殆どはいじくり回しただけで原曲の良さを引き出しているとは思えない、あまり面白くない内容のものでした。しかし、このアルバムはルパン三世(第2作目の赤いスーツ時代)の音楽、テーマソングを担当していた大野氏が直々にピアノまで担当して名曲をジャズアレンジで聴かせてくれる非常にクオリティの高いものに仕上がっています。

 小編成ジャズバンドなので、ウッドベースの音がすごく良いですね。特に“ルパン三世のテーマ”、“愛のテーマ”あたりはどきどきするくらい胸に迫ってきます。

 ルパン三世の音楽が作られてもう20年も経ってしまいましたが、改めて曲の良さがわかりました。そして私たちの子供の頃って本当に良い音楽があふれていたんだなと思いました。子供のものだからって手を抜いていないスタッフの姿勢に感心です。果たしてその精神が今の子供番組に受け継がれているのかどうか…。

(99.11.06)

「Tour de France」

Tour de France / Kraftwerk  クラフトワークの発表した曲で唯一アルバムに収録されていないのが“ツール・ド・フランス”です。コンサートでは必ず演奏される人気の高い曲であるにもかかわらず、今まで一度もCD化されることはありませんでした。メンバーからも「CD化の予定はない」という発言があり、CD化は絶望視されていましたが、今年になって突然本国ドイツでCD化されました。しかもデジタル・リミックスで、音質も向上しています

 人気なアイテムなので、なかなか日本のCD屋では見つけられませんでしたが、最近になってやっと見つけることが出来ました。

 リズムと簡単なフレーズを繰り返すシンセ、ボーカル、そして効果音だけというメチャクチャシンプルなサウンドですが、その音それぞれが個性を持ち、自分を主張しています。

 最近の曲はいらないような音でも何でも詰め込みすぎて音が飽和してしまっているので、クラフトワークのように曲の骨格しかないシンプルな曲というのはとても新鮮に聞こえます。

(99.11.03)

「はじめに」

 今まで「極私的音楽の話」を月一ペースで更新してきましたが、買ったCDの感想をすぐ書きたくても何枚か分をためないとなかなか書くことが出来ませんでした。それではアップした頃には始めに聴いた頃とは違った印象になってしまっていることもあるので、買ったCDの感想をすぐ書き込めるようにもう一つ音楽の話を書くコーナーを作りました。

 こちらはかなり早いペースで更新できそうなので、これからもよろしくお願いします。

(99.11.03)

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