チームイノセント(C) ハドソン 1994
PC−FXにて発売現在はもう発売されてません。
PC−FXを購入したときに、同時に買ったソフト、「FXを買って良かったなー」と思うことが出来た救いのソフト。
当時スーパーファミコンに変わる新型ハードとして3種類の新型ゲーム機が登場していた。ご存知とは思うが、「プレイステーション」「セガサターン」「PC―FX」である。さらにこれに加えて、半年後には発売されるであろう「任天堂64」も話題にのぼっていた。(任天堂は当時、「バーチャルボーイ」という新ハードを出したが,
これは売れ行きは悪かった。今となってはこっちのほうが幻の名機だろうな。)
三つのハードが互いに激しい競争をしているような状況であり、当時としては何を後継として買って行こうか真剣に悩んだものです。
決まっていたことは、プレイステーションだけは買わないぞと言うことだけだった。理由はソニーは嫌いだからである。(ソニーファンの方すいません。でも、3ヶ月でCDプレイヤーが壊れちゃうとやっぱ嫌いになってしまうんです。)だから買うならセガサターンかPC―FXか任天堂64のどれかにしようと思っていた。
どうしようかなと、悩みながらすごしていたとき、友人と大須の街中をぶらついていると、ゲーム屋さんの店頭で、3つのハードのゲームのデモ表示がされていた。3つのディスプレーをじっと見つめているうちに私の心は一つの方向へと向かって進み出していた。つまり・・・
絶対にPC−FXを買おう!!
あのゲームデモのアニメーションの美しさに完璧に心奪われてしまった。もう他のゲーム機なんてどうでも良くなっていた。PC―FXを買うことを友人に話したら真っ先に言われたのが、
やめとけ、絶対に後悔することになるぞ!!
これである、しかし私は迷うことなく買った。そしてその時一緒に買ったソフトが「チームイノセント」・「バトルヒート」「卒業」の3タイトルであった。
その後、サターンも買ったしプレステも持つことになったし、64も手に入れてしまったので、当時の悩みは何だったのかわからなくなってしまったのだが、今では買って良かったと思っている。もし違う機種を買っていたら永久にこのゲームに出会えなかったからだ。
さて、PC-FXを購入後、家に帰って早速プレイしてみることにした。電源を入れてデモを見る。店頭で表示していたのは「バトルヒート」のデモだったので、こちらはどうかなと思いつつ画面をじっと見る。
おお素晴らしい!!アニメーションがきれいだ。ものすごくスムーズに動いているぞ。
スーパーファミコンのゲームしか見てないからここでいきなり度肝を抜かれた。さらに続くオープニングを見てまたびっくり。
すごいぞ、なんて綺麗なCGなんだ。これが本当にゲームか?
このシーンを見たとき本当にそう思ってしまった。
ゲーム内容も面白かった。
「沙希」「リリス」「エリアル」の3人が互いに協力して発生した問題を解決してゆくゲームであるが、謎解きは簡単で簡単に進んでゆくのだが、操作が取っても難しい。3D空間の中心にいる主人公をコントローラーで操作して行くゲームである。「バイオハザード」というゲームをご存知であろうか?あのシステムにそっくりである。
このころは「バイオハザード」などまだまだ発売されてないし。はじめて見るシステムと操作方法の為にとってもてこずった。とくに戦闘シーンなんかは何回殺されたことか。このゲームで悟ったことは、ゲームの中での、
戦闘で銃火器の使用は止めましょう。まず当たりません。
どうしても使用しないといけないところもあるけど・・・必要最小限にしましょう。移動する敵には絶対にといって良いほど当たりません。
謎解きは簡単なので、話はどんどん進んでゆく。第2章の最後辺りから話は急に盛り上がって行く。彼女達が持って背負わされた運命と試練。話がどんどんディープになって行くのがわかる。
そして最後クロノス博士との対峙シーンでの二人の会話。
ゲームが終わったときエンディングを見ながら、深く考えさせられてしまった。
それと同時に、思ったのが。
PC-FX買って良かった。このゲームに出会えただけでも充分に満足だ。
このときは本当に心の底から思った。全体で3時間もあれば終了してしまうような短いゲームだったのだが、私にはその10倍以上の時間がかかっているような気がする。それだけ感慨深く感じたものである。ただ出来ればもっと他の2人のキャラクターも操作できるようにして欲しかった。3人のうち操作できるのは「沙希」だけであった。「エリアル」が1箇所だけ操作できるのだが、「エリアル」ファンの私としては、もっと活躍できる場が欲しかった。「リリス」にいたっては登場するだけである。この辺を改良していればもっと素晴らしいゲームだったと思う。
FXユーザーなら是非やっていただきたいと心から思うゲームです。そしてもう一つ、ぜひ続編を作って欲しいと心から思う作品です。ハドソンさんお願いします。