「アンジェ…」 バルコニーを軽くノックされて、アンジェリークは待ちかねたように、そこを開けた。 「アリオス、待ってた!」 彼の姿が現れるなり、彼女はその精悍な身体に抱きつく。 「今日はどこに行きたい?」 「う〜んとね、”花崗の路”の”東屋”に行って、星を眺めたい…」 「オッケ」 愛しい少女の可愛らしい願いに、アリオスはフッと優しい微笑を浮かべる。 そのまま彼女と一緒に、機をするりと降りた。 スリリングな夜のデート。 最近、幸福度も、エルンストが言った数値を突破したせいか、アンジェリークにも余裕が出てきた。 そのせいでの”夜遊び”である。 週に一度だけ、恋人のアリオスが息抜きに”夜の散歩”に連れて行ってくれるのだ。 「ほら、早く降りろ?」 「…うん…」 少し怖がりながら降りてゆく彼女が可愛くて、アリオスは微笑を浮かべずにはいられない。 「ほら、来い」 両手を広げてくれたために、彼女は安心してその胸に向って飛び込んでゆく。 腕の中で抱きとめた後、アリオスはわざと苦しそうな顔をした。 「おまえ…、太っただろ?」 「太ってないわよ!」 お約束の答えが更に彼には楽しくてたまらない。 「そうか?」 「そうよ!」 少し拗ねる彼女がまた彼のつぼで、楽しそうにしながら、彼はその華奢な腰を抱いて、身体を密着させた こんなことにも彼女は恥かしそうにする。 もう、それ以上のことは、何度もあったにも関わらずである。 「さあ、行くぜ? 女王陛下。楽しみにしてるんだろ?」 「うん!」 そのまま二人は、、”花崗の路”の”東屋”へと向った。 --------------------------------- 「うわあ、星が零れ落ちそうだわ!」 東屋のベンチでアリオスの身体に凭れて座りながら、アンジェリークは感嘆の声を上げた。 彼女は東屋から見える星空をうっとりと眺めているが、彼は、少し上気した彼女の横顔を見つめている。 「アリオス…、恥かしいから…」 彼の視線に気がついて、アンジェリークは身体を恥かしそうに捩る。 「何言ってるんだ。俺はおまえが一番綺麗だって思ってるんだ」 「アリオス…」 嬉しくて、彼女はアリオスに身体を寄せて甘えた。 すっと彼の手が彼女のスカートに侵入し、布の上から秘所を撫で上げる。 「きゃあ、ヤダ、アリオス…」 「おまえ…、夜のデートのときは、下着つけてくんなよ」 「だって、ああ・・・!」 ついっと宝石を撫で上げられれば、そこから蜜が染み出てくる。 「はああんああ…」 最早、星を見るどころではなくて、彼女は彼の繊細な指が与えてくれる愛撫に、身体の神経が集中してしまう。 「・・・ん? こんなに濡らして、何がヤダなんだ?」 意地悪にも、彼は布の上から何度も宝石を弄り、彼女の熱をあおった。 「はあん…」 彼女の切なげな声は東屋の中に大きく共鳴し響き渡る。 「…ン…ダメ…」 「そんな声を出したら誰か見に来るかもしれないぜ? 何事だってな?」 「いや、そんなっ!」 淫らな彼の囁きに、彼女は更に蜜をたっぷりと出し、布をびっしょりと濡らす。 濡れた布が更にそこを刺激して、アンジェリークは身悶えた。 「はああっ!」 更に大きくなる嬌声。 もう止められなくて。 「かなり出ちまったな…」 彼は秘所から手を離すと、彼女の蜜でいっぱいになった指を舐め上げた。 「悪ィが、もっと味あわせてもらうぜ?」 「え、あ、ひゃんっ!!」 彼は彼女の身体かはなれたかと思うと、身体を小さくして地面に座り込み、いきなり彼女のスカートの中に頭を突っ込んだ。 「ああ、やだああ!!」 「やっぱり、フレアスカートはいいな? 侵入しやすい」 「ヤダ、アリオスのスケべっ!」 彼の手はそっと彼女の下着を脱がしにかかる。 無意識に、アンジェリークの腰は浮かされて、簡単に下着は取り外された。 それを彼はどこかに投げ捨てる。 「あああっ!」 彼はそのまま、熱くなった場所を舌で犯す。 舌先で宝石を撫で、刺激を与え、蜜をとを立てて吸い上げる。 「はああん! アリオス!!」 「こうされるのが好きだろ? おまえ?」 「ああっ!!!」 腰が誘うように揺れるのを、彼は両手で押さえる。 「いやあっ!」 「ダメだ動くな。まだ…。上手く舐められねえじゃねえか・・」 彼の舌は更に彼女の胎内に親友して、しっかりと舌で愛撫をする。 「はあん、はあっ! アリオス!!」 彼女は首を左右に揺らしいやいやとしながら、身体を何度も震え上がらせる。 粟立つ肌。 「はあああっ!」 彼は舌をその部分から離し、スカートの中から頭を出す。 「アンジェ…」 身体を小刻みに震わせて乱れる彼女を抱きしめ、そのまま深い口付けを送った。 「うんっ!!」 その首には彼女の華奢な腕が回される。 貪るような口付けをされて、アンジェリークは頭が真っ白になってゆく。 もう身体は彼が欲しくて熱くなる。 「ああっ! アリオス、あなたが欲しいの…!!!」 身悶えながら囁く彼女に、彼はニヤリと笑う。 「せっかちだな・・?」 白い首筋を舌で舐め上げられて、更に彼女は腰を誘うように揺らした。 「ありおす…」 彼は、開いた胸元から 手を侵入させて、その胸に触れる。 「大きくなったな? 俺のお陰だぜ?」 「ふぁあっ!」 しっかり富むのも揉みこまれて、彼女は何度も身体を仰け反らせた。 「ほら、俺のも大きくなってるぜ?」 「いやあん」 そのままズボンの下の高まった部分を握らされて、彼女の熱を更に高める。 「欲しいか?」 彼女は恥かしそうに、だが、しっかりと彼に頷いて見せた。 「欲しいわ…、あなたが…」 「よし」 彼は、彼女をベンチの上で、両手両足をつかせ、腰を持ち上げる。 ジッとズボンのファスナーが下ろされる音がして、アンジェリークの胸はときめく。 彼は腰までズボンを下ろす。 そのまま高まったものを、彼女の秘所にあてがい、背中から抱きしめながら、一気に押し入れた。 「はああっ!!」 切なげな嬌声が更に響く。 誰かに聞こえるのではないかと思うほどに。 「アリオスっ!!」 彼が激しく突き上げるたびに、彼女も彼をしっかりと締め付けて離さない。 「ああん、ああん、ああああっ!」 彼女の身体を知り尽している彼は、感じる個所をすぐに探し当て、その場所に何度も自分を擦り付け、攻め立てる。 「ああん、ああん、ああん!!」 もう限界とばかりに、彼女は喜びの涙を何度も流す。 「はあんっ!!」 腰が揺れ、彼を誘う。 「もうダメ、イッちゃう!!!」 「アンジェ!!!」 「アリオス!!!!!」 それこそ、星見の塔まで響きそうな嬌声で彼女は彼に喜びを伝えた。 「ああああああっ!!」 全身に光が駆け抜けて、絶叫とともに、彼女は満たされたまま気を失った。 ------------------------------------ 「アリオス…、スースーする」 東屋からの帰り、彼女は恥かしげに恋人に不平を述べた。 「感じるか?」 「も、バカ」 彼女はスカートの下に何もつけないまま、家路に着く羽目になった。 それは恋人が投げてしまったから。 「何だか…、変な気分…」 「まだ欲しいか…」 「もバカバカバカ!」 二人はそんな、誰が聞いても砂を吐く会話を繰り返しながら、宮殿までの道のりを過ごした。 その夜。 結局アリオスは彼女の部屋にそっと泊まり、朝まで寝かさなかった。 らしい・・。 ------------------------------------- 追記。 行方不明の彼女のぱんつは、その朝ジョギングにきていた住人が発見し、天使の広場で話題に合っていたらしい。 「東屋でのアバンチュールをしたバカップルがいる」と----- |