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表左 |
表右 |
裏左 |
裏右 |
本体正面左 |
本体正面右 |
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本体上部赤面右 |
(滑尺側が溝、本体側が爪となっている、
又爪と本体とは別の部材で組み立てられている事に注目)
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2個の滑尺を連結した所 |
この尺は英国で 18世紀から 19世紀にかけて使用されていた Gauging Rule と呼ばれる計算尺です。 この種の計算尺はウイスキー等 の入った樽の体積の計算して、酒税を算出するのに使われました。Gauging Rule には通常アルコール度を設定する目盛が有るのですが、 この尺にはありません。この尺で樽の中の酒の体積を計算し、もう一つ別の尺を使って銭金を計算したのでしょう。 この尺には本体の側面を含めて数多くのスケールが刻まれており、短いのを含めると 合計27本も有ります。又、構造が変わっていて滑尺が2本あります。なぜ2本なのか?と言う事ですが、 本体側にある数多くの スケールをカーソルなしで使う為なのです。この時代の滑尺は上下同じスケールが目盛られています。 これもカーソルなしで使うためなのです。 もう一つの特徴ですが、2本の滑尺の片方だけの端には金属の補強片が付いています。更に1本の滑尺の右は目盛が 0.95 までしか 有りません。これは何故でしょうか?これらの2本の尺を上の図の様に付き合わせれば連続した目盛になります。「目はずれ」 が起った時にはこうして計算を続けられるわけです。尺の詳細はこちら。 |
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