新スタンダード
"Untouchable"(フェイジという名の悪夢)
MainBoard
SideBoard
2《山/Mountain》
17《沼/Swamp》
3《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire(ONS)》
2《陰謀団の貴重品室/Cabal Coffers(TOR)》

1《憤怒/Anger(JUD)》
2《アンデッドの剣闘士/Undead Gladiator(ONS)》
2《触れられざる者フェイジ/Phage the Untouchable(LGN)》

4《強迫/Duress(7E)》
3《陰謀団式療法/Cabal Therapy(JUD)》
2《無垢の血/Innocent Blood(OD)》
3《燻し/Smother(ONS)》
4《チェイナーの布告/Chainer's Edict(TOR)》
3《燃え立つ願い/Burning Wish(JUD)》
4《魔性の教示者/Diabolic Tutor(OD)》
4《もぎとり/Mutilate(TOR)》
2《精神ヘドロ/Mind Sludge(TOR)》
1《消えないこだま/Haunting Echoes(OD)》
1《占骨術/Skeletal Scrying(OD)》

1《無謀なる突進/Reckless Charge(OD)》
1《無頓着の波/Wave of Indifference(ONS)》
1《無垢の血/Innocent Blood(OD)》
1《戦慄の葬送歌/Dirge of Dread(ONS)》
1《消えないこだま/Haunting Echoes(OD)》
1《精神ヘドロ/Mind Sludge(TOR)》
4《堕落/Corrupt(7E)》
3《仕組まれた疫病/Engineered Plague(7E)》
2《罠の橋/Ensnaring Bridge(7E)》



解説

メインでの勝ち手段が《触れられざる者フェイジ/Phage the Untouchable(LGN)》のみのデッキです。

基本的な動きは黒コンと同じですが、《ミラーリ/Mirari(OD)》《激浪の複製機/Riptide Replicator(ONS)》など、マナが大量に必要になる要素を抜き、更には《堕落/Corrupt(7E)》も抜いてスリムアップを図り、結果として《陰謀団の貴重品室/Cabal Coffers(TOR)》を少なくし、事故の回避。追加した《陰謀団式療法/Cabal Therapy(JUD)》でカウンター対策を狙いました。

赤を加えた理由は《憤怒/Anger(JUD)》による《触れられざる者フェイジ/Phage the Untouchable(LGN)》の使いやすさの上昇です。フェイジが速攻を得る事により、その能力を最大限に生かすことができます。対戦相手にブロッカーがいなければ、その瞬間に勝ちます。赤を加える最大の理由といえます。

二つ目は《燃え立つ願い/Burning Wish(JUD)》です。フェイジの回避力を高める役割を果たすと同時に、軽い《魔性の教示者/Diabolic Tutor(OD)》としても働き、その汎用性の高さは侮れません。サイカトグデッキの《狡猾な願い/Cunning Wish(JUD)》と同じ役割といえます。《萎縮した卑劣漢/Withered Wretch(LGN)》の対策、《占骨術/Skeletal Scrying(OD)》とのプチコンボになる点も見逃せません。

弱点は《一瞬の平和/Moment's Peace(OD)》です。《消えないこだま/Haunting Echoes(OD)》で落とすか、サイドからの《堕落/Corrupt(7E)》で勝ち手段を変化させます。

使用レポート

使用大会 盛岡 黒蓮会
参加人数 8名
スイスドロー4回戦(?)

黒蓮会の会長が盛岡市内での宣伝を忘れてしまったために、参加人数が8人という稀に見る閑古鳥が鳴く中、今回の大会は行われた。圧巻だったのは8人中6人までもが黒が入ったデッキを選択しており、レギオンの黒がいかに魅力的かを示唆する物となった。
しかし、レギオンで追加されたのはクリーチャーと言う事もあり、新しいデッキというよりは既存のデッキにレギオンのクリーチャーを追加するだけのデッキがほとんどであった。
そんな中、デッキ構築で健闘して見せたのがモーフクリーチャー18体の変異デッキ。《偽皮操り/Dermoplasm(LGN)》と《スカークの騒ぎ屋/Skirk Alarmist(LGN)》をキーにしたデッキでレギオンのカードが20枚以上入っているというから驚きだ。残念ながら引きに恵まれず6位となってしまったが、会場にいた人をうならせる十分なポテンシャルは持っているようだった。

1回戦 黒タッチ白クレリック-《闇の末裔/Scion of Darkness(LGN)》

Duel 1
2ターン目に《定員過剰の墓地/Oversold Cemetery(ONS)》を張られ更に4ターン目に《闇の末裔/Scion of Darkness(LGN)》を特殊召還され、場に《宿命のネクロマンサー/Doomed Necromancer(ONS)》まで呼ばれた最悪な展開。
しかし2回殴られはしたが、結局その2体を除去し、《宿命のネクロマンサー》が手札に帰ったタイミングで《消えないこだま/Haunting Echoes(OD)》。
その後は淡々と場をコントロールし、《アンデッドの剣闘士/Undead Gladiator(ONS)》回収時に捨てた《憤怒/Anger(JUD)》を利用して《触れられざる者フェイジ/Phage the Untouchable(LGN)》が攻撃して終わり。

Duel 2
除去を利用し、クレリックを3体場に並ばせない。が、《萎縮した卑劣漢/Withered Wretch(LGN)》によるビートダウンはやはり痛く、ライフが既に半分まで減る。どうにか除去が間に合い、こちらに余裕ができたあたりで相手が《闇の末裔》をサイクリング。
それならと、《燃え立つ願い/Burning Wish(JUD)》から《消えないこだま》で勝負あり。《罠の橋/Ensnaring Bridge(7E)》で粘られるもサイドからの《堕落/Corrupt(7E)》で勝ち。

Duel 3
《仕組まれた疫病/Engineered Plague(7E)》と《共同の功績/Shared Triumph(ONS)》の張り合いという珍しい展開。結局お互いが2枚張った時点で落ち着くのだが、これで稼いだ時間は黒コンにとっては大きく、《フェイジ》を召還し次のターンに除去を打ちながら攻撃。当然勝利。

2回戦 黒赤 手札破壊-《溶岩生まれの詩神/Lavaborn Muse(LGN)》

Duel 1
事故気味のところに相手の手札破壊がうまく決まる。抜け出せないままビートダウンされる。除去が間に合わず負ける。

Duel 2
手札破壊系のクリーチャーは怖くは無いのだが、《精神ヘドロ/Mind Sludge(TOR)》は予想外。その手札が無くなったところで出される《溶岩生まれの詩神/Lavaborn Muse(LGN)》。これが思った以上に痛い。
まぁ、こちらの手札が2枚になりダメージがなくなり、更に除去して一安心。《憤怒/Anger(JUD)》が手札にある状態で《虚ろの死霊/Hollow Specter(LGN)》が攻撃してくるが、確認されてからは当然手札は捨てさせてくれず。
しかしその《憤怒》も、《催眠の悪鬼/Mesmeric Fiend(TOR)》でリムーブされてしまう。次に引いたのが《もぎとり/Mutilate(TOR)》で《憤怒/Anger(JUD)》を回収するが、またもや出される《催眠の悪鬼》。偶然《チェイナーの布告/Chainer's Edict(TOR)》を引けたため除去するが、3度目の《催眠の悪鬼》
思わず冗談でジャッジを呼ぶが「積みこみするならもっと強いカードでやりますよ」と言われる。もっともだ。
結局素で《フェイジ》を呼び、《虚ろの死霊》などを除去しながら何とか殴りきる。もっとも、このデュエルは《虚ろの死霊》に攻撃を繰り返されていたら負けていた計算のデュエルのため、相手に助けられて感があった。

Duel 3
お互いがコントロール色の強いデッキのため序盤中盤は非常にスローテンポな展開になる。しかし終盤になり寄席の展開に入ると動きが違う。相手がじわじわとこちらのライフを削っていくのに対して、こちらは一撃で終わり。その差で勝利となった。

3回戦 黒赤コントロール

Duel 1
相手の事故?コントロールはしてくるし、バーンスペルも打たれるが、肝心のエンドカードが見当たらない。遅い展開はこちらにとって理想的。時間がたったら一撃必殺の《憤怒》《フェイジ》が決まってしまうのでそれで勝ち。

Duel 2
始めてクリーチャーを見ることになった。入っていたのは《焦熱の火猫/Blistering Firecat(ONS)》。でも、《堕落/Corrupt(7E)》の一発と相打ちなので、こちらはあまり痛くなく、《憤怒》が攻撃したりで勝ち。

Duel 3
《罠の橋/Ensnaring Bridge(7E)》大活躍。終盤になって《燃え立つ願い》から《略奪/Pillage(7E)》で壊されて《焦熱の火猫》で攻撃されるものの、終盤って事はこちらが負けるはずもなく。
安全確認のために《憤怒》を生け贄にしての《陰謀団式療法》FBのあと、《もぎとり》でブロッカーを排除しようとするが、そこに出ていたのは《萎縮した卑劣漢》。レスで、《憤怒》がリムーブされる。困ってしまったが相手に除去が無いのは確認済みだったのでそのまま《触れられざる者フェイジ》召還。
そして…次の相手のドローは《沼/Swamp》。

4回戦 サイクリングバーン(《燃え立つ願い/Burning Wish(JUD)》いり)

本来ならば行われないはずの試合だが、時間が余る都合上、行われることになった。対戦相手は2勝1分けの伊☆トークン。

Duel 1
1ターン目の《陰謀団式療法/Cabal Therapy(JUD)》で《稲妻の裂け目/Lightning Rift(ONS)》を指定。1枚当たって墓地へ。って良いのか? そんな馴れ合いマジックをやって。
2枚目の《稲妻の裂け目》を出されるも、手札7枚の相手に《精神ヘドロ》6枚が決まる。その次のターン《消えないこだま》を打って《賛美されし天使/Exalted Angel(ONS)》《霊体の地滑り/Astral Slide(ONS)》をリムーブ。この不利な対戦に一筋の光明を見出す。
しかし、残っている1枚の手札は当然サイクリングなので、相手の手は休まることを知らない。結局そのままサイクリングバーンが決まって負け。

Duel 2
沼と《陰謀団の貴重品室/Cabal Coffers(TOR)》で土地が止まる最悪な状況。手札破壊を3度打ち、キーカードを落とすことには成功するが、展開スピードが恐ろしく違ってしまった。相手が土地7枚並ぶ間にこちらはようやく3枚目(しかも山)を出すような惨めっぷり。
しかし、伊☆トークンは手を休めることを知らない。《燃え立つ願い》から《震央/Epicenter(OD)》を打ってくる。
…いや、そこまでしなくても負けだってば。

Duel 3
時間の都合により行われず。

って事で3勝1負の2位でした。
1枚のクリーチャーで《ヨーグモスの取り引き/Yawgmoth's Bargain(UD)》コンボ、《死体の花/Cadaverous Bloom(MI)》-《繁栄/Prosperity(6E)》コンボデッキ並みの爽快感があります。出すと癖になるって表現がぴったりです。今回の大会に《たい肥/Compost(7E)》がいなかったためにこんなに楽なデュエルになったのだと思います。



運命の輪