「Book」

「ぼくらのメイドインジャパン/藤沢太郎 著」

ぼくらのメイドインジャパン (1999)  昭和30年代から40年代に日本で開発された商品の、開発の苦労話などが紹介されています。ジャンルは自動車、カメラから食品、日用品、オーディオと多種他品目に及んでいます。

 去年、NHKで放映された「プロジェクトX」がヒットして商品開発の歴史が注目を集めてきており、企業のホームページを見に行くとその企業が発売したヒット商品の開発の苦労話などが出ている所が多くなってきました。この本はその先駆けみたいなものですね。

 興味を持ったのは電気釜や電気ポット、電子レンジなどの家電製品とボンカレー、かっぱえびせんなどの食品の話でした。普段あって当然という目でしか見ていなかったこれら商品がこの世に誕生するまでには大変な苦労があったんだなと実感しました。

 それにしてもこれら大ヒット商品で今でも販売されているものの多くは30年代に既に開発されているものなんですよね。高度経済成長といわれていた時代の技術者、開発担当者は「何とか世の中が便利になるものを他社よりも早く安く作り上げよう」という意欲に燃えていたことでしょう。私も一技術者として見習うべき事は多いです。


「オー!マイキー フォトコミック」

オー!マイキー フォトコミック (2002)  「オー!マイキー」というテレビ番組を基に作られたフォトコミック(要するに絵本)です。

 最近気になっているテレビ番組の筆頭がテレビ東京で放送されているこの5分番組。この番組はマネキンを使った紙芝居のようなもので、見所はなんといっても不快な気分になる一歩手前ギリギリなストーリー展開と登場人物のアクの強さでしょう。私は今年の2月に偶然初めて見たのですが、その時には「なんなんだ、この番組は!」と非常に不快になりつつ、その不快感が気持ちよくて惹かれていったのでした(^^;。

 登場人物はみんなひとクセもふたクセもあり、主人公のマイキー(小学生)は牛乳が飲めない程度でまだまともな方ですが、父と母はいつもニヤッと笑っていたり(この顔は慣れるまでは不快の固まり)、近所の双子の兄弟は似たような表現で内容が全く違う日本語を言い合ってケンカしたり、マイキーのいとこのローラは「ダサイ」が口癖の超高飛車な女の子だったり、マイキーの通う小学校のボブ先生は母親に向かってボソボソ言うことしかできなかったり(これも慣れるまでは不快極まりないです)、どれも強烈なキャラクタばかり。この番組が5分だからまだ耐えられるものの、30分番組だったら半狂乱になりそうです(^^;。興味を持たれた方は是非一度体験してみてください。放送時間は4月から火曜日夜9時48分に変更になっています。

 すごいことにこのマイキーというキャラクタは映画にも出演していて、「カラーオブライフ」というタイトルで渋谷のシネクイントで上映中です。

 こういう、他の局ではまず放送されないような番組を次々ととりあげ、しかもヒットさせてしまう(?)とはさすが、テレ東。

(2002.04.10)

「はじめに」

 4月になって片道2時間という長距離通勤になった関係もあり、最近は本を読む機会が多くなりました。そこで、私が読んだ本でおもしろかったものを紹介していこうと思います。

 あんまり真面目な本をとりあげることは無いと思いますが、おつきあいよろしくお願いします。

(2002.04.10)


  ホームへ