罪。
誰でも犯す事。
罪を犯さない人間なんていない。
許されるはずのない罪。
許されたいなんて思ってない。
ただ、手に入れたかっただけ。
太陽のように微笑み、誰にもその愛情を向ける彼女。
本来なら、手を触れることも許されない人物。
それなのに、どうしても、欲しかった。
彼女を知る以前から。
彼女に逢う前から、彼女を欲していた。
「どうして、そんなに泣きそうなの?」
「……気にする必要なんてない」
「あたし、あなたが泣きそうなんて、辛いのなんて嫌だよ。何の為に側にいるのか、わかんないじゃん」
そう言って彼女は俺を静かに抱きしめる。
「あたしは、あなたに逢えて良かったよ。こっちに来たことも悪くないなんて本気で思える。いろいろ、しなくちゃならないことあるよね。この先も。でもね、でもね、こう言ったら、何だろうな…なんか、ん〜恥ずかしいんだけど、あなたがいるからがんばれるかも知れない…。なんてね」
そう言って微笑む。
君は、僕の罪さえも笑って洗い流してしまうんだ。
手に触れてはいけない人。
神の使い…勇者。
そして、俺は、その、守り手。
勇者を守る神託の一人。
それでも、欲しかった。
それでも、手に入れたかった。
初めて逢った時から。
*あとがき*
当サイトの小説を全て読んだ人ならわかると思いますが、勇者様と抱き合ってしまった奴の話です(笑)。
今後の展開。
いつになるか知らん時のはなし。
とりあえず、ラプテフ編が終了して、修行編に入って、行方不明の記憶喪失になって、とーぶんさきの話でした(^_^;)。
オリジナルも書こうね。
ファルダーガーはお気に入りの小説の一つです。
勇者様とその従者3人の話?のはずが、スマップはでてくるわ、TMはでてくるわ、外部太陽系4戦士はでてくるわ、もうスゴくなってきた状況の話です。
自分自身訳わかりません。
エンディングは決めてませんが、(ファルダーガーにトリップしてきたミラノの今後ですから)その直前のエピソードは出来ています。
どうなる事やら、ねぇ。
キャスト紹介。ミラノ:三石琴乃、サガ:子安武人(敬称略)
完成:2003/7/??
修正:2003/8/17