団員のひとりごと 第21回

〜3周年を迎えて〜

ビオラ 小川
1 カルテットの中で、、

 3年間の活動を振り返って、まずは「よく続いたな〜」と思います。仕事が忙しくて、なかなか継続が難しいこともあるのですが、たまに弾くだけでも気分転換になるし元気の源になります。

 カルテットの活動を通して得たものがたくさんあります。私は大学でバイオリンを始め、アマオケに参加する中で多くのことを教えてもらいましたが、オケのバイオリンパートは人数が多く、あまり弾けなくても、また音程が多少ズレていても何となく済まされてしまうことがありました。しかしカルテットでは全然違います。一人一人の責任が大きくて、音楽を創っていく上での「合わせる」という点で再認識させられました。個人練習の時間がほとんど取れず、技術的にはなかなか上達しないのですが、カルテットの場では「音楽を創る」という面では少しは進歩したかな?と思っています。

 これまで自分にとってカルテットは憧れのようなものであり、「上手な人にだけ与えられたもの」と勝手に思っていました。実際に難しい曲が多いし、手が届かない部分もたくさんあります。でも良い仲間に巡り合えて、「初心者なりにもカルテットを楽しむことはできるし」、また「楽しんでもいいんだ!」と思えるようになりました。


2 ビオラを弾いて、、

 団の結成にあたりビオラを弾くことになってしまいました。バイオリンとビオラは共通している部分もありますが、基本的には違う楽器だと思います。バイオリンが上手な人はビオラも上手いといいますが、いい加減にバイオリンを弾いてきた私にとっては大変なことです。最初はかなり戸惑いました。それでも3年間ビオラを弾いてみて、最近になってようやくビオラの楽しさを感じられることも“ごくたまには”あります。

 カルテットの中のビオラは、その団の性格を決定してしまうくらい重要な立場にあると思います。そのために、ビオラらしい音を出せるように努力していくことが一つの課題だと感じます。またビオラは第3音をとることが多いので、自分の音程のズレが全体をぶち壊してしまうことが少なくありません。いつも危ない音程で弾いている私はちょくちょく反省させられるのです。音程をしっかり意識して弾くことがもう一つの課題です。


3 ポピュラー音楽について、、

 オケではクラシック音楽ばかり弾いていましたが、この団ではポピュラー物に取り組むことが多く、自分ではこれがまた結構楽しいんです。これまで弾いたことのない分野の曲はどれも新鮮です。赤ちゃん同窓会では童謡であったり、またお年寄りからは演歌を求められることも多くて、最初は「演歌なんて、ちょっと趣味じゃないんだけどな!」などと正直思うこともあるんですが、いざ弾いてみると知らず知らずのうちに曲に入り込んでいたり、演奏が終わって楽器を片付けながら鼻歌で演歌を歌っていたりする自分がとても面白いです。
ひとりごとへ戻る
3年前の自己紹介へ