紀勢本線1周の旅(名松線・関空特急はるか付き)
目標 紀勢本線全線を乗る。ついでに名松線も全部乗る。帰りに、関空によってこの前乗ることの出来なかった、関空特急「はるか」に乗る。
平成12年9月8日
移動行程 名古屋→亀山→松阪→紀伊奥津→松阪→新宮(ここで1泊)
いよいよ始まったこの旅行、友人から「青春18切符」が2回分余ってるから要らないかとのメールに即時に答えていただきました。毎年9月ごろには仕事休んで旅行行ってるんだけど、今年は仕事の関係上出かける事が出来なかったので、この話はうれしかった。土日だけでもと思って切符を買ったら、その後で金曜が休みになったので、金曜・土曜と2日間で出かけました。
初日は、なんとしても紀伊勝浦か新宮まで、つまりは三重県は脱出したかった。無理をすれば紀伊田辺までは行けるんだけど、それでは最後の方が夜になって、せっかくの景色が全部見れなくなってしまう。それはいやなので、17時ぐらいに宿屋につくようにと思って計画しました。
新宮に宿屋の予約を取って、途中名松線を経由して17時までに着くにはと考えると、名古屋を朝の7:08分発亀山行き・・・家出るの朝の6時より前だ・・・起きれるかな?などと心配しつつ眠りについた。
人間やれば出来るもので、朝はばっちり5:00起きで電車に乗れた。名古屋駅にも早く着いて予定より1本早い電車に乗れた。
亀山に着いて1本早く着いたので、ここでゆっくりと朝食をとることにした。ゆっくりと30分かけての朝食はうまかった。
亀山からは予定通りの電車に乗って松阪まで、そこからこのたびの第1目標の名松線(下記参照)へと乗り換えだ。発車まで20分ほど時間があったので、駅近くの郵便局へ行って記念の100円貯金をする。帰ってくるとちょうど電車の発車時間になった。
1両編成ののどかな鉄道で、ゆっくりと伊勢奥津へと向かって行く。外をボーっと眺めながら終点まで進んで行く。
途中、家城駅に着いたときに、登りの列車とすれ違うのだが、このとき非常に懐かしいものを見た。「タブレット」(下記参照)である。もう10何年もの昔に見ただけの「タブレット」がここで見れるとは!JRはまだ使ってたんだ。思わずうれしかった。やっぱ単線区間ではこれ使わないとね。同乗していた「鉄ちゃん」達もそう思ったのだろう、一生懸命写真を撮っていた。あーデジカメ持ってこれば良かった。
無事、列車は伊勢奥津駅に到着。折り返しは1時間後なので、周りの町をゆっくりと散策する。近くの川の水は綺麗で降りてみようかとも思ったんだけど、時間の都合上できなかった。今度来たら降りてみようと思う。山奥の小さな町をゆっくりと歩いていると、郵便局を発見。早速松阪市と同様に記念貯金をして、ここへ来たことの証拠とする。
1時間後に列車は再び松阪へと向かって走り出す。良く見ると行きと同じ乗客が何人もいる。みんなこの線に乗る為に来たんだね。
松阪から宿のある新宮まで今日最後の列車に乗るのだが、この路線は本当に列車が少ない。13:00発を逃すと、次はもう2時間遅れになる。後はただひたすら4時間列車の中で外の風景だけを見つめっぱなしだ。尾鷲辺りから、海を見ながら列車は新宮へと向かってゆっくりと走っていった。新宮に着いたのは17:00。今日ははここで1泊だ。
平成12年9月9日
移動行程 新宮→紀伊田辺→和歌山→和歌山市→関西国際空港駅→京都→米原→名古屋
2日目はゆっくりと出る事にしていた。さすがに昨日が早かったので、まだ眠い。
今日の目標は紀勢本線の残りを全部乗ってしまうことと、関西国際空港へ行ってここからこの前乗れなかった。「はるか」に乗ることが目標である。
新宮を8:12の電車に乗って一路、紀伊田辺に向かう。紀勢本線からは和歌山の海が良く見える。良い天気になって良かった。予想では雨だったので、心配していました。綺麗な海を見ながら2時間ほどかかって紀伊田辺駅へと到着。本当なら5分ほどで次の和歌山行が出るんだけど、わざと乗り過ごして、1時間ほど街中を散策する。
さすが紀州、町の中梅干屋さんでいっぱい。ここでお土産買おうと思ったんだけど、梅干は買いません。なんか当たり前過ぎていやだったから。店のおばちゃんに何が一番自慢か聞いてそれを買いました。
あと、紀伊田辺郵便局に言ってATMで記念貯金もしてきました。(土曜だから窓口お休みなの)これでここに来たっていう跡も残った。
1時間後に電車は和歌山に向かって出発。なんとここから複線化されているよ。おかげで電車のスピード早いこと早いこと。昨日の単線非電化区間の列車の早さと比べると雲泥の差。早く三重県側も電化されないかな。そうすればもっと便利な紀勢本線になるのに・・・
和歌山駅に着くとそのまま和歌山市行きの電車に飛び乗る。和歌山からは2駅だけの紀勢本線の残りがあるので、ここも乗っておこうと思ったからである。和歌山市駅に着いてそのまま今度は南海鉄道に乗って関西国際空港駅に向かう。JRで行っても良いんだけど時間がかかり過ぎるから、今回は南海に乗りました。
途中1回乗り換えて関西国際空港駅に着きました。数年前に1度だけここに来たんだけど(別に飛行機に乗りに来たのではない、ただの見学)、その時は南海のラピートで来たので、「はるか」(下記参照)に乗れなかった。パック旅行だから電車変えれないんだよね。その時は、JRの駅のホームに入場券で入って、「はるか」を見てるだけ。いつか乗ってやると、心に固く誓ってました。念願かなってやっと乗れることが出来ました。
ただ一般の指定席が売れ切れだったので、グリーン車に乗ってしまった。ただ乗るだけなのに贅沢なことをした。
はるかに乗ってそのまま京都へ、すでに時刻は17:00、そろそろ帰らないとやばいので、そのまま東海道本線の快速に飛び乗って米原へそこから名古屋行きに乗り換えて名古屋まで行って、今回の旅は終了となりました。
今回は無事に全ての目標が達成できて良い旅になりました。ただ一つデジカメ持って行くの忘れたのが最大の後悔でした。
TOPOの豆知識
名松線
JR東海が運行している、松阪―伊勢奥津までを結んでいるローカル路線。単線非電化路線である。列車は2時間に1本ととっても少ないが山間を走るのんびりとした路線である。雨や台風などで真っ先に運行休止になる事が多い路線でもある。
その昔の計画では、松阪―名張間を結ぶ予定だったのだが、戦争の為に計画が中止となってしまったそうです。路線名の名松線はここから来ているのでしょう。(伊勢奥津駅の名松線ノートを参照しました。)終点の伊勢奥津駅には、名松線ノートなるものが存在しており、いろんな所からやって来た旅人達が思い思いの言葉を書き残していっている。沿線沿いには、美杉村火の谷温泉なんかもあって、観光にも結構使えるような気がします。皆さんも良かったら乗ってみてください。のんびり出来て良い所ですよ。そして是非名松線を名張まで延長できるようにしたいものです。
タブレット
単線区間(線路が1つしかなく列車が駅以外ですれ違うことの出来ない区間のこと)において昔から使われてきた信号の代りの物。
1停車区間において決まった通票(タブレット)を列車が持つことによって、この列車のみが通過することが出来るように取り決めたもの。昔はコンピュータ制御の信号なんてなかったので、タブレットのやり取りで、列車が安全に走行できるようにしていた。
タブレットは専用の皮製の入物に入れており、それには大きな輪っかが付いていて、通過列車でも簡単に駅員とのやり取りが出来るように工夫されていた。20年ほど前にはほとんどの単線区間で使用されていたが、今では信号機の発達でその姿はほとんど見られない。
関空特急はるか
関西国際空港が開港したときに、京都―関西国際空港間の路線を専用に走るJR西日本が運行する特別急行。
外形は私的感想から言えば、300系新幹線に似てるような気がする。
天王寺―新大阪間ははるか専用路線があるようなので、私としては是非乗りたかった特急の一つである。