グランディア(C)ゲームアーツ・ESP 1997

セガサターンにて発売、現在グランディア2がドリームキャストにて発売中

暇つぶし程度に思っていたゲームなのだが、やってみてびっくり。セガサターン史上最高といってもいいRPGゲーム。

 当初このゲームは買う気はまったくなかった。当時は「ときメモ」に没頭している時期でもあったので、他のゲームなんかどうでも良いような状態だったからである。

 このゲームを買ったのは、発売からすでに半年以上経過したころであった。「ときメモ」熱がある程度引いてきて、他のゲームをやってみようかなーと思ってたころに偶然に手にしたゲームがこの「グランディア」だった。

 まあゲームアーツの作品だから、つまらないゲームは作ってないだろうな。RPGだし、長いこと楽しめるだろうな。そんな程度に思って手に入れたのだが、これが大当たりだった。

 画面が綺麗なのは当たり前。現在のゲーム機のレベルからすれば妥当なところだと思う。
 RPGゲームで私が1番気になるのは、ゲームバランスの良し悪しである。これが狂っているとただのつまらないゲームになってしまうからだ。ただ、だらだらとレベルアップに励むのは自分にとって耐えがたい。
 だがグランディアはそんな無駄なレベルアップとはまったく無縁だった。ストーリーも興味を引くようにテンポ良く進んでいく。戦闘シーンも面倒くささを感じさせることもなく、どれをとっても最高の仕上りに感じた。
 1月ぐらいは、他のゲームそっちのけで楽しんでいました。

 冒頭の話は、好奇心旺盛な主人公ジャスティンが、一人前の冒険者になる事を夢見て冒険を始めるところから始まります。
 色々な問題をクリアーしつつ遂に出会ったのが「この世の果て」といわれる大きな壁。この壁を乗り越えようとする。
 張切って登り出すジャスティン達、いけどもいけども頂上は見えない。やがて、あきらめようという雰囲気が盛り上がるが、ジャスティンは登りつづけようとする。そこで出たジャスティンの言葉が、

「冒険者は決してあきらめない!」

 かっこいー、あなた本当に14歳?

 このときの感動もひとしおでした。

 その後、ようやく「この世の果て」をのり超えたときの3人の感動。そして新たなる冒険の始まり。最後の敵を前にしての挫折。それを断ち切ってくれた仲間の友情。どれをとっても感動する話の連続で、こんないいゲームだったとは、もっと早く始めれば良かったと後悔もしました。

 そして、物語もクライマックスに達しようとする時、このゲームの中で一番好きなシーンが、登場します。
 バール将軍にものの見事に負け、落ち込んでいるジャスティンを励ますためにやって来たスー達が登場するところが、ものすごく好きです。このときは他のどんなシーンよりも感動しています。とくにスーの、

「ジャ・ス・ティ・ン」

 この台詞、に完璧にやられました。しばらくの間頭から離れなかった。

 最後の敵を倒して、エンディングに達しようとするときには、表現しようのない達成感で満たされていました。「感動をありがとう!」終わったばかりのゲームに向かって話し掛けていた自分がありました。

 セガサターンにおいて最高のRPGゲームです。

ゲームアーツのゲームにはずれなし。

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