「アンジェ…、プレゼントがある」 「何?」 アリオスは楽しそうに言うと、妻であるアンジェリークに小さな包みを手渡した。 「有難う!!」 突然の彼からのプレゼントに、アンジェリークは本当に嬉しそうに受け取る。 その笑顔がまた可愛くて、アリオスは萌えてしまう。 「ね、開けていい?」 「ああ。かまわねえよ」 「嬉しい」 本当に嬉しそうに彼女は包みを開け、彼はその様子を嬉しそうに見ていた。 今日、行った、"大人な店”で買ってきた一品だぜ…。 きっとこれを履いたアンジェリークはすげ〜可愛いんだろうな… 「…!!!」 包みを開けた瞬間、アンジェリークは絶句する。 そして自分の目の前で、じっとそのものを見てしまう。 「アリオス〜!!」 真っ赤な顔して彼を見る予想通りの反応に、思わず喉を鳴らして笑ってしまっていた。 「可愛いだろ?」 「…可愛いけど、ぱんつなんて…」 そのぱんつは、一見しては、ふつうのぱんつである。 白いぱんつに可愛いリボンがついてるシンプルなもの。 彼女が普段使っているものと、余り変わりないものだった。 「おまえに似合うと思って。今夜、風呂の後付けてくれよ?」 「…うん…」 別段何も変らない代物だったので、アンジェリークは真っ赤になりながらも頷いた。 アリオスの懇願には、いつものように弱いアンジェリークである。 「楽しみにしてるからな…」 「も…バカ…」 耳元で囁かれ、彼女は益々恥ずかしそうにして、彼の胸に顔を埋めた。 今夜は頑張るぜ! 夫の熱い決意を知る由もなく。 ----------------------------------- アリオスは先にお風呂から上がって、ベッドで、アンジェリークが来るのを待っていた。 本当は…、一緒に風呂も入りたかったところだが…、そうなると裸のままでベッドだもんな…。 それだったら勿体ねえからな・・・。 折角仕入れた代物だもんな…。 ベッドに寝転びながら、アリオスは妖しい夢想にふける。 アンジェリーク相手なら、彼はとても強かった(笑) 向こうから、アンジェリークがお風呂から出た音が聞こえる。 アリオスの欲望と情熱は一箇所に集まって、もうどうしようもないほど高まっている。 ぱたぱたとスリッパでこちらに歩いてくるのがわかる。 いよいよだぜ… そう思ったのもつかの間---- 「きゃあああっ!!!」 アンジェリークの悲鳴とともに、部屋に照明がぼんと音を立てて落ちた。 「アンジェ!!!」 アリオスは、怖がる妻のために、急いでベッドから飛び起きると、そのまま寝室のドアを開けて、外に出た。 「…アンジェ…」 目を凝らしてみると、足元には身体を小さくさせているアンジェリークが、がたがたと震えている。 「アリオス!!!」 彼女は思い切り手を伸ばすと、彼にまるで幼子のようにしっかりと抱きついた。 「アンジェ…」 アリオスは、暗闇に震える彼女をしっかり抱きしめ、唇で頬に光る涙を拭ってやる。 「さあ、他党、部屋に戻ろう、な?」 「…うん…」 アリオスに支えられるようにしてアンジェリークは立ち上がると、すぐ目の前の寝室へと連れて行かれた。 入り口付近のスイッチを押しても、全く反応を示さない。 「…停電…、しちまってるみてえだな…」 「停電!?」 ぎゅっと彼にしがみつき、さらに震える彼女が、彼には可愛くてしょうがない。 「懐中電灯つけてやるから、な?」 「…うん…」 非常用にと、この家には一室に一つの懐中電灯を常備してあった。 アリオスは、ベッドサイドのチェストから、手探りで懐中電灯を取り出すと、それで部屋の明かりを照らしてやった。 「安心か?」 「・・・うん・・・、だってアリオスの顔が見えるんだもん…」 「可愛いな」 彼女のいってくれる一言が、また可愛くてたまらない。 アリオスは頬にキスをすると、彼女をそのままベッドに座らせた。 いつものように、アンジェリークは、アリオスの趣味で、可愛いベビードールのネグリジェを着ている。 「このまま停電直らなかったら困るな…。暑いし、空調入れれねえし」 「…うん…」 「少し様子見るか?」 「…うん…」 二人は暫くじっとしていたが、やはり停電は直らず、汗が少し滲んでくる。 「暑いわ」 「ああ。窓開けて寝たら涼しいかも…」 そういいかけて、アリオスははっとする。 窓か…。 リヴィングのバルコニー側にマットしいて、そこにリキッドマットと、アイス枕用意したら…。 きっと、もえるぜ? うちのベランダはペントハウスで広いしな… 「なあ、アンジェ、バルコニーにマットしいて、窓開けて寝ないか?」 「え!?」 アンジェリークは思わずアリオスを見る。 「だって・・・。そんなの恥ずかしいじゃない…」 はにかむ彼女に、アリオスは取って置きの言葉を用意する。 「ちゃんとマットレスは、ウォーターベースの敷いて、アイス枕も用意するし、リキッドマットで蚊の心配もねえよ。 ----それに…、ここはこの界隈では一番高いペントハウスだし、誰も見てねえ。それに風も涼しいし、なんといってもバルコニーは庭みたいに広いし、マットレスが50枚は敷いても大丈夫な広さだぜ? それに頑丈なコンクリートの囲いで何をしても落ちねえよ。ちゃんと防護柵も上までしてあるしな? -----夜空を見ながら眠れるんだぜ? これ以上のものはねえだろ?」 色々説得されて、アンジェリークも一理あると思う。 安全面に関してはマットレス敷くぐらいどうってことないほど広いバルコニーだし、ここでたまにパーティーすら出来てしまえるほどなのだ。 はっきりいってそのヘンの家の庭より広いのだ。 その上。 夜空を見ながらというのが、凄く魅力的だ。 「・・うん…、良いよ…」 「だろ?」 結局、夜空を見ながらアリオスと眠るとゆうロマンティックなシチュエーションには勝てないアンジェリークなどであった。 早速、二人は準備を始めた。 アリオスが冷たいマットレスをバルコニーに敷き、アンジェリークがアイス枕、冷たいドリンク、そしてリキッドマットを準備した。 「さてと、準備万端だ、寝るぞ!」 「…うん…」 二人はそのままバルコニーにあるマットレスへと身体を預ける。 「あ〜、綺麗!! それにとっても涼しいわ!」 「だろ?」 嬉しそうな声を上げる彼女に、アリオスは満足そうに微笑むと、そっと抱き、ネグリジェの中に手を入れた。 「…ダメよ・・・、ここじゃ・…」 「誰もっ見てねえよ…」 「でも・・あっ!」 そのまま彼に深く口付けられて、アンジェリークは官能の世界に誘われるのであった---- |

