MAKING LOVE OUT OF NOTHING AT AL


 やっぱり・・・、私には少し大人っぽいわよね。

 デートの前の一時。
 アンジェリークは何度も鏡を見つめながら、お洒落に余念がない。
今日は恋人との久し振りのデート。
 彼からプレゼントされた赤いワンピースに初めて袖を通す。
 いつも仕事が忙しいから構ってやれない。
 そのおわびにと恋人のアリオスがプレゼントしてくれたものなのだ。
 鏡の前の自分には、まだ背伸びをしているとしか思えない姿に、アンジェリークはがっくりと溜め息を付いた。
「いいや、カーディガンでごまかしちゃお!」
 自分に言い聞かせるように頷くと、アンジェリークは、鞄を手にとって、待ち合わせ場所に向かった。


 約束の場所に着いても、アリオスはまだ来てはいなかった。
 きょろきょろとしていると、不意に腕を掴まれて、アンジェリークは飛び上がる。
「きゃあっ!」
「俺だ、アンジェ」
「あっ・・・」
 振り返ると、そこには艶やかな銀の髪をした青年がいる。
 アリオス。彼女の恋人である。
「アリオス、もう、びっくりするじゃない・・・」
 少し恨めしそうな、それでいて輝きに溢れたまなざしを、彼女は投げ掛けてきた。
「待たせたな。車を停めてあるから、行くぞ」
「うん・・・」
 アンジェリークは頬を染めて頷くと、アリオスに手を引かれて着いていった。
 車に乗るなり、情熱的な飢えたようなキス。
 アリオスは、アンジェリークに息を吐かせないような激しいキスをする。
 舌でくまなく彼女の口腔内を愛撫し、唇を吸い上げた。
「あっ・・・」
 甘い声を上げ、アンジェリークはアリオスの腕の中でぐったりとした。
「アンジェ、可愛いぜ?」
 激しいキスのせいで、アンジェリークの瞳が艶やかにくもっている。
「そんな瞳で俺を見るなよ? どうしようもなく襲いたくなっちまうだろ?」
 クッと少年のように笑う彼に、アンジェリークは益々真っ赤になってしまう。
「だってこうしたのはアリオスじゃない」
「ま、今夜はたっぷり期待しているからな?」
 瞼に軽いキスをする彼に、アンジェリークは耳まで真っ赤にした。
 車は、ハイウェイを飛ばして、海へと向かった。


 今日、アリオスがアンジェリークを連れと行ったのは、秋の海が見えるロマンティックなレストラン。
 そこで、旬の秋の魚介類をふんだんに使ったコース料理を堪能した。
「おいしい〜!」
 満面の笑みで最後のデザートを食べる彼女を、彼は煙草を片手に幸せそうに見つめる。
 セピア色の照明がアンジェリークを艶やかに見せてくれる。
「綺麗だな」
「もう、恥ずかしい・・・」
 照れくさそうにする彼女がまた可愛い。
「また女の人がアリオスを見てるわ」
「あ〜?」
 アリオスは眉根を寄せて、不機嫌そうに言う。
「だって、アリオスかっこいいから、私なんか釣り合わないって、見てる人は思ってる」
「んなわけねえだろ」
 アリオスは益々不機嫌になる。
「怒ってる?」
「いや、おまえ・・・、気付いてねえのか?」
「えっ!?」
 アリオスは頭を抱える。
 先程から、アンジェリークの清らかな艶やかさに魅せられた男達が、横を通る度に彼女を見つめているというのに、鈍感な天使は気がつかない。
「まあ、いい。とっとと食え」
「うん・・・」
 自覚していないのが良いような悪いようなどちらか判らないような気が、アリオスにはする。ミルクティをこくこくと飲んで、アンジェリークは暑くなって、少し頬を赤らめて、カーディアンを脱ごうとした。
「脱ぐな」
「え、あ、うん・・・」

 私がやっぱりみっともないから・・・。

 急にしゅんとした彼女に、アリオスは少し苛立ってしまう。
 彼が独占欲からそう言ったことを、彼女は気がつかないでいた。
 店を出て、車に乗り込むと、いきなりアリオスはアンジェリークを抱き締めた。
「アリオス、怒ってる?」
「バカ、おまえがあんまり綺麗だから・・・悪いんだ」
 さらに強く抱きすくめて、アンジェリークを息を吐かせない。
「他の男がおまえを見てたから、堪らなかった」
 熱い言葉にアンジェリークの心は潤む。
「俺の前以外で綺麗でいるなよ!?」
「アリオス・・・」
 深いキスをして、アンジェリークの体をアリオスはすっと撫で上げる。
「この近くのホテルに部屋を取った」
「・・・うん・・・」
 アリオスは名残惜しげに、アンジェリークの身体から離れると、車をホテルに向かって走らせた。


 ホテルは、ヨーロッパ風のリゾートタイプのもので、アリオスはセミスウィートを予約してくれていた。
 部屋に入ると、その豪華さに、アンジェリークは息を飲んだ。
「きゃっ!」
 突然抱き上げられ、ベッドに運ばれて、アンジェリークは甘い声を上げる。
「アリオス!?」
「感激するのは後だ。おまえがすげー欲しい」
 あまりにものストレートな告白に、アンジェリークは全身を真っ赤にした。
 ベッドに腰を掛けさせられて、アンジェリークは彼を見つめる。
「カーディガンを取ってくれねえが?」
「うん・・・」
 異色の瞳で艶やかに見つめられるのは、恥ずかしい。
 アンジェリークは、ゆっくりとカーディガンを脱ぐと、真紅のワンピースが現れる。
 アリオスは、感嘆の息を漏らすと、彼女のむき出しの肩に唇を寄せた。
「あっ・・・」
 そのままベッドに押し倒して、アリオスは彼女の身体をまさぐり始めた。
「あっ・・・、アリオス・・・」
 唇を首筋に落として、そのままワンピースの紐をなだらかな肩から滑り落とす。
「あっ!」
 上半身を脱がされ、アンジェリークのミルク色の滑らかな肌が露見する。
「アリオス・・・」
 ふっくらと柔らかな胸の鍵を外すと、彼は感触を確かめるかのように下からゆっくりと持ち上げるように揉みこんで行く。
「はあああん!」
 身を捩りながら、アンジェリークはその手をアリオスに差し出す。
 その柔らかな感触に溺れるかのように、アリオスはアンジェリークの胸に顔を埋めた。
「んっ・・・!!」
 胸のいたるところを含んで吸い上げ、紅い所有の痕をつけていく。
 強く吸い上げられるたびに、アンジェリークの身は跳ね上がり、息は甘く乱れる。
「ああっ! アリオスっ!!」
 掌全体で勃ち上がった蕾を転がしてやる。
「あああっ!」
 手と唇とで攻め立てられて、アンジェリークは全身が粟立つのを感じる。
 アリオスの唇はやがて蕾を捕らえて、ちゅうっと音を立てながら吸い上げた。
「アリオス…っ!!」
 左右の蕾交互に強く座れ、舌先で転がされて、アンジェリークは涙が出そうなほどの快感に打ち震える。
「んっ!」
 切なげな声が部屋に響き渡った。
 そのまま彼の足はすっと彼女の太腿にかかる。
 ゆっくりと優しく撫で上げられて、アンジェリークの脚がゆっくりと開いた。
 彼女はもう、純情だった少女ではない。
 アリオスの手によって、艶やかな女となったのだ。
 ストッキングと白い砦が外される。
「んっ!」
 彼の手が開かれた彼女の中心に進めば、湿った音が響く。
「ああっ!」
 指でつっと尖った蕾を撫でられれば、その部分がピクリと引き攣り、蜜が大量に流れ始める。
「アリオスっ!!」
「脚開け・・、もっと感じさせてやる」
 淫らにもアンジェリークは脚を大きく開く。
 そうすれば彼がもっと素敵な快楽を与えてくれるのは判っているから。
「いいこだ、アンジェ」
 そのまま、アリオスは蜜で濡れた妖しい部分に顔を埋めて、舌を使って丹念に舐め取り始めた。
「ああんっ!!」
 彼が舐めるたびに、アンジェリークは面白いように感じ、身体を跳ね上げさせる。
「アリオス〜っ!」
 腰が淫らに揺れ始める。
 彼を求める余り、アンジェリークはアリオスの舌に秘所を押し付ける。
 アリオスはそれに答えるかのように、中心を舌先で転がし、そのまま吸い上げてやる。
「あああっ!!」
 大きな快楽の波に、アンジェリークはシーツをしっかりと掴んだ。
 指を溢れる蜜壷に彼は侵入させ、そのまま胎内をかき混ぜる。
「やあああああっ!」
 アンジェリークから感極まった声があふれ出てくる。
 彼を誘うように、淫らにも腰がさらに早く揺すられる。
「お願い、アリオス!!」
「何がお願いなんだ?」
 意地悪な彼の囁きに、アンジェリークは堪らなくなる。
「んんっ! して…!!」
 その切なげな声に、 アリオスは僅かに口角を上げて笑った。
「いいぜ? 狂わせてやるよ?」
「ああああっ!!!!」
 アリオスは甘い声を張り上げる。
 熱く高まった彼の分身が、彼女の胎内に入り、アンジェリークは全身を満足げに震わせる。
「ああああっ!!」
 くちゅくちゅと、彼が動くたびに淫らな音が響き渡る。
「ああんっ! ああああっ!」
 彼女の置く不覚まで、アリオスは征服しきると、今度はかき混ぜるかのように、ゆっくりと動く。
「ああっああっああああっ!」
 アンジェリークは、彼を捕まえておきたくて、しっかりと彼を締め付けて離さない。
 彼女のそこがかなり狭く、また彼のそれが大きなせいか、お互いに甘くそして最高の密着感を得る。
「んんああああっ!!」
 アリオスが突き上げ始めれば、それと同時にアンジェリークは腰を淫らに揺らして彼を締め付けて離さない。
「ああああっ!!!」
 そのまま何度も身体を震わせる。
「あんあんああlっつ! アリオス!!!」
 揺れている。
 早くなる視界。
 突き上げが激しくなる------
「アンジェ!!!」
「んっああああああああああっ!!!」
 アリオスが最後の力を振り絞った瞬間、ふたりは大きく高みへと舞い上がり、アンジェリークは視界の暗転を感じ、その場に沈み込んだ----


「アンジェ…」
「アリオス」
 目を開けた瞬間に唇には甘いキスが降って来る。
 ふたりはそのまま微笑み合って、しっかりと温もりを確かめるために抱き合う。
 これ以上の幸せはないと感じながら----

コメント


浅宮瑠璃様から頂いたイラストを元に書かせていただきました。
浅宮様イラストの可愛い雰囲気が無くってごめんなさい…。