Note
この尺は A.C.Electrical と命名されている様に、交流電気用に特化したものです。
スケールの組み合わせが普通の電気尺とは違っていて下のようになっています。
本体上側面(ベベル) |
0 - 10 inch |
本体表上 |
SIN (0 - 0.71)
COS (1- 0.70)
A (1 - 100) |
滑尺表 |
B (1 - 100)
CI (10 - 1)
Z (0 - 1.0), °C(0 - 100), °F(20
- 230) (部分尺)
C (1 - 10, with extension) |
本体下 |
D (1 - 10, with extension)
TANGENT (0 - 1.0) |
本体下側面(ベベル) |
ANGLE (0 - 45)
LOGARITHM (0 - 1.0) |
滑尺裏 |
DEC LOG LOG (0.91 - 0.15, 0.98 - 0.9)
LOG LOG (1.10 - 3.0)
LOGLOG (2.5 - 10^5)
C (1 - 10, with extension)
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- 一番変わっているのは三角関数の関係で、本体下側のベベル部分にある角度目盛り(ANGLE)にカーソルを合わせ、表側の SIN/COS/TAN
尺で値を読み取ります。注目すべき事は、この角度目盛りは直線目盛りで、45度が L尺の 0.9 と一致するように目盛られています。 こうすることで同じ直線目盛りの
L尺と共用出来るわけです。
- この度数目盛りに合わせた SIN/COS/TAN 尺は当然非対数の目盛になり、他のスケールとの連携は出来ません。その代わり通常の三角関数
の尺に比べて COS の微少角に対する読み取り精度が上がっています。交流電気の世界では力率と呼ばれる効率の指標の計算に COS が 使われますので特に重要な特徴になります。
- 滑尺上の °C, °F
目盛りは D尺上の °C, °F
ゲージマークを併用して摂氏・華氏の変換を行います。パイロット時計についている単位換算と同じ方法です。
- 滑尺上の Z 尺は直角三角形の直角をはさむ2辺の長さ a, b から他の一辺(斜辺) c の長さを計算するためのもので、D尺を併用します。(Z尺の使い方を教えていただきました久保田さんに感謝します。)
- 滑尺裏には3本の LL 尺と C尺が配置されています。一番上の LL尺は DEC LOG LOG と名付けられた逆LL尺です。この尺は
e/10 を基数とした LogLog で A 尺を参照するようにして、より広いレンジを扱えるように工夫されています。更に 0.905 あたりで折り返して
0.98 - 0.905 を右端に配置しています。
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