ルールブック |
*「ふぅ、うまかった。ご馳走さ〜ん」
店長「あいよ、○百万円ね」
*「ほ〜い、、、あれ?」
店長「ん?どうした?」
*「・・・さ、財布に穴が開いている!!!」
店長「なんじゃと!?食い逃げは即警察行きじゃ〜」
*「そ、それだけは勘弁してくださいぃ〜」
店長「よしならば、今から皿を洗ってもらう。一番早く、食った分働いたやつだけ許してやる。
だが、その他のやつは警察行きじゃ〜!!!」
*「ひぇ〜〜〜」
SARAは他の人よりも早くノルマを稼いだ人が勝ちとなるゲームです。
そのために皿を洗い、そして運び、あるいは他人の皿を横取りしながら
自分のノルマを稼いでいきます。
でも気をつけてください。
あまり悪いことばかりやっていますと、
店長に報告されますよ…?
●基本ルール
このゲームは3〜5人用です。
勝利条件は他の誰よりも早くノルマを稼ぐことです。
ノルマは10点です。これは参加人数に関係無く一定です。
同時にノルマをクリアしたプレーヤーが二人以上存在したとき、以下の法則に従い勝者を決定します。
1)総得点が多い。
2)《皿カード》枚数が多い。
3)この回の行動宣言が早い。
一番最初に配られるカードは2枚です。
手札の上限枚数は無制限です。
ノルマとなった《皿カード》は自分の前に他のカード(たとえば手札)とは別にまとめておきます。
ノルマは、いかなる効果も受けず、ゲーム終了時までなくなることはありません。
ノルマはいつでも誰でも確認することができます。
同じ種類の《横取りカード》が2枚場に出てかつ、
その種類の《皿カード》が場に出ていた場合、
その《皿カード》は割れます。
割れた《皿カード》、効果を発揮した《皿カード以外のカード》は《ごみ箱》へ行きます。
山札がなくなった場合、その時点で全員負けとなります。
1枚制限
カードに1枚制限カードと書かれている場合、以下のルールが適応されます。
「《運ぶ》を宣言してこのカードを運ぶ時、
このカードのほかに別のカードを同時に運んでいた場合、
このカードは効果を発揮せずに《ごみ箱》へ捨てられる。
別のカードはそのまま効果を発揮する」
●ゲームの進め方
1、初回当番の決定
2、すべてのプレーヤーに2枚ずつカードを配る
3、当番から左回りに行動宣言
4、すべてのプレーヤーが行動宣言を終えたなら、運んだカードのオープン
5、結果による点数の取得、ノルマの確認による勝敗決定
6、当番から左回りにカードを引く効果の解決
7、当番を左隣に移す
以後、3〜7を繰り返していきます。
●ゲームの進め方、詳細説明
1、初回当番の決定
これは「じゃんけんで負けた人」などで決めるのが最も一般的でしょう。
2度目以降のゲームなら、前回勝った人でもいいです。
このゲームの当番は不利だということをお忘れなく。
2、すべてのプレーヤーに2枚ずつカードを配る
初期手札は2枚です。
3、当番から左回りに行動宣言
行動には2種類あります。《運ぶ》と《洗う》です。
《運ぶ》を宣言したプレーヤーは同時に2枚まで(1枚でも可)のカードを
自分の目の前に伏せて出します。
《洗う》を宣言したプレーヤーはこの手順の時には何もしません。
4、すべてのプレーヤーが行動宣言を終えたなら、運んだカードのオープン
伏せて出したカードを表にし、その結果を反映します。
結果はおもに以下の通りです。
1)横取りした《皿カード》の移動。
2)獲得ノルマの確認
3)割れた《皿カード》を《ごみ箱》へ。
4)カードの効果により手札を捨てるプレーヤーは捨てる。
5)カードを引けるプレーヤーとその枚数の確認。
5、結果による点数の取得、勝敗決定
もしもノルマを同時に達成したプレーヤーが2人以上いたとき、基本ルールに従い勝者を決定します。
6、当番から左回りにカードを引く効果の解決
《洗う》を宣言した人、または《運ぶ》の結果でカードを引ける人は
当番から左回りに山札からカードを引くことができる。
7、当番を左隣に移す
そのままです。
●カード説明
◇小皿(皿カード)
「ノルマ1点を得る」
◇中皿(皿カード)
「ノルマ2点を得る」
◇大皿(皿カード)
「ノルマ3点を得る」
◇どんぶり(皿カード)
「ノルマ5点を得る」
◇小皿横取り
「この回に運ばれている小皿を自分のものにする。どんぶりを割る。
このカードは小皿と同時に運ぶことはできない」
◇中皿横取り
「この回に運ばれている中皿を自分のものにする。どんぶりを割る。
このカードは中皿と同時に運ぶことはできない」
◇大皿横取り
「この回に運ばれている大皿を自分のものにする。どんぶりを割る。
このカードは大皿と同時に運ぶことはできない」
◇バナナの皮
「この回に運ばれている中皿、大皿、どんぶりを割る。」
◇洗剤を取りに行く
「1枚制限カード
カードを2枚引く」
◇店長の怒り
「1枚制限カード
自分以外の《運ぶ》を宣言し、《皿カード》を運んでいないプレーヤーを対象とする。
対象のプレーヤーは手札をすべて捨てる。
自分は対象のプレーヤー×2枚のカードを引く
対象のプレーヤーが0人だった場合、
自分がすべての手札を捨てる。」
●カード枚数
小皿:13
中皿:8
大皿:5
どんぶり:2
小皿横取り:6
中皿横取り:6
大皿横取り:4
バナナの皮:3
洗剤を取りに行く:4
店長の怒り:1
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用語解説 |
当番
他のゲームで「親」にあたるもの。
このゲームではものすごく不利な立場のためあえてこう呼ぶ。
ゲーム中「当番マーカー」を用意すると便利。
プレーヤー
財布を落とした挙句、警察行きになるかもしれない
かわいそうな奴隷たちの事。
山札
実は時間を表していて、
これがなくなると閉店時間になる。
閉店時間になったらもちろん全員警察行き。
運ぶ
行動宣言時に選べる行動のひとつ。
これを選んだプレーヤーは宣言と同時に2枚までのカードを
自分の目の前に伏せて出す。
ノルマを稼ぐ唯一の手段。
おらおらキリキリ運べぇ〜い。
洗う
行動宣言時に選べる行動のひとつ。
これを選んだプレーヤーはカードを引く効果の解決時に
1枚だけ山札からカードを引くことができる。
「パス」ではないけど、思わずそう言っちゃうことが多いもの。
ノルマ
このゲームの勝利条件。
昔はこれを変えるルールを考えたこともあったが、
面白くなかったため10点に固定。
だって、10点だと1ターンでゲームが終わったりするんですよ?
洗剤
これを使うといつもより2倍のスピードで洗えます。
しゃれで「赤い洗剤」でも作るか?
そうしたら3倍のスピードで洗えるかも!?
これを取りに行っている間でも、店長に怒られるので注意!
皿
このゲームの真の主役
バナナの皮で滑って割られ、
取り合いされてぱきっと割られ、
それでも恨みのひとつも言わずに奴隷たちを助けるために運ばれる
けなげ組に入れてやりたいやつら。
横取り
目的のためなら手段は問いません。他人の皿を奪っちゃいますよ。
時々店長に怒られますが、それであきらめるくらいならこんなことはやりません。
奴隷の数が多ければ多いほど活躍する憎いやつ。
本当に破り捨てるのは勘弁してください。
店長
いいやつなんだか、悪いやつなんだかよく分からない人。
飴と鞭の達人かも知れない。
五目塩ラーメンが絶品!
もやしときくらげの歯ざわりがくせになります。
バナナの皮
流行の「マンゴープリン」に対抗して作った
お勧めデザート「バナナープリン」が大ヒット!
決め手は甘い生クリーム。
甘さ控えめじゃだめだそうです。
なぜ「バナナー」と伸ばすかは、ないしょ。
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Q & A |
Q1
小皿横取りカードと小皿を間違えて同時に運んでしまいました。
この場合、どうすれば良いの?
A1
一枚制限カードと同じルールを適用します。
出してしまった横取りカードは《ごみ箱》へ送ります。
当然ですが、他の人が《小皿横取り》を出していた場合、自分の《小皿》はそのプレーヤーに取られます。
中皿、大皿でも同様にしてください。
Q2
順番6の「当番から左回りにカードを引く効果の解決」の説明がよくわかりません。
つまり《洗剤を取りに行く》を出した人はどうなるんですか?
A2
《洗剤を取りに行く》を出した人は順番4のタイミングでは何もしません。
順番6になってからカードを引くことになります。
カードを引くのは行動順と同じ順番です。
つまり、1当番。2当番の左隣。3更にその左隣。…。
の順番の中で、カードを引く人だけがカードを引くことになります。
枚数は《洗剤を取りに行く》《店長の怒り》によって変化されますので、気をつけてください。
Q3
《洗う》を宣言したのが自分だけだったのでさっさとカードを引いてしまったら
自分の前の人が《洗剤を取りに行く》を《運ぶ》で出していました。
引いたカードを見てしまったんですが…。
A3
今度からは気をつけてください。
…だけで話を終わらせても良いのですが、それでは無責任すぎるので、
《洗剤を取りに行く》を出したプレーヤーが次のカードを引くことで解決してください。
ペナルティーは提示しませんが、あんまりだと、怒る人が出ないとも限りませんよ?
Q4
僕は《中皿横取り》を運んでいたのですが、運悪く隣の人が《店長の怒り》を出してきました。僕は手札を捨てたのですが、そのときに運ばれていた《中皿》は横取ることができないのですか?
A4
横取る事ができます。《店長の怒り》には横取りカードを無効化する効果はありません。
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SARAコスチューム案 |
例1
例2
絵:すけるとんさま
多謝
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SARAとは? |
1997年。
当時学生だったWheel of Fortuneのメンバーが
その頃から人気のカードゲーム「Magic the;Gathering」に触発され、
「自分達でもカードゲームを作ろう!」
という話が持ち上がりました。
そこにいたほとんどのメンバーはMagicみたいなTCGを想像して考えていたのですが、
それは無理だと考えていた自分がさっさと「SARA」の原案を完成させて
それをメンバーでテストプレイ。試行錯誤を経て、
今の「SARA」が誕生しました。
しかし、カードはテストプレイ時に使用されたMagicのカードしか存在せず、
現在、製作過程にあります。
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SARA歴史1 目標が冬だった頃 |
ルールブックのストーリーと、すけるとんさんに書いてもらった絵のイメージがぜんぜん結びつきません。
これはどういう事か。
まさか、財布を忘れたのがこの女の子だとは誰も思わないでしょう。
その通りです。
このイメージイラストはここに載っているストーリーとまったく別のストーリに基づいて描かれた物です。
このストーリーは冬コミ販売を意識して作られた物で、舞台は冬休みのファミレスです。
ここでちょこっと紹介します。
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*「店長、次のシフトですけど、この日、休みたいんですけど、良いですか?」
店長「理由は?」
*「クリスマスに休みたいってのに、理由を聞かないで下さいよ、店長」
店長「でもなぁ、君の他にも休みたい子がいるんだよねぇ。」
*「そんな〜」
店長「ん〜、じゃぁ、こうしよう。
明日、休みたい子がちょうど全員入っているから、
その日一番働いた子に休みをあげよう。」
*「一人だけですか!?」
こうした理由で、バイト達の休み争奪戦が始まったのです…。
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また、それに伴ってカード名称、用語の変更がありました。
小皿→皿洗い
中皿→注文
大皿→調理
どんぶり→会心の皿洗い
バナナの皮→大失敗
洗剤を取りに行く→気合タメ(仮)
《運ぶ》→《働く》
《洗う》→《準備》
《皿カード》→《仕事カード》
割る→失敗
五目塩ラーメン→特性デミグラスソース
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何故、ストーリの変更が必要だったのか、
それは、当時の氷夷さんの指摘があります。
実際問題として、売るためには女の子の絵が無いと売れないのではないか。
この事実は、すけるとんという絵描きの存在もその理由の後押しになっていました。
正しい指摘だったと思います。
って事で、このようなストーリーと、絵が残りました。
今後、このストーリー(並びに絵)を使うかどうかは本決定ではありませんが、
余裕ができたならばこんな別バージョンも視野に入れたいと思います。
と同時に、夏用のストーリーが必要なんだろうなぁ…。
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