そろそろ息の根が止められる!?最新部品事情

新年早々、いやな話を。そろそろヨタハチ、パブリカ系車両は息の根が止められそうだ。筆者の信頼する筋からの情報と筆者のリサーチの結果、キャブレター関係の部品の補給が終った。他の部品にも影が落ち始めている。

今回なくなったのは、エアホーンガスケット、加速ポンプだ。キャブレターのアッセンブリーではまだ補給されているのかもしれないが、なかなかキャブレターをいじろうとはこれで思わなくなりそうだ。フロートやニードルにも影響が出そうである。

ブレーキのフロント用のカップキットも生産困難部品に仲間入りした。リアのカップキットはカップキットとしての部品の設定がなくなり、ブーツ類の単品で頼まないと出てこなくなっている。そうして発注すると、キットとして取れた時の金額の倍の値段がするのはトヨタ部品イリュージョンだ。筆者は危機感を感じ、年末に方々でブレーキ類の部品を頼んだ結果、現在カップキット屋さんを開こうかというくらい多量の部品を抱えてしまった。

いわば、走って止まるための部品がなくなりつつある訳だから、息の根が止められそうというのもあながち間違いではない。キャブレター関係は一部共販に在庫になっているもので終わり。カップキットも値段が張るようになるくらいならカップキットで発注してくるうちに入手しておくといい。最近補給されているブレーキのホイールシリンダーはわりとダメになりやすいというのは事情通の方なら周知のことと思うが、だったら古いホイールシリンダーでカップキット交換で対応するという手段もなかなか取りずらい時代がすぐそこまできていそうだ。「困ったときの静岡共販」という裏技も最近はなかなか使えなくなってきている。

今年からは同じヨタハチオーナーでも勉強している人と勉強していない人の差がますます激しくなりそうだ。致命的に部品がなくてクルマも不動というものが多くなっても不思議でない状況になっている。普通に入手できる部品もそうだが、多少時間と手間がかかっても補給状況の勉強はしておかないといけない。困るのは自分。仮に仲間が助けてくれても、そういつまでも頼るわけにもいかなくなる。勉強していない人のために勉強している人が困るようになる状況は不健全だから。
01/12/2010

年の初めは…。44ヨタハチ、2010年始動

今年に入ってから初めて、44ヨタハチを動かした。44ヨタハチ生産40周年記念イベントをやって以来だから、実に二週間振りである。年の初めはエンジンオイルとオイルフィルターの交換からだ。

動かすのに億劫だった理由は44ヨタハチのオイル交換が控えていたからだ。同時にオイルフィルターの交換も控えていて更にペール缶で買ったはずのエンジンオイルが底をついていたから。年末年始を挟んでしまったために、それらを全て整えるのに時間がかかった。

まずはエンジンの中に入っているエンジンオイルを出す。オイルフィラーキャップとレベルゲージを外したあと、アルミ製のトレーを置いてドレンボルトを外す。出てきたエンジンオイルは既に黒くなっている。500キロほどしか走っていないのに。一方でオイルフィルターケースを外す。オイルフィルターケースの中に入っているオイルをそのトレーに出す。こちらはエンジンから出てきたものよりも更に艶のない色になっている。流れるさまも少し固形っぽい感じ。前回交換してから6000キロ、オイルフィルターが仕事をしている証拠であるがあまり気持ちのいいものではない。オイルフィルターケースを分解してケースを洗浄。大きいスラッジは幸いないが、底に少したまっている微粒子状のスラッジは中にブレーキクリーナーを入れてすすぎながら洗う。

オイルフィルターケースに新しいエレメントを入れて組み立てた後、もとあった通りに組みなおす。ドレンボルトを締めて、新しいオイルをいつもよりも多めに入れる。始動後少し間を置いて、油圧計の針が振れたのを確認して作業は終了。これで暫くは大丈夫だ。

ミーティング前に交換したミッションオイルのほうは良好。ミッション尾部から漏れているミッションオイルの量は格段に減った。今のオイルシールにはこちらの方がいいようだ。ミッションの走行中のフィーリングもいいのだが、やはり始動直後はこの寒さで固いらしくシフトが入りずらいのは玉に瑕だ。
01/10/2010