アルバムイベント

アルバムイベント

衝撃の衝突 ……?なんだろう、あの建物……。
(教会かな……あれ?この場所、どこかで……。)
閉まってるんだ……。
いけない、もうこんな時間!入学式の会場に行かなきゃ……。
わっ!!
いたた…… …………?
ほら……。
………………。
どうした?……手、貸せよ。
……は、はい。
あの、すみません先輩、わたし、慌ててたから……。
俺も、1年。
あ、そうなんだ!よろしくね!わたし、○○。
……?
……急いでたんだろ?入学式。
あっ、そうだ!! ……あれ?でも……。
俺は……ここで入学式。
……?
早く行ったほうがいい。
あ、うん。それじゃあ、えっと……。
葉月 珪。
ありがとう!葉月くん。
(葉月くん、か……。)
(うん!わたしの高校生活、いいことありそう!!)
ライバル現る 今日は……そうだな、ビリヤードにするか?
うん、いいよ。
すごい!葉月くん!!一度に2個もポケットするなんて!!
さっすが今をときめくトップモデル。顔がいいだけじゃないなぁ。
……あんた、誰?
ひでぇなぁ……ま、葉月珪ともなれば
蹴落としたライバルの顔なんていちいち覚えてねぇか。

……愚痴なら他所でやれよ。
おいおい、そりゃねぇだろ?
”はばたきウォッチャー”の表紙人からカッさらといて?

ちょっと、やめてください!
なに君、”オッカケ”のコ?健気だねぇ〜。
わ、わたしは……。
あんまり罪なことすんなよ、葉月。
どうせ付き合う気なんかねぇだろ?なぁ、そうだよなぁ?
君、そいつにフラレたコ、何人いるか知ってんの?
この間もアイドルの……。
オイ!!
ヒッ!?
……こいつにくだらないこと言うな。
話があるなら、聞いてやる。……表に出ろ。
……な、なんだよ、マジになりやがって……ア、アホくせぇぜ!
……悪かったな……。
葉月くんのせいじゃないよ。
……気になるか?あいつの言ったこと……。
……ううん、気にしない。
……そうか。
(本当は、ちょっと気になるけど……。)
切ない思い きれいだね……。
ああ……。
なあ……
花火が消えた後、次が上がる前、少し間があくこと、あるだろ?
うん。
そういう時、どうしてだろうな……胸のあたりが少し苦しくなる。
うん……わかる気がする。
また、すぐ次が上がるって思っても、フッ、と切なくなる感じ……。

……ああ、そんな感じがする……。
○○。……送ってくから、俺。
今日は楽しかったね。それじゃ、またね!
ああ、また……。
………………。
どうしたの?ぼんやりしちゃって。
べつに、いつものことだろ。
それならいいけど。
……花火が消えた後みたいだって、そう、思ってたんだ……。
カイワレもぐもぐ 今日は、お弁当作ってみました!秋の味覚満載だよ!
……ねぇ、どうかな?お弁当?
ああ。
”ああ”って……おいしくないなら食べなくてもいいよ!
マズいとは、言ってないだろ。
……素直じゃないなぁ。
……美味いよ。
それならよしい。……あれ?なんでカイワレよけちゃうの?
……べつに。
あ、”好き嫌い”?ダメだよ、食べなきゃ。
……いらない。
……もったいないよ。身体にもいいんだし。
じゃあ、おまえにやる。
(……葉月くんって、ヘンなとこ、子供みたいだなぁ……
よし!それじゃあ……。)
……どうした?
……ううん……カイワレ君が可哀想だなぁと思って……。
……カイワレ君?
葉月くんに”おいしい”って食べてもらいたくて、
今日のためにスクスクと育ったカイワレ君……。
……食べる。
(やった!!作戦大成功!)
大観覧車で
ハプニング
なあ……大観覧車、乗ってみないか?
うん、いいよ。
でかいな……。
そうだね。
……!?
……止まったな。
……ど、どうしよう?
どうしようもないな。
そんなぁ……。

……もう30分も止まったままだね……。
……そうか?
……葉月くんって強いんだね。
わたしなんて、さっきから怖いことばっかり想像しちゃって……。

……”お話”、してやる。
……”お話”?
ああ……子供の頃、祖父さんがよく読んでくれた本。
俺が泣いてると……。
……葉月くんって、子供の頃よく泣いてたの?
……そうだったかな……。
……俺の祖父さん、外国人で、日本語下手くそだったけど……。
俺が泣いてるといつも、黙って隣に腰かけて、本、読んでくれた。
そうなんだ……聞きたいな、その……。

……動いたな。
本当だ!よかったぁ!!
……おまえ、表情、コロコロ変わるな。
へへ、ねえ、聞かせてよ。葉月くんの”お話”!
……おしまい。おまえ、もう元気だろ?
あ、ケチ!聞いてみたかったなぁ、その”お話”。
いつか……そのうちな。

家族と携帯電話 (ハァ、ちょっと疲れちゃった。
屋上で、外の空気でも吸って来ようっと。)
(あれ?あそこにいるの……。)
……ああ、聞いてる。今年は母さんも向こうだって……。
……大丈夫、こっちはこっちで楽しくやるよ……
仕事、うまくいってるんでしょ?
……いいよ、いつものことだし……。
………………。ゴメン、そういう意味じゃ……。
とにかく、気にしないでいいよ。
……ああ、父さんもね。じゃあ、もう切るよ……。

葉月くん?
……あっ……おまえか。
今の、もしかしてお父さん?
……聞いてたのか?
ごめん……でも葉月くん、家族の人と話してると、
いつもと印象が違うんだね。
……そうか?
うん、なんか”イイ子”っていう感じで、意外だった。
………………。
ちょっと、寂しそうにも見えた……かな。
……考えすぎだろ。
……ほら、行くぞ。文化祭、いろいろやることあるだろ?おまえ。

う、うん。
フリーマーケットの
お手伝い
(来てるのかな葉月くん……。)
(……あれ?あそこでアクセサリー並べてる人、もしかして……。)
葉月くん?
……あ。
きれいだね……
ねえ!もしかして、これ全部、葉月くんが作ったの?
……まあな。
すごいなぁ……どう、売れ行きは?
……見ればわかるだろ。
そっか……。よし!それでは、と……コホン。
わぁ〜!!カワイイーー!!ステキーー!!
……お、おい……。
え〜!?そんなに安いんですかぁ?もう、全部欲しいーー!!
……おまえ、どうかしたのか?
”まあ、見ててよ!”
あ、ホント!カワイイ!!それいくらですか?
”ホラ、葉月くん!”
あ、ああ……そこに、書いてあるけど……。
安〜い!!これください!あ、こっちのも!
あっ、あのペアリング、ステキ!ねぇ、買おうよ!
お、いいじゃん!お兄さん、これちょうだい。

……はい、どうも。

……全部売れた……おまえ、商売の才能あるな……。
でしょ?でも、わたしもひとつ欲しかったな……ちょっと残念。
……いつか作ってやるよ。おまえに似合うの。
……今日は、サンキュ。

やったー!!

猫と遊ぼう (う〜ん、今日はいい天気……
あれ?あそこにいるの、葉月くん?)
……コラ、やめろ、くすぐったいだろ。
……なあ、おまえ達、こいつも仲間に入れてやれよ。
腹、減らしてるんだ。

(葉月くん、いったい誰と……。)
みゃあ〜、みゃあ。
(あっ!猫の母子だ!! かわいいなぁ。)
みゃあ〜、みゃあ。
コラ、○○。
(えっ!?)
じゃれてないで、ちゃんとミルクもらえ……。
(子猫の名前?でも、どうして、わたしと同じ……?)
本当にそっくりだ。マイペースで、トロいとこ……。
(ウ……。)
ほら、おまえも自分から仲間に入って行け……。
……独りで生きてくのって、けっこうキツイぞ……。

(葉月くん……。)
みゃ?みゃあ〜。
……ん?
○○……いたのか?

うん……。あの、葉月くん……。
……じゃあ、おまえ、こいつ見てろ。
え?
俺、猫用のミルク買ってくる。
あ、ちょっと葉月くん!
みゃあ〜。
(……どっちがマイペースなんだか。
でも、葉月くん……なんだか寂しそうだったな。)
急接近 ねえ、葉月くんて、この公園、よく来るの?
ああ、撮影でときどき使うんだ、ここ。それで。
……あ。

わっ!!葉月くん!?ちょ、ちょっと!
しっ……。
……?
あぁ、もう!!見失っちゃったよ〜!どこに消えちゃったんだろう?
絶対今の、葉月珪だったよ!
この公園にときどき来るって、雑誌に書いてあったもん!

(あ……ファンの人たちかな?)
……行った、か?
うん、たぶん……。
………………。
……ね、ねえ、そろそろ起き上がろうか?
……あ。
ビックリした……。相変らず人気者だね、葉月くんって。
……べつに。
でも、大変だね、いつもこんな調子じゃ……。
……そうだな。
おまえも……べつに俺に付き合わなくても……。

(……もしかして……
葉月くん、周りに迷惑がかかるのいつも気にして、それで……。)
全然平気!なんか、スパイ映画みたいで楽しかったよ!
○○……おまえ。
うん?
……ヘンな奴だ。おまえ。
(葉月くん、辛いのかもしれないな……。)
学園演劇 美しい姫よ。あなたは、どこの国からいらしたのですか?
それは……それは、とても遠い、小さな国からです。
私は……このまま、あなたと、いつまでも踊り続けていたい。
王子様……。
……ずっと俺のそばから、離れないでいてほしい……。
(……あれ?”俺”じゃなくて、”私”だよ!!)
……あなたを后として、迎えたいのです。
ああ、王子様!それはできません。
なぜ!?……なぜなのですか。
12時の鐘が鳴ってしまいます……ごめんなさい、王子様。
わたしは、もう帰らなければ……。
さようなら!王子様!!

ダメだ!! 行くな!!
……え?
(……葉月くん。いけない!!思わず立ち止まっちゃった!!)

俺は、もうイヤだ。俺は……。
………………。
(どうしちゃったんだろ?葉月くん……。)
あ、あの……王子様?

……間違えた。
えっと……とにかく、さようならぁ!王子様!!
(びっくりした……まさか葉月くんが、台詞を間違えるなんて……。)
海岸で月とツリー お疲れ。
あ、葉月くん。
なあ、少し、時間あるか?
え、どうして?
これから、海……、行かないか?
海?……でも、夜だよ?
知ってる。……来いよ。

わぁ……思ったより明るいね、夜の海って……。
今日は月が出てるしな。
葉月くん、よく来るの?
ときどき……。
遠くに街の灯りが見えるだろ?
うん……。
あの灯りの一つ一つに人が住んでいて、
みんなそれぞれ笑ったり怒ったりして暮らしてる。
夜、目が覚めて、
世界中で自分が一人きりになったような気がする時……。
ここに来て、そう考えると、少し安心するんだ。
葉月くん……。
……そろそろだ……。

臨海公園のほう、見てろよ。
あ!クリスマスツリー!!
……すごいだろ?ここから見ると、
海の上に浮かんでるように見える。
俺、去年見つけて、おまえに見せてやろうと思って……。
去年って、去年のクリスマス?
ああ、おまえに黙ってるの、けっこう苦労したんだ。
……もしかして、1年間、言うのガマンしてたの?
……ヘンか?
アハハ!ヘンだよ!葉月くん。
ハハ……そうだな。少し、ヘンかもな。
……でも俺、
おまえがそうやって笑うの見ていられるなら、それでいいんだ。
メリークリスマス。
俺、おまえがいてくれて良かった。
(こうして、2004年のクリスマスイヴは終わった……。)

告白 あえて載せるのをやめました…