夏でも使うぞ!燃焼式ヒーターの夏支度、しないことに決定

今年の春は春とは名ばかりでまだまだ寒いときもある。となるとヨタハチの場合、燃焼式ヒーターが活躍する訳だが、今年も夏用の手入れはせず少しでいいから乗ったときに使用することでコンディションを整えようという方針でいる。

どこかで書いたが、昨年は初めての試みとして通年で燃焼式ヒーターを使っていた。夏でも短時間、燃焼式ヒーターを使うのだ。デメリットはタダでさえ暑いのに一時更に暑くなる訳だがそれを上回るメリットとしてヒーターの調子がいいことが上げられる。シーズンインの時に以前はノズルが詰まるなど出だしで少し躓くことがあったのだが、通年で使用しているとそれがない。シーズンオフの処置をしないでいい上に調子はいいときているので、天秤にかけるとメリットの方が圧倒的に重い。夏でも時ならぬ雨に会って窓が曇るなんて事態も起きる。その時のデフロスターとしての機能も優れている。

経験上、入れてすぐのガソリンを燃焼式ヒーターで燃やすと凄く熱いのに、10日なり二週間ほど時間が経ったガソリンでヒーターをつけるとそれほど熱く感じないのだが気のせいだろうか?気のせいじゃないとしたら、ガソリンからどんな成分がなくなると熱くならないのか気になるところである。
04/25/2010

少し特殊でした。グロメットがない理由がわかる。

フェンダー下のグロメットはどうやら早い時期に補給が止まっていたようだ。少なくとも90年代に入ってからは既になく、下手をすると80年代前半からないのかもしれない。その理由がわかりつつある。このグロメット、各部の寸法が微妙に特殊で、規格品にはないからなのだ。早い話がトヨタからの特別注文品というわけだ。

まず、パイプが通るところの径だが、ここは10ミリでいい。しかしここの寸法に合わせるとフェンダーに開いた穴の径よりも大きい品物になってしまう。近いところで11ミリというのがあるが、これでもフェンダー穴の径より少し大きい。

グロメット自体の径だが、こちらは20ミリ。しかし、パイプが通るところの径を尊重するとこのグロメットの径は大きくなってしまう。大きくなると、今度は他の板金部品の邪魔になって綺麗に取り付けられなくなる。

結果、規格品ではないということがわかったわけだ。新車時に2個しか使わないグロメットでサイズが特殊とくる。ろくに補給部品の発注もないまま、補給されなくなったのではないだろうか。
04/21/2010

いい目が出た!グロメット、使える

フェンダー下につくグロメットとして使えそうな品物を試してみた。結果は合格。ドレンのパイプの収まりがなかなか良い。筆者の44ヨタハチに使ってみたが、見た目はバッチリである。筆者の車もそうだったが、トランクルーム側の塗装やアンダーガードを少し剥がした方が綺麗に収まる場合があるので、つけたり外したりを繰り返すことになるが、その使用には十分耐えられる。
04/18/2010

使えるかどうかはギャンブル!グロメットを入手

もったいぶった言い方をしたが、あってもほとんど原型をとどめていないグロメットとはリアフェンダーの下のグロメットだ。トランクリットの下側左右に雨のドレン穴がある。パイプを通過した雨水はビニールホースを伝ってフエンダー下にあるLの字のパイプに繋がり、雨水は排水されるようになっている。そのL字のパイプが通る穴にグロメットがあって、パイプはそこを通される。

しかしこのグロメットをつけているヨタハチはあまりない。グロメットが塗料で塗り固められていればまだいい方で、中にはここに穴すら開いていない状態でフルレストア済…なんて車があるくらいだ。筆者はここのパイプやホース類が一切ない見た目はきれいなヨタハチを何台か見たことがある。そのままだとどうなるか、賢明な皆様には容易に想像できるものと思う。この穴、グロメット、パイプの状態を見ると今までその車がどういう扱いをうけてきたが端的にわかる。覚えておくと車の良し悪しを判断するのに非常に役立つ。グロメットもパイプも完全、ついでにスポット溶接跡がきちんと残っていればコンディションはいい。逆にここがつるつるで綺麗な車は要注意だ。こんなところ注意が行かない方が普通で、何らかの手が入っているとすれば手をいれなければいけない何かがあったと思った方が自然だ。

ここに使うグロメットだが、よく見てみるとグロメットとしては極めて普通の形をしている。ゴムのホールプラグの真ん中に穴が開いているだけだ。ところがこのグロメット、筆者が44ヨタハチを始めた頃には純正部品としてはとうになくなっていたのであきらめていたのだが、形は単純だから似たようなのでいいからちゃんとしたくなったのだ。方々探し回った結果、3つほど使えそうなグロメットを発見。そのうち2つは先だって取り寄せてみて実際に取り付けてみたが、残念ながら使用できなかった。残りひとつ。これが使えないと振り出しに戻ることになる。だが、なくて元々。考えたりアクションを起こすことが大切なのだ。
04/16/2010

ウォッシャータンク終了。次なるオリジナル化計画

ウォッシャータンクにつけるハーネスの加工をする。平ギボシのメスを二つ電工ペンチで取り付けてモーターの端子につなげばいいだけだから造作もない。プラスとマイナスさえ間違わなければ、一度スイッチを入れてウォッシャーが出るのを確認すればそれで終わりだ。

さて、次は何をやろうか、作業が終った44ヨタハチを見ながら考える。かねてより考えていたエンジンルーム内のグロメットを取り付ける作業をしよう。既に部品はあるし…。

しかし、このまま終らせてはつまらない。グロメット…。そういえば決定的に足りなかったグロメットが一箇所あった。筆者もこのグロメットがきちんとついていた車は2台しかみたことがない。筆者の44ヨタハチを含めてそうなのだが、既になくなっているか、あっても原型をほとんどとどめていないグロメットである。さて、それはどこか?
04/12/2010

ウォッシャー液一閃!純正ウォッシャータンクを入手 最終回

いよいよ実車にウォッシャータンクを取り付けることにした。まず現在使っているウォッシャータンクを外す。本体を外す前にウォッシャーノズルに繋がっているホースをいつでも外れるように緩めておく。ワイヤーハーネスを外して本体を取外す。この時にウォッシャータンクをノズルより高いところに上げてはいけない。上げると水位がたかくなり勝手にウォッシャー液が出る。あと片付けが大変だ。外したタンクはいすの上に載せてウォッシャー液を出す。幸い外は雨。出てきたウォッシャー液は綺麗に流してくれる。

開いたスペースにいよいよ純正のウォッシャータンクを取り付ける。この光景をなんど夢見ただろう。タンクの上部にそびえるモーター部が神々しく映る。長く残したままのチューブの長さを決めてノズル基部に取り付ける。本当はウォッシャータンクから最短距離で左側のウォッシャーノズルにチューブを取り回すのが当時オリジナルのようなのだが、取り付けたところのチューブがちょっと無理な形になる。それを避けるために左のインナーフェンダーからバッテリー上へと迂回して取り付けて少しでも無理な形にならないようにチューブを取り回した。

さて、ここで問題発生。ハーネスから出ているギボシの形が違うことに気がついた。そういえば、いままでついていたウォッシャータンクに合わせて換えてしまったのだ。それだけ純正のタンクは手に入らないとあきらめていたのだ。手元の工具箱の中身を見ても、平ギポシだけがない。今日は配線するのは断念である。しかし、つけた以上機能するのか確認したい。どうしてもしたい。バッテリーから直接繋いでウォッシャー液が出るか確認することにした。果たして、ウォッシヤー液は出るのか…。手に持ったケーブルの端をモーターのプラス極にゆっくり当てる。すると、聞いた事のないモーター音と共に薄青いウォッシャー液がフロントウインドシールドに絶え間なく放たれた。この瞬間をどんなに待ちわびただろう。モーターと作動音がクラシカル。やはり新しいものではこうはいかない。

ここまでくればもう大丈夫だ。ハーネスを繋ぐのは明日にしよう。
04/07/2010

組立完了!純正ウォッシャータンクを入手 その3

破片になっていたプラスチックの接着、完全硬化が2日後に完了。いよいよこのプラスチックの部品と上部のモーターとを繋ぐ作業だ。

まずジョイントの締結だ。仮の位置を甘めに出してジョイントとなるシリコンチューブの長さを決めたあと、モーターのシャフトにシリコンチューブを通す。シャフトの上下にバランスよくチューブを噛ませて作業は終了。作業が終った後から考えると、この柔らかいシリコンチューブを使う限りはこの後の作業と手順は前後逆でもいいかもしれない。

いよいよこのプラスチックの部品を上部のモーターに固定する。固定にはCの字をしたワッシャーというかプレートを当てて、三本の細いビスを通して上部と固定する。この時に注意しなければならないのは折角接着したプラスチックの部品を締める時にぶち壊さないようにすることだ。実はこの時のことを考えて弾性のある接着剤を使用したのだ。ビスを通して小さいスプリングワッシャーを通した後、ナットをビスに2、3山かませる。これを三本行って均等にナットを締め始める。C字のプレートでプラスチックの部品の波打った部分を均等に圧をかけていく。プラスチックの部品には伸されているのに気がつかないでね…と願いながらである。とはいってもそこは一度壊れた部品、なんとなく部品が固定されるところでそれを止める。これで大きい山を越えた。

ここからの作業は早い。新たに通したビニールチューブをモーター横の穴に通した後、ウォッシャータンク本体に組立終った部品を挿入すれば完成。仕上げはチューブにウォッシャータンクの給水用の蓋を通せば完成だ。ここで思い切ってビニールチューブの長さも決めたいところだがちょっと我慢。実車に搭載する際にやるほうが無駄がない。
04/06/2010

地味だが確実な一歩。純正ウォッシャータンクを入手 その2

千切れたジョイント部を良く見ると、ビニールチューブと思しきその残骸は既に茶色く変色し、硬化もひどいものだった。モーターからのシャフトを引き抜く心算だったが、結果的には切ることになりそうだったので、これは考えないようにしよう。じゃあ、代わりに何か材料に当てはあったのかというと、これがなかった。次の作業を考えないで破壊してしまったのでそれで戸惑ったのだ。材料を良く見ると内径が2ミリくらいのビニールチューブがあればなんとか修復できそうだ。既にウォッシャー液の通るビニールチューブは同じように硬化しているので、これも交換しなければいけない。これは以前にも使える材料をリサーチしてあるので問題ない。同じところで素材を選べばジョイントの方もなんとかなるだろう。

見た目なんとかならないのは砕けたプラスチックの部品だ。砕けた破片を拾い集めると、意外と破断面に特徴があるので組み合わせればなんとかなりそうだ。プラスチックの接着というとアロンアルファなどの瞬間接着剤を思い立つと思うが、いやな予感がしたので使用を止めた。瞬間接着剤は接着面に対して垂直方向の力には強いが、横方向とかねじりなどの力には案外もろい。素材を借り組みしてみると、どうにも素材それ自体が軽く波打ってしまっているのもあって、接着後に弾性が出るような接着剤がいいと思った。完全硬化までは時間がかかるが、よりよい方向でいくならこちらを選択した。

後日、ビニールチューブを買いにいったが、ウォッシャー液が通るビニールチューブの方はいいとして、ジョイントになる方は結局内径が2ミリ外径が4ミリのシリコンチューブにした。そこにあったもので言えば、内径2ミリのビニールチューブで外形が4ミリというものがなかった。それより薄いのだ。恐らくこれくらい厚さがないと、モーターのトルクがジョイントの中で空回りしてしまうのではないだろうか?素材自体も耐水性となっているし長い間水気にさらされるのも硬化を促進した元であるかもと考えて、シリコンに決定した。
04/06/2010

永年の悲願なるか?純正ウォッシャータンクを入手 その1

44ヨタハチ入手以来の悲願といってもいい、待望の純正ウォッシャータンクを入手することに成功した。しかし、前途は多難である。

ことは不意に始まった。ないよりマシ、と思いパブリカのウォッシャータンクを手に入れたことで一時は沈静化していたヨタハチ後期オリジナルのウォッシャータンクへの熱意が再び燃え上がったのだ。筆者の44ヨタハチには現在、デンソーの汎用ウォッシャータンクがついている。タンク下部の横に汲み上げるモーターがついているタイプだ。これだって某専門店で直したとされるヨタハチに必ずといっていいほどついている青く大きいフタのついている品物よりは百倍マシだ。しかしそんな理屈はこの欲望の炎をかき消すのにはあまりに効果がない。

このウォッシャータンク、ヨタハチとパブリカのもの、ましてや700の時代と800になってからでも違う。つまり同じような車だからと言って部品が共通ではなかったのだ。なのでヨタハチオリジナルを探そうとすると相当に苦労する。しかし、このウォッシャータンク、この時期のトヨタ車にはわりと使われていたらしく、同時期の他車種のオーナーからすれば案外よくみる品物らしい。快くゆずってくれた仲間にはこの場にてお礼申し上げたい。

譲ってもらったウォッシャータンクは間違えなく筆者の44ヨタハチに合うものだった。ただし、問題はある。組み合わせれば完全品という状態だったのだ。中はよく洗わないとだめだけど破れていないタンク本体、モーターは回るけれどもウォッシャー液を汲み上げるプラスチックの部品がないタンク上部、逆にモーターは回らないけれどもプラスチックの部品はあるタンク上部という組み合わせだ。理屈で言えば回るモーターに汲み上げるプラスチックの部品を取り付ければいいことになる。

まずウォッシャータンク本体だ。中にどうやって入ったのか黒いコケ状の汚れがタンク底部にびっしりこべりついていた。カーシャンプーで大雑把に洗ったあと、細部の洗浄にハブラシを使いくすんだところを徐々に落としていく。しかしタンクの中の汚れは頑固で、シャンプー液を中に入れたくらいでは落ちない。幸い、筆者の元にはこれで食器などの洗物をするとなかなか綺麗に落ちる毛糸で編んだ布巾があった。これを数枚タンクの中に入れて、シャンプーを解いた水を中に入れ、棒を中に突っ込みこれでもかと底部をグリグリ削るように拭いた。すると9割がた汚れが落ちた。これにてタンク部は終了だ。

次は動かないモーターについているプラスチックの部品を取外す作業。幸い、これとモーターを繋いでいるビスとナットは動くモーターのほうについているので、ナットが固着して回らないと見るやねじ切ってしまうことにした。

最後のビスがねじ切れて分離した瞬間、悲劇が二つ起きた。一つ目の悲劇はプラスチックの部品がバラバラになったこと。正確にいうと、モーターと接する部分が厚めのプレート状になっているのだが、この部分が4つの破片に別れた。これで納得した。オリジナルのウォッシャータンクはこのプラスチック部品が経年変化で割れてしまうために残っていないのだと。二つ目の悲劇は、モーターのシャフトと底部にある水車を回すシャフトとはビニールのチューブでジョイントされて動いていたのだ。このジョイントを部品を分離したときに引きちぎってしまったのだ。

事情がわかるまで筆者は言葉を失ったが、事情が理解できてからもやはり声を失った。さて、これからどうする?
04/02/2010