団員のひとりごと 第9回

広辞苑で“チーズ”と引いてみると、「乳製品の一。牛その他の乳汁を酵素で凝固させ、脱水・成形したのち、微生物の作用で熟成させた食品。蛋白質・脂肪などが濃縮されて含まれ、栄養価が高い。製法により、ナチュラルチーズ、プロセスチーズに二大別。」と書いてあります。

私はこの“チーズ”というものが大好物です。物心ついた頃から、毎日のようにチーズを食べていた思い出があります。子供の頃、、、あの頃はチーズといっても、雪印の黄色い箱に入った角型のプロセスチーズくらいしかありませんでしたが、冷蔵庫を開けてはこれを取り出し、あっという間に一人で平らげてしまっていたようです。私には弟がいますが、弟はどういうわけかチーズが大嫌いです。食べるのはおろか、匂いを嗅いだだけで気持ち悪くなるようです。2人の兄弟ともにチーズ好きであったなら、チーズの取り合いでケンカが絶えなかったでしょうが、うまくしたもので、私は弟の分までチーズを食べることができたのです。しかし、弟からは「チーズで家計を食いつぶす奴」とよく罵られたものでした。

チーズはご存知のように乳を原料としており、カマンベールチーズ250gは約2.3リットル、パルミジャーノ・レジャーノであれば何と500リットルの牛乳が濃縮されて作られますので、まさに栄養の宝庫です。必須アミノ酸を含む良質の蛋白質はもちろん、ビタミンも豊富です。またカルシウムにも富んでいて、しかも大変吸収効率が良いので無駄なく体内に取り込むことができます。フランスでは“チーズ”、“ワイン”、“パン”があれば完全な食事とさえ言われているほどです。しかし、私のような食いしん坊は、そんな難しいことは抜きにして、ただただおいしいからという理由で食べています。

最近では、多くの店舗で“チーズコーナー”なるものが常設され、いつでもいろいろな種類のチーズが手に入るようになりました。チーズの分類法にはいくつかありますが、基本的には6つに分けるのが一般的です。@フレッシュタイプ、A白かびタイプ、B青かびタイプ、Cウオッシュタイプ、Dシェーヴルタイプ、Eハードタイプの6つですが、人からは「一番好きなのはどれ?」と聞かれます。すると私は「全部!」と答えるのです。それぞれに風味も異なり、どれにも魅力があるので1つや2つを選べと言われても決められません。その結果、ずーずーしくも全部いただくことになるのです。皆さんは、どれが好きですか?「全部!」とお答えになる方、いらっしゃいましたら是非友達になりましょう。

チーズ

担当: ビオラ 小川
ひとりごとへ戻る