勉強になりました!第二期第一回エンジンオーバーホール合宿終了

ミニエースに暫定搭載予定のエンジンのオーバーホールが終了。若干の組み立て作業を残しているが、それらが終ればいつでも火を入れられる状態になる。

ミニエースのエンジンとはいえ、構造を同じくする2Uエンジンのオーバーホールは何かと勉強になる。筆者のようなサンデーメカニックが弱いところは、マニュアルに書いていることは出来てもそこに書いていないことについてはノウハウがないことである。今回も勉強になりました。

しかし、ミニエースのエンジンをベースにヨタハチ仕様のエンジンを作る人はいるだろうが、ミニエースのエンジンをミニエースのエンジンとしてオーバーホールした人はあまりいないと思う。
06/24/2009

あまり関係ないけど…。第二期第一回エンジンオーバーホール合宿へ

あまり関係ない、というのは44ヨタハチに直接関係ある話ではなくミニエースに関わることだからだ。ミニエースに搭載するエンジンのオーバーホールをするための合宿を明日から敢行する。お世話になる方にはこの場を借りてよろしく申し上げたい。

ミニエースに現在載っているエンジンをオーバーホールするのが最終目標だ。しかし、筆者にとってミニエースは44ヨタハチ維持のためにも日常の足としても重要だ。つまり、長期の休眠は許されないのだ。そのために、スペアとなるエンジンを先に作るのが当座の目的だ。スペアのエンジンに換装してその間に現在ミニエースに載っているエンジンをオーバーホールして再び載せかえる。これから作ろうとしているエンジンは最終的にミニエース、44ヨタハチのスペアエンジンとして待機させるという計画だ。

だので今回作るエンジンは必要な加工以上のことはやらない予定である。内燃機加工は筆者が信頼する筋にお願いして既に完了している。とはいえ、仮にどこぞのショップがやればフルオーバーホール&ファインチューニングといってもおかしくない内容ではある。

実は既に二回、合宿をしているのでこれで都合三回目となる。過去二回は結果的にエンジンパーツの洗浄で終ってしまっているのでパーツの組み立て=オーバーホールとするならばこれが初めてとなる。44ヨタハチのエンジンに続いて二期目になる今回は、前回の経験を踏まえてエンジンオーバーホールのノウハウを確立することができればいいと思っている。
06/19/2009

何をもって快適とする?について考える

ヨタハチの中でも44年式は一番新しい年式になるが、それでも今年で40年という時間が経過している。クルマの楽しみ方はいろいろある。バニング系とかレーシングカーにしてしまうのもいいし、新車をフルオプションで買って灰皿が一杯になったら買い換えるのでもいいし、それこそ飛んだり跳ねたりしてもかまわないと筆者は思っている。なぜならそれはオーナーのものだからだ。ただし、「好み」はある。が、これは今は考えないことにする。言わんとすることとは方向性が違うからだ。

クルマの楽しみ方は数々あれどオーナーが考えるべきはどういうコンセプトの下、自身のクルマを維持、或いは進化させていくのかということ。これが一番重要であると思う。オーナーにこのコンセプトがあると、どんなクルマでも内から湧き出てくるような魅力を感じるように筆者は思う。もっとも、そんなもの考えず乗っている人がほとんどとは思うが、趣味としてのクルマを考える場合は極めて重要だ。

ヨタハチはがどういう状態だったら快適なのか最近よく考える。快適…。クーラーとか静粛性などいわゆる「アメニティ」をもって「快適」とするならヨタハチは駄目だ。期待する方がどうかしている。またそんなヨタハチは乗りたくない。では、スピードなど、数値化しやすい「性能」ではどうか。これもダメだ。

ヨタハチが「快適」であること、それはドライバーにとって制御しやすいバランスの取れたクルマであることだと思う。ここを正常化或いは伸ばしてやることがヨタハチが快適に感じるのではないだろうか。

その第一歩として足回りの整備をお勧めする。特にホイールアライメントの調整だ。これがきちんとしているクルマは真っ直ぐ走っていると眠くなるくらい快適に走れる。アライメントの取れていないクルマから乗り換えると、舵角の修正をいかに多くやっていたか、運転するのに過度に緊張していたかがわかる。ただし、ブッシュや時にはショツクアブソーバーなども交換が必要となる。一度もやったことのない人にとってはホイールアライメント調整=足回りの消耗品全部交換となるので、ちょっと覚悟がいる。挙動の変化に一時も気が許せない車が快適な訳がない。居住性などを考えるのはその後だ。

これがきちんとしているのがヨーロッパのクルマで、つるしの状態でもきちんと四隅にタイヤがあるし、よしんば多少狂っていても調整できる機構があるのはいい。日本車、特に60年代の車はこのへんがいい加減なうえにオーナーにも意識が薄い。この辺がやはり文化の違いなんだろう。
06/17/2009

3桁はどうも…。ナンバープレートの話

筆者の44ヨタハチ復活の際、実は抹消登録していない。これは東京都の例であるが、車検の有効期限が切れるとその車には納税の用紙が来なくなる。事例によってまちまちだが、おおよそ5年ほどたつと都税事務所から連絡がある、職権抹消するがいいかといわれる。それに首を縦に振ると職権抹消される。これを復帰させるには顛末書やらなんやら煩雑な手続きが必要になる。だので、普通はこの時点で抹消するなといえばいいことになる。このままで次に車検を取る場合、東京都では3年分の自動車税を支払えばまた路上に復帰できることになる。筆者もこの方法を取った。ということで、とりあえず整備代などとは別に10万円プラスの出費となる。

そもそも、抹消登録しておけばこれらの手続きや3年分の自動車税などは一切なくなるが、大切なものを失うことになる。ナンバープレートだ。これはやっぱり古いクルマに乗るに当たってはその価値はクルマの価値そのものを左右するどころか、それを倍する価値があると筆者は思う。

そういう筆者とてそう古いオーナーではない。44ヨタハチは多摩79というナンバーだ。買った当初は仕方なかったとはいえ、この7ナンバーというのが最高に嫌だった。が、年を経て多摩…の後につく数字が3桁になった現在、時代のあだ花っぽいこのナンバーはそれなりに気に入っている。3桁はどうも数字のバランスが良くない。現在では「昔は1000cc以下は7ナンバーだったんだよ」という、不勉強な若いディーラーマンをからかう鉄板ギャグに使えるなど、メリットも出てきた。

ちなみに7ナンバーはそもそも乗用小型3輪車を表す数字だが、筆者が44ヨタハチを購入した当時、5ナンバーの数字を使いつくしてしまったために沢山空いていた7ナンバーを暫定的に使われていたのだ。名古屋や東京など都市圏ではそういうクルマがあったので、なじみのある方も多いと思う。

それでも二桁5ナンバーを取る方法は当時3つあった。1つはもともとついていた横浜52ナンバーを生かす、ただし字光式だった。2つは多摩ナンバーでも字光式にして多摩58ナンバーを取る。3つは横田にいる知り合いの米兵に頼んで一時所有者になってもらう。その当時米軍用のナンバーも多摩58Yだったのだ。しかし、どれもデメリットの方が大きい。字光式のナンバーのヨタハチって、なんだか間が抜けてませんか?知り合いの米兵もいつまでも横田にいるわけでないし、万が一そいつがクルマに乗って基地に入り込まれたら二度と筆者の手元に戻ってこないというリスクもある。書類上もそうなっているのだから、筆者がいくら権利を主張してもだめだ。

やっぱり、古いクルマはシングルがいい。記録によると筆者の44ヨタハチは新車時に相模5ナンバーがついていたことがわかっている。とはいえ、それはかなわないのでなんとか古く見せようと編み出した技、ナンバープレートのウェザリングをしながら思いをめぐらせた。
06/15/2009

何だ、これ…。純正のナット軽くなる

部品をいくつか頼んだ。そのなかに12ミリのナットをいくつも頼んだのだが、異変が起きている。メッキが黄色っぽいものから白っぽいものに変わっているのはある程度予想はできていたのだが、手にしてみると質感が変わっていた。それぞれ正確に計っていないのでなんともいえないが、現在補給されているものは軽くなっている。材質も変更されているようで、なんだか密度が薄くなったようなそんな肌触りがある。

最近はこういった基礎的な品物もパーツリストにある部品番号通りで出てくる品物が減ってきている。少し特殊なもの?と思う品物については補給されていないものもある。

徹底的にオリジナルにこだわるなら外したボルトを一切捨てられないという時代はとうに来ていたのだが、この調子で行くと、それがナットやワッシャーにも至る時代がそこまで来ているのかもしれない。
06/11/2009

その後はどうなの?エンジンアンダーカバーの効果

筆者の44ヨタハチにエンジンアンダーカバーを取り付けたのは先月のこと。その後はずっとつけたままになっているがオーバークールに対してはなかなか効果ありだ。

夜走るときはクーリングダクト全閉でいるのだが、油温は上がっても真ん中の目盛りの手前で止まる。真ん中を突破しそうになることはあまりないが、ためしにクーリングダクトを半開にすると、油温計の針が急に左に振れ始める。エンジンオイルの温度は当然上がりすぎればエンジンにとって良くないが、あまり上がらないのもこれはこれで問題ありである。

昼間でもクーリングダクト全開ということは今のところない。それでも油温計の針が真ん中から右に振れることはない。いかにオーバーホール前のエンジンに無駄な発熱があったのか、痛感させられる。
06/06/2009

効果あり。44ヨタハチにアルミホイールを購入 最終回

専用のホイールナット、エアバルブを入手して早速44ヨタハチにアルミホイールを取り付けた。タイヤは現在鉄のホイールについているタイヤそのものだ。鉄のホイールからタイヤを外し、アルミにそのまま付け直している。

まずは見た目。現在つけているタイヤのRD−108のトレッドパターンと性能は気に入っているのだが、いかんせん4Jというリム幅に155というサイズのタイヤは見た目に若干無理があるようでちょっと不満だった。揚げたてのドーナッツが前後についているよう。丸くラウンドしたタイヤの側面はいいのだが、丸すぎるのだ。そこへ今回5Jというリム幅のアルミホイールに取り付けた訳だが、これがなかなかいい。タイヤ側面とホイール表面の段差が少なくなってやや精悍な感じがする。ただ、リムの無塗装の部分が思ったよりも目立つ。筆者は気に入っているがこのあたりは好みが出てしまうだろう。

機能面から言うと、純正の鉄ホイールからアルミに交換したことで1つあたり重量が約1キロ減っている。タイヤは同じものなので重量は相殺されるとして、単純に1台分で4キロ減っている。今更言うまでもなくバネ下重量で4キロだからたいしたものである。

さて、そのアルミホイールをつけて走った感じだ。走り出してわかるのは路面の細かい凹凸にはホイールとタイヤがついていっていることだ。大きいギャップを越えても、鉄ホイールの時よりボディに伝わるショックが柔らかい。路面にタイヤがついていっている、即ちタイヤが路面と接している時間が長くなっているので少ないアクセル開度でも加速がスムースになっている。ブレーキングではその違いははっきりとはわからなかったがこちらはもう少し走りこまないと違いを実感できないかもしれない。高速道路の巡航時でも、少ないアクセル開度でいつもよりも高い速度での巡航が可能になった。

前回、エンケイのアルミホイールを取り付けたときは165/70/12というサイズのタイヤを使っていた。これだと、グリップがある反面転がり抵抗はあるし、タイヤの外径が小さいのでアクセルオフで一定の速度で走っている時間が少なかった。しかし今回はタイヤはそのままにしたために、それほどアクセル操作を必要としないので高速道路での運転しやすさは向上している。頭の中では何度かタイヤとホイールの理想的な組み合わせをシミュレーションしてみたが、考えていた方向性は間違っていなかったようだ。

見た目は圧倒的に黒い純正ホイールの方が好きなのだが、暫くはアルミホイールで行くことになると思う。
06/04/2009

未熟ゆえの過ち…。クーリングシュラウドインレットを交換

筆者の44ヨタハチのクーリングシュラウドのインレットをようやく交換できた。これで所有間もない頃の過ちをだいぶ雪いでいる。

後期のトヨタスポーツ800のパーツリストを見ると、クーリングシュラウドのインレットには網がついているように描いている。筆者はこの絵を見て、インレットには網がついていないといけないのだと思い、網のついているミニエースのインレットを入手してこれをつけようと思った。ところがセンターシュラウドの開口部とインレットの嵌る部分の寸法がまったく合わない。インレットの方が大きかった。そこで、このインレットについている網のスポット溶接を解いて、筆者の44ヨタハチについているインレットに再びスポット溶接して網を取り付けた。

これで俺のはパーツリスト通りのだぞ、と息巻いていたがその後なんとも悲しいことがわかった。どの後期のヨタハチを見てもインレットに網が付いているものがない。数多く見ているうちに気がついた。これは網がなくて正解でパーツリストは間違っているんだと。初期のミニエースのパーツリストと絵が同じであることを見て、これは使い回したのだと思った。網はミニエースにはあるけれどもヨタハチにはないという結論に達した。哀れ、自らの知識のなさで元からついているパーツをなきもの同然にしてしまったわけだ。まったく、牛角で肉を焼く網くらいしか使い道がない。ちなみにパーツリストと実物が違っている例としては、クラッチワイヤーの留め金を留めるボルトの数だったり、マフラーサポートbQの部品の向きだったり探すとちょっとある。

その後、いろいろと研究してみた結果、このインレットには部品番号上だけでも数種類あって、尚且つ実物をみると同じ頃のものに関わらず形状が若干違っているものもあってなかなか満足いく部品が入手できていなかった。ところがようやく念願かなって形状も同じ、取り付けても大丈夫というインレットを入手して今日取り付けた。換えたところでフィーリングに違いが出るものではない。ただ、以前よりも少しだけためらいなくエンジンルームを開けられるかなといったところだ。

このインレットの間違えというと結構ある。よくあるのがインレットを前後逆につけているパターン。逆についていても特別支障なくついてしまうから始末に悪い。○○で○○○万円かけてレストアした、というクルマに限って多いような気がする。加えて、逆についていると指摘しても信じてもらえないことが多い。やはり自分が払った金額と直したところの名前の方が、筆者の言うことよりも重いのだろう。そんなくだらない間違えを○○がする筈がないと誰しも思う。しかし、くだらない間違えだから誰でもするのだ。エンジンが冷えないと思ったら、インレットが逆についていないか一度見てみるのがいい。
06/02/2009