Note
この尺にはメーカ名が無いのですが、本体上下のベベル(傾斜)構造などから PIC社であろうと想像しています。
スケールの組み合わせが普通の電気尺とは違っていてここに再掲しますと:
表 :10inch/ S, A =B, Dynamo/Motor, Volt, C= D, T \25cm
滑尺裏:LOGLOG, L, F
となっています。ウエルには何もありません。F は通常の K スケールです。
この尺はいくつかのの点で特徴があります。
- 通常の電気尺では LOGLOG は表、三角関数は滑尺裏に配置されていますが、この尺では逆で、LOGLOG
が滑尺裏に配置されています。しかも LOGLOG尺は一本で A 尺に対応しています。つまり、通常だと C/D
尺に対応させた2本で構成されますが、精度を犠牲にして面積を稼いだわけです。
- 滑尺裏を使う時には滑尺をひっくり返して差し替えるのですが、この尺では左右をひっくり返します。 これは実際にやって見るとこちらの方が理に適っていて、引き抜いた滑尺を持ち換えることなく手首を返すだけで裏返して
差し込めます。
- 下側の側面に有る cm 目盛は右からメモってあってしかも数字が下を向いています。これも考えて見れば
道理で、これをものさしとして使う時にはひっくり返して使いますからそのときに正常に見えるように
目盛ってあるのでした。
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