ようやく医師からの”お許し”を貰い、アンジェリークは嬉し恥ずかしバスタイム。 ほんの少しだけ突き出たおなかを撫でながら、ゆったりと入浴する。 母親になる喜びか体中に染み渡る。 愛する男性(ひと)の子供を産めるなんて、何て幸せ者なんだろうかと思った。 バスタイムが終われば、優しい野獣がおなかを空かせて待っている。 それは”臨戦”体制だ。 妊娠が判ってからの初めてのセックス。 恥ずかしくてたまらないが、欲望には勝てなかった。 入浴を済ませ、アンジェリークは脱衣室に入り、ふと鏡を見る。 その瞬間、言葉にならない呻き声が口から出た。 「いや〜っ!!」 もう泣きたくて仕方ない。 こんな醜い姿を愛する男性にさらしたくはなくて、アンジェリークはすぐにバスローブを着て衝動的に脱衣室から出た。 「どうした?」 「あ・・・」 脱衣室の目の前には、アリオスが立っており、心配そうにアンジェリークを見つめている。 その視線が恥ずかし過ぎて、アンジェリークは泣きそうになった。 「アリオスぅ・・・」 俯く彼女に、見守るような温かな視線を向けると、彼は彼女を抱き上げる。 「ほら、ベッドに行くぞ。話はベッドで訊かせてもらうからな」 軽々とローブ姿のアンジェリークを寝室へと連れていき、ベッドにちょこんと座らせた。 その姿はどこか心もとなくて可愛い。 「アンジェ・・・、どうしたんだ?」 アリオスが甘い優しさを見せてくれるのは、ふたりっきりの時だけ。 甘い砂糖菓子のような感覚は、アンジェリークが大好きなものだった。 だが、今日は少し話が違う。 「何があったか言ってみろ?」 隣に座って肩を包みこんでくれる彼がとても愛しい。 「・・・アリオス、妊娠中にえっちしたくない・・・」 今まで甘い表情だったアリオスが、とたんに厳しいものになる。 「何だよ!! 俺はずっとやれるまで待ってたんだぜ!」 アリオスは、我慢の限界とばかりに不機嫌な感情を爆発させる。 だが本当にすすり泣くアンジェリークの姿を見ていると、マタニティブルーの言葉が浮かび、少しトーンダウンする。 「怒らないから言ってみろ? どうして俺としたくねえんだ?」 アリオスの宝石のような瞳を見ていると、アンジェリークは言わずにはいられなくなる。 「・・・醜いから・・・」 小さい声で彼女は恐る恐る言った。 「何だ?」 「私の躰が醜いから・・・、アリオスにこんな姿見られたくない・・・」 とうとう言ってしまった。 アンジェリークは躰を更に縮めて泣いている。そんな彼女が可愛くてアリオスはしょうがない。 愛が溢れた眼差しを愛する妻に向けると、ぎゅっと抱き締めた。 「どこが醜いんだよ? おまえはこれから子供を産む準備をしている最高に綺麗な躰なんだぜ? 俺がそんなこと思うはずがねえ・・・」 「アリオス・・・」 抱き締めてもらい、熱いキスを受け取る。 貪るように唇を吸い上げるキスは、今までに増して熱かった。 唇を吸い上げ、舌先で口腔内を犯しながら、アリオスは余す事なくアンジェリークを味わう。 唾液でべたべたになった彼女の唇を舌先で舐めて何度も味わった。 「愛してる・・・。おまえがどれ程美しいか。それを教えてやるよ」 かすれてくぐもった低い艶やかな声は、アンジェリークの持つ全ての感覚を刺激する。 「この首筋は、とっても白くて、綺麗で、いつだっておまえを犯したい・・・」 アリオスはアンジェリークの首筋を強く吸い上げ、所有の花をちりばめる。 「あっ・・・!」 強く吸い上げられるだけで、アンジェリークの躰は熱で震えた。 白いバスローブが乱され、胸が露わになる。 見られたくないという意識が働いて、アンジェリークは少し抵抗をしたが、アリオスにあっさりと制された。 「・・・見ないで欲しい・・・。そんな醜いところ」 べそをかいている彼女を、アリオスは最高に可愛いと思う。 「醜くない」 「・・・でも、こんなに乳輪が大きくなって、色も変わってるのに? 変だもん・・・」 耐えきられないとばかりに、アンジェリークはめそめそとしている。 確かに言われれば、彼女のものはそんな変化を起こしているが、アリオスにはそんなことは関係ない。 むしろ艶やかで神聖な美しさを感じていた。 「綺麗じゃねえか・・・」 甘い吐息がかかり、アリオスが本当にそう思ってくれているのが判る。 「ホントに!?」 「ホントだ・・・」 「あっ!!」 乳首を親指できゅっと捩られ、アンジェリークは甘い声を上げた。 子供のせいか、更にたわわになっている胸を持ち上げるように揉みこんでいく。 「あっ、んんっ・・・!!」 唇から漏れる甘い吐息は、アリオスの熱を煽った。 「おまえはほんとうに綺麗だ。ほれぼれするぜ・・・」 唇が、色が濃くなった乳首に寄せられる。 「はっ・・・!!」 きつく吸い上げられ、堪らなくなって躰を震わせた。 シーツを握り締めて耐えるものの、流される。 大きくなった乳首を舌先でなぞり、愛してやる。 「あっ、アリオスっ・・・」 何度も低く甘い声で躰を褒めてもらえるせいか、アンジェリークは夢見心地だった。 舌先で交互の乳輪をなぶられ、コンプレックスが小さくなってくる。 これはアリオスが持っている彼だけの魔法だ。 「あっ・・・!」 アリオスに抱かれる度に、私は世界で一番素敵な女の子に思える。 アリオスは世界で一番素敵な男性だけど・・・。 「んんっ・・・」 舌先と指先で丁寧に蕾を愛してもらえると、その部分が愛しくなった。 乳首が熱を帯びて勃ちあがっていく。 「あっ、ああんっ!!」 触れられるだけで頭の芯が痺れ、アンジェリークは快楽に涙が滲んだ。 アリオスの唇が、ゆっくりとまあるいお腹を捕らえる。 「綺麗だぜ? この腹も・・・」 アリオスはうっとりとつぶやき、キスの雨を降らせる。 「はあっ!」 まるで神聖な場所のように、アリオスは愛しげに口づけた。 産まれてくる子供を慈しむ心を込めて。アリオスの頭は、ゆっくりと下りてくる。 濡れた茂みをかき分けて、熱く熟れた場所に鼻先を付けた。 「あっ、いやっ・・・!! そこもへんなんだもん・・・!」 口では相当嫌がっているが、それが言葉だけだと十二分に判っているからこそ、アリオスは、更に足を広げさせた。 「いやっ・・・!!!」 アンジェリークは露わになった襞がたまらなく嫌で、もがく。 「綺麗だぜ。ぴんく色に輝いているぜ?」 「アリオスぅ・・・」 生暖かなアリオスの舌が襞をかき分け、肉芽を転がす。 「あっ、ああんっ!!」 彼の蠢く舌は、アンジェリークの敏感な場所をぐるりと舐め回した。 「あっ、いやっ!!」 指も攻めてきて、熱い場所に抜き挿しする。 腰が淫らに動いて、彼女が彼を求めているのが明白だった。 頭の芯がとろけてしまい、もう何も考えられなくなる。 「アリオス・・・っ!!」 溢れかえる蜜を流しながら、腰を振ることしか出来なかった。 「こんなに溢れてるぜ? 飲んでも飲んでも追いつけねえ・・・」 「やだ・・・」 アリオスの淫らな言葉に、アンジェリークは更に感じる。 「ああっ!」 襞の内側を丁寧に舌で舐め回されている間、彼の指は彼女の花芯を侵略していった。 何度も指で凌辱されて、躰の震震えが抑えきれない。 腰を淫らに振るアンジェリークは、まさしくもアリオスには裸体の天使だった。 「あっ! ああんっ!!」 指を胎内に挿入され、かきまわされる。 「はあ、ああんっ!!」 まっすぐと美しい背中をのけ反らせた瞬間、アンジェリークは女神以上に美しくなる 。「ああっ・・・!!」 そのままアリオスが肉芽を強く吸い上げると、アンジェリークは白い首をのけ反らせて高みに昇り詰めた。 それはまだプロローグに過ぎない。 絶頂の余り、軽く失神をしたアンジェリークの中心から顔をあげ、アリオスは彼女を強く抱き締めてやった。 もう我慢が出来ず、アリオスのそれは熱く堅くなり、しかもえらが大きくなっている。 もう待てないほど昂まっていた。 アンジェリークが軽い失神をしている間、緩んだ足の間に、彼は躰を入れる。 そして、濡れた彼女の入り口を、固いものでゆっくりとなぞり始めた。 「・・・んっ・・・」 気絶から意識を回復してくると、狂おしい熱が迫っている。 「あっ、いやっ!!」 彼の分身に熱い場所を撫でられているのが判ると、腰が淫らに小刻みに動き出した。 「やっ・・・!」 欲しいものが目の前にあるというに与えられず、苦しくなる。 「アリオス・・・、お願いっ!!」 「何が欲しい?」 意地悪にもアリオスはわざとアンジェリークに訊いてきた。 「あなたが欲しいのと・・・!!」 心の奥底から絞り出された彼女の声があまりにも可愛くて、アリオスは熱い場所に侵入する。 「あっ、ああっ!!」 圧倒的な質量と熱が、アンジェリークを支配する。 「アリオス-------っ!!」 最奥に当たるほど深々に突き立てられたモノが、一端ぎりぎりまで引き抜かれ、再び根元まで入ってくる。 「は、ああんんっ!!!」 はじめはスローに繰り返されるせいか、アリオスの感触や自分を押し広げるモノの質感を、リアルなほどに生々しく感じられた。 「あああっ!! んんっ!!」 角度を少しずつ変えながら、探るように動いてきたモノが、急にスピードを増す。 「アンジェ…!」 「アリオスっ!!」 烈しすぎる律動に、腰が崩れそうになった。 猛々しいアリオスの動きは、的確にアンジェリークの一番感じるところを突き上げる。 「あっ!! はあんんっ!!」 余りにモノ快楽に、アンジェリークは頭の中がショートしてしまいそうになった。 「はあ、ああ、あああっ!!」 ひとたび突き上げられるたびに、確実に高みに向かっていく。 「最高だ…」 「あああんっ!!!」 より深く、より早く、アリオスの動きが活発になっていく。 「あ…っ!! ああんっ!!!! もうイッちゃう…!!!!」 「アンジェ!!」 熱で目の前がもやがかかる。 ふたりはお互いの躰をがくがくと震わせながら、絶頂に昇り詰めた------ 意識をようやく取り戻し、ふたりはしっかりと抱き合っていた。 「おまえは最高に綺麗なんだからな。何も心配をするな」 「------うん…」 アリオスに言われるとそう思えるからが不思議だ。 「おまえの躰の変化はすげえ神聖なんだからな」 「有り難う」 二人は触れるようなキスを何度もする。 アリオスが側にいればどんな不安も解消することが出来る------ アンジェリークは心の奥底からそう思いながら、彼のぬくもりに安らぎを得ていた---- |
コメント ちょっとこういうの書きたかったんです。 ストレス解消(笑) |