アリオスによって、彼のセミダブルのベットに寝かされ、アンジェリークは呼吸が速くなるのを感じた。
「今度は、寝かせないぜ…」
 ベッドサイドの仄かな明りが、彼の翡翠と黄金の瞳を妖艶に照らし出していて、彼女は見惚れる。
 傍にあるデジタル時計は、11時25分を刻もうとしている。

 後30分で、アリオスは誕生日を迎えて、私は彼のものになる…。
 身も心も…。

 ベッドのスプリングが軋み、彼が彼女の体を覆うように包み込む。
 一瞬、アンジェリークは身体を震わせる。
 それは、彼に抱かれるのが恐いのではなく、彼がこんな子供の身体ではがっかりするかもしれないという、恐れから来る震え。
「恐いか?」
 甘く優しいテノールに、彼女はふるふると首を振った。
「違うの、アリオスに抱かれるのは怖くないの。----ただ…」
「ただ?」
「私なんかで、いいのかと思って…」
 自信なさげに囁く彼女が、可愛くて、彼は強くその華奢な身体を抱きしめる。
「俺が、おまえしかダメなことを教えてやる」
「うん・・・。おしえて」
 彼女が彼の首に手を回し、総てを委ねると、彼の唇を待ちわびた。
「…ん…!」
 降りてきたアリオスの唇に、アンジェリークは甘いと息を漏らす。
 唇を吸われ、舌を絡ませあい、貪りあうように互いを求め合う。
 彼の深い唇を受けたとき、その余り物激しさと甘い感覚に、彼女は慄いた。
 だが今は、彼によって深くて最高の甘い口づけのやり方を啓蒙されつつある。
 彼女は彼の少し硬い唇の感触が大好きだった。
 何度も口づけられるたび、それは深さを帯びてくる。
「あん…」
 開かれた彼女の唇から甘い吐息が漏れ、彼の征服欲を刺激した。
 彼の舌は、彼女を求め、味わい尽くし、翻弄してゆく。
 何度かの口づけの後、彼の唇は彼女の首筋を味わい、吸い尽くし始めた。
「ああっ!」
 身体をびくんと浮かせ、彼女は甘い旋律を呼吸し始める。
 穢れを知らない彼女のまろやかな白い肌に、彼の所有の証である紅い花びらが、美しく舞い散る。
 その間彼の手は、ゆっくりと、彼女のシャツのボタンを外している。
 彼女が纏うのは彼のシャツ。
 もちろん勝手知ったるものなので、すぐに下着が露になる。
 すっと身体を浮かされ、シャツを脱がされると、彼女は背中にひんやりとしたシーツの感触に、否が応でも意識してしまう。
「アリオス…」
 恥ずかしそうに潤んだ瞳で自分を見つめる彼女があまりにも艶やかで、彼はもう、自分の激しすぎる想いを抑える自信はなかった。
 そっと、彼女の下着の鍵を外す。それはフロントホックで、簡単に外される。
 彼の不思議な色違いの瞳に、今や彼によって花を咲かせようとしている、真っ白な果実が豊かにさらされた。
 ぴんく色の果実の先は、彼を待ちわびて色を濃くし、ピンと勃ち上がっている。
 その余り物美しさに、アリオスは暫し見惚れる。
「やだ、見ないで…」
 小さな掌で、豊かなそれが隠れるはずなどないのに、それが判らなくて、彼女は隠そうとした。
 彼は優しく彼女の手首を掴み、それを阻止すると、そっと手を広げさせる。
「綺麗だ。おまえ、こんなに綺麗になっちまってたんだな…」
「アリオス…」
 彼の瞳が欲望に揺れ、声もいつもよりも低い。
 見られることは恥ずかしいが、それが彼の艶やかな眼差しを生んでいるかと思うと、誇らしい気持ちになった。
 彼女の腕から手を離すと、アリオスの大きな手は彼女の白い胸の形を確かめるかのように、揉みこみ始めた。
「や…ン…」
 弱々しい抵抗よ、唇から漏れる甘い吐息に、アリオスは満足げに咽喉を鳴らす。
「柔らかいな、おまえ」
「もう…」
 彼は優しく彼女の胸を揉みしだき、すっかり尖った蕾を指でつんと掴む。
「やああん」
 甘い声がさらに高くなり、彼女は身体を仰け反らせてその刺激に答えた。
 左右どちらの蕾も指で愛されて、彼女はシーツの上で身悶えた。
 その姿が、アリオスには淫らな女神に映って、堪らない。
 彼は唇をそっと彼女の白い双丘に寄せ、輝く蕾に唇を寄せ、吸い上げ、舌で舐め上げ、歯を当てたりして、その甘い味わいを楽しむ。
「ああっ!!」
 蕾を深く交互に愛されて、アンジェリークは甘い嬌声を上げ、身体を仰け反らせる。
 唇に愛されていない丘は、彼の手でしっかりと慰められるかのように愛撫される。
 彼女の誰にも染められたことのなかった白い肌は、今、アリオスの手によってゆっくりと彼色に締め上げられてゆく。
「ああっ!」
 与えられる愛撫に、彼女は何度も華奢な身体を仰け反らせた。
 くちゅ----
 水音が響き渡る。
 彼の与えた愛撫に応えた体が、置くから蜜を滴らせ始めたのだ。
 その音が何を意味するかを、彼女はまだ知らない。
 彼の胸への愛撫に溺れていた彼女は、彼の指が白い布を通して、秘所に触れようとしていたことに、気がつかなかった。
「いやっ!」
 身体をピクリと跳ね上げさせて、彼女は彼の指の感触に激しく喘いだ。
「アリオス…、ダメっ!」
「ダメじゃねえよ」
「だって、そこは、汚い…から…」
 恥ずかしさの余り、彼女の声は消え入るようだ。
「そんなわけねえじゃねえか。おまえは、世界で一番綺麗だ…。一番綺麗な宝石を持ってる」
 くぐもった声で言うと、彼は彼女の宝石を白い布の上から探し当て、指で刺激を与える。
「ああっ!!」
 甘い旋律を呼吸しながら全身を震えさせる彼女が、欲しくて堪らない。
 すっかり蜜を吸い込み、びっしょりと濡れてしまった白い布を、彼は強引に脱がしにかかる。
「いやあん!」
 細い足をすり抜けた小さな布は、彼のよって引き抜かれ、とうとう彼女は生まれたままの姿になった。
「おまえの身体は、俺にとっては世界最高の芸術品だ…」
 彼は暫し見惚れると、すっとベットから一旦離れた。
「アリオス?」
 彼女が彼を追いかけて切なげに起き上がろうとしたのを、抑える。
「待ってろ。すぐにまた抱きしめてやるから…」
「うん…」
 アリオスが纏っていたものを総て剥ぎ取るのに、余り時間はかからなかった。
 彼のその様子を彼女は固唾を飲んで見守る。
「待たせたな?」
 再び、スプリングが音を立てて、彼がベットの上にやってきた。
 だが、彼はそのまま彼女の華奢な足に唇を落した。
「アリオス!!」
 彼は足にも所有の証を刻みつけながら、唇を上へと這わせてゆく。
 素早く、彼女の足首をさっと掴むと、その前に彼女の秘所を曝した。
「いやあ! 見ないでっ!」
 体の奥深くを見られて、彼女はその羞恥の余り身を捩じらせる。
 しかし彼の力は容赦なくて、足を閉じようにも閉じられない。
 やがて、彼は蜜がたっぷり溢れているそこに唇を寄せ、味わい始めた。
「ああっ!!!」
 頭が白きなって、全身に甘い痺れが駆け抜けるのを彼女は感じる。
 彼の唇は、蜜を吸い尽くし、その宝石に何度も舌を這わせ、吸い上げてゆく。
「あああああっっ!!」
 彼は蜜が溢れる泉に、指を侵入させ、彼女の胎内をかき混ぜ始めた。 
 何度も指は出し入れを繰り返され、指がすれて甘美な刺激を彼女に与える。
 やがて指は、かき出すように彼女の蠢く内壁を刺激し感じる場所を探っていった。
「いあああああっ!」
 キツク彼の指を締め付けながら、彼女は無意識に腰を揺らす。
 全身の甘い痺れが限界を伝える。
 唇と指で送られる刺激に、体が大きく跳ね上がりM彼女はそのまま、彼の指と唇を蜜でたっぷり潤して、ベットに沈み込んだ----


 甘い旋律の余韻が残る中、アンジェリークはアリオスにしっかりと抱きしめられていた。
 もう彼は待てなかった。
 ベットサイドの時計は、間もなく12時を刻もうとしている。
「愛してる・・・」
「私も…」
 彼女を安心させるかのように包み込むと、彼は緩みきった彼女の足の間に身体を入れて、そのまま、彼女の初めての道を辿り始めた、その瞬間。
「いやああっ! アリオス、痛いっ!!」
 その余りにも、避けるような痛みに、彼女は眉根を寄せ、身体を強張らせる。
 だが、アリオスはもう止めることが出来ない
「アンジェ、アンジェ」
 優しく甘く耳元で囁いて、口づけなどで宥めながら、彼は彼女の緊張感を取ってゆく。。
 彼女への激しい情熱が、今花火となってスパークする。
 時計は12時を刺す。
 アリオスの誕生日。
 それを境に、アンジェリークは、痛みが快楽に変ることを知る。
「ああっ!!」
 彼がこの上なく優しく動き始めると、彼女の全身に震えが走り始める。
 甘い痺れ。
 経験したことのない未知なる快楽に、アンジェリークの瞳には涙が浮かんだ。
 彼は彼女が感じるところに、何度文字武運を擦り付け、突き上げてゆく。
 彼が突き上げるたびに上がる淫らな水音に、彼女は彼を締め付けずに入られない。
「ああっ!」
 締め付けるたびに突き上げられて、意識が何も考えられなくなってくる、。
 ただ判るのは、彼が与えてくれる愛撫だけ。
 視界がぐらつきはじめ、ガクガクと震えだした彼女の華奢な体が、限界を伝える。
「アンジェ、おまえの締め付けは最高だ…」
 息を乱しながら、アリオスも動きつづける。
 二人の呼吸が速くなる。
「あああああっ!! アリオスっ!」
 彼の熱いものが胎内に放たれ、彼女がそれを受け入れたとき、彼女の身体に衝撃が走り抜け、。喘ぎ声と共に、世界が崩れ落ちた-----

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 目が冷めると、アンジェリークはアリオスにこの上なく優しく抱きしめられていた。
「アリオス…」
 彼女は小さな身体をそっと因り寄せた。
「大丈夫か?」
 そこで言葉を切って、彼は再び囁く。
「初めてだったから、おまえ…」
「うん。大丈夫よ…」
 言って、彼女はベットの傍らの時計を見る。
 時刻は0時30分になっていた。
「あ! アリオスに誕生日おめでとうって言ってない!」
「じゃあ、言えよ」
 甘く囁かれて、彼女も頷きながら、彼の首に手を回した。
「お誕生日おめでとう」
「サンキュ!」
 彼はそのまま強引に、アンジェリークを組み敷く。
「ア、アリオス?」
「まだまだ、今夜は寝かさないぜ? おまえが俺の最高の誕生日プレゼントなんだからな」
「バカ…」
 はにかむ彼女にアリオスは口づける。
 恋人たちの甘い夜は、まだまだ続く-----    

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〜BIRTHDAY NIGHT〜

































































































































































































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お誕生日創作「EVERLASTING」の続きです。
「(I LONG TO BE)CLOSE TO YOU」の初めてのシーンです。
お話を忘れちゃった方は、「EVERLASTING」を読まれるといいかもしれません。