Secret Of My Knight


 私のカレには秘密がある。
 これは私しか判らない、秘められたコト。

「今日も疲れたな?」
「うん。処理しなくっちゃならないデータがたくさんあったものね」
 夕食を兼ねた会議が終わり、ふたりが開放されたのは、もう22時を軽く回っていた。
 自室のソファに揃ってゆったりと座りながら、しばらくまったりとする。
「アンジェ、もうたまらないぜ・・・」
 アリオスがぎゅっと抱き締めてくる。
 その暖かさにくるまりながら、アンジェリークはアリオスの髪の色を見た。
 髪は紫がかった銀色に美しく輝いている。
「綺麗ね・・・」
「おまえへの”想い”を発してるからな?」
「もう、バカ・・・」
 はにかみながら、アリオスの髪を綺麗に指で梳いてやる。
「一緒に風呂入ろうぜ?」
「一緒に入るのは、金・土と決まってるじゃない。週末まで待ってね?」
 柔らかな微笑み。別名”ふんわりスマイル”はアリオスにとっては無敵。
「しょうがねえな・・・。先にシャワーを浴びて待ってるからな?」
 頬にキスをした後、アリオスは静かにバスルームに向かう。
 彼がさっぱりする間、アンジェリークは彼のためにナイトキャップを作ってやった。
 あまりきつくないように、大好物のウォッカをベースにしたものを作る。
 ベッドを綺麗に整え、お風呂の支度をする頃に、アリオスはバスから出てきた。
 いつものように腰にタオルを巻くだけで、髪をがしがしと強く拭きながら寝室に入ってきた。
 心地好いエアコンディションとこれから起こることを考えると、これで十分とばかりにである。
「入ってこいよ、待ってるから」
「うん・・・」
 はにかんで返事をすると、アンジェリークはバスルームに消えた。
 汗を流した後肌を磨きにかけていく。
 夜の秘め事のために。
 その間に、アリオスはアンジェリークのために肌に良いフレッシュドリンクを作ってやった。
 お風呂上がりはアンジェリークはすぐ脱ぐことが出来る上、シースルーになっているネグリジェを身に纏う。
 もちろん、アリオスの命令で下着は付けていない。
「アリオス・・・」
「待ってたぜ、ほら、ジュースだ」
「うん・・・」
 渡されたグラスに口づけて飲む。
 その姿が愛らしくて彼は目を細めた。
 冷たいものは、ほてった体を冷やしてくれる。
「おいしかった!」
「だろ? 俺的には、おまえのジュースのほうが美味いぜ?」
 最初意味が判らずきょとんとしていたが、意味が判った瞬間、耳まで真っ赤になる。
「・・・バカ・・・」
 それ以上の言葉が発せられないアンジェリークであった。

 軽々と運ばれてベッドに寝かされる。
 その時重なる瞳は野獣のように綺羅めいている。
「アンジェ」
 艶やかな息が掛かる。
 しっかりと抱き締めた後、深く唇を奪われた。
「はあっ・・・!」
 深く吸われると、体が震える。
 唇を放され、アンジェリークは甘い吐息を吐いた。
「アリオス・・・」
「もう、おまえが欲しくてたまらねえからな?」
 首筋に体温よりも少し冷たい唇を押しつけられる。
 アンジェリークは首をほんの少しだけのけ反らせた。
「あっ・・・」
 命を吸い上げるかのように、強くアリオスは彼女の白い肌を吸う。
 アンジェリークの息が益々早くなった。
「ほら、手を延ばして万歳は?」
 言われたままに彼女が万歳をするとするりとワンピースが肩から抜かれる。
 産まれたままの白い肌を晒されて、彼女は少し体を小さくした。
「綺麗だぜ? 食いたくてたまらねえぜ」
「アリオス」
 柔らかな胸を下から揉みあげられ、アンジェリークは一気に身体をのけ反らせる。
 しっかりと胸の感触を楽しみながら揉みしだき、柔らかさと滑らかさに溺れた。
「あっ・・・」
 薔薇色の蕾をきゅっと指で摘んで捏ねくりかえす。
 感じやすいアンジェリークは全身を震わせて、アリオスの腕にしがみついてしまった。
「アリオスっ・・・!!」
「アンジェ、随分感じてるじゃねえか?」
「あっ・・・」
 アリオスは意地悪そうに笑うと、彼を誘うように勃ちあがった蕾に唇を寄せた。
「ああっ!!」
 蕾を強く吸いあげれば、彼女の身体が大きく跳ね上がっていく。
「はあんっ!」
 舌先で転がしてやると、快楽が音を立てて襲いかかり、彼女の身体を支配した。
「んっ、ああっ!!」
 左右それぞれの蕾を交互に愛され、その間も手がアンジェリークの豊かな胸を強く揉みしだき続ける。
「今日、執務中に何回おまえを押し倒したいと思ったか、きりがなかったぜ?」
「ああんっ!」
 舌で白い乳房を舐め、彼女の白い胸を唾液で光らせた。
「ホントにおまえは最高の女だぜ・・・」
 彼の細い指さきが白い太股をなで上げる。
「んんっ・・・」
 足の隙間がわずかに開き、彼はそこに指を差し入れた。
「あっ・・・!」
 既に内側は程よく湿っている。
「ああんっ!」
 指はスリットを通り、熱く熟れた中心を撫でてくる。
「あっ!」
 指が動くだけで淫らな音が響き渡った。
「アリオスっ!」
 指は、つんと尖った中心を弄り、彼女のうちにある熱を煽っていく。
「あああんっ!!」
 身体捩らせながら、アンジェリークは必死に足を閉じようともがくが、アリオスは許してくれない。
 容赦なく彼は彼女を攻め立てていく。
「はあ、ああ、あああっ!!」
「俺の思いはこんなもんじゃねえからな? アンジェ?」
「はああんっ!!」
 突然、アリオスはアンジェリークの足を開かせ、濡れた場所を晒す。
 淫らに口を開けた部分に、アリオスはゆっくりと顔を埋めていく。
「綺麗だぜ? この瞬間を待ってたんだぜ?」
「いやああっ! 見ちゃダメ!!!」
 ニヤリと良くない笑みを浮かべると、アリオスは舌先で音を立てながら舐め始めた。
「あああっ!」
 熱い舌を感じ、アンジェリークは腰を淫らに振りながら、悶える。
「ああっ! アリオス!!」
「まだ感じたりねえぜ? アンジェ」
「ああっ!!」
 彼は容赦なく胎内に指を突っ込んでくる。
「はあんっ!!」
 入り口をしっかりと解した後、胎内をかき混ぜていく。
「んんっ!! あああっ!!」
 舌先で襞を舐められるだけでもおかしくなりそうなのに、彼は指で感じるところを何度も刺激する。
「はああっ!!」
 身体を何度もは値上げさせて、アンジェリークは際限なく悶えた。
「ああっ! ああんんっ!!」
 舌先は真っ赤に欲望を宿した蕾を捕らえ、そこを重点的に転がす。
「ふあああっ!」
 足の指の先まで震え、アンジェリークは頭の奥が真っ白になるような気がした。
「あああっ!!」
 指がアンジェリークの感じる場所に攻め立て、彼が同時に熟れた場所を軽く噛む。
「あああああああっ!!!」
 身体を快楽に任せ、アンジェリークはほんの一瞬意識をなくした----------


「------アンジェ…」
 耳元に艶やかな声がして目が覚める。
 目をあけると、アリオスが強く抱き締めてくれている。
「アンジェ…」
「あっ…」
 耳の穴の中に舌を入れられて、アンジェリークは思わず甘い声を漏らした。
「愛してる…」
  大きく脚を開かされて、その間にアリオスが入ってきた。
「あああっ--------!!!」
 喉から手が出るほど欲しかったアリオスが胎内の中に入ってくる。
 その暑さに、アンジェリークは眩暈を感じるほどの快楽を感じるとともに、喜びが体中を駆け抜けるのを感じた。
「はああぁつ!!」
 アリオスはゆっくりと親友すると、先ずは入り口付近で優しく動く。
「ああああっう!」
 彼女の快楽の場所を知っているせいか、 彼はかき混ぜ見揺さぶりをかけて満たしていく。
「あああんっ! アリオスっ!!」
 アンジェリークもまたアリオスをしっかりと抱き締め、彼が感じるようにしっかりと締め付けてやる。
 お互いに腰を揺らしあいながら、二人は極上のダンスを楽しんだ。
「ああああっ!!!」
 アリオスはアンジェリークを責め続ける。
 しっかりと揺さぶりをかけながら、繋がった上にある蕾を刺激したり、胸の蕾を口に含んで転がしていく。
「ああ、ああ、ああんっ!!!」
 快楽のあまりアンジェリークはアリオスにしがみ付いていく。
「ああああっ!!」
 ぐっと力強く彼が更に奥を進んだ。
 締め付けると同時に、更に熱いものがほしくなってしまう。
 この熱さを取り除いてくれるのは、もう彼しかいない--------
「アリオスっ! お願い…っ!!」
 目の前で見える彼の髪は、艶やかに紫がかって美しい。
「もう我慢できねえのかよ」
「ああっ! あなたが欲しいの!!」
「しょうがねえな・・・」
 更に奥深くを突き上げ、アリオスはアンジェリーク残しを支えて、ゆっくりと自分の腰を回転するように動かした。
「ああああああっ!!!」
 全身が震え、アンジェリークは視界が揺れる。
 もう彼にしがみ付き締め付けることしか出来ない。
「アンジェっ!!!」
アリオスっ!!!」
 お互いの名前を呼び合いながら二人はしっかりと抱き合う。
 アリオスが熱いものを彼女の胎内に強く放出すると、そのまま二人揃って快楽に向かい、昇りきって、果てるのであった-------

「んんっ」
 目をあけると、そこには艶やかなアリオスがいる。
「アリオス…」
 彼女は先ず最初に彼の髪に指を絡める。
 彼の髪は艶やかな黒髪になっていて、とてもセクシーに見えた。
「おまえのおかげで”欲求”が解消されたぜ?」
「もう・・・」
 はにかみながら、アンジェリークはアリオスを見つめている。
「まだ、まだだ…」
 二人はそのまま更に深く愛し合うのだった-------



 朝起きると、アリオスの髪は銀髪に戻っていた。

 また、欲望が溜まり始めたのね?

 彼の髪はアンジェリークへの愛の籠った欲望の象徴と同じ。
 銀髪にかかる紫が濃くなれば、彼は爆発寸前。
 逆に黒髪になれば欲望がすっきりと満たされた状態になる。
 アンjウェリークは朝日に銀髪を輝かせるアリオスを、眩しそうに見つめた。

 こればっかりは誰も知らない私だけの秘密-------
 大切な二人だけの、ね?


コメント

ははっは。
アリオス紫銀髪の秘密。
 バカだなわし…

モドル