”星見の塔”から宮殿まで、夫となったアリオスに抱き運ばれる間、アンジェリークは、はにかんだ微笑みを浮かべて、終始彼の肩に頭を凭れさせていた。
宮殿の奥にあるのが、二人の新居。余り華美ではないものというアンジェリークの願いで、簡素な造りになっている。手作りの物が好きな彼のために、もちろんキッチンだって用意されている。
ようやくたどり着いた”愛の巣”に、二人は微笑み合った。
「夫に抱きかかえられて、新居に入ると、幸せになれるらしいぜ?」
「もう…、幸せよ」
「もっと幸せになるんだ」
「ん…」
アリオスの力強い言葉と共に、彼の官能的な唇が優しく彼女の唇に重ねられる。
徐々に深くなってゆく口づけは、アンジェリークの思考を真っ白にしてしまい、全身に痺れが駆け抜ける。
唇が離された後も、彼女の瞳はトロンとし、蒼碧の瞳は欲望に煙る。
彼を魅了して止まない瞳だ。
新居のドアを強引に開け、彼女を抱き上げたまま部屋へと踏み入れた。
レイチェルの計らいで、部屋には彼女の好きな白い薔薇が生けてあり、テーブルの上には彼の好きなウオッカが置いてある。
ソファにゆっくりと降ろされ、アリオスもその横に座り、二人はようやく一息つくことが出来た。
「レイチェルに、お礼言っておかないとね…」
「そうだな」
二人は、疲れを癒すかのように、暫くはソファの上でじっと互いの手を握り合っていた。
先にシャワーを浴び、ローヴに着替えたアンジェリークは、結婚式に出席してもらったたくさんの人たちからのメッセージを、ひとつ、ひとつ丁寧に読んでいた。
幸せすぎて、涙すら出てきそうだ。
「----何泣いてんだよ」
「あっ、アリオス…」
シャワーを浴びていたはずのアリオスに、いきなり背後から首筋に唇を這わされ、アンジェリークの体に甘い旋律が駆け巡る。
「そんなもん、後で見ろよ? 今夜は、大事なんだからな」
「ん…、はあ…」
彼の手はゆっくりと彼女のローヴに侵入し、形のよい胸を円を描くように揉みしだいた。
アンジェリークは、もう言葉を綴ることが出来ないほど思考が麻痺し、唇をガクガクと震わせる。
瞳は、情熱を帯びた深い蒼になり、少女から艶めいた女へと変わってゆく。
「今夜は、おまえを寝かさない…」
「…アリオス…!!」
アリオスは、アンジェリークの正面に回ると、静かに彼女を抱き上げ、そのまま寝台へと運んだ。
寝台に寝かせた彼女の上に、覆い被さるようにして唇を奪う。
その間も彼の大きく美しい手が、彼女のまろやかな肌を探っていた。
ローヴは簡単に剥ぎ取られ、彼自身のそれも剥ぎ取る。
二人を隔てるものは、最早何もない。
「・・・ん・・・、あっ・・・」
互いの舌を絡め合い、情熱を注ぎあう。
やがて彼の唇は、彼女の唇から離れ、ゆっくりと首筋を彷徨う。
その間も彼の手は、彼女の肌を弄る。
彼の指が、彼女の蕾を摘み上げたとき、ビクリと全身を震わせた。
「…アリオス…、アリオス…!!」
まるでうわ言のように、情熱に煽られ、彼女は何度も彼の名前を囁く。
そうしなければ堪えられないほど、全身が感覚になる。
「おまえは、綺麗なんだぜ?」
「ん…、あ」
彼の唇は、紅い所有の痕を彼女の肌に刻みながら、やがて尖った蕾を探し当てる。
「・・・ん、ふっ…、ああ・・・!」
舌先で丹念に転がされ、噛まれ、嬲られ、次々に来る快楽の波に、アンジェリークはすっかり溺れていた。
左右の蕾が交互に愛され、彼女は思わず彼の柔らかな銀色の髪に指を差し入れた。
「アリオスッ…! 大好きッ!!」
「俺も…、愛してる…」
彼の器用な指先はゆっくりと降りてゆき、それがどこを目指しているか彼女が知ったとき、思わず、足をキツく閉じた。
「いいこだ…」
アリオスの繊細な指の動きで太腿をなで上げられると、面白いように力が抜け、足が開かれた。
「・・・!!」
彼の指は、ゆっくりと彼女の秘所に侵入し、先ほどの愛撫で潤ったそこは、蜜で溢れ、彼の指を濡らす。
「や…、あ…んっ!! ん!!」
彼の指は、淫らな水音を響かせながら、彼女の秘所を探ってゆく。
「・・・あっ、アリオス…!!」
繊細な指が花芯を刺激し、そのまま彼女の胎内へと侵入する。
「いやああっ!!」
彼は、彼女の胎内をかき回し、乱し、その快楽の場所を探っていく。
もう、彼の与える愛撫意外に何も考えられない。
アンジェリークは、何度も体を逸らし、快楽の嵐に飲み込まれる。
彼の唇は、その間、静かに下へと下りていった。
その次に何が待っているか、気がついたときには既に遅く、絶妙のタイミングで胎内から指が抜かれ、そのまま彼女の足首を掴んだ。
「ん…、いやっ!! そこは…、あ、あっ・・・!」
足を大きく開き秘所を曝され、そこに彼が顔を埋めていくのがわかる。
生暖かい息が、そこにかかる。
「ん…、ダメッ!! あ…、あっ、アリオス・・・!!」
溢れ出る蜜を舌で舐めとりながら、快楽に震える花芯を吸われ、胎内に舌を入れられ、アンジェリークは、もう堪えられなくなっていた。
「ダメ…、アリオス・・・!! もう狂ってしまう!!」
彼女の口からは、切なげな泣き声が漏れ、腰が僅かにゆすられ始める。
「可愛いぜ? 俺のアンジェ」
彼が何よりも可愛いと想う泣き声が響き、そっと秘所から顔を離す。
「----愛してる…」
その言葉を合図に、彼は昂まった自分自身を彼女の胎内へと侵入させた。
「・・・ん、くっ、ああ・・・!」
アンジェリークはしなやかにアリオスを向い入れ、包み込んでゆく。
きつく締め付けられるたび、アリオスの体に官能の波が押し寄せる。
「クッ!」
彼は、彼女の奥まで侵入し切ると、何度も突き上げ、彼女を翻弄する。
「ああ、もう、ダメツ、墜ちちゃう!! 溶けてしまう…!!!」
「イイゼ、イッちまえよ」
アリオスは、彼女の感じる場所に何度も自分自身を擦り付けながら、楽園へと導いてゆく。
彼の息つかいも荒くなってゆく。
「アリオス…!! アリオス…!! あっ、んん!!」
腰をくねらせ、彼を締め付けていく姿は淫らなのに、なぜか純潔性を失われてはいない。
「ああ・・・!!」
アンジェリークの体が小刻みに震え始め、限界を伝える。
「愛してる・・・!! アンジェ!!」
アリオスが、彼女の中に熱を放った瞬間、彼女の瞼に星が煌き、意識を手放した。
次に目を覚ましたとき、愛しい人が優しく髪を撫でてくれていた。
「気が付いたか?」
「うん・・・」
アンジェリークは愛しい人の逞しい胸に頭を凭れさせる。
「----さっきのこと覚えてるか?」
「え?」
「寝かさないっていったことだ」
「え、きゃ!」
言い終わる前に、彼女は彼に組み敷かれ、再び甘い旋律が刻まれる。
彼女がどれだけ彼に愛されたかは、翌朝全く起きられなかったことが、総てを象徴していた。
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コメント
「トロア」のSIDE「BECAUSE WE ARE IN LOVE」の続きの裏でございます。
甘い新婚さんを目指してみました。
だけど、私、裏物は苦手かもな〜
