「有難う、アリオス、凄く綺麗だわ!」 車窓から見える、美しくも虚栄的な光景に、アンジェリークは思わず感嘆の声を上げた。 「おまえこーゆうの好きだもんな」 照れながら言って、アリオスはそっと彼女の頭を抱き寄せ、自分の胸に凭れさせる。 「うん…」 アンジェリークは、幸せそうにふふっと笑うと、彼にそっと甘えた。 二人は、明日が休みだということを利用して、夜景を見るドライヴにきていた。 アンジェリークが、イルミネーションの宝石が大好きなのを彼が知っていて、町の夜景が見渡せる、絶好の場所である、小高い丘に連れて来たのだ。 多くのカップルが見にきていたが、アリオスは穴場を知っていて、そこに車を停めていた。 もちろん、周りには誰もいない。 「いつも仕事が忙しくって、どこへも中々連れて行ってやれなくて、すまない」 栗色の髪にそっと指を絡ませ、彼は愛しげに甘く囁く。 「アリオス、余り気にしないで。あなたと一緒にいるだけで、私は嬉しいんだから。ね?」 「アンジェ・・・」 「それに、今日はこんなに素敵な場所に連れて来てくれたんだもの。 ----結婚後、というより、私たちの”初デート”に、こんな素敵な場所を選んでくれて有難う…」 はにかんで微笑み、本当に嬉しそうに優しく言う彼女が、誰よりも彼は愛しくて、アリオスは彼女の華奢な肩を強く抱いた。 「サンキュ。俺は最高の嫁さんを持ったな。今度は、オリヴィエに相談して、長い休みでもとって、おまえをどっかに連れて行ってやるよ」 「ホント!! 嬉しい!!」 無邪気に笑い、身体を彼の胸に擦り付けてくる彼女の柔らかな身体が、彼の激しすぎる情熱に火をつける。 「おまえ…、ホントに可愛いな・・」 「アリオス…」 彼の艶やかに囁かれる言葉に、彼女はうっすらと頬を染める。 その艶やかでどこか初々しい姿が、彼には堪らなくなる。 アリオスは夢中で唇を深く重ねた。 柔らかな感触が、彼の理性を吹き飛ばしてゆく。 いつもよりも激しい口づけ。 しっとりとそして腫れあがるまで彼女の小さな唇を吸い上げ、舌で唇を撫でる。 「うん…」 その甘い吐息が彼の情熱に噴火を仕掛けてしまった。 彼の舌は僅かな隙間から押し入り、歯列を割り、彼女の感じる部分を愛撫してゆく。 「はあん」 一瞬だけ唇が離された瞬間、彼女のシートが倒され、彼が覆い被さってきた。 「きゃっ!!」 思わずアンジェリークの唇からは、甘い悲鳴が漏れ、身体を捩る。 だがアリオスはそんなことはお構いなしに、彼女の、華奢な身体を大きな手で弄り始める。 「ダメだって・・、こんなところで…、せめて…、家に帰ってから…、ああん」 ブラウスの上から、激しく胸を揉みこまれる。 彼に触れられるたびに、敏感になってゆく肌。 彼女は甘い疼きに堪えながら、必死になって抵抗する。 「ダメだ! おまえが悪いんだ…、おまえが可愛いから、欲しくて堪らなくなっちまったじゃねえか」 強引に彼女のブラウスを脱がせようとして、彼は力任せに前を開ける。 ボタンが、音を立てて弾け飛ぶ。 「ヤダって! アリオス!」 恥ずかしそうに身を捩り、彼女はうっすらと涙を浮かべて彼に抗議する。 「俺に火をつけたのはおまえだ…、責任をとって貰うぜ?」 翡翠と黄金の不思議な瞳が欲望に煙り、激しい情熱が迸っている。 言って、彼は彼女のキャミソールをたくし上げ、胸を包むレースの鍵を外す。 幸いなことにフロントホックで、彼を安心させる。 脱がせやすいから。 ただそれだけの理由で、彼は彼女に”フロントホック”をつけることを望んでいた。 「やだって!」 あくまで抵抗する彼女に、彼はよくない微笑を浮かべ、見つめる。 「悪いコだな? 本当は俺が欲しいんだろ?」 「そんなこと…、あっ!!」 彼の手はスカートの中に手を強引に押し入れ、彼女のタイツを引き裂くと、そのまま下着の中に手を入れ、秘所を弄る。 「あああっ!!」 身体をびくりと跳ね上げさせながらも、彼の指から逃れようと、必死に身体を遠ざけようとした。 「何してんだよ・・・。こんなに濡らしてるくせに、俺を欲しくないとは言わせねえ…」 「はあん!!」 激しくなる彼の指の動きに、彼女は思わず悶える。 「お仕置きだ…。これで俺の腕から離れられねえだろ。 「いやあああ!」 彼女の右手と左足をシートベルトで縛り上げると、彼はその自由を拘束する。 「もう、逃げられねえぜ? 俺の奥さん」 「ああ・・・」 彼はそのまま彼女の首筋に唇を落とし、激しく吸い上げていく。 「アリオス!!」 甘く切なげな声を上げ、彼女は自由の利く手で彼にしがみつく。 全身に、甘い快感が走り抜け、アンジェリークは思わず身体を震わせる。 こんなに今まで彼が激しく求めてくれたことはなかったかもしれない… アリオスは経験が豊富で、私なんかで満足するのかって、時々思ったりしたけれど、自信を持っていいのね? この世で私が一番あなたに愛されてるって… そう思うと、今まで強張っていた力が抜けてゆくのがわかる。 彼女は、何時しか彼が与えてくれる愛撫に、身を任せてゆく。 「ああっ!! あああん!」 彼の手がゆっくりと彼女の胸を包み込み、揉み上げ、柔らかい影を作る。 指先でついっと頂をつままれると、彼女は思わず足を蹴るように動かす。 彼の唇が、彼女の白い丘を捉えた。 「アンジェ…」 アリオスは彼女の名前を呼びながら口を動かす。 「…ン…」 全身が感覚になり、声が漏れるが、それが恥ずかしくて、彼女は声を押し殺そうとした。 「恥ずかしがるんじゃねえよ」 彼はその頬で彼女の白い丘を愛撫しながら、唇で激しく頂を吸い上げ、舌で弄び、歯を当てる。 「いやあああん」 交互に激しく愛され、彼女の胸は彼色に染まってゆく。 愛されていない方の胸も、彼の手によってしっかりと愛撫され、彼女はその心地よさに身体に戦慄が走り、仰け反らせた。 「もっと悶えろよ? 乱れろよ?」 荒い息使いで囁かれる。 車という狭い場所が、彼を昂まらせる。 「いやあああ!」 彼は強引に彼女の膝を立たせると、そのまま足を力ずくで開かせた。 「乱れてるな? 誰かが見てたらどうする?」 「そんなこと…、言わないで…っ! あああっ!」 潤んだ秘所の最奥に、彼は二本の指を押し入れ、出たり入ったりを繰り返しながら、彼女の感じるとこを直ぐに探し当てる。 「ああああっ!!」 乱されて、アンジェリークは全身に甘い旋律を感じながら、何度も眩暈を覚える。 その間も彼女の身体を知り尽くした指は、宝石を探って刺激し、二本の指は官能を弄っている。 車の中で、いつもよりも大きく水音が響き渡る。 「アリオスッ!!」 泉の如く溢れる蜜を彼は手でからめとると、そのままちろりと指を舐めた。 「ヤダ…、アリオス…」 彼女は恥ずかしさの余り、頬を赤らめる。 「美味いぜ? おまえも舐めてみろ」 彼は再び彼女の秘所に指を這わせ、溢れている蜜をからめ取り、彼女の口に強引に押し入れる。 「・・ん…!!」 されるがままに、彼女は彼の指を舐めると、彼は満足そうに微笑み、指を引き抜いた。 「美味かったろ・・?」 あまりに淫らな言葉に、彼女はすっかり目を伏せてしまう。 「目を開けろ!」 強い調子で言われて、彼女は仕方なく目を開けた。 「綺麗なもんは隠すなよ」 「ああっ!!」 彼は熱を帯び膨らんだ彼女の宝石を強くつまみ、指で再び秘所をなぞる。 「・・・アリオス…! いや…、もう…、ダメ…」 あまりの刺激に、彼女は目の前が真っ白になるのを感じる。 「何が我慢できないんだよ?」 意地悪に囁かれ、煽られ、彼女は高まってゆく。 「お願い・・!!」 悲鳴にも似た声を上げた彼女に、彼は薄く笑うと、スラックスを半分だけ下げ、欲望の証を彼女の秘所に当てた。 「や…っ! アリオス、お願いよ!!」 「ちゃんといえよ?」 彼は、高まったもので彼女の秘所をなぞりながら、くまなく愛撫をする。 最も欲するものが近くにありながら、与えられない苦しみに、彼女は眉根寄せた。 「お願いっ! アリオス…! 私の中に…」 恥ずかしさも忘れ、彼女は夢中で言うと、アリオスは彼女の足を肩に乗せて、逞しいものを彼女の胎内に侵入させる。 「ああああっ!」 高らかな嬌声が上がる。 彼の圧迫感と存在感を身体の奥で感じながら、彼女は大きく身体をそらせる。 狭い車内は、二人の荒い息で硝子が煙る。 彼の脈動が全身に伝わり、快感が音を立ててやってくる。 「ああああん!」 あまりもの喜びに、彼女は息が詰まり、耳鳴りを覚える、 「アンジェ、おまえの締め付けは最高だぜ?」 うめくようなアリオスの声が聴こえる。 彼女は身体の自由が利かなかったが、もっと強い快楽を求めて腰を動かし始める。 「ああああぃ!」 彼女の中の彼がひとまわり大きくなって、さらに力を増し、激しく何度も彼女を突き上げ始める。 「ああああっ!」 その突き上げは、いつもよりもさらに激しく、車内はぎしぎしと音を堪えて揺れる。 二人は、狭い場所に異様な興奮を覚えながら、お互いを絡めあう。 「あああっ!」 「もっと泣けよ!! 俺だけのものだ!」 「いやあああっ!」 彼女が登りつめようとした瞬間、彼は彼女から自分自身を引き抜いた。 「いやっ! おねがい!」 彼女は無意識に離れていった彼の腰に擦り付ける。 「そんなに欲しいのかよ?」 意地悪に言われて、彼女は僅かに頷いた。 「しょうがねーな」 そのまま濡れて潤んだ場所に、自分自身を沈み込ませると、アリオスは先ほどよりもさらに彼女を激しく貫いた。 「アリオスッ!!」 何度も、それこそ何度もつかれて、彼女はもう思考が麻痺する。 悩ましげに腰を揺すり、彼女が動くたび、縛られているシートベルトが収縮をする。 車は激しく揺れ、二人を包む揺りかごになる。 呼吸が速くなり、アリオスの動きも早急になってくる。 「アンジェ!!!」 彼が熱い熱を彼女の胎内に放った瞬間、彼女は言いようのない幸福に包まれて、そのままシートに沈み込んだ。 目覚めると、彼にそっと抱き起こされた。 既に、手と足からシートベルトが外されている。 「サンキュ、すまなかった」 「大丈夫だから…、ね?」 ふんわりと微笑む彼女に、彼は優しく頬に口づけると、ブラウスの前を合わせた。 「全部見事に飛んじまったな。これ家につくまで着ておいてくれ」 「うん…」 そっと彼にジャケットを掛けられて、彼女は愛しそうにそのジャケットの前を抑えた。 「今日は…、有難う…、素敵なデートだった…」 「アンジェ・・・。家に帰っても、また…、いいか?」 何かと訊かなくても判る。 彼女は僅かに頷く。 「サンキュ」 彼は艶やかに微笑むと、運転席へと身体を移動させ、そのままエンジンをかける。 彼が事故にならないように気を使いながらも、速攻家に帰ったのは言うまでもない---- |

コメント
14241のキリ番を踏まれた、ちか様のリクエストで、「車で…」です。
野獣のエッセンスもということだったんですが、なにぶん狭い場所なので、アリさん野獣なり切れなかったみたいで。
申し訳ないです(汗)
まあ、こういうシチュエーション自体、既に野獣か(笑)
