Angel C’mon


 たまに二人揃って、”大人のお店”に行くこともある、新宇宙の女王とその恋人は、この週末もやはり・・・来ていた。
 しかも。
「アリオスっ」
 グッズを物色しているアリオスに、アンジェリークは慌てて近寄ってくる。
「何だ?」
「レイチェルとエルンストさんが!!」
 アンジェリークの指差す方向を見ていると、幼馴染みカップルが色々楽しそうに見ている。
「あの堅物、ちゃんとやることはやってるんだな。何だか危ないもの好きな、ムッツリのような気がする」
「アリオスだって・・・」
 真っ赤になりながら上目遣いで見る彼女に、アリオスは喉を鳴らして笑う。
「バーカ、俺はおまえ限定の”堂々えっち”なの!」
 妙にアンジェリークは納得してしまう。
「おい、これなんか風呂上がりにつけたらどうだ?」
「何?」
 アリオスの手の中にある容器を、彼女は覗き込む。
「肌が綺麗になるらしいぜ? 今夜、風呂上がりに塗ってやるから」
 魅力的な言葉。
 アンジェリークは嬉しさとはにかみを含んだ笑みを浮かべながら、頷いた。
 この後にとても淫らな時間が待ち構えていることも知らずに。
 ローションを買って、ふたりは、レイチェルとエルンストに見つからないように、こっそり店を出た。



 夜も更け、お風呂も済ませて、二人だけのひめやかな時間がやってくる。
「来いよ」
「うん」
 アンジェリークは頬を染めながら、ベッドで待つアリオスの腕の中に、恥じらいながら飛び込んで行く。
 そのまま、まずは深いキスが待っていた。
 唇を、深く吸い上げ、舌でゆっくりと愛してゆく。
 彼の蠢くそれは、まるで生きているもののように、彼女の感じる箇所を愛撫していく。
 お互いに、どちらの唾液と分からないほど、唇の周りがそれでいっぱいになる。
「んっ・・・」
 甘い吐息が彼女から漏れると、アリオスはそのままベッドに押し倒す。
「アリオス、ローションは!?」
「後だ」
 彼女の首筋を唇で吸い上げながら、ローブを脱がして、そのまま露わな姿にする。
 相変わらずまろやかな肌を、アリオスは強く抱きすくめた。
「アンジェ」
 じっと、異色の瞳で見つめられれば、アンジェリークの白い肌は紅に染め上げられる。
 愛しげに掌で丘を擦られると、アンジェリークは甘い震えを全身に漂わせた。
「んっ・・・」
 乱れてくる呼吸。
 アンジェリークの瞳は艶やかに深い色になる。
 アリオスは、ベッドサイドに置いてあるローションの容器に手を延ばした。
 ねっとりとしたローションを手にとり、その冷たさとねばねば感に、アリオスはニヤリと笑った。
「アンジェ・・・」
 とろりとしたねばった液体を、アリオスは白い胸につけ、ゆっくりと塗ってゆく。
「いやっ!」
 ひんやりとした感触に、アンジェリークは感じてしまう。
 全身が粟立つのを感じた。
「ああっ・・・!」
 アリオスがゆっくりと白い胸を揉みこめば、熱を帯びたローションの粘りが出てくる。
 アリオスが手を離すと、それがぬめりとともに伸びてくる。
「アリオス、ちょっと痒い・・・」
 彼はニヤリと良くない微笑みを浮かべると、耳朶を噛みながら甘く囁いた。
「舐めてやるよ・・・。植物性だからな? これは」
 アンジェリークは耳まで真っ赤になりながら、囁きを聞き、彼に消え入るような声で囁いた。
「・・・して・・・」
「可愛いな」
 彼は、彼女の胸に顔を埋めて、一気に舐め始めた。
「あっああ!」
 白い部分をしっかり舐め、ローションがたっぷり塗られている蕾を、強く吸ったり、舌先で転がす。
「はあああっ!」
 何度も体を震わせながら、アンジェリークはアリオスの逞しい肩にすがりついた。
 たっぷりと白い胸を舐められてローションを綺麗にされ、舌先で交互に蕾をなぶられて、彼女は快楽の余り、意識を半分飛ばした。
「痒くねえか? もう」
「だいじょうぶっ!」
 いつにも増して、アンジェリークが彼を感じているのが判る。
 濡れている場所に指を延ばせば、溢れる蜜で湿った音がする。
 アリオスは、婀娜めいた満足げな微笑みを浮かべると、アンジェリークの腹部に唇を落としながら、下へと移動していった。
 彼は彼女の太股に手を掛けて、足を大きく開かせて、秘所を強く印を付けるかのようにキスをした。
「あっ・・・!!!」
 ゆっくりと唇を離すと、彼は再びローションを手に取った。
「あっ・・・!」
 アンジェリークは体を震わせ、息を激しくする。
「良くしてやるよ・・・」
「ああんっ!!」
 アリオスは、ローションをアンジェリークに塗り、マッサージをしていく。
「はあっ!」
 最初は、花びらを丹念に塗り込み、その後、花芯に指を這わせながらローションを丁寧に付けてやる。
「これって・・・、何なの!?」
「山芋」
「山芋っ!」
 先程の痒みはこれが原因だとようやく気がついた。その滑り感と痛痒い感覚に、アンジェリークは苦しくて、堪らなくなる。
 だが彼の指は容赦なく彼女を攻め立てていた。
「あんっ!! ああっ!!」
 ローションが付いた指が、花芯を強く擦って、今まで感じたことがないほどの感覚に、アンジェリークは乱れた。
「ああっ! アリオス!!!」
 淫らにも妖しく、アンジェリークの腰は淫らに揺すられる。
 涙で潤んだ瞳をアリオスに向けて、アンジェリークは懇願した。
「お願い!」
「ちゃんと言わなきゃ、何をしていいか、判らねえだろ?」
 アンジェリークは恥ずかしそうにするのと同時に、アリオスを恨めしそうに見る。
「アリオスのえっち」
「ちゃんと言わなきゃ、出来ないぜ?」
 ニヤリと不敵に笑われて、アンジェリークは、ついに降参してしまう。
「・・・舐めて欲しいの・・」
「どこを・・・?」
「あなたを待ち構えている場所を・・・」
 彼は勝ち誇ったような笑みを浮かべて、アンジェリークを見た。
「いいぜ? アンジェ」
 彼は、蜜とローションで淫らに濡れる場所に、顔を埋めた。
「ああっ! アリオス!!」
 彼が濡れた蜜を口で吸い上げるのと同時に、アンジェリークから甘い高らかな嬌声が響く。
 アリオスは、舌を巧みに使って、丁寧に蜜を舐めとり、這い回る。
「ああんっ! ああ、アリオスっ!!」
 舌先で転がしながら、丹念に花芯を舐め綺麗にしていく。
 だが、蜜は際限を知らずに流れ、溢れ返っている。
 その量の多さにアンジェリークが普段よりも感じていることを、アリオスは知った。
 腰が激しく揺らされ、彼を深く求める。
「アリオス! アリオスっ!〜」
 求める彼女をアリオスは貪り尽くすと、花芯を噛み、アンジェリークは激しい痙攣と共に、意識を飛ばした。

「アンジェ…」
 耳元で甘く囁かれて、アンジェリークはゆっくりと目を開けた。
「----アリオス、して?」
 もうアンジェリークは堪らなくなっていた。
 彼が欲しくて、その熱さを感じたくて。
「ああ、イカせてやる…」
 アリオスは、大きく開いた彼女の足の間に身体を入れると、そこからゆっくりと腰を推し進めた。
「あっ、あああん!!」
 彼が侵入を始めた瞬間、アンジェリークはその圧迫に、甘く満たされた声を上げる。
 彼を離したくなくて、直ぐに締め付けを開始する。
 狭くてキツイ彼女のそこは、いつもアリオスに快楽を与えてくれる。
 彼はその締め付けの中、さらに腰を進めて、熱いものを奥へと進ませていく。
「アリオスっ!!!」
 彼女の胎内までしっかりと到達すると、激しく突く。
「ああああっ!」
 一番感じる場所を突き上げられて、アンジェリークは身体を震わせる。
「ああ、ああっ!!!」
 もう何も考えられない。
 彼を締め付けることしか出来なくて。
 アンジェリークは淫らに腰を揺らす。
 その反動で、桃尻と豊かな胸も大きく揺れ始めた。
「ああっ、ああっ、ああああ〜!!!」
 アンジェリークは、感極まって、大きな嬌声を上げる。
 嬉しくて、快感で、瞳からは涙が溢れてしまう。
「アリオス!!! アリオス!!!」
 アンジェリークはぎゅっと彼を締め付け、抱きつく。
 アリオスを放さぬようにと全身が痙攣を起こし始める。
「んっ、ああ、あああああ!!!!」
 視界が揺れている。
 思考が真っ白になって、何も考えられない。
 お互いの早くて熱い呼吸がわかるだけ。
「ああああああっ!! アリオス!!!」
「アンジェ!!!」
 アリオスが愛の証を激しく放ち、その勢いにアンジェリークは快楽のあまり失神する。
 二人はどうしようもないほどの高みに登りつめた。



「アンジェ…」
「ん・・・?」
「風呂行くぞ」
 抱き上げられて、アンジェリークはバスルームに運ばれる。
「やあっ、アリオスぅ〜」
「綺麗にしてやるからな?」
 そのままバスルームに運ばれたアンジェリークから、甘く切ない声が聞こえてきたのは、間もなくの事であった----

コメント

帰蝶様からのご提案「山芋ローション」編です…。
皆様引かないで下さい…。