熱かったり、暑かったり、ぬるかったり、高かったり。
今回は暑い!!!お話です。
*熱砂のカルビオラへの道*
(Tales of Destniy2より、ハロルド=ベルセリオス&ジューダス&カイル=デュナミス
&リアラ&ロニ=デュナミス&ナナリー=フレッチ)
「あつーい!!!」
うだるような暑さの中、すでにうだっている少女(?)の叫び声が聞こえる。
「あーもーどーにかしてよぉっっ」
「もう少したったら、涼しくなるからさ。そこまで我慢だよ」
「大丈夫?ハロルド」
「うーうーうー」
今の今まで、彼女が生きていた世界は氷点下の世界だった。
それがどこでどう間違ったか、一般的には真夏日以上の気温が存在する砂漠のど真ん中の塔に向かって歩いている今は彼女には絶えられないだろう。
「シャル…あの我が儘娘をどうにかしろ」
いつもの癖で、背にいるはずの相方に声をかけてしまっても誰も何も言わないだろう。
ほんの数日前まで1000年前の時間にいた。
その前は、変な時間。
その前は、今いる10年先の未来で。
元の時間にいたのは何日前の話だ?
僕は18年前の時代の存在。
正確に言えば、今いる時間から28年前の時代。
実際問題、僕は一体この時代ではいくつ何だろう。
下らないことが頭の中に浮かぶ。
「あつい〜!!!ジューダス、あんた、全身、真っ白にしない?」
「……うるさい」
理不尽な問い掛けに無造作に返事をしたってバチは当たらないはずだ。
炎天下の中。
何が浮かんだって、暑さのせいだと理解してもらえるだろう。
っていうか、頼むから理解してくれ。
って言うか、もう『暑い』と連呼しないでくれ。
それでなくても暑いんだ。
「オメーも言ってるよ、ジューダス」
「うー、なぁ、どっかで休まない?リアラがつらそう」
「私は大丈夫よ、カイル」
「もぉぉぉぉぉ、温度が上がるラブラブは別の所でやってよぉ〜〜。もぉ、だめぇ……。きゅ〜」
「は、ハロルドっっ!!!」
あまりの暑さにハロルドが倒れる。
無理もない。
結局、チェリクの街に逆戻りになる。
聖地カルビオラに向かうことが出来るのはいつだろう。
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ジューダス語りで、TOD2メンバー勢揃いな話になってました。
ショートショート。
ハロジュちっくのカレハロにするはずがドコでどう間違ったのか…。
相変わらず、ジューダスはゼルでリオンはヒイロと思いながら書いてました。
完成:2003/7/???
修正:2003/8/18