ファーストキッス物語（Ｃ）ＨｕｎｅＸ　１９９８

　ＰＣ-ＦＸにて発売、その後プレステに移植される。今後ファーストキッス物語２が発売予定あり。

ＰＣ-ＦＸにおいて最大かつ最後の作品。最後の最後でＦＸらしいと思わせた大作。

　この作品を知ったきっかけは、当時入会していた「ＦＸアニメファンクラブ」（当時はアニゲークラブと名乗っていた。）の会報にて新作紹介で載っていたのが始まりでした。

　ゲームの内容は、「ときメモ」以降すでに１ジャンルを成立させていたよくあるギャルゲーです。
　目当ての女の子とのファーストキッスをしてもらおう。と言うのが、ゲーム目標です。

　しかしまあ何で、今ごろ「ファーストキッス」なんだ。この世にはすでに１８禁ゲームでさえこの手のゲームが氾濫しているというのに。最初のころはそう思っていたのですが、会報に載っていたイラスト見て。

　真奈美ちゃんのイラストに一目ボレでした。その場で買いに行こうと思いました。

　というわけで、発売日翌日に（当日は仕事で行けなかった。（；_；））ゲーム屋さんに出かけて買いに行きましたが、なんとまあすでに売り切れ！！ＦＸのゲームなのになんで売り切れなの？びっくりした記憶があります。

　次回入荷は未定との事でがっかりして帰った記憶があります。

　購入できたのは、発売後１ヶ月ほどしてからでした。なぜか初回購入特典のポスターも付いてきました。（なんでだろ？）運が良かったんですな。

　ゲームの内容は、主人公の父親の知り合いの家に居候することになった２月１日から、卒業までの１ヶ月の間に、知り合った女の子の中から主人公が、思いを寄せるあの子とのファーストキッスをしてもらおうという、恋愛シュミレーションだ。
　始める前にはよくあるゲームパターンだなーと思っていたのだが、ゲームを始めてまもなく。居候先の「織倉　真奈美」嬢に

「お兄ちゃん。」

　と呼ばれたとき。私は彼女に完全に心を奪われていた。

　「俺もこんな妹が欲しいよー」

　この後、数ヶ月間はこのゲームに集中してしまったのは、言うまでもないだろう。

　当然１番始めにアタックしたのは彼女である。もちろん１回で両思いになれました。ファーストキッスをしてもらうシーンのアニメを見ていたときは、しばらく画面から離れることが出来ませんでした。

　このゲームの特徴は、ゲーム自体が１部と２部に分かれているというところです。
　前半は、有名な恋愛シュミレーションゲームの「同級生」のような、感じのゲームです。ただし時間制限が短く１日で行動できるのは最大２ヶ所までです。
　また、何かイベントが発生する所には、マップ上でハートマークが出現するので、はずれがなくなりやすいです。（場合によってははずれもあるけど。誰かには出会う。）
　ここで、目当ての女の子との好感度を上げておいてある程度仲良くなっておきます。そして第２部に入る前に、目当ての子の好感度がある程度上がっている場合のみ、第２部の話へと続くようになっています。
　つまり、第１部でサボったときは、半分でゲームオーバーとなる。

　第２部までに好感度をあげるには、ただひたすら（１日１回）、その子と出会うべし。

　これ意外に攻略法はありません。そのためには当然。

こまめなセーブ・ロードの繰り返し。これに尽きるでしょう。まめに行なった者のみに、彼女達は微笑んでくれますよ。

　晴れて、第２部へと話が進むと後は簡単。第２部はほとんどが電脳小説のようなものです。思いを寄せた子との話のみが中心となってどんどん進んで行きます。ただ途中で選択肢は出てきますので、
よっぽどボケた答え方をしない限りクリアーは可能です。

ＦＸ版では１２人の女の子が登場しますが。どの子のお話も楽しくそして感動するように出来ていると思います。（ちょっとわざとらしい所もありますが、そこがまた魅力に感じます。）

　しかし私は、やはり織倉　真奈美　嬢の話が１番好きです。彼女が登場しなかったら、このゲームやらなかったかもしれない。

　それにしてもこのゲーム、「アニメのＦＸ」を代表しているかのようにアニメーションシーンが多用されている。しかもどのアニメーションも綺麗で質が確実に向上しているように思えた。（アニメフリークの最初の方はひどい物が多かったので・・・）ＦＸで出るべくして出たようなゲームである。
　今後もＦＸでゲームが出ていればもっと素晴らしい物になっていたかもしれない。
　出来ればフルボイスにしてくれればもっとうれしかったりもしたのだが（とくに杉崎　由希子の「何言ってるの、バーカ」は是非声に出して欲しかった。）、それは贅沢だろうか？

　ただ残念なことは、これ以降ＰＣ-ＦＸでは新作ゲームが出ていないことである。あれだけの機能を持っているのにもったいない。それに今後発売予定となっていたゲームもものの見事に全部なくなってしまった。

　ＮＥＣホームエレクトロニクスも現在では、プレステのゲームばっか発売してるし。悲しい限りである。

ＦＸユーザーを見捨てるなー！！
ＮＥＣ！！