2001年夏の放浪(東北本線乗り潰しツアー)

目標 東北本線を全部乗り潰す事、時間的余裕があれば「仙台七夕祭り」を見学する事、竜飛岬に行く事、の3点。


平成12年8月8日
 移動行程 自宅→東京→黒磯→仙台→盛岡

 今年の夏の放浪は何所にいこうかなーなどと考えていた矢先、ふとある情報を聞いた。
「もうすぐ東北本線が第3セクターに委譲されるかもしれない。」へ?本当?だとしたら今のうちに乗っておかないとマズイかな?第3セクターになると「青春18切符」(注釈1)使えなくなってしまう。
 よし、今年は東北本線を全線乗ってしまおう。と心に決めて、いざ出発となりました。

 まあ、上手くいけば、1日で全線乗れるだろうから、後は東北のローカル線をゆっくりと乗りまわそうかな?などと考えていたのだけど、これが甘かった。
 とてもではないが、1日では移動不可能だー!!
 で、ここで、一つの案が浮かんだ。

 ちょっともったいないけど、東京までは「寝台銀河」(注釈2)に乗って、それから東北へ向かえば間に合うかな?などと思って、再度計画を立てるのだが、
 やっぱり青森は遠すぎる。(;_;)盛岡が限度でした。いや無理をすれば行けるんだけどね。後「ムーンライトながら」(注釈3)使ってもっと早く東京に着くというのも考えたけど、仕事終わりで名古屋駅に向かっているとこれには間に合わないから放棄しました。

 仙台七夕祭りを見るためには仙台で、2時間は滞在しないといけないので、今回は盛岡まで行く事にしました。残りはまた明日と言う事で。

予定も決まった事で、さあ出発。

 まずは、深夜0:52分発「寝台急行銀河」に乗るために、深夜の名古屋駅へ。

 この時間は、もはやすでに他の電車は全て終了。時々貨物列車が通過するだけ。とーっても寂しいのだ。何度も「銀河」には乗ったことあるけど、やはりこのときはする事も無く暇だ。ホームには同じように暇を持て余す人達が約10人ほどいる。みんな「銀河」に乗るのね。

 時間通りに「銀河」はホームに進入し、すばやく乗りこんで、車掌に「青春18切符」に日付を入れてもらって、速攻で寝る。あとは明日。

 東京に着くなり、ホームを移動して上野へ、東北本線は上野駅が起点です。こここからは、ただひたすら、列車に乗って移動あるのみ。第1の目的地の仙台を目指します。途中の郡山でちょっと時間が余ったので、駅を出て昼食と資金の補充を行ない、再び列車に乗る。仙台到着は14:00頃となりました。

 七夕祭り真っ最中でさぞかしにぎわっているかな?などと期待したのですが・・・あれ?それほどでもないか・・・七夕祭りのメインは過ぎたようで、それほど祭りって感じではなかった。商店街には七夕祭り特有のあの飾りが至る所で出てはいました。本物見るのは始めてでした。

 商店街は何所もこんな感じで、人は多かったです。特に浴衣姿の女性が多いのを見るとや はり七夕祭りだなーって思ってしまいますね。

 七夕祭りの雰囲気を楽しむのも良いんだけど、時間は2時間しかない。せっかく仙台に着た のだから、せめて青葉城ぐらいは見て行きたいと思い、仙台の街中を青葉城へと向かって、 歩き始める。



仙台の商店街です、七夕祭りらしい飾りでいっぱいでした。

ところが私、青葉城が何所にあるのか、実はちっとも知らない。始めてきたんだから、知るわけも無い。ただ案内板を信じてひたすら歩く。30分ほど歩いて目の前に大きな橋が見えてきた。「ああ、これが広瀬川なのね。」ってことは、青葉城も近い、なんてたって歌にまで歌われているんだから。

 時間は後1時間弱、行って帰って来れるのか心配になりつつ目の前に見える橋を渡り先に進む。すると今度は急な上り坂。しっかりと「仙台城正門跡」と書かれていた。やったー着いた、後はこれを登るだけ・・・って、何所まで続くこの坂道。物凄い山道。

 途中で、「もう、勘弁してくれー!!」と叫ぶ自分がいました。

 息絶え絶えで、ようやく頂上に到着。仙台城址跡です。なぜか今は護国神社になってました。
 ここへ来たら見るものはもちろん一つだけ。早速捜す。公園案内図を頼りにうろつく事5分、見つけました、「伊達正宗」の銅像。これですよこれ、青葉城と言ったらこれを見なければ嘘になる。早速撮影しました。

                  これは仙台城正門跡。この後地獄の山登り・・・

これを見れただけでもここまで着た甲斐があったもんです。後ここから見る仙台市街地の景色はとっても綺麗でした。夜に見るともっと綺麗なんだろうな。残念ながら写真を撮るのを忘れていました。

時間もないので、急いで青葉城を後にします。帰りにバス乗り場を見つけたのですが、次のバスが来るまで待ってると電車に間に合わないので、走ってふもとへ出て、タクシー捕まえてそのまま駅まで移動。発車5分前に到着。慌てて予定の電車に飛び乗りました。


仙台といえば、やはり伊達正宗ですよね。

仙台からは、ひたすら電車の中。さすが東北本線、複線電化がきちっとされているので、電車も速い。普通列車なのに平均時速100キロは、軽く出ています。ただ、一駅の間隔も物凄く長いので、駅間が5分ぐらいは軽くかかります。こういう所がローカル線だなーと思わず実感しながらそのまま移動。18:00頃になってやっと、今回の目的地盛岡に到着しました。もうあたりは暗くなり始めてました。後は駅前のホテルに入って明日の予定を立て、寝ました。

いや、今思うと、盛岡で宿とって正解でした。その理由は翌日になってはっきりと判ったのです。


平成12年8月9日
 移動行程 盛岡→野辺地→大湊→青森→蟹田→三厩→青森→上野

 盛岡の朝早く、宿を出て再び東北本線に。今日中に青森と青森の両半島のローカル線(大湊線・津軽線)(注釈4)の両路線を乗ろうと計画。出来れば下北半島か津軽半島の先端まで行きたいと思ってました。宿屋で計画を立た時はどちらかの半島ならば、先端まで行けると判断しました。で、どっちに行こうかな?と思ったのですが、やはり最初は津軽半島の竜飛岬にしようと思いました。こちらの方が電車が先端に近いところまで進んでいるので、そう決断しました。

 盛岡から数時間後、電車は野辺地駅に到着ここから下北半島に入って行くローカール線「大湊線」が出ています。乗り換えの為に1時間ほど駅で待ちます。

 この時間を利用し、今日の宿を予約しようと思ったのですが、
 青森・秋田両方のめぼしいホテルに予約入れたんだけど、全部満室。見事に断られてしまいました。
 うーん、アポなし無計画旅行の弱点が見事に露見してしまった。シーズンになると観光地は混雑してしまうんだよね。で、予約入れてないから、宿屋は全部満室で断られてしまう。野宿はしたくないしな・・・どうしよう?

 で、考え付いたのが、東京に戻ってしまえ!でした。青森発の寝台特急に乗って東京まで移動しそこで残り3日間の予定を立ててしまえば良い。こういうときは逆に東京のほうが空いているはずだ。と言う考えになりました。(ただ実際はこの時は東京はコミケの真っ最中。下手をすればやはり満室になってしまう可能性も大なんだけどね。)

 野辺地駅の緑の窓口で、恐る恐る電車の切符が買えるか聞いてみると、まだ空きが有るとの事だったので、すぐに購入しその後東京でいつもお世話になっている宿屋に電話して部屋を確保。これで今回の旅の宿屋の不安は一気に解消となりました。


野辺地駅に大湊行きの列車が到着しそれに乗って大湊線の終着駅「大湊駅」に移動開始。ローカル線なのに物凄く混んでます。ただ、ほとんどの客は途中の「陸奥横浜駅」で降りてしまった。ここからは、有名な観光スポット「恐山」に続くバス乗り場があるんです。

 急に空いた車両に残ってまたひたすら終点を目指し列車は進み、ようやく大湊駅に到着。すぐさま折り返すので、列車に残って青森に移動するのを待ちます。
 10分ほどで列車は青森駅を目指してまた走り出します。またまた車内は大変混雑し立ったまま青森までの移動となりました。

 やっと青森に到着。これで今回の目標の一つ。「東北本線全線に乗る。」事は完了。続いて竜飛岬に移動するために、津軽線に乗ります。

 津軽線は、途中の蟹田駅より津軽海峡線と別れています。(正確には中小国駅なんだけど、列車は蟹田駅より始発となっています。)津軽海峡線は青函トンネルに続き北海道へと続く列車の重要路線です。だから当然ここも複線電化されているかと思いきや。
 単線でした。青函トンネル方面の列車が多いから、進むのが遅い事遅い事。沢山の駅ですれ違いのための待ち合わせ。時間かかります。
 ちなみに、今年の青函トンネル観光列車「快速海峡号」(注釈5)は全部「ドラえもん観光列車」となってました。

これが、「快速海峡号ドラえもん列車」機関車だけでなく、客車もドラえもんやのび太達の絵が描かれています。




 蟹田駅より津軽半島最北端の駅「三厩駅」行きの列車に乗り、三厩駅に。
 で、ここからどうやって竜飛岬まで移動しようか考える。

 数年昔にはバスが走っていたのは知っていたのだけど、今ではそれも無い。すでに廃線なんだよね。

 仕方ないので、タクシーでも乗るかと思い、駅前に出ると、小さなマイクロバスが止まっていた。よく見ると「村営バス」と書かれている。行き先を聞くと、「竜飛岬まで行きますよ。」との返事。時間も20分ぐらいで到着し、帰りの電車にも間に合うように帰ってくるとの返事。これは天の助け、早速乗りこみ発車を待つ。

 さすが村営バス。お客さんほとんど地元の人。村の所々でみんな降りて行きます。最後まで乗ってたの私だけ。終点は竜飛岬の灯台の近くでした。
 霧雨(って言うか雲の中)の降る中外に出て、竜飛岬公園を歩き回り色々散策しました。
 「津軽海峡冬景色の歌碑」・「竜飛岬灯台」・「階段国道」などなど色々見てまわりました。

 「津軽海峡冬景色」の歌碑。この歌碑の下の方に赤いボタンがさも押してくださいと言わんばかりに設置されています。もちろん押せば、あの名曲が岬中に流れます。しかも2番から流れた時は、大笑いしました。











竜飛岬の展望台にある碑。本来ならここから北海道が綺麗に見える予定だったのだけど、まわりは真っ白で何も見れませんでした。(;_ ;)

階段国道の標識です。(右側)パンフレットによれば、日本でここだけだそうです。したの写真はその実物なんだけど、竜飛岬のふもとまで階段が続いてます。ふもとにもバス停があるんだけど、私は上から降りて、ふもとからまた上まで登りました。昨日の青葉城に続いて、今回も山登りです。本当に疲れました。




で、これがその階段。
紫陽花が綺麗に咲いていました。
この階段をふもとまで降りると、バス停がありそこからも帰れるんですが、私は登って頂上のバス停から帰りました。昨日の青葉城に続いての山登り本当に疲れました。








霧の中の「竜飛岬灯台」

本来は光で船の安全を守るんだけど、この日は霧のために光が届かないから、汽笛がずっと鳴りっぱなしでした。







 色々見て回っているうちに、バスの発車時間となったので、バス停に戻って三厩駅に戻る。後はまた青森まで戻り、青森発寝台特急「はくつる号」(注釈6)に乗って上野に向かいました。

はくつる号の機関車です。2日目の宿代わりです。


平成12年8月10日
 移動行程 上野→宇都宮→日光→宇都宮→烏山→上野

 予定変更で東京にまで戻ってきてしまった。いっそのこと東京近郊の路線を乗り潰そうかなとも思ったのだけど、せっかくだから、東北本線よりの支線に乗る事にしようと考えた。

 考えた結果、今日の目標が決まった。

 「宇都宮から延びている路線。「日光線」「烏山線」(注釈7)の2路線を乗って、ついでに日光東照宮を参拝しよう。」と言う事になった。

 さて目標も決まった事だし、まずは日光線から乗ろうと思い、宇都宮まで移動。そして日光線の列車に乗る。日光までは約30分、なぜか学生さんの姿が多かった。
 日光駅に到着し、どうやって日光東照宮まで移動しようか考える。
 当然ながら日光東照宮までの道のりなんて知らない。始めてなんだもん、当たり前。
 駅の観光案内見ると、結構近くにあるようだ。降りるべきバス停もわかった。ただ、バスの始発はほとんど東武鉄道日光駅の方が本数が多いようだ。駅前の商店街を歩いていると、東武鉄道日光駅が見えた。JRとは大違いで撮ってもきれいな駅舎。バスターミナルも大きくて、雲泥の差。目の前にはすでにバスが停車していて今にも発車しそうだったので、飛び乗って日光東照宮まで。

 乗客の中に外国人の方が多かったのはさすがに観光地だなと改めて実感。

日光東照宮まで、10分もかからず到着。バスを降りて東照宮の入口捜すけど、どこ?
 なんか土産物屋さんばっかりで、何所が入口なんだかさっぱりわからなかった。
 しかもほとんどまだ閉店してるし・・・どうも早く来すぎた様で、開店前らしい。観光客もほとんどいない。

 適当にうろついてると、参拝客案内所らしき所を発見。行ってみると参拝券を売っていた。5つの寺社を見学するのに1000円かかる。券を買って道順を尋ねて、早速参拝開始と思ったら。

 またまた坂道が目の前に現れる。はあ3日連続・・・
 日光東照宮って山の上にあるんだよね、そう言えば。今ごろ思い出したよ。

 仕方ない、登るか。

 10分ほど登って最初のお寺へ。その後も色々と回って全部の寺社を見て回りました。ただ悲しいかな、内部はほとんど撮影禁止。自分の目でしか見れないのです。

 そんな中で数少ない写真がありますので、以下に掲載します。どれもこれも山の頂上で、ぜーんぶ山登りして見てます。本当に疲れました。

日光東照宮内の杉並木です。ここも天気は悪くって、時々雨が降って来たりもしました。

 写真では、平らな道ですが、この前と後ろはやはり山登りです。結構急な坂道になっているので、登るのも降りるのも大変でした。








 日光東照宮を代表する建築物、陽明門です。完璧と言われるだけあって、本当に綺麗な門です。この門の柱のうち一本だけが逆さまになっているんですよね(逆さ柱)。
 完璧な建物は邪悪を招くそうなので、わざと逆さに柱をとりつけて、完璧にするのを防いでいるんだそうです。(ガイドさんの受け売り)









 これもまた有名な「みざる・いわざる・きかざる」の彫り物です。

 元々はこの建物、馬の休憩所だそうです。猿は馬の守り神だそうで、この様なお猿さんが他にも沢山彫られています。ただ特にこの3匹が有名になってるんですよね。他の観光客の人もいっぱい写真を撮ってました。








 最後の写真です。言わずと知れた国宝「眠り猫」です。

 最初は何所にあるのか判りませんでした。家康公の墓の入口の門の裏側になります。

 ちなみに家康公のお墓はこの門から更に階段を百段ほど上った先です。石でできた階段だったので、この雨でとっても滑りやすくて危なかったのを覚えてます。最後に思いっきり疲れました。





 写真以外にも、「鳴き竜」とか、各お寺のご本尊とか見てるんだけど、全部撮影禁止・録音禁止でした。(;_;)鳴き竜なんかは聞いていて感動物です。出来れば実際に聞いて欲しいです。

 2時間ほどで全部の建物は見学できました。途中の解説を団体客のガイドさんがしていたので、後ろからちゃっかり便乗して聞いていたりしたので、よく判りました。

 全部の寺社を参拝したので、次の目的地の烏山線に乗るべく日光駅に戻る。

 烏山線は同じ東北本線より延びている支線だが、始発駅は宇都宮ではなく2つ先の駅「宝積寺駅」より路線が延びているので、そこまで移動をしなければならない。ただ、宇都宮から先、電車が少ない。時間を間違えると移動に物凄く時間がかかる。見事に失敗。宇都宮駅で一時間ほど潰し、やっとの事出来た電車に乗って「烏山駅」に向かう。

 「宝積寺駅」から延びる「烏山線」は、始発の「宝積寺駅」を除いて全部で7駅。それぞれの駅に七福神の神様が、一人づつかかれている看板があった。観光用にそれぞれの駅にテーマと観光案内をしてるようだ。
 大黒様の描かれているのは「大金駅」。ここには。大金神社なるものが駅前にあってなんかとっても金運に恵まれそうなので、参拝しようかなとも思ったけど、時間がないからパス。そのまま通りすぎてしまった。

 「烏山駅」に付いたけど、特にここでする事は無いので、折り返しの電車が発車するまで、駅の周辺をぶらついて時間を潰す。数十分で折り返しの電車が発車となったので、そのまま乗って「宝積寺駅」まで戻り、そこから東北本線を上野方面へと戻りこの日の移動行程は終了としました。


平成12年8月10日
 移動行程 上野→水戸→常陸太田→水戸→郡山→上野

 東京に戻っての2日目。さて今日は何所へ行こうかなと考えていた。
 昨日が日光なら、今度は水戸にしよう。ちょうど上野から直行出来るし。偕楽園でも見に行こうと決めて今日の日程が出来あがりました。

 で、早速朝起きて、上野より常磐線へ。上野から水戸までは直通の列車がありただひたすら電車に乗るだけ。

 最初のうちは結構良い天気だったのだが、水戸に近づくに連れてだんだんと天候が悪くなってきた。嫌な予感がしたのだが。見事に大当たり。
 水戸駅に着いたら、外は大雨でした。

 偕楽園は、目の前にあるんだけど、雨の中傘も無しに歩くのは嫌なので、見物するのは中止しました。

 水戸駅から今度は「水郡線」(注釈8)に乗ります。が、偕楽園に寄ることを考えていたので、ホームでしばらく電車待ち。その間にもどんどん雨が激しさを増している。
 「水郡線」は、途中の「上菅谷駅」から「常陸太田駅」に向けての支線が延びている。水郡線を全線乗るためにも、ここははずせないので、とりあえず「常陸太田駅」に向かい、ここですぐさま折り返して、分岐点の「上菅谷駅」に戻る。

 ここで、次の「常陸大子駅」行きの電車を待つのだが・・・予定の時間が来ても全く来ない。

 10分ほど待ってるとホームにアナウンスが。
 「豪雨の為に電車が徐行運転となっており、遅れております。今しばらくお待ちください。」

 はい?

 うわー、予定が狂う。次の乗り継ぎ電車の待ち時間は5分も無いんだよ。もし乗り遅れてしまったら、この後の予定が大幅に狂ってしまう。

 で、実際に電車がやってきたのは20分後。これでは乗り継ぎは失敗だなと思ってたんだけど、乗り継ぎ先で電車が待っていてくれてました。助かった。

乗り継ぎが出来たので、郡山にもそんなに遅れる事無く到着しましたが、すでに夕方。日は傾き出してます。ここから普通列車に乗って移動すれば東京に着くのは21:00を超えます。それは困る。宿屋に怒られてしまうし、早く寝たい。

 ええい!仕方ない、新幹線に乗ろう。どうせ東北新幹線にも乗ってみたかったし。

 と言うわけで、上野まで新幹線に乗って移動となりました。

 ホームに立って新幹線の到着を待つ。

 入ってきた新幹線は、おお憧れの「MAX」注釈9!!ば東北本線にはこれがあった。忘れてましたよ。「MAX」に乗れるなんて嬉しいな。
最後までルンルン気分で電車に乗れました。


平成12年8月11日
 移動行程 上野→名古屋(御殿場線経由)

 最終日。この日は名古屋に帰るだけです。東海道本線に乗ってそのまま帰っても良いんだけど、もったいないから、ついでに「御殿場線」注釈10に乗って帰ろうと思いました。「身延線」に載って中央本線経由で、帰っても良いのだけど、ちょっと遅くなってしまうので、素直に東海道線と御殿場線だけ乗ってかえる事にしました。

 御殿場線に乗るために、途中の「国府津駅」で途中下車し、御殿場線へ。御殿場線はそのまま東海道線の「沼津駅」まで進むので、そこからはまた東海道線に乗って、名古屋まで帰りました。

 ただ途中の豊橋駅でまた雨の為に電車が遅れてしまった。ホームを見るととっても天気が良いのにな・・・何所に雨が降ってるんだろう。


 これで今回の放浪は終わりです。それにしても雨にたたられた放浪でした。

TOPOの豆知識

注釈1「青春18切符」
 JRが毎年発売している定番切符。夏と冬と春の年3回発売される。発売は5枚つづりで11500円です。

 1枚で、JRの特急(新幹線を含む)・急行列車・JRバスを除く全列車に1日中乗ることが出来ます。(夜行の場合は、翌日の0:00を過ぎて最初に停車した駅まで。)
 5枚ありますので、1人で5日間乗るのも5人で1日乗るの使い方は自由です。

 1枚あたり約2000円なので、休み中の旅行にはとっても最適で、経済的な切符。ただし、上記のように特急等には乗れないので、地方ではとっても苦労します。地方に行く時は、周遊券の方が便利が良いかもしれません。(特に北海道・四国・九州の地方線)

注釈2「寝台急行銀河」
 JRの運行する数少ない、定時運行する寝台急行の一つ。東京⇔大阪間を結ぶ。

 新幹線よりかは割高なのだが、到着時刻が6:00と朝1番からの行動が可能になるので、結構重宝する急行である。名古屋の最終列車でもあり、名古屋の発射時刻が0:52分なので、仕事終わりでも充分過ぎるほど間に合って乗れる。私にとってはとってもありがたい列車。

注釈3「ムーンライトながら」
 元々は、大垣⇔東京間を結ぶ、夜行の普通列車があまりもの人気の為に、前車座席指定にして運行し始めた夜行の快速列車。

 東京のコミケに参加される方にとっては、夜行バス「ラメール号」、寝台急行銀河、と共にとっても貴重な移動手段となっている。

 この列車を使えば東京まで役5000円弱で移動が可能になる。また上記の青春18切符と日付の変わる所までの普通列車の切符を使用すれば、3000円弱での移動も可能になる。

 休みの時期には、ムーンライトながらの他にも大垣⇔東京の臨時普通列車が増発される。こちらは指定ではないので、場合によってはデッキまで人があふれる事になる。僕が学生だった頃は、一晩中立ったまま東京まで移動した物です。

 この列車に座って乗りたい時は、20:00までに大垣駅に移動し、そこで始発のときに先頭で乗ったものです。名づけて「大垣バックスライド」と友人達と言ってました。

注釈4「大湊線・津軽線」
 共に青森県内を走る、ローカル線。

 大湊線は別名「はまなすベイライン大湊線」と言う愛称が着いている。津軽線には無い。陸奥湾の望みながら、終点の大湊までを結んでいる。途中の下北駅は本州最北端の駅である。ほとんどが観光用の列車しか走ってない。途中で観光用のアナウンスもしてくれる。

 津軽線は元々津軽半島の三厩駅までを結ぶローカル線だったのだが、青函トンネル開通により一気に列車が増えてしまった。途中の中小国駅より、津軽海峡線と別れている。この中小国駅までがとっても列車の本数が多い。それなのにいまだに単線なので、ここの列車のやりくりは大変であろうと推察できる。

注釈5「快速海峡号」
 青函トンネルを走っている津軽海峡線専用の快速列車。観光用になっており、全席指定である。青函トンネルには、トンネルの中に「竜飛海底駅」と「吉岡海底駅」の2つの海底駅がある。当然この駅の周りには人が住んでいることは無い、観光用に作られた駅なんだけど、この駅に停車してトンネル内の観光をするには、この列車に乗るしかない。
 また、津軽海峡線には普通列車などは1本も走ってない。津軽海峡線を走る列車は、「北斗星」「カシオペア」「トワイライトエクスプレス」などの北海道方面の寝台特急と快速海峡号と貨物列車だけ。
 つまり普通列車の切符で、青函トンネルを通りたければ、快速海峡号に乗るしかないのだ。

注釈6「寝台特急はくつる号」
 青森⇔上野を結ぶ寝台特急。東北本線のみを走る。「はくつる」とは別に奥羽本線を経由して上野⇔青森を結ぶ寝台特急「あけぼの」と言う列車もある。

 どちらかが、「津軽海峡冬景色」の歌詞にもなっている、上野発の夜行列車であろう。他には上野発の列車はない。

注釈7「日光線・烏山線」
 日光線は、宇都宮⇔日光を結ぶ電化単線のローカル線。日光東照宮に行くには大変便利なのだが、列車の本数が1時間に1〜2本と、大変少ない。始発が宇都宮というのがちょっとネック。日光には、東武鉄道の日光駅もありこっちは東京からの直通なので、観光客は大半こちらの方を使っているようだ。

 東武鉄道の日光駅はとっても綺麗で大きな駅舎だった。

 烏山線は宝積寺⇔烏山を結んでいる単線電化のローカル線。上記にも書いているが、それぞれの駅に七福神の神様がそれぞれテーマとなった看板がある。今度は大金駅に行って金運上昇を願いたい。田んぼの中をのんびりと走るへんてつのないローカル線。

注釈8「水郡線」
 水戸⇔郡山を結ぶ単線電化のローカル線。この路線の列車には、お魚の絵が描かれています。水のイメージなんだろうね。
 途中の上菅谷駅より常陸太田駅まで支線が延びています。この常陸太田駅の近くには徳川光圀(水戸黄門)様の別荘「西山荘」があります。山の中を走るので、雨とかの天候には弱いらしく、私が来た時も大雨で電車が遅れてしまうと言うハプニングにあってしまった。

注釈9「MAX」
 JR東日本が運行している、東北新幹線車両の1種類。大量輸送を可能にするために、全車両2階建てになっている。東北新幹線に乗るのであれば是非これに乗ってみたいと常々思っていた。

 ちなみに、「勝手に改蔵」の登場する鉄道マニアの地丹君が顔面中の体液流して、感動・興奮・憧れを表現するほど、鉄道マニアにとっては憧れの的の列車。

注釈10「御殿場線」
 国府津⇔沼津間を結ぶ、単線電化のローカル線。まだ明治の頃、東海道線はこちらを走っていた。熱海の方は山が険しくトンネルなどの作業が難しいので、開通当初はこちらの路線を東海道線としていた。
 熱海方面の路線が開通してからは、こちらは地方線となって現在に至る。

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