CAN’T SMILE WITHOUT YOU


 彼に乱暴に制服のボタンを外され、いくつかのものは飛んでゆく。
「あ・・・」
 抗議の声を上げようとしても、彼の熱くなった唇に塞がれてしまう。

 アリオスがこんなに切実に私を求めてくれたことはなかった。
 乱暴だけど、今は彼の気がすむようにさせてあげたい・・・。
 だって彼がこうなったのは、私を深く愛してくれていると言うことだから。
 だから、アリオスがどんなにしても、受け入れて上げられる・・・。

 アンジェリークはアリオスの総てを包み込むために、彼の背中に華奢な腕を回した。
 制服がはだけ、彼女の抜けるろうな白い肌が露になる。
 それと同時に彼の唇が、耳の渦巻きをかすり、首筋へと降りてくる。
「----あっ!!!」
 首筋をいつもより強く吸い上げられ、紅い所有の痕がいつにもまして紅く染まってゆく。
 彼女の白い肌にそれが映え、より紅い花びらが全身を染め上げてゆく。
「アリオス・・・!」
 強い刺激に、彼女の唇からは甘さの含んだ声が上がった。
「もう誰もおまえに手を出さねえように、俺の印をつけてやる」
 低く欲望に煙った彼の声は、その嫉妬の深さを彼女に伝え、悦ばせる。
 心も、身体も・・・。
 アンジェリークの白い肌に厚い唇を際限なく落としながら、アリオスは少し彼女の背中を浮かせて、制服を脱がし、ベットの外へと放り投げる。
 残ったのは僅かに残るふたつの小さな布。
 彼女の豊かな胸の膨らみを包む布をあっさりと取り去り、彼はそこに顔を埋める。
「ああっ!!」
 唇で、舌で、白い双丘を舐め上げ、手はいつもの優しさはなく、乱暴に双丘を交互に揉みしだく。
「・・・誰にもやらない、やるもんか。おまえは俺だけのものだ」
 彼の繊細な手は絶え間なく彼女の胸をまさぐり、唇は頂を吸い上げ始める
「あっ!!」
 その甘いもの強さに、彼女の身体はピクリと跳ね上がる。
 強く、強く吸われ、軽く歯を当てられて頂を噛まれる。
「ああ、アリオス・・・!!」
 いつもよりも強い、痛いほどの刺激。
 痛いような快楽に、彼女は瞳に涙を滲ませながら、全身を捩じらせる。
 眉が顰められ、彼女は僅かな痛みを堪える。
 愛する男性(ひと)の為に----
 彼に乱暴ながらも情熱的に愛され、彼女の身体の芯は熱くなってゆく。
「ああ・・・」
 甘い喘ぎと共に、身体の奥からは彼に愛された喜びから湧き出る蜜がとめどなく流れ始める。
 僅かに残る小さな布に蜜は既に染みとおっていて、流れの筋は太腿まできている。
 いつもより感じていることが、急に恥ずかしくなって、アンジェリークは足をキツク閉じた。
「ダメだ、閉じるな。足・・・、開けよ」
「だって・・・」
「いいから俺の言う通りにしろ」
 たたみかけるような厳しい声で言われ、アンジェリークはその声に抗えなくて、目を閉じながら、そっと足を彼の前に開く。
「目を開けろ」
 いつものように優しくはないが、少し乱暴な彼の声に導かれながら、彼女はゆっくりと目を開けた。
「あ・・・」
 そこには、黄金と翡翠が対をなすアリオスの瞳が、欲望と情熱で陽炎のように揺れている。
 しかし、その奥には彼女への溢れるばかりの深い愛情が翳っているのを、彼女は見つける。
 何よりも嬉しい瞬間。
 彼のその視線だけで、彼女は更に蜜を滴らせる。
「----おまえは俺だけのものだからな。忘れんなよ」
「・・・私はアリオスだけのものだから・・・」
 喘ぎながら言い、欲望に潤んだ瞳で見つめる彼女が、さらに彼を昂まらせる。
「お仕置きだ・・・」
「ああっ!!」
 アリオスは、開かれた彼女の足を掴んで更に開かせると秘所を彼の目の前に曝す。
「こんな綺麗なおまえを他のやつらになんか見せるもんか」
 彼の視線に、彼女は全身を桜色に染める。
 視線だけで、彼は彼女の身体を深く潤ませる。
「ああっ!! アリオス・・・!!」
 彼女の花園に顔を埋め、彼は指で押し広げて、そこに唇を寄せる。
「ああ・・・!!!」
 彼女のう日は彼の髪を梳き、それがドレほど感じているかを彼に伝える。
 蜜の量も同じような、溢れている。
「ああっ!!」
 アリオスが丁寧にそこの蜜を舐め取るたびに、彼女は面白いように感じて、身体を何度も跳ねさせる。
 彼の舌は、彼女の真珠を探し当て、強く吸い、軽く噛んだ。
「ああああっ!」
 痛みと身体に甘い旋律を感じる。
 全身に震えが来て、彼女は意識が白くなるのを感じる。
 腰が自然と浮き上がり、揺すられる。
「俺以外の男に乱れるんじゃねえ、判ったな」
 彼の舌の動きが速くなってゆく。
 舌が蜜の泉の中に入って、かき混ぜられる。
「ああ!! アリオス!!」
 前身に甘い痺れが覆い、頭まで痺れる。
 そのままぐったりと、彼女はベットの中に沈んだ。

「・・・あ・・・」
 気がつくと、まだ快楽の余韻に浸っている部分に、指を感じる。
 ちゅぷん。
 淫らな水音が響き渡り、彼の繊細な指が彼女の胎内を捉える。
「あっ!! ああ!!」
 いつもより乱暴にかき回す彼の指は、彼女が一番感じるところを良く知っていて、すぐに探し当て、刺激を与える。
「いやあああっ!!」
 再び彼女の身体の奥の快楽への扉が開かれ、華奢な身体を大きく仰け反らせる。
 淫らに響く水音。
 彼は指で秘所を弄びながら、彼女の花園の蜜を再び舐め上げる。
 今度は、彼女に聴こえるように、ひどく淫らに大きな水音を立てて。
「いやっ。ああ」
 呼吸が速くなり、彼女は最早快楽の余り、喘ぐことしか出来ない。
「その声は俺だけにしか聞かせるな。絶対に・・・」
 何度も所有欲の入った台詞を囁かれると、彼女の心もとろけそうな満足感が溢れる。
「アリオス・・・、あなただけだから・・・、私をこんなにしてしまうのは、大好き・・・・!!」
 喘ぎながら囁かれた彼女の言葉に、彼はもう理性を飛ばしてしまう。
「誰にもやらない!! おまえは俺だけのものだ。俺の印をつけてやる」
 彼は、嫉妬で更に膨らんだ所有の証を彼女に刻み付けるため、身体を彼女の胎内に沈めて行く。
「ああっ!!」
 彼女の喘ぎ声、淫らな水音、そして、彼の早い息遣いが、周りの空気を楽園へと導く。
「ああ・・!!!」
 彼が深く侵入してくるたびに、アンジェリークはキツく彼を何度も、何度も締め付け、離さないようにする。
「クッ」
 やがて彼が置くまで到達すると、いつもとは違って、激しく腰を動かし始めた。
「い・・・ああああああ!!」
 彼の腰の動きと同時に、彼女の唇から何度も嬌声が上がり、更に彼を締め付ける。
「ああ、アリオス・・・、アリオス・・・!!」
「可愛いぜ? アンジェ。おまえのその姿を見るのは俺だけだ。もっともっと、泣かせてやる!!」
「ああ!!」
 彼の動きが激しくなると同時に、彼女の全身に震えが起こり始める。
「おまえは俺のもんだ。その楔を、今打ち付けてやる!!」
 アリオスは何度も、それこそかなりの激しさで突き上げる。
「ああ、アリオス!! あなただけ、あなただけなの!!」
 身体がガクガクと震えて、彼女に限界を伝える。
「アンジェ!!」
 アリオスが所有の証かのように、総ての情熱を彼女の中に解き放つ。
「ああああ!!!!」
 瞬間、彼女は昇りつめ、瞬く星と共に、意識を手放し、がっくりとベットに沈み込んだ----    

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「うん・・・」
 気だるいまどろみから目を覚ますと、いつものように、アリオスが優しく抱きしめてくれていた。
「目、覚めたんだな・・・」
「うん」
 彼の精悍な胸にそっと顔を埋める。
「すまなかった」
 栗色の髪を静かに撫でながら、彼は深く優しく囁く。
 そこには先ほどの怒りに震えた激しさはもうない。
「嫉妬に狂ってあんなことを・・・。辛くなかったか?」
 彼の低い囁きに、彼女は頬を僅かの上気させて彼に視線を合わせる。
「ううん。あれほどアリオスが私のことを想ってくれていることが判って、嬉しかった」
 柔らかな彼だけの天使はふんわりと優しく微笑むと、華奢な腕で彼をそっと包み込んだ。
「アンジェ」
 彼はそっと彼女を受け止める。
「だけどこれだけは知っていてね。私を笑わすことが出来るのも、乱れさせることが出来るのも、全部あなただけだから・・・」
 はにかむように呟く彼女が愛しくて、彼は抱きしめる腕に力を込める。
「俺もだ、アンジェ。おまえじゃないとダメだ」
 優しいアリオスの口づけがそっとアンジェリークのそれに降りてきた。
「私こそごめんね」
「何がだ」
 彼女の華奢な肩に唇を落としながら、彼は穏やかに言う。
 もういつものアリオスだ。
「先輩が送ってくれるって言って、断れなくって」
「それはおまえのせいじゃないだろ?」
「うん・・・。だけど、告白されちゃった」
「何!?」
 彼は彼女を離して起き上がり、嫉妬に煙った視線を彼女に向けた。
「あ・・・、でもね、"結婚の約束”をした人がいるから、ダメって言ったの。あなたに貰った指輪も見せて」
 おずおずと差し出された彼女の小さな左手の薬指には、彼が送った指輪がはめられている。
 それを見せられると、自然に彼の頬が僅かに緩む。
「アンジェ」
 彼は再び彼女をそっと抱き起こし、そのまま抱きしめる。
「ちょっと早いが、約束、果たしちまおうか?」
「え・・・、それって・・・」
 彼女は嬉しさがこみ上げる余り、思わず涙ぐむ。
「とりあえず、明日、役所行って書類を取ってから、俺たちの両親に話そう。どうせ、反対しねーだろーけど?」
「大好き!!!」
 彼女は泣き笑いをしながら、彼の首に腕を回す。
「じゃあ、記念に続きな? 愛してる」
「ああ・・・」
 アンジェリークはそのまま再びベットへと寝かされ、かれの愛を全身に感じる。
 二人はそのまま、夕食のことなど忘れて、何度も、それこそ何度も、愛し合った----

 後記----
 アリオスによって飛ばされた制服とそのボタンは翌日、アンジェリークの手によって、無事もとの場所へと戻った。
THE END


コメント
6060(むんむん(笑))のキリ番を踏まれたあき様のリクエストで「嫉妬するアリオス」です。
あき様いかがでしょうか? BBSでのリクエストで裏を・・・というニュアンスでtinkはとってしまい、こんなもんが出来上がってしまいました。
すみません。大阪に向かってゼロブレイクして頂いて、構わないです。ごめんなさいm(_)m
今回のアリオスさん、少し嫉妬に狂いすぎて、狼度と言うか・・・、野獣度が上がってしまいました。
皆様にも謝ります、ごめんなさい。
だけど、「こんなアリオスも好き」という方は、BBSにカキコかメール下さい。
あ^あ、反省!!