やっぱりよく出来てるね…。ハードトップカバーを試用

遅ればせながら先日作ってもらったハードトップカバーを試しに使ってみた。ここで早くもトラブル発覚。おおよそいい感じなのだが一箇所だけホックが留まらないところがあった。これにて手直し決定である。やっぱり屋根の現物がないと不正確になるといういい例だ。

しかし、このカバーはよく出来ている。これをハードトップにつけてトランクに納めるとギリギリのところで屋根が収まるように出来ている。尚且つ、納めた屋根の上にスペースが適当に出来て少しなら荷物が入るようになっている。トランクリッドは綺麗に閉まる。以前使っていた毛布で作ったハードトップカバーとはえらい違いだ。どこかで売っているハードトップカバーも、オリジナルをベースに作っていないとなればその効果は知れている。
02/26/2010

なめたらいけない!ギアオイルの話

トランスミッションのオイルとデフのギアオイルの使用している品物を換えたが、これがことのほかいい。以前はデフにはハイポイドギアオイルのLSD用85W-90、トランスミッションには75W-90のギアオイル。これを現在トランスミッションのみ種類を変えて85W-90のトランスミッションオイルにしている。いずれもキャッスル、トヨタ純正だ。いろいろ使ってはみたがこれが一番コストとパフォーマンスのバランスがよく、なにより入手しやすい。

今の季節での動き始めてすぐはオイル自体が固くなり少しシフトが渋いが、調子が出てきたときのシフトノブ越しに伝わるフィーリングには安心感がある。以前使っていたギアオイルは動き始めのフィーリングは冬でも最高によかった。おととし再び公道に戻すさいに、回っていなかったトランスミッションの部品隅々にオイルをめぐらせるのには柔らかい方が都合がよかったという事情もある。それらが解消した今では現状がベストだ。

エンジンオイルがどうのこうの言っている人でも、ギアオイルとなるとその違いがわかっていない。そもそもギアオイルとハイポイドギアオイルとでは目指しているものが違う。

デフの構造を見ると、ドライブピニオンとリングギアとのあたり方が大きく下にオフセットされているのがわかるだろう。つまりこれがハイポイドギアという訳だ。ハイポイドになる前のデフでは、リングギアの中心線上にドライブピニオンが配されていたのだが、これではデフが大きくなり、車全体の設計を考えるとデフに取られるスペースがばかにならない。ドライブピニオンをオフセットすることで、仮に同じサイズのギアを使ってもデフがコンパクトになり設計上自由度が増す。

ところがデメリットもある。ドライブピニオンをオフセットすると、歯の当り面にかかる面圧が非常に高くなる。ハイポイドギアオイルはこの非常に高くなる面圧にギアが耐えられるようにするために必要な性能を与えられていますよという意味だ。現在の品物はこの境が曖昧というか、性能の底上げがされているのでトランスミッションとデフ兼用でも問題のない場合が多いが、改まってハイポイドギアオイルと書いてあると、筆者ならデフには保険代わりにハイポイトギアオイルと銘打ってある方を使いたくなる。

ことパプリカ、ヨタハチ系のデフで言えばオイルが云々言う前に自分の扱い方を顧みる方が重要だ。他の車に比べて部品そのものが小さい。実物を見ればわかるが、こんな小さいシンクロリングが仕事をしている、こんな小さいリングギアがデフに入っているの?と思うと愛おしくなり労わろうとするに違いない。シンクロがあるからと、ダブルクラッチも踏まないでシフトダウンするなんてことは、部品を見ていたらできないはずだ。ギアオイルの性能に頼るのもいいが、それ以前にやれることはいくらでもある。
02/15/2010

永年の懸案が解消!ハードトップカバー修理完了

新車時にはついているはずなのに絶対に残っていない部品のひとつ、ハードトップを外して、トランクへ収納するさいに使うハードトップカバーの修理が完了。本日、品物を取りにいった。
修理に出してからおよそ2ヶ月かかった訳だが、それにはちゃんと理由がある。まずもともと1つしか残っていなかったフックをステンレスの棒から手作業で作ったこと。カバーに張りを与えるためのゴムがあるのだが、オリジナルと同じ幅のゴムがなかなか来なかったからだ。結果、フックは3個製作。ゴムひもは到着するまで1月ほどかかった。
素材さえ集まれば後は内装屋さんにしてみれば造作もないことだ。びろびろに伸びたゴムを留めているリベットを解いてもう一度付け直せば終了だ。
そして思いがけない余禄があった「現物があるうちが楽だから」と、なんと同じハードトップカバーを作っておいてくれたのだ。革の素材も一緒。打ち合わせの段階では裏に起毛がもっとある品物でやろうか…といっていたが、それではオリジナルから外れるということで同じ素材だ。オリジナルのカバーの唯一の弱点である既に縮んでいる部分が補正されているのはありがたい。出来は言うまでもなくすばらしい。これからは屋根を外す機会が増えるだろう。
かなりオリジナルに忠実に再現してくれたが、やはり微妙なところで全てを再現はできなかったようだ。その場所は二箇所。ハトメがオリジナルは28ミリだったのが30ミリに、フックの線径が2.5ミリだったのが2ミリで出来ている。いずれも40年という時間の経過によって当時と同じものは現在流通していないとのことだった。ゴムのひももなかなか来なかったことも考慮にいれると、オリジナルをコピーすることは生半可な努力ではできないのだ。
02/04/2010