翌朝、少し眠い目を擦りながら、アンジェリークはアリオスと共に、温泉地へと旅だった。 昨夜は珍しく、アリオスが一回でとどまってくれたので、比較的良く眠れた。 「嬉しいな、この二日間はアリオスを一人占めできるのね・・・」 「俺だっておまえを一人占めにできるんだぜ?」 朝日が眩しくなってきたので、アリオスはサングラスを掛けながら、少し笑みが含んだ声で呟く。 その横顔はうっとりするほど素敵で、アンジェリークは、思わず見惚れてしまう。 アリオスってやっぱりかっこいいな・・・。 見とれてしまう。 私がこの隣にいていいのかなって思う・・・。 「どうした?」 急にしゅんとした彼女に、アリオスは心配そうに声を掛ける。 「・・・うん。私って、アリオスに釣り合わないなって思って・・・」 「バカ。俺にとっておまえは良い女だよ。間違いなく一番な」 アリオスは、クッと喉を鳴らして笑うと、そんな下らないことで心配するなとばかりに、彼女の髪を撫でた。 「ありがと」 はにかんで、少し恥ずかしそうにする彼女が可愛くて、アリオスは穏やかに笑う。 甘い雰囲気が、ふたりを乗せる車には漂っていた。 温泉地で少し観光を楽しんだ後、ふたりは宿へに入った。 チェックインの際、アリオスが宿帳に”妻・アンジェリーク”と書いてくれたのが、アンジェリークにとってはこの上なく嬉しい。 案内された部屋は、とても趣があり、アンジェリークはその幽玄さに、しばし言葉を失っていた 「綺麗だわ・・・」 「合格か?」 「うん・・・」 ふたりきりになったことをいいことに、アンジェリークはアリオスに身体を預け、甘える。 「今夜を楽しみにしておけよ?」 「もう・・・」 恥ずかしそうに答えるものの、まんざらでもないアンジェリークなのであった。 宿に入って最初の温泉は別々に入った。 混浴もあるのだが、アリオスが「他の男に、おまえの肌を晒したくない」という、独占欲の固まりのようなひとことで却下。 温泉でぽかぽかと温まった後、ふたりは海の幸がいっぱい詰まった鍋に舌鼓を打った。 「あ〜、美味しかった〜!!」 満足そうに声を上げた彼女を、アリオスは背後から抱き締める。 「一緒に露天風呂に入ろうぜ?」 耳朶を噛みながら、甘く囁く彼に、アンジェリークはこくりと頷いた。 二人が取った部屋には小さな露天風呂があり、アリオスは彼女を抱き上げてそこに連れていく。 「おまえと一緒にシャワーてのはあったが、風呂は初めてだからな?」 アリオスは背後からアンジェリークを抱き締め、浴衣を嬉しそうに脱がしていく。 するりと紐が解かれ、浴衣がはだける。 「おまえは本当に最高に良い女だ」 「あっ」 首筋に唇を当てながら、白く滑らかな肌をまさぐっていく。 彼の息が乱れているのを感じる。 「んっ、一緒にお風呂に入るだけって・・・!」 「挿れるのを止めるだけだ・・・。アレがねえとおまえが妊娠しちまうからな?」 「・・・私はしても良いのよ? 妊娠・・・」 彼女が話す間も、彼は愛撫を止めず、白い肌に指を這わせ、胸の蕾の周りを愛していく。 「んっ、ああっ!」 彼の逞しい身体に身体を凭れさせ、何とか立っている状態だ。 「アリオス・・・」 するりと浴衣が肩から滑り落ちる。 白い砦だけになり、そこにアリオスは指を忍び込ませた。 「あっ・・・!」 スリットに指を入れ、花芯をゆっくり擦っていく。 「随分感じてるみてえだな? こんなに溢れてるぜ?」 「やん」 アリオスは、彼女の前に回ると、腰を抱き、そのまま砦に顔を近付けて、口で銜えながら脱がす。 「俺的にはかまわねえんだが、おまえはあと一年あるだろ? いいのか? 妊娠したらちゃんとするから」 「うん・・・。構わない・・・」 それ以上言えなくて、アンジェリークは、アリオスの指先におぼれた。 「あっ!」 「あっ・・・」 脱がし終わった後、彼はしげしげと彼女の白い肌を見つめた。 「見ないで・・・」 「綺麗なんだから、見せろよ?」 「もう」 俯くと、絹ずれの音がし、彼が浴衣を脱いだのが判るが、恥ずかしくて正視できない。 「ほら、入るぞ、温泉」 「あっ!」 軽々と抱き上げられ、彼女は、アリオスと温泉の中に入って行く。 丁度、彼が彼女を膝に乗せる格好で、湯船に浸かった。 背後からしっかりと抱き締められて、アンジェリークは心を潤ませる。 やけに夜空が美しく感じる。アリオスに身体を預けて甘える。 「アリオス、凄く幸せよ・・・。こうしている時だけ、私たちは、”先生と生徒”じゃないもの・・・。私だけのあなただもん・・・」 「アンジェ・・・」 アリオスはギュッと力強く、抱き締め彼女を包みこんで離さない。 「おまえは俺のものだからな? ずっと・・・」 「うん、私はずっとあなただけのものよ・・・。今日ね、あなたが宿帳で”妻”って書いてくれたでしょ? あれ、凄く嬉しかったの・・・」 アリオスの手をギュッと握り締めながら、アンジェリークは恥ずかしそうに囁く。 それが彼女らしくて彼は愛しくて笑みを零した。 「いつか、ちゃんと夫婦になって、またこような?」 「うん、絶対・・・」 甘いキスを交わし、ふたりは誓い合う。 今はまだ”刹那の夫婦”。 いつかそれが現実になればと、願わずに入られない。 「あ、雪だわ」 ちらりと闇に浮かぶ雪は、とても幻想的で美しい。 彼女の栗色の髪に白い雪が触れて、まるで冠のようだ。 「綺麗だな・・・」 「うん、雪ははかないから美しいのかしら・・・」 「綺麗って言ったのはおまえのことだ」 「あっ」 顔から首筋にかけてアリオスはキスの雨を降らせ、彼女は甘い声を上げる。 そのまま、胸を背後から揉みこみ始め、高まらせていく。 「んっ・・・!」 薔薇色の蕾を、指先で遊んで、彼女は快楽に、身体をのけ反らせた。 そのままアリオスはアンジェリークの太股を撫でると、淫らにも囁く。 「足開けよ」 彼のぞくりとする声は、彼女から決定権を奪い、従わせる魔法を持っている。 アンジェリークは、羞恥を感じながらも、足を開いてしまう。 「いいぜアンジェ?」 「あああんっ!」 全身に快楽が電流となって駆け抜けた。 アリオスの危険な指先は、アンジェリークの花びらに侵入し、花芯を擦り上げながら、胎内に指を刺す。 「あああっ!」 水よりもとろりとした、彼を魅了してやまない液体がとろりと流れ始める。 「アリ…、アリオス・・・っ!!」 彼の指が彼女の胎内をかき混ぜ、感じる場所を引っかいてゆく。 「あ、ああ、ああんっ! アリオスだめっ!!」 腰を淫らにも揺らして、アンジェリークは、アリオスを激しく求め始める。 「お願い!! アリオスっ! ねえ!!! おねがいっ!!」 喘ぎながら求めてくる彼女に、アリオスは口角を上げて笑うと、指を抜いた。 「いいぜ? マジ、生でするぜ?」 「うん・・・、きて?」 「了解、お姫様」 アリオスは、アンジェリークを立たせ、露天風呂のふちに手をつけさせる。 「行くぜ?」 「あああっ!」 彼は背後から彼女を抱きしめながら、熱く高まったものを、同じ熱を持った場所に宛がう。 これが直で感じる彼の熱さ・・・。 いつもより密着間を簡易、アンジェリークはさらにアリオスを求めて喘ぐ。 「アリオスっ!」 彼はすっぽりと、高まったものを彼女の胎内に入れ切ると、腰を動かしながら、攻め始めた。 「ああああっ!」 後ろから突き上げながら胸をもみこまれ、アンジェリークはふちを持つ手が震え出す。 「アリオスぅ」 「いいぜ、アンジェ?」 彼が突き上げれば彼女が彼を締め付けて、最高のコンビネーションで愛し合う。 ふたりの愛の熱気で、露天風呂は一気に湯気が立ち込め燃え上がる。 「ああっ!!!」 彼の突き上げがあまりにも良くて、アンジェリークは嬌声を上げる。 視界がぐるぐるゆれて、アリオス以外はもう欲しくなくなる。 「アリオス!!!!」 「アンジェ!!!」 彼が懇親の一月をしたと同時に、彼女もアリオスを締め付け、彼は、はじめてアンジェリークの胎内に熱いものを注ぎ込む。 「ああああっ!」 そのまま二人は、今までにない高みに上り詰めていった----- 気がつくと、アリオスにバスタオルで包まれて部屋に戻る途中だった。 「アリオス…」 「気づいたか? 布団に入ったら続きな?」 「もう…」 そのまま布団に寝かされて、彼女は僅かに頬を赤らめる。 「ここにいる間は、俺たちは”夫婦”だ。いいな?」 「うん、嬉しい・・・!」 彼女はアリオスの首に腕を巻きつけ、その喜びを強く伝えた。 二人が波乱を乗り越えて、夫婦になるのは、もう時間の問題であった。 |