北欧へのオーロラ旅日記


日記
2001年2月18日
成田からコペンハーゲンへ飛んで一泊。オーロラとは関係ないが、せっかくだからアンデルセンの国を見たい。

2001年2月19日
午前中市内観光。同行者がどうしても人魚の像を見たい、というのでタクシで川岸へ。その他、女王の住居で衛兵と写真を撮ったり。冬のせいか、観光客がほとんど居なくてゆったり写真を撮る。昼食はニシンの酢ずけとか、野菜のオリーブあえとかが付いた北欧料理。午後からいよいよスエーデンへ。

ドーンドレットと言うスキー場のヒュッテみたいなところへ宿をとる。いよいよ今晩からオーロラだぞ。でも曇っていて星が見えない。
真夜中になってやっと晴れた。10分置きに外へでて見張る。3時半まで粘ったが、ついに出ず、ここでリタイア。翌日聞いたら4時に出たと。ガーン。

2001年2月20日
10時頃から雪になる。これでは山小屋でのオーロラ観測は出来ないぞ。でもキャンセルしても料金はしっかり頂きます、と言うので決行することに。スノーモビルで引く「そり」に乗って行くので防寒具を上から下まで宿で貸してくれる。吹雪の中を30分、やっと山の上の小屋へつく。
山小屋でラップ人のテントとか、火の起こし方とか、生活の様子の説明を受ける。そうこうしている内に食事。スモークしたトナカイの肉を暖炉の火で焼いて食べる。結構おいしい。大きな鍋に鮭とか野菜をふんだんに入れたスープが出る。これもいける。「リンゴベリー」のジュース、これもほのかに甘くておいしい。

2001年2月21日
昼の内は山の下の町イエリバレで買い物。人口 14,000 の鉱山の町だそうで、金銀錫を産する。でこの町には鉄道の駅が有る。(@_@)
今日は晴れていたのにオーロラは出ず。う〜む。(;_;)

2001年2月22日
今日は場所を換えてキルナと言う町の近くのユッカスヤルビと言うところへ。ここはアイスホテルで有名。到着して早速アイスホテルの見物。近くの川から氷を切り出して作ったらしい。氷の教会が有る。ホテルの中へ入ると暖かい。外気温が−36度なのに中は−5度だからだそうだ。(^^) 氷のホテルで泊まるにはトナカイの毛皮で作った寝袋の中で眠るのだそうだ。ホテルのバーで氷のグラスでカクテルを頂く。
明日はもう帰国だ。今夜見えなければ今回はパーと言う事に。何とか見せてくれ〜。

夕食を終えて部屋へ帰ると9時半頃。ちょっと休んで10時半ごろ外へ出てチェックしたら北の空がぼんやり明るい。カメラを引っさげて、出来るだけ暗いところへ行く。
お〜、見えた。ほとんど真上に東から西へ大きなアークを描いて白い帯。北には少し小さいが、白いカーテン。それぞれゆっくり変化している。

カメラをセットして撮影を始める。寒さで電池の容量が減るのを防ぐため「ほかろん」をいれたキャリーイングバッグへ時々入れて保温しながらの撮影。細かい作業は手袋をはずしてやるので、寒さですぐ手が痛くなる。作業をしている間にオーロラはどんどん変化している。地上光も有るし、上手く写って居ないだろうから肉眼でしっかり見ておいた方が良いだろう、と十数枚撮った処で肉眼での観察に切り替え。せっかく十本もフィルムを持って行ったのに使ったのは一本のみ。

帰国して現像から帰ってきたのを見てびっくり。肉眼では見えなかった色とか形が写っている。長時間露光で人間より感度が高くなるんだ。

Tips
北欧は特別にお世話になったとき以外はチップは不要です。
ほとんどすべての買い物はクレジットカードで出来ます。タクシーもカードで支払い出来ます。だから現地通貨を全く持たなくても大丈夫です。私は空港でビールを一杯、これもカードでした。