医者。
嫌だったり、あこがれだったり、ひどかったり。
専属の医者がいたらいいなと思うことは、誰もが思ったりすること。
*武骨者の看病*(SRWからGガンダムより、ドモン=カッシュ&レイン=ミカムラ)
「ごめん…、ドモン」
医者の不養生とはよく言ったもので、本来ならサポートすべき立場にいる自分が倒れて、看病してくれてるのは幼なじみの相方で。
「…ごめんなさい、ドモン」
口から出てくるのは謝りの言葉だけで。
私を看病してくれてる目の前の人はただその武骨そうな手でゆっくりと私の髪を梳いていた。
「気にするな。だいたい、お前は、無理をしすぎるんだ」
「でも…」
「わかってる。ココでお前が倒れたら、誰が俺の体調管理するんだ?俺はお前だけで精一杯なんだからな」
そう言うドモンの物言いに思わず笑ってしまう。
「何、笑ってるんだ?俺が言いたいこと、分かってるのか?」
「クスクス。分かってるわドモン。あなたの言うとおり、大人しくあなたに看病されてあげるわ」
「されてあげるとはどういう事だ。レイン」
「ドモン、看病してね」
「…わ、わかればいいんだ」
つまり、ドモンは私が倒れたらドモンが、ドモンが倒れたら私が看病するのは当たり前だと…そう言いたかったのよね。
なんだか、回りくどいわ。
こう言うところ、不器用なのよね…。
素直に言ってくれればいいのに。
目を瞑ると、ドモンがゆっくりと髪をすいてくれる。
恥ずかしがってるみたいだけれど。
少し、甘えてみようかしら。
そんないたずら心にも似た考えが浮かぶ。
言ったらなんて応えるのかしら。
「な、何言ってるんだ!!!」
よね、きっと。
ドモンの事だもの。
「ドモン、お願いがあるんだけど」
「なんだ」
「…一緒に寝てくれない?」
「……………れ、レイン!!」
あら、はずれた。
顔を真っ赤にして止まっちゃった。
残念。
でも、まだ良いわ。
私とドモンはゆっくりで。
急ぐ事もないのよね。
「…レイン。一緒に寝るのは無理だが、お前が寝付くまでいてやるのなら構わない」
「それでも良いわ」
そう応えると、ドモンはまたさっきの様に髪を手ですくようになでてくれる。
「ドモン、ありがと。ごめんね、心配かけて」
ささやくように言った声は、ドモンに聞こえたのだろうか。
ドモンの返事を聞く前に、夢の中へと私はおちていった。
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あとがき
やっぱり逆転でしょうねぇ。
医者の不養生と言わんばかりにレインにダウンして頂きました。
…。
……?
……?
おかしい、この文。
一応、大会期間中のはずなのに、心が通じあってる(^_^;)。
ドモンがレインの髪を梳いてるなんて!!!!!
って言うことは、終了後?
ラブラブ天驚拳出した後?
っぽいです。
そして、レインがうわて。
良いようにからかわれている、ドモン=カッシュ。
そこら辺のくだりはちょっと気に入ってたり。
2004/7/13:完成