Love harb


 レウ゛ィアスの趣味。それは専攻していた関係もあり、漢方系の薬を研究すること。
 人体に害がない、しかもハーブを煎じたものには大変興味がある。
 系列学校の保険医であるリュミエールから、チョコレートフレイバーのハーブを受け取り、レウ゛ィアスはその研究に余念がない。

 また始まった・・・。

 元来の研究好きがあるせいか、部屋に籠る恋人に、アンジェリークは苦笑した。
「もうすぐ夕食なんだけどな〜」
 彼のマンションのキッチンで夕飯を作りながら、彼女は何度も彼の部屋のドアを見つめた。

 食事ができたと行って呼びに行くと、満足げなレウ゛ィアスが部屋から出てくる。
 食事をしながらも終始笑みを浮かべる彼に、アンジェリークは何かへんなものを食べてあたったのかと、妙な勘ぐりをしていた。
 食事の後は甘いティータイム。この3連休は、レウ゛ィアスの家にお泊まりなので、アンジェリークはゆったりとしていた。
 誰にも言えない秘密。
 保険医と保険委員会委員長としてではなく、ただの男と女として向き合うふたりの時間が、何よりも大切。
「今日のクッキーはね、ジンジャークッキーよ。さっき焼いたの」
「ああ。おまえが作ったのは何でも美味いが・・・、俺の好物は特別だな」
「嬉しい」
 もともとはにかみが可愛い彼女だが、頬を染める姿が可愛くて、いつも以上にむらむらしてしまう。
「そうだ。おまえはフレーバーティが好きだろう? 保険医会議でもらった、チョコレートハーブだ。少し紅茶に落とそう」
「うん」
 アンジェリークの好きなもの。
 それは、甘いチョコレート。
 目がないアンジェリークは、それを紅茶に落としこんでもらい、嬉しそうに香りを楽しんだ。
「本当にチョコレートの匂いがするわ・・・」
「だろ?」
 満足いくまで香りを堪能した後、アンジェリークは紅茶に口づけた。
「美味しい〜!!」あまりにもの紅茶の美味しさに、大きな声をあげて喜ぶ。
 クッキーを食べながら、アンジェリークは幸せそうな表情をしていた。
 モチロン、レウ゛ィアスもコーヒーにチョコレートハーブを入れ、飲み切る。
「あっ、あれ・・・? 何か躰が熱い・・・」
「どこが熱いんだ?」
 低い艶やかさの増した声を耳元で囁きながら、レウ゛ィアスは耳朶を軽く噛んだ。
「んっ・・・!!」
 アンジェリークの声は、すっかり艶やかになり、吐く息も官能的だ。
「熱いのは・・・、ココだろ?」
「ああっ!」
 スカートの下にイキナリ手を入れられると、下着の中に繊細な指が侵入してきた。
 触れられるだけで敏感に反応してしまう。
 肉芽を指でついっと触れられるだけで、涙が滲むほど感じる。
「レウ゛ィアスっ・・・!」
 そこだけに熱が集中し、いつもにも増して蜜を溢れさせてしまう。
「おまえに酔いたい・・・」
「あっ・・・」
 指を襞から抜かれて、アンジェリークは切ない声を上げた。
 レウ゛ィアスは、蜜が滴る指を舐めると、ニヤリと艶やかな笑みを浮かべる。
 その淫らさに、アンジェリークはそれだけで感じた。
 椅子に座らせたまま、唇に深いキスをする。
「んんっ・・・!!」
 抱き締めてもらって、アンジェリークはレウ゛ィアスの首に手を回して、深いキスを受けた。
 噛み付くような野獣のキスに、アンジェリークは意識を蕩けさせる。
「んんっ!」
 唾液が伝わる。アンジェリークはそんなことは気にせずに、その行為に夢中になってしまう。
 キスの甘い行為で頭がぼんやりとしている中、レウ゛ィアスはスカートの中に顔を埋めた。
「あっ!」
 太股まで届く蜜を舌で舐めとると、レウ゛ィアスは、濡れた布の上に舌を到達させる。
「レウ゛ィっ!」
 舌先で濡れた襞を舐め、綺麗に形を浮き上がらせた。
「あっ・・・!! んんっ!!」
 布の上から肉芽を舌でほじくり出され、アンジェリークは震える。
 下着を通して愛撫を受けているのに、頭の芯が痺れるほどの甘さを感じる。
「んんっ・・・! はあっ!」
 躰を小刻みに震わせて、彼女は足を大きく開けた。
 レウ゛ィアスの唾液とアンジェリークの蜜で、彼女の下着はねっとりとしている。
「んんっ・・・!」
 何時もよりも感覚が鋭くなっているせいか、これだけでももう達してしまいそうになった。
「はあああっ!!!」
 大きく首を反らせると、アンジェリークは甘い緊張に躰を強張らせる。
 そのままレウ゛ィアスに征服されるかのように、彼女は達してしまった。

 レウ゛ィアスは満足そうに笑うと、アンジェリークの蜜まみれの下着を脱がせる。
「想像通りの反応だな? アンジェ」
 一度だけ軽く剥き出しになった襞に口づけると、スカートから出てきた。
 ぼんやりとしているアンジェリークのワンピースを上半身だけ脱がせる。
 しっとりとした肌は程よい熱がまつわって官能的で、愛しくてそこに唇を落とした。
「あっ・・・」
 程よく冷たい唇をアンジェリークは感じ、ゆっくりと目を開けた。
「レウ゛ィアス」
「いいイキっぷりだったぞ、アンジェ」
「レウ゛ィアスっ・・・!!」
 彼の眼差しと言葉がアンジェリークを羞恥の嵐に引き込んでいく。
「もっと感じさせてやる・・・」
「あっ!」
 フロントホックを外し、レウ゛ィアスは表れた豊かな胸に顔を埋める。
 すでに敏感に勃ちあがった乳首は、舌先でついっと舐められるだけで、痺れるような快楽を感じた。
「あっ、ああんっ!!」
 胎内の奥が甘く痺れる。
 腰がゆれて、いつもに増して淫らにレウ゛ィアスを求めてしまう。
「あっ!! ああんっ!!」
「欲しいか? 俺が・・・」
 その問いに、アンジェリークはコクコクと頷くことしか出来ない。
「いやらしいな・・・。そのいやらしさが、俺は好きだぞ」
 不意にレウ゛ィアスはアンジェリークを抱き上げると、彼女ごと椅子に座る。
 アンジェリークはレウ゛ィアスの膝の上に大きく足を開かせて、跨がるようにして座らせた。
 僅かに腰を浮かせ、レウ゛ィアスはズボンの前を開ける。
「自分で挿れてみろ? 俺がちゃんと腰を掴んでやるから」
 頷いた後、アンジェリークは手でレウ゛ィアスの熱いものを握ると、腰を少しだけ上げて、彼を最も求めているところにあてがう。
「あっ・・・!!」
 先端が入るだけで震えた。
 甘い声を上げながら、少しずつレヴィアスを飲み込んでいく。
 とろけそうな胎内の熱さに、彼も息を乱す。
「おまえ・・・、最高だ・・・」
 締め付けも熱も。
 全てがレヴィアスを魅了して止まない。
「はああっ!」
 アンジェリークの腰がすっかり下り切った。
 甘い声を上げて、彼女は何度も深呼吸をする。
 レヴィアスを完全に飲み込んだ満足感か、大きな甘い息を吐いた。
「動け・・・」
「あっ!!」
 言われたとおりに腰を揺らす。
 胎内の最奥には、猛々しいレヴィアスを感じ、切ない声を何度も上げた。
 彼は手を伸ばし、揺れるアンジェリークの豊かな胸を何度も強くも見込んでいく。
 その度にアンジェリークは背中を仰け反らせ、腰を激しく揺らした。
「あああっ!!」
 下からレヴィアスに楔を打ちつけられる。それだけでも、彼女は泣きたいくらいに感じていた。
「ああ、あああんんっ!!!」
「アンジェ・・・っ!」
 視界がぼんやりと熱で霞、淫らな摩擦音だけが耳につく。
「レヴィアス…っ!!!」
「アンジェリークっ…!!!」
 レヴィアスが内側で蠢き、何度も激しく突き上げてくる。
 もはや、彼以外に感じることなんて出来やしない。
「-------アッ・・・!! あああんんっ!!!」
 突き上げる速度が速まるにつれて、快楽が剥き出しになる。
「あっ! もう・・・レヴィアスっ!!!」
 達する瞬間に、アンジェリークはレヴィアスに深く唇を塞がれた。
 意識を失いながら、彼女はあいするレヴィアスとともに一気に上り詰めた-------


 気がつくと、ベッドの中だった。
 既に全裸にされて、レヴィアスの腕の中にいる。
「レヴィアス・・・」
 目を覚ますと、ぼんやりと彼を見つめる。
「・・・気付いたか?」
「うん…」
 優しくいたわるかのように、頬のキスをくれた。
「乱れてるおまえは、凄く綺麗だった・・・」
 艶やかな声で耳元で囁かれ、アンジェリークは真っ赤になって、隠れるように精悍な胸に顔を埋める。
「------大体、レヴィアスが、ヘンなチョコレート味のハーブを使うから、あれからちょっとむらむらしちゃって・・・」
 レヴィアスは艶やかに微笑を浮かべると、甘く唇にキスをした。
「ちょっとむらむらか…。
 まだ足りないだろう?」」
 そういうなり、レヴィアスはイキナリ抱きすくめてきた。
「あっ!!」
「まだまだ足りないからな? この休みの三日は覚悟しておけ?」
「あああんっ!!」
 秘所に手を這わせられて、敏感な感覚に再び肌が目覚める。
「もっとだろ? アンジェ」
 艶やかな恋人の微笑には逆らえない。
 それが全てだから------
「レヴィアス・・・」
 そのままアンジェリークは、レヴィアスの与える官能に溺れていく----------
 

コメント

保険医レヴィアスさん・・・。
その域に足を踏み入れてしまったような・・・(笑)
モドル