古いものとか。
懐かしいものとか。
懐古主義とか。
懐古趣味とか。
「おおおおおお!!!!」
彼が目を輝かせる。
まるで子供みたいな目で、…子供だけど、それを見て感動する。
「すっげーーーーー!!!アヤ、すっげーよ」
「…リュウ、少しは落ち着いて」
「うわぁ」
人の話、全然っ、聞いてない。
その格納庫にある物を彼は今にもさわる勢いで、近づいていく。
「マジンガーにゲッターにガンダム!!!!夢の三大神器が今ここに!!!!夢って本当に叶うんだな」
今更何を言っているのか。
PTのパイロットになりたいと言って志願し、パイロットになったことを彼は忘れているらしい。
「ライディーンだ!!!!コンバトラーVも、ボルテスVもある!!!!あぁ、すっげー」
「リュウ!!!いい加減にしなさい、皆困ってるでしょう!!あなたねぇ、子供じゃないのよ。子供じゃないのにきゃいきゃい、喜ばない!!!」
SRXチームのリーダーとして私が注意しても、彼は大人しくなるが、目はきょろきょろあたりを見回している。
噂にあったスーパーロボット、一年戦争の英雄が乗り込んでいたモビルスーツ。
そのモビルスーツを発展させた数々の機体。
それから、それに乗り込んでいる本人達。
彼らは苦笑してリュウセイを引っ張っていく私を見ている。
いい見せ物だわ。
もう、どうしてリュウセイってこんな子供なのよ。
少しは、イングラム長官を見習って欲しい。
思わず、ため息がつきたくなった。
*あとがき*
レトロと言えば、リュウセイの昔の機体見て喜んでるシーンがやっぱり忘れられない。
実際、私もそこにいたらすっげーって叫んでるかも。
って言うか、α年表を見ると、そうでもないことが伺われる。
ガンダムだけ1年戦争後って言うことで、昔になってるけどね。
完成:2004/7/20