WINTER WONDER BATH


 リヴィングのテーブルの上に、アンジェリークは数学の宿題を広げ,アリオスに教わっていた。
「だからな、この定理を使うと…、ほら簡単じゃねえか」
「すごい!! アリオス、先生に向いてるかもよ。ふふ、教え方上手いから」
 感嘆の声を上げて,彼女はさも嬉しそうに彼に笑いかける。
 明るくて、誰もの心を癒すような笑顔。
 その笑顔が、手の届かない宝石のように思えた笑顔が,ようやく彼だけのものになったのは,僅か二週間前だ。
「----だったら、ご褒美でもくれよ?」
 口元に良くない微笑を浮かべて、おかしそうに彼は言う。
「えっ、ご褒美って?」
 僅かに頬を赤らめ、少女は探るような視線を彼に向けた。
「----一緒にお風呂に入らねえか?」
 途端に、アンジェリークの顔は,火が吹いたように真赤になり、それを隠すかのように頬に両手を当てる。
「ダメよ…、そんなの恥ずかしいもん…」
 嫌々とまるで子供のように頭を振る彼女が、アリオスはひどく可愛いと思う。
 愛しげに目を細めて彼女を見つめ、彼はそっと彼女の肩を抱き寄せた。
「バーカ、冗談だ。ほら、さっさとこの回答書いちまえ」
「うん…」
 彼だけの天使はコクリと頷くと、不意に彼の唇に自分の唇をつけた。
「アンジェ」
 それはほんの一瞬のことだったが、彼にとっては嬉しいハプニングだった。
 彼の不思議な瞳が柔らかく彼女を包み込む。
「…お礼…ね?」
「サンキュ」
 彼女は少し照れながらふんわりと微笑んだ。

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「あ〜、やっと終わった!!」
 宿題終了の嬉しさに、アンジェリークは大きく伸びをした。
 これでこの週末はアリオスとゆっくり出来る。
 そう思うだけで彼女の心は弾んだ。
「ご苦労さん。先に風呂に入ってゆっくりして来いよ」
「アリオスこそ先に入って? 折角手伝ってもらったのに…」
「バーカ、いいから今日は先に入れ?」
 彼に肩をぽんと叩かれて促され,彼女はようやく頷いた。
「うん…、じゃあお言葉に甘えてそうさせてもらうね」
 歌うように言いながら,彼女は立ち上がり,入浴の準備に自分の部屋へと向かう。
 自分の部屋といっても、友人が遊びに来た時に使うだけの部屋に今はなっている。
 以前はそこで眠っていたが、今は愛する男性(ひと)の部屋が彼女の部屋になってしまっていた。
 着替えを取りに向かう彼女の後姿を見つめながら、アリオスはイタズラっぽい微笑を浮かべる。
 彼女に仕掛けた"甘い罠"に思いを馳せながら。   

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 何も知らないアンジェリークは、バスルームに入った。
 そこは彼女のお気に入りの場所だ。
 去年改装したばかりで,半身浴が出来る少し広めの浴槽も有り,雑誌などを持ち込んで長湯をしてしまうこともある。
 彼女はいつものように,先ずは浴槽のお湯を半身浴が出来るぐらいまで抜いて,お湯の温度ものぼせないように設定する。
 それが終わると、伸び始めた栗色の髪を上げて,着衣を素早く脱いで洗濯機に入れると,浴室の中へと入っていった。
 それがタイミングとばかりに,続いてアリオスが脱衣室に入ってきたことも気がつかずに----


 さっと,シャワーとボディシャンプーで汗を流そうと、スポンジにボディシャンプーをつけた時だった。
「……!!」
 今日に裸のアリオスに抱きすくめられ、アンジェリークは思わず全身に甘い震えを駆け巡らせる。
「…体、洗ってやるよ」
「あっ、…アリオス…、もう…、一緒に入るの嫌って言ったのに…」
 喘ぎながら彼女は彼に恨み言をもらすが、聞いてくれるような彼ではない。
「何恥ずかしがってんだよ? 俺はおまえの総てを知ってるんだ、恥ずかしがるなよ…」
 いつもにも増して、低い声が艶やかに響き渡る。
「…や…ん…」
 彼にボディシャンプーつきのスポンジを取り上げられ、彼女は甘い声を上げる。
「今日のご褒美だ…、全身を綺麗にしてやるぜ…」
 言って、彼のスポンジを持つ手は、彼女の豊かな胸を円を描くように洗い上げ、全身をくまなく洗い上げる。
「ああん…」
 彼女は甘く切ない声をあげながら、立っていられなくなる。
 アンジェリークの背中を泡で包んだ後、アリオスはスポンジを彼女と自分の間に置き、滑るように動きながら、自分の身体の前身だけ泡で包み、今度は彼女にスポンジを渡した。
「背中はやってくれよ?」
 彼女ははにかみながらやっとのことで頷いた。
 アンジェリークは一生懸命、どうすれば彼が喜んでくれるだろうかと、頑張って背中をくまなく洗いあげる。
「ついでにここも洗ってくれよ…」
「きゃっ!!」
 突然、熱くて固いものを握らされ、彼女は小さく悲鳴を上げる。
 だが、愛する彼のためならなんだって出来る。
 彼女は彼の前に回って、スポンジを這わせる。
「…アンジェ…」
 彼の息遣いが早くなり、彼女は否応もない高まりを胸に感じた。
「・・サンキュ」
 言って彼にスポンジを取り上げられたとき、彼女はこの上なく残念な気持ちになった。
「まだ…、残ってるだろ?」
「きゃあっ!!」
 突然、彼に左足だけを腕に抱えられ、秘所をさらされる格好になった。
「いやああ」
 そのあまりにも恥ずかしい行為に、彼女はうっすらと涙を浮かべて彼を見る。
 だがアリオスは許してくれない。
 彼はゆっくりとそこにスポンジをあて、愛しそうに洗い上げてゆく。
「ああんっ!!」
 泡と蜜が交じり合い、淫らな音が浴室に響き渡る。
「あああ!!」
 身体が痺れてたっていられなくなる。
 彼女の高らかな嬌声と共に、彼はあっさりとスポンジを離してしまった。
「アリオス…」
 抗議の声が彼女から漏れる。
「まだだ…、お楽しみはこれからだぜ?」
 アリオスは再び彼女を背後から抱きしめると、二人の身体に心地よいシャワーを浴びせた。
 心地よい刺激が彼女の肌を艶やかにしてゆく。
「はあん…」
 彼の指は、泡を流すように、彼女の身体を張ってゆく。
「いやあん!!」
 指で秘所を押し開かれて、そこに強いシャワーの刺激があたり、アンジェリークは頭が白くなってゆく。
「ああああんっ!!」
 シャワーで泡を落しきると、今度は、彼女をそのまま浴槽の淵に座らせた。
「喉…、乾いたぜ…」
 緩みきった彼女の足の間に顔を埋め、今度は蜜で咽喉を潤す。
「いやああんっ!!」
 彼女はもう、昇っているのか落ちているのかが判らない、そのまま肩で息をしながら、彼にしがみ付いた。 
「アリオス…」
 彼に抱き上げられ、彼女は切なげな声を上げる。
「二人で入るんだから、当然おまえは俺の膝の上だ」
 そのあまりにも甘い行為に、アンジェリークは呼吸を早くさせ、喘いだ。
 彼は、彼女を抱き上げたまま、浴槽の中に入り、ベンチ部分に腰をかけると、膝の上に彼女を載せる。
 腕を前に回して、丁度背後から抱きしめるような格好になった。
「アンジェ…、石鹸の匂いがする…」
 くぐもったアリオスの声が聴こえたのと同時に、少し冷たい唇が首筋に当てられ、彼女は思わず甘い声を漏らす。
「あ…!」
 その声に合わせて、彼の舌がじらすように彼女の首筋をゆっくりと辿ってゆく。
「綺麗だ…水の中のおまえは…」
 彼の舌とその淫らで甘い囁きが彼女を刺激し、甘い疼きが全身を駆け抜け、その細い首を仰け反らせた。
「いやッ…、見ないで…っ!」
 彼と結婚して以来、それこそ毎晩肌を合わせているというのに、彼に総てを知られているのに、このようなシチュエーションは死ぬほど恥ずかしい。
 彼女は震える手で入浴剤に手を伸ばし、彼に最後の抵抗をする。
「ダメだ…。こんなに綺麗なものを隠すなよ…」
 彼女を手を掴み上げ、彼は入浴剤混入を阻止させた。
 アンジェリークが手にしかけたのは、乳白色になる某有名温泉の入浴剤。
 当然浴槽のお湯は白くなるわけで、アリオスはどうしてもそれを阻止したかった。
「お願い…、せめて…」
 喘ぎながら懇願する彼女は、少女ではなく艶やかな女としてだ。
 そんな彼女の態度は、彼を益々昂まらせる。
「おしおきだ…」
 甘いテノールで囁いて、彼は大きな掌を彼女の白い胸へと這わせた。
「ああっ!!」
 両手で胸の膨らみを円を描くように揉みしだかれ、彼女は悩ましげな声を上げ、身を捩じらせる。
「アリオスっ!」
 彼の繊細な指が、胸の蕾をついと摘み上げると、彼女の全身には甘美な電流が走り、身体を思わず仰け反らせた。
「もっと、もっと、気持ちよくしてやるよ…」
「アリオス…!!」
 身体の奥深くが高まってくるのを彼女は感じる。
 その高まりの応じて、彼女のの花園からは、水よりもとろりとした蜜が流れてゆく。
 ゾクリとする快感が彼女を襲った。
 やがて彼の繊細な指先は、ゆっくりと彼女の太腿を撫で上げ、足を開かせる。
 花園が彼の指を待ちわびて、蜜をどんどんお湯の中に流してゆく。
「ああっ!!」
 自然と彼女の足が開き、彼の指を受け入れる。
「アリオス…!!!」
 この上ない羞恥の後に来る悦びを、彼女は彼に身をもって教えられた。
 彼の指は、彼女の宝石を詐害当てると、指で刺激を与えてゆく。
 その間も、唇は彼女の首筋に当てられ、片方の指では胸を弄る。
「あああんっ!!」
 切なげに彼女の眉根は顰められ、甘い喘ぎを繰り返す。
 その間も秘所を嬲る彼に指の動きはどんどんは速くなってゆく。
「アリオス!! アリオス!!」
 全身に、寒さではない震えが起こり、彼女は彼に完全に体を預けた。
 彼はゆっくりと彼女の胎内(なか)に指を挿れ、親指で宝石を刺激し続ける。
「あっ、ああっ!! アリオス!!」
 頭の奥が痺れ、白くなって、もう何も考えられなくなる。
 彼が与えてくれる、甘く激しい刺激以外はもう何も要らない。
 彼女の花びらは、彼の指をきつく締め付け離さない。
 それを楽しむかのように彼は、知り尽くした彼女の最も感じる部分を探し当て、何度も刺激を与え始めた。
「いやああん!!」
 彼女の全身が痙攣し、そのままぐったりと彼の腕の中に崩れ落ちた。


 ちゃっぷん----
 お風呂の水音に気がつくと、いつの間にかアリオスは浴槽の縁に腰をかけ、アンジェリークは彼の膝の上にそのまま乗せられている。
「アリオス…」
 身体の心に甘い疼きを感じながら、彼女は欲望に煙った瞳で彼を見上げた。
「アンジェ、もっと、もっと、もっと、気持ちよくしてやる…」
「うん…、気持ちよく…、して…」
 彼女の花園は彼を待ちわびて、蜜を滴らせ、流れの筋を作っている。
 彼は一旦彼女の腰を浮かせると、欲望に昂まった熱いものをゆっくりと蜜が溢れる場所に押し当て、ゆっくりと彼女の腰を下ろしていった。
「ああああっ!!」
 彼が奥へと侵入してくるたびに、彼女からは高らかな嬌声が漏れ、同時に彼を何度もきつく締め付けてゆく。
 彼女が彼を総て包み込むと、彼はゆっくりと動き始める。
 最初はゆっくりだったが、徐々に激しくなり何度も何度も突き上げる。
「ああっ、アリオス!! アリオス!!」
 彼が突き上げるたびに、彼女のもまた彼を強く締め付ける。
 お互いの呼吸が速くなり、楽園への階段を一気に駆け上がってゆく。
 彼の動きが早急になり、彼女の胎内へ総ての思いをはき捨てる。
「アンジェ!!」
「あああああっ!!」
 彼女は全身を小刻みに痙攣させ仰け反らせると、そのまま急激な眠りに落ちた----    

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 次に目を覚ますと、そこはいつもの部屋だった。
 愛する男性との部屋。
「アンジェ…、のぼせなかったか?」
 低い声で囁かれて、彼女はそのまま彼に抱きつく。
「うん…、大丈夫…。アリオスは?」
「俺も平気だ」
 目を凝らすと、彼も自分も生まれたままの姿のまま、ベッドに横たわっていることに気がつく。
「ああいう風呂もたまにはいいだろ?」
 甘い微笑を浮かべられると、アンジェリークはくらくらしてしまう。
 全く、この瞳の前では嘘なんてつくことは出来ない。
「----うん…」
 彼女の答えに彼は満足げに微笑み、抱きしめる腕に力を込める。
「またしよーぜ?」
「うん…、また…ね」
 二人は微笑み合って、唇を重ねあう。
 新婚さんの夜は、まだ始まったばかり----


コメント
7777のキリ番を踏まれたちか様のリクエストによる「二人でお風呂」です。
いかがでしょうかちか様。ただ単にお風呂でいちゃついてるだけの話になってしまいました(汗)
私の勤めている館には「バス」を展示している場所があります。
昔シースルーのお風呂があり、そこはお湯も張られて気泡も実演していたんですが、
こともあろうか、そのお風呂に、全裸になって入ろうとしたカップルがいたんです(笑)
さすが遊園地の隣です(笑)
なんだかそれを思い出しちゃった。
自粛部分追加しました〜