まがい物ばかり!ウォッシャータンクをオリジナルに。

鈑金修理中に計画したオリジナル化の第一弾はウォッシャータンクのオリジナル化だ。現在、筆者の44ヨタハチにはトヨタ1600GT用のものを使用している。これが優れもので、ウォッシャータンク上部のモーター部はヨタハチ用と同じだが、唯一タンクが違っている。違っているとはいっても、並べて比べないと実はわからないのだが。筆者は幸いなことにオリジナルでタンクのみ入手したのだ。少しでも訳がわかっているヨタハチオーナーにとってみればこれが奇跡に近いことをわかってもらえると思う。このウォッシャーは経年変化でタンクが硬化し、やがて割れるという品物で、タンク上部は生きていてもタンクがダメ。さらに言えばモーター部もウォッシャー液を汲みあげる仕掛けがだめになるというパターンが多い。その中にあってタンクのみでも使用可能な状態であるのはありがたい。

最近ヨタハチのオーナーになった方たちの中では、その言動からどうもパプリカのウォッシャータンクがヨタハチオリジナルと思っている方が多くいるようだ。筆者としてはそちらの方が面白いので敢えて何も言わないが、みすみすオリジナルのウォッシャータンクを手放す様子を見るにやはり勉強することは大切なのだと思い知らされる。

このウォッシャー、ヨタハチオリジナルと思いきや実はそうではない。同じ年代の他社製の車にも実は同じものが使われている。ただし、そちらの車にはごく限られたグレードには標準で、そうではないグレードではオプションとなっていて、当時としては相当驕った仕様になっている。

同じヨタハチに使われているウォッシャーでも、ごく初期に使われているものは後年の品物とは全く違う。ステーの互換性すらないので全くの別物だ。厄介なのがこれと似たものがトヨタ車に使われているのだが、比べてみると似ているだけだ。筆者が知る限りでは、いわゆる扇型メーターになる前のパプリカに使われているウォッシャーがよく似ている。ただし、似ているだけ。アッセンブリーで代える分には大丈夫そうだが互換性はない。それに角メーター時代のパプリカでウォッシャーというとオプションの品物で、それをつけている車は圧倒的に少ない。ウォッシャー欲しさに角メーターのパプリカを探してもかなりの徒労になる。

2011/4/26

わが身を呪う。44ヨタハチ、いまだ修理の進展なし。

最近よく聞かれるのでこのあたりで報告しておこうと思う。昨年8月に鈑金の修理に出したわが44ヨタハチだが、いまだ修理を終えていない。いや、かかっているけれどもやれどもやれどもダメなところが出て…というのではなく、作業は全く進んでいないのだ。これには筆者のある資質も影響している。

信じるか信じないかはこれを読む皆さんに任せるが、実は筆者には理屈では説明できない特殊な能力がある。例えば、客が一人もいないコンビニなどに筆者が入ると、筆者がレジを済ませて出るころには客足が急に増える、なんてことが実はよくある。ある日何気なく筆者の母親にそんなことを言ったら、実は母親もそんなことがしょっちゅうあるらしい。よく行くお店では、今日は筆者の母親が来たからこれからお客さんがいっぱいくるという店主が多くいる。敢えて霊感という言葉は使わない。筆者には江原さんよろしく他の人に見えないものが見える能力はない。ただ、残念なのはこの素晴らしい能力を自分のことには一切使えない。使えていたら多分、巨万の富を築けていたに違いない。

筆者が鈑金屋さんに様子を見に行くと、入っていた仕事がひと段落して来週にはかかれるかな?なんていう状況になっている。しかし、ひどいときには筆者が行ったあくる日からバンバン他の鈑金塗装の作業が入って、結局筆者の44ヨタハチは後回しという憂き目を見ている。いや、ああいう車だし手間もかかるのはわかるので仕事の空いた時にやる仕事であることは筆者も承知しているのだが、それにしても筆者が見に行くタイミングと仕事が入ってくるタイミングがあまりにも合いすぎるので気持ち悪いくらいだ。もしかしたら筆者が行くから仕事が来るのではなくて、筆者が見に行こうと思うのは筆者が仕事がくることを本能的に察知しているからなのか?と因果が逆なのではないかとさえ思う。ある日行ってみたら塗装ブースが新築されていたとか、職人の数が増えたなどということが起きていたら間違えなく筆者の能力のなせる技だ。何度もいうようだが、これを自分のために使えないというのは難儀な話だ。

しかし、筆者もただ手をこまねいて修理の上がってくるのをまっているだけではない。これでできた時間で更なるグレードアップというかオリジナル度の純度を上げる用意を着々と進めている。明日以降は、筆者がいま何を目論んでいるか書いていこうと思っている。
2011/4/25