ちらりとアリオスの唇を見つめる。 それだけで如何してもKISSしたくなってしまう。 煙草をくゆらしながら新聞を読む彼は、とてつもなくSEXYで、思わず押し倒してしまいたくなる。 「何だ?」 新聞から目線を上げると、アリオスは翡翠と黄金の瞳をアンジェリークに向けた。 「あっ…」 その眼差しを向けられると、身体の奥が潤むのを感じる。 思わず甘い声をだしてしまい、彼女は真っ赤になってしまう。 「なんだよ? そんな色っぽい声出して」 煙草を銜えながら笑う彼が、更に素敵に思えてしまう。 「-----あ、アリオスが素敵だなって思って…」 真っ赤になりながら正直に言ってみると、アリオスは更におかしそうに喉を鳴らして笑った。 「光栄だな、おまえにそう言ってもらえて」 からかうような口調で言われると、少し頬を膨らませて拗ねてしまう。 「もう…、アリオスのバカ…」 定番の台詞を吐きながら彼をみると、楽しげに笑っている。 どうしてこんなに素敵なんだろう…。 如何しても彼を押し倒したくなり、震える手でアリオスの腕を強く掴んだ。 「おいっ!」 そのままアンジェリークはアリオスを押し倒す格好になり、2人は、床に倒れる。 「おまえ…」 「押し倒してみたかったの」 舌を軽く出しておどけてみた瞬間、今度は仕返しとばかりにアリオスにぐっと腕をつかまれてしまった。 「きゃあっ」 そのまま形成を逆転され、いつものように彼が上、自分が下になってしまう。 「仕返し」 彼もまた、どうしようもないほど魅力的な微笑を浮かべてくれる。 「もう〜!」 口をわざと尖らせて見ると、アリオスはその愛らしい表情に思わず吹き出してしまう。 「クッ、そんな顔してると別嬪さんが台無しだぜ?」 「どうせガキって思ってるんでしょ!?」 「さあな」 アリオスはなんでもないことのように行った後、アンジェリークに顔を近づけていく。 「ガキと俺が思っているかどうか、コレで判断してもらわねえとな」 唇が近づいてくる。 KISSしたくなる唇------ 彼の唇はそのもの。 近づいてくる形のよい唇はご馳走そのもの。 「ん…っ!」 煙草の味と香りのするキスは、アンジェリークを何よりも溺れさせる。 大好き… お互いの唇を強く吸い上げた後、舌を絡ませて愛を語り合う。 ココロがどうしようもなく躍動し、アリオスにしか反応しない。 「ふああ…」 ようやく唇を離されて、体の奥まで甘い感覚に揺さぶられながら、アンジェリークはアリオスの精悍な胸に身体を預けた。 「アリオスのキス大好き…」 甘い声で囁けば、アリオスにぎゅっと抱きしめられる。 「------なあ、キスだけかよ?」 ふんわりとアンジェリークは笑いながら、頬にキスをした。 少し照れくさくて。 だけどもキスをしてあげたくて…。 「アリオスの全部を愛してるわよ? 子度pも扱いしてくれなかったらもっと好き」 くすくすと笑いながら囁くと、アリオスもまたフッと魅力的に微笑んでくれる。 「じゃあリクエストにお答えしなくっちゃな?」 彼が良くない微笑を浮かべる。 「え、あ、ちょっと、まだ昼間よ!」 「もう遅い」 気がついたときには、もうブラウスのボタンを全て外されていた。 「だって、アリオス」 「おまえは”子ども扱い”して欲しくねえんだろ? だったら大人の付き合いだな」 「え、あ、でも…」 アンジェリークは、アリオスに成すがままに裸にされてしまう。 「黙ってろ? いっぱい愛してやるからな?」 次の瞬間、アンジェリークはもう何も考えられなくなってしまう。 冷たいフローリング。 だがアリオスの温もりが全てを包んでくれる。 「ねえ、いっぱいキスして」 「了解」 アリオスは何度もついばむような甘いキスを繰り返してくれる。 ねえ、アリオス? もっともっとキスして。 そして私の心を奪ってね? 窓からは柔らかな初夏の日差し。 KISSとアリオスに染まっていたい------ |
| コメント へへへへ。 煙草を吸うアリオスとアンジェのじゃれあうお話が書きたかったのです〜 |