02/07/2000 友澤 淳 ________________________________________________ Thadeus Computing (Times2Tech) の 32MB Lx の設定  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 本文では Thaddeus Computing から発売の 32/64 MB DS(倍速) 200Lx を初期化及 び日本語化する作業について説明します。 §§(1) 前準備 §§  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ システム構築の為の元ファイルの保存とバックアップの為に、専用のフラッシュカ ード(マスタ・フラシュ)を用意します。容量は RAM 容量と同じか、倍程度が適 当かと。 そしてそのカードに購入時に付属しているフロッピの中の Times2Tech 社からのド ライバ類、JKIT 関連のファイル、その他使用アプリをコピーします。 最低必要なファイルは資料1に示しますが、現在Aドライブで運用されている方は それを元にして、INI 等の変更で出来上がります。 一度環境が決まれば、 RAM ドライブへ入れているアプリを全部マスタ・フラシュ へミラーとして持ては、万が一 RAM がとんだ時はここから復旧出来ます。 §§(2) 作業の概要 §§  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 本体がフルリセットされた後には Lx 上では元の 1/2MB のメモリしか認識されま せん。第一のステップとして32MB のメモリを認識させるためにフォーマットと、 デバイスドライバの組み込みを行います。 これで、Fドライブとして 32MB、Cド ライブは元の 1.3MB と言うシステムが出来上がります。 第二に、C: ドライブに EMS を作ります。そして第三ステップとして日本語化を行 います。 なを Thaddeus Computing の標準は出来上がった 32MB のドライブと元のドライブ をスワップして、32MB の方をCドライブにする様ですが、私の場合うまく行かな かったので、本文で紹介する方法ではスワップはしていません。 §§(3) 32MB ドライブのフォーマット及びデバイスドライバ組み込み §§  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 本章は本体をフルリセットするところからスタートします。 逆に中途半端な状態からスタートすると、思った通りの結果が得られませんので、 以下の手順を踏んでフルリセットから始めて下さい。 追加された 32MB のメモリはフルリセット後は、フォーマットと、このドライブを 認識する為のデバイス・ドライバの組み込みが必要です。以下の操作により、追加 されたメモリは 32MB の F: ドライブとして認識されます。 §3-1.フルリセットします。 用意したフラシュカードを挿して電源を入れて下さい。 Ctrl, 左側シフトキー, ON を同時に押します。確認のメッセージが出ますので、 二回 Y を押します。二回目を押したらすばやく Alt キー, 6 キーを押します。 途中日付・時間を聞いて来ますが、二回でかわします。 これで D> のプロンプトが出ているはずです。まず、 D>a: ^^^^^^^^^ この部分を入力します。 と押して下さい。倍速機の場合はここで、 A>spd31 ^^^^^^^^^^^^ と入力します。二重になっている表示がすっきりとするはずです。 §3-2. 32MB ドライブのフォーマトとデバイスドライバの組み込み 引き続き以下のコマンドを入力します。 A>rdt2t ^^^^^^^^^^^^ 確認の質問が出るので二回 Y を押します。これでフォーマットが出来ました。 次に英語版のスタートアップファイルとFドライブ関係のファイルを C: ドライブ へコピーします。 A>copy a:\32-c\*.* c:\ ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ これでFドライブ認識の準備が出来ましたのでソフトリセット(Ctrl + Alt + DEL) をします。 途中日付、時間を聞いて来ますが、適当に,最後の確認でYを入れて下さ い。 ここまでで英語版のシスマネが立ち上がってトップカードが表示されているはずで す。FILER を押して、確かにCドライブとFドライブが有る事を確認して下さい。 ここでついでにアラーム速度の調整用ファイルをコピーします。 ファイラーを使ってC:ドライブのルートに有る spdalrm.tsr を C:\_dat ディ レクトリへ移動して下さい。 §§(4) EMS 作成 §§  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 私の入手した TIMES2Tech 社の EMS 関係のファイルはうまく動作してくれないの で、ここでは JKIT 付属の emsinst を使います。 emsinst は EMS を C ドライブへ作ります。EMS は出来るだけクリーンな状態で作 るのが理想ですが、ここでは既に若干のファイルが書き込まれている状態で作成し ます。ですから EMS を作るまでは C ドライブは余分な事はしない方が安全です。 まず、シスマネを終了して DOS へ降ります。 [More(&...)] -> [Menu] -> A(pplication) -> T(erminate) -> F10(OK) そうすると、 MS DOS Version 4.1 ... Type 200 to return to System Manager. C:> と表示されます。C ドライブでない時は C: と打って C ドライブにして、 以下のコマンドを打ちます。 C:\>a:\emsinst ^^^^^^^^^^^^^^^^^ emsinst が立ち上がり、「Are you ready?(y/n)」と聞いて来ますので、y を押し ます。次にページ数を聞いて来ますので、お好みのページ数を指定します。私は 48 ページにしています。これで 768KB の EMS が取れますので、MAXDOS が スワップする量プラス若干、になります。本環境の場合、Cドライブの容量が限ら れますので出来るだけぎりぎりの方が良いかと。 成功すれば、「LXEMM.DAT is created.」 と表示されるはずです。 100 と押してシスマネへ戻ります。 §§(5) 日本語環境の組み込み §§  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ いよいよ日本語環境を組み込みます。と言ってもあらかじめフラシュに用意して有 るので簡単です。 §5-1 日本語用のスタートアップファイルにきりかえます。 ファイラを使ってCドライブに有る、autoexec.bat と config.sys ファイルを 消去し、autoexec.baj を auto・・.bat に、config.syj を configi.sys にリ ネームします。 §5-2 ファイラーを使って A:\32-f ディレクトリに有るファイルをディレクトリ ごとコピーします。 日本語化に最低必要なのは FONT, JKIT, WX2 とその中身ディレクトリですが、 この際各自の必要とするアプリはそっくりコピーしましょう。 §5.3 もう一度ソフトリセットします。 これで終了です。ご苦労様でした。 【参考資料】マスタ・フラシュの内容 §§ディレクトリ構造  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ +-32-C----------+--autoexec.bat 英語版用(内容は下記) | +--autoexec.baj 日本語版用(内容は下記) | +--config.sys 英語用(内容は下記) | +--config.syj 日本語用(内容は下記) | +--rdt2t.exe Times2Tech のソフト | +--spd31.exe | +--spd31s.sys | +--spdalrm.tsr | +-32-F--+-FONT このディレクトリには JKIT のフォントを入れます。 | | | +-JKIT このディレクトリには JKIT の JKIT ディレクトリのファイル | | を入れます。 | +-WX2 日本語 FEP WX2 用ファイルが入ります。 | | | +- その他従来Aドライブでの運用で使っていたファイルをここへ | コピーします。 |(ROOT) +------------------emsinst.exe JKIT に入っている ems 作成ツール +------------------spd31.exe Times2Tech の倍速調整ツール +------------------rdt2t.exe Times2Tech のフォーマットツール §§スタートアップ・ファイルの中身  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ////config.sys(英語用) buffers=20 files=30 lastdrive=j device=c:\spd31.exe device=c:\rdt2t.exe /////////////////////// ////autoexec.bat(英語用) prompt $p$g path c:\;d:\;d:\bin\;d:\dos; c: 200 /////////////////////// 200 でシスマネを呼ぶ前にCドライブ行くのがまじない。 ////config.syj(日本語用) buffers=20 files=30 lastdrive=j device=c:\spd31.exe device=c:\rdt2t.exe shell=d:dos\command.com /p /e:512 device=f:\jkit\lxjex.sys device=f:\jkit\lxfont.exe device=f:\jkit\lxdspd.exe /E3 device=f:\jkit\lxansi.exe device=f:\jkit\lxkkc.sys rem use only with FULL SET device=f:\wx2\wxk.sys /a1 device=f:\wx2\wx2.sys /a1 /df:\wx2s.dic /////////////////////////////////////// 実際に使う時は config.sys とリネームします。 標準的な JKIT 用の構成ですが、ファイルがFドライブに有る事に留意して下さ い。 ////autoexec.baj(日本語用) @echo off prompt $p$g path=f:\bin;f:\jkit;f:\wx2;d:\;d:\dos set tmp=f:\tmp C: sm //////////////////////// これも実際に使う時には autoexec.bat とリネームします。 本例では必要最小限しか記述していませんが、各自の環境に合わせて追加して下 さい。 §§注意事項§§  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ (1)フォントの指定について 本システムではフォントはFドライブに置きますから、JKIT の中の、 lxfont.ini の記述をこれに合わせて、例えば; f:\font\lxhn16x.fnt ^^^ とする必要が有ります。 (2)LogExpress をお使いの方は 16 ドットフォントをCドライブへ入れる必要が 有ります。それに合わせて lxfont.ini の記述を変え、Cドライブへ 16dot フォントをコピーしてください。 以上