気をつけなはれや!ホームセンターのブレーキクリーナー

今や自動車整備になくてはならないケミカルといえばブレーキクリーナー。これの出現以前、パーツの脱脂というと、軽いところでは軽油、汚れのひどいところではシンナーを使っていたようである。特にトルエンの入ったシンナーの洗浄力は強力なのだが、そうおいそれと使えない状況になりブレーキクリーナーな出現となるのである。古い自動車工場では未だにシンナーをこっそり使っているところもある。筆者が自動車いじりを始めたころはこのブレーキクリーナーが高価だったが、最近は手ごろな値段で買えるようになった。自動車用品屋さんにいけばセール品で売っていたりする。

こうしてその存在が一般的になっているブレーキクリーナーであるが、ある日近所のホームセンターに行ったときに信じられない光景を見た。なんと長い缶のブレーキクリーナーが一本120円(税別)で売っていたのだ。一瞬本当に大丈夫なのか?と不安が頭をよぎったのだがお値段の安さに負けて「じゃあ試しに…」というもっともらしい理由をつけて数本購入した。

ところが、このブレーキクリーナーがあまり良くない。おそらく中に相当量水が入っている。例えば、エンジンオイルを交換するとき、筆者は一度アルミのバットに出してから捨てるので、最後にはこのバットを洗うのであるが、このブレーキクリーナーを使うと吹いた端からオイルと水が交じった上に吹かれた勢いで冷たくなってその場で固まるという状態になった。ふつうのブレーキクリーナーなら一部に吹いておけば垂れる勢いで大部分のオイルが落ちるのであるが、このブレーキクリーナーは違った。結果、ひとつのバットをきれいにするのにこの安いブレーキクリーナーを半分使うことになってしまった。これでは安くても意味はない。

いろいろ使った結果、コストとパフォーマンスのバランスで考えるとやっぱり呉のブレークリーンが一番だという結論に達した。やっぱり値段は伊達についてはいないのである。

永らく休眠でした…。44ヨタハチ近況報告

約二か月、ホームページ更新をさぼっていました。あんまりベタすぎて理由としては使いたくなかったのですが、仕事が忙しかったのでなかなかホームページにまでエネルギーを傾けることはできませんでした。肝心の我が44ヨタハチの修理の進行も滞り、全く新しい話題もなしです。一方で、帰ってきたらあれもやってこれもやって、と細かくパーツ収集はしているものの、それをホームページ上にだすと単なるパーツ自慢になってしまうので品がない。その結果の休眠となりました。

今回はこの2か月、何やっていたのよ?ということで、筆者のかかわる車について書いていこうと思う。まず、44ヨタハチですが、こちらの鈑金作業は進展なし。一方でそれは預けている鈑金屋さんに仕事が間断なく入ってきている証拠で客寄せのくせがある筆者の面目躍如といったところではあるが、もうボチボチ進んでくれると明日を生きる糧になるので進んでほしいところではある。

サポートカーのミニエースは世界一過走行のミニエースとしてギネス登録の申請書類まで取り寄せたのだが、その無理が祟ってブレーキを踏むと異音がするときがあるというマイナーなトラブルが出ている。こちらは現在、原因らしきものがわかり部品待ちの状態だ。手元にあるとつい乗ってしまうのでいつも行っている工場に先週から預けている。手元にはスズキのアルトが代車として来ている。

普段足車にしていたカローラ フィルダーは孫の送り迎え車となり、全くあてにできなくなった。44ヨタハチも1年以上ないという状況は想定していなかったのと、ここへ来てミニエースの離脱。この状況を打開するために趣味にも使えそうな足車を買うこととなった。それはユーノスロードスター。平成4年のVスペシャル。ボディカラーは黒。これを今月から乗り始めている。距離は8万5000キロと、10万キロからスタートと言われている初代のロードスターの中にあって、比較的程度はいい車だ。

しかし、ヨタハチとミニエースに乗っているとユーノスロードスターの部品の豊富さにはあきれるばかりだ。ヤフオクを覗けば手に入らないものはほぼない。ディーラーに部品を頼んでもよく日にはくるので大変危険だ。現に欠品が多少あった筆者のロードスターが、買ってから納車までの間にほぼ欠品がなくなった上に、ほぼフルオプションという状況にまで改善。余剰となった部品はまたヤフオクで売るということにまでなっている。現在のユーノスロードスターは70年代後半のヨタハチが置かれている状況に極めて似ている。モディファイされてなんぼ。むしろノーマルの車の方が安いくらいだ。また、ビジョンのないモディファイがなされているところもヨタハチと一緒。ヨタハチの場合はまだこの流れがある分、そのようなモディファイをするオーナーは罪深い。ただ、違うところはロードスターは数が圧倒的に多く、価格が安いこと。時代状況が違うので単純に比較はできないが、70年代後半には相当なプレミア価格がついていたヨタハチに比べて、ロードスターのお値段は20年たった耐久消費財のそれに少し利益が乗っただけである。正直どんなモディファイを加えても公道ではナーバス、サーキットではダルなロードスターだがそこはそれ平成に入ってからの車、ノーマルで普段使いにする分には何の不安もない。ヨタハチが帰ってくるまでの間、ロードスターには頑張ってもらわないといけない。