車検取得に大きな壁!自動車税の大きさに悩む

当初からわかってはいたことだが、改めて現実を突きつけられると悩んでしまう。44ヨタハチは平成15年の7月で車検が切れてしまい、それ以後自動車税が未納となっている。車検を取るにあたって一体いくら払えばいいのか、調べてもらったところ三年分の自動車税プラス各年度の延滞料で約10万円は支払わなければならないことがわかった。

ここまで読んでなんだかおかしいことに気がついた方も少なくないと思う。そんなの、毎年納付の紙がくるんだからその都度払っておけばよかったんじゃないの?と。確かにおっしゃる通りだが、その納付の紙が来ないのだから仕方がない。自動車税の扱いはその地方ごとに扱いがまちまちである。東京都に於いては年度初めに車検が切れている車に対してはこの納付書が送られて来ないのだ。なぜそういう扱いになっているのかと不明である。

車検があろうとなかろうと納付書が来るところもある。筆者が知っている限りでは岐阜県がそうであったように記憶している。たまたま納付期限の少し前に北海道に行った際に聞いたラジオでは盛んに「自動車税は納付期限までにきちんと納めましょう」と、耳にタコができるくらい聞いて地方によって随分扱いが違うものだと思った。これを読んでいる皆さんの土地ではどうなのだろうか。

筆者の44ヨタハチは平成15年の2月から動いていないので、実に5年半余りの時間が経過している。だったらその間の全額、5年分の自動車税を払わなければいけないのかと思うとさにあらず。いろいろなケースを見ているがこと東京都や神奈川県で言えば3年分が相場である。明文化してある規定があるのかどうなのかは定かではない。

この3年分の自動車税を合法的に逃れる方法がある。一度現在のナンバーを抹消登録して新たにナンバーを取得するという方法だ。だがこれにはメリット、デメリットそれぞれある。メリットとしては自動車税が逃れられるという他に現在のナンバーを取る訳だから希望ナンバーが取れる訳だ。ヨタハチ、パブリカの定番800でもいいし、某カスタム系御用達の年式で1969でもいいし、型式で15?車体番号で3024?と、夢は膨らむ一方だ。

しかしデメリットとしては、5ナンバーで三桁である。見れば一発で「ああ、最近買ったんだ。あっそう…」と流されてしまう。たとえ筆者が14年所有していてもナンバーひとつで台無しである。7ナンバーとは言え二桁。巷を走る車のナンバーを見ると二桁はめっきり減っている。「7ナンバーは排気量1000cc以下の車に付けられていたんだよ」とか「7ナンバーは文化庁が保護の対象として認めた車にだけ付けられるんだよ」などと洒落で前から使っていたが、最近はそれが洒落にならなくなり信じてしまうディーラーマンがいるような時代になりつつある。

14年前から筆者の所有になった証しを取るか、一時の出費を抑えるのか…。今のところ前者を取る可能性の方が高いが、さてどうなるのだろう。

ああ、秋なのね…。燃焼式ヒーターのオーバーホールに着手

東京はここ数日で急に秋めいてきた。秋になるともうすぐ冬。となるとヨタハチでは燃焼式ヒーターの出番だ。エンジンのオーバーホールなど作業する上で邪魔になるので一時燃焼式ヒーターを取外していた。取り付けようと押入れに入れてあったヒーターを出してみると、ちょっと戸惑った。筆者の燃焼式ヒーターのケースはもれたガソリンやらすすや埃ですっかり汚くなっていた。きれいにしたとしても、似たような色の缶スプレーで吹いたケースは塗りなおしていないケースと比べると明らかに違う色である。ここはひとつ、ヒーターのケースを筆者の信頼できる筋に頼んでオリジナルの色に塗ってもらうことにした。ヒーターケースを塗りなおすということは、ヒーターを分解することになり、結果的にはヒーターのオーバーホールをすることになる。

初めて直したヒーターは実は自分の車のものだった。そのころは筆者の信頼する筋に相談したり、一人で考えこんだりしてなんとか直したものだった。気概はいいが、今見てみると技術のないところが目に付く。いい機会なのでこの際きちんとオーバーホールすることにしよう。

ヒーターケースから各部品を取外す。途中必要なところは画像に残しながら分解していく。前回オーバーホールをした際には外さなかったバルクヘッドに付くダクトも往生したがなんとか取外した。作業を始めて一時間ほどで塗りなおす部品と取り置く部品とを分けた。
09/27/2008

ちょっとヤバいかも…。ショックアブソーバーブッシュ、生産困難部品に?

我が44ヨタハチ車検取得に向けて、部品を少しずつ買っている。その中でちょっとした異変があった。フロントのショックアブソーバーで言えば、上下につくゴムブッシュがひとつひとつ小分けの包装で手元に来た。

察しのいい方ならこの辺で筆者が何をいいたいかわかるだろう。1つずつ包装されたということは、生産困難部品になったかもしれないということだ。かもしれない、としかいえないのは今回は筆者の信頼できる筋にお願いしていたため、詳細がよくわかっていないからだ。お値段も以前より高くなっている。だが、この傾向はゴム製品全般に言えるので、生産困難部品になった裏づけにはならない。

今後、トヨタの品番では手に入らない可能性が出てくるかもしれない。
09/19/2008

永年の悲願なる!スピードメーターが正しい速度を示す

今回の改修計画の改修項目にスピードメーターのドライブとドリブンギアの交換というのがあった。筆者の44ヨタハチはメーターが渋く速度を指し示めしていたのだ。今回の馴らし走行できちんと速度と距離を指し示すことが確認された。

前回仮ナンバーを取って走ったときは、どんなトラブルが出るかわからなかったので高速道路は一切走らなかった。そうなると昼間の都内だからせいぜい60キロくらいしか出ず、それがエンジンの回転数とどうシンクロしているのか正直わからなかった。

今回の馴らしでは高速道路を随分走ったので回転数と速度の関係をしっかり見ることが出来た。間違いない。これで正しい速度がわかる。スピード感はあるがメーターではスピードが出ていないあの腑に落ちない感じはこれで解消だ。
09/17/2008

これでよかったのね!ワイパーリンク交換後はじめてワイパーを使う

全く、筆者の44ヨタハチ所有歴も14年目を迎えようというのに知らないことはまだまだあるなと自分の研究の甘さを痛感する出来事があった。ヨタハチのワイパーって窓の真ん中に少し拭き残しができるので正解なんだ。

筆者のヨタハチのワイパーは停止位置がフロントウインドの下端から10度くらいの角度がついたところだった。そのため、現代の車と同じで全く違和感を持たないまま悪戯に時間ばかり重ねていた。つまり、左のワイパーが上向きにブレードで窓を拭き上げると集められた雨水を右のワイパーが拭き下げる。右と左のワイパーが拭くところが重なっている訳だ。

ところが、先日細かい霧雨が降った時に何気なくワイパーを動かしたらこの左右の拭くところが重なっておらず、窓の中央に細い拭き残しがあった。…またやっちまった。ワイパーの取り付け位置を間違えたに違いない。これだから素人整備は…。と、一瞬落ち込んだが何度かワイパーを動かすうちに、これはこれでいいんじゃないか?と思い始めた。ワイパーの下の停止位置はここでいい。それじゃあ動く量はこれだけだから…。やっぱり拭き残しができる。

こういうときは筆者の信頼できる筋に相談するしかない。複数の信頼できる筋と相談したところ、拭き残すので正解というアドバイスを受けた。要は今までまともに動くワイパーを見たことがなかったってだけの話だ。そういえば、雨の中、他のヨタハチが走っている様子を見たことがないし、見ても自分の車のワイパーしかない。ついでにいうと雨の日にでかける機会は圧倒的にすくないので、下手するとそれすらあまり見たことがないのかもしれない。

勉強になったと同時にようやく自分の車のワイパーが元に戻ったことを初めて実感した。
09/16/2008

やらなくてもいいんじゃない?ホームページ制作について考える

筆者がこのホームページを初めて、早いもので7年半が経過している。その間、インターネットを取り巻く環境も変化し、より簡単に自身の趣味とインターネットとを結びつけることができるようになった。一方で、安易に投げ出すことも目に着く。折角始めたのだから続ければいいのにと思う。

実は筆者がこのホームページを作るにあたって立てた方針がいくつかある。1つには失敗したことも書いていくということ。ヨタハチに限らず40年も前の車を乗っていくということは結構大変なことである。よかれと思ってやってみたが、結果故障するための引導を渡していた…なんてことはいくつもある。それを恥ずかしいと思うか面白いと思うかのメンタリティの違いはあると思うが、そういうこともつつみ隠さず書いていこうということだ。こういう制作物は毒気がないと面白くない。誰もこうしたらうまくいきました…なんて話のオンパレードなど読みたくはないのだ。そして自分にとっても順序立てて書くことにより、どこでどう間違えたのか客観的に面白がれるようになるので次に繋がっていくのだ。

その二つ目は車のことだけにするということである。車のことが書いてあるホームページだと思っていたら電車のこととか、行った先で食べた弁当のことが書いてあったら読む人はどう思うだろうか。趣味が多いのは結構だが、それらを全て網羅してしまったがために収拾がつかず自ら方向性を見失った挙句、読んだ人にも制作者の薄っぺらさだけが印象に残りやがてなくなっていったホームページなどゴマンとある。そうならないためにも、このホームページにおいては車のことだけにしておこうと決めている。最近はミニエースのことについてはここでは書かないことにしているのも、44年式のヨタハチのホームページという看板の純度を失わないためである。そう考えると更新自体は少なくとも、やっていることは実は結構多いのである。

筆者はヨタハチオーナーとしては後発になる。部品や車それ自体は早くからやっている人のそれに太刀打ちできないことは、始めてすぐにいやというほど知らされた。この辺で普通のオーナーは辞めてしまう。まあ、それもいい。車のためにも別の人が持った方が良い場合もある。先発オーナーが持っていなくて、筆者がこれから持ちうるものは何か考えたときに考えついたのが情報だった。その一助となればと思い、筆者はヨタハチを買ったあとすぐからヨタハチに関して不定期の日記を付け始めた。それが今日、このホームページとして続いているのである。
09/14/2008

無駄なエネルギー感がいい!トヨタ1600GTに乗る

実は筆者は現在の44ヨタハチに乗る前にはトヨタ1600GTに乗る機会が何回もあった。たまたま近所にあった感じのいいタイヤ屋さんが1600GT乗りの聖地だったからに他ならない。そのなじみのある1600GTを長い距離に渡って乗る機会に恵まれたので久しぶりの1600GTとヨタハチとの違いを書いてみたいと思う。

シートに収まってまず初めに気がつくのはペダルの配置が絶妙であることだ。ブレーキングしながらアクセルを開く、所謂ヒールアンドトゥが実にしやすい。ヒールアンドトゥなどというとつま先とかかとを使わなければいけないように感じるが、足の親指の下でブレーキを、小指の横でアクセルを開けばその目指すところは全うできる。もっとも、これは1600GTでも後期型の特徴である。それまで乗ったことのある前期型ではヒールアンドトウがやりやすかったなんて記憶がない。首都高4号線、新宿のカーブから外苑まで細かくて急なコーナーが続くが、ここでペダルワークが決まり続けるのは気持ちがよかった。

エンジンをスタートさせて、発進してみる。相変わらず9Rエンジンは低い回転数のところではやる気を出してくれない。いい感じなのは3000回転を越えてから、4500から5500回転くらいが一番いい感じだ。ただし、GT5で標準デフだと5速3000回転で100キロを指し示すから、その辺りでは相当なスピードが出ていると覚悟しなければならない。しかし、おおよそスマートという言葉が当てはまらない走り味だ。ピーキーなエンジンを持つ車をよくじゃじゃ馬なんていう。たいていその馬は競走馬をイメージすると思うが、1600GTの場合は農耕馬がたけり狂ったか、軍馬が手榴弾を食らって断末魔の叫びをしながら暴れているような感じだ。エネルギー感が無駄にある。エキゾーストノートを聞いても、辺りに漂う香りを感じてももう少しキレイにガソリン燃やせるだろうにという感じがする。だけど、その無駄なエネルギー感がいい。可能性をまだまだ存分残していて決して飼いならされない感じがする。

同時期のトヨタツインカムエンジンというと2000GTだが、こちらは音こそ似てはいるものの6気筒のエンジンということもあって回る感じは実にキレイである。カムプロファイルを比べても1600GTの方がオーバーラップの大きいものになっているに違いない。ボディスタイルとも相まって2000GTは実にジェントルな乗り味である。

さて、1600GTの後に我が44ヨタハチに乗ってみると「これで走るのかしら?」と感じるほどパワー感がない。だけどもアクセルに対しての応答は良く、思いのほか前に出る。目の前でマラソン選手の走りを見たときの感じに似ている。長距離を走る選手は体の上下動がなく、持てるエネルギーの全てを効率よく足を前に運ぶためだけに使用している感じで走る。まるで足のない幽霊がスゥ〜と近づいてくる感じ。しかも並みの人が短距離を走るときと同じ速度でくるから、そのスピート感に納得できない。ヨタハチの走りはそんな感じだ。

同時代のトヨタだけを名前に冠するスポーツカー3台だが、乗り比べてみると見事に方向性が違っているのがわかる。40余年を経てもこの方向性の延長上に現代のスポーツカーも存在しているように思えてならない。
09/10/2008

これで間違われることなし!44ヨタハチにETC車載器取り付け

今回の仮ナンバー取得の第一の目的、ETC車載器の取り付けと同時にミッションからのオイル漏れの対策である。

まずはミッションからのオイル漏れである。筆者の44ヨタハチに搭載されているミッションは、過去のトピックスを見ていただくとわかる通り、オイルシール類は全て交換されておりオイル漏れそのものが不本意である。が、一箇所盲点があった。漏れている箇所を辿ってみるとスピードメーターのドリブンギアが入るところからであった。一度Oリングは全て交換していたので安心しきっていたが、それとて5年以上も前のこと。ドリブンギアを外してみるとこのOリングは適当に硬化していた。これは交換。と同時に開けてみてはたと気がついた。部品が足りない。ここに入るべきワッシャのようなカラーとフエルト地のガスケットがない。これでは漏ってくる訳だ。部品を補充して再び取り付ける。後は使用してみて漏れがどう変わるのかみてみよう。

今回取り付けるETC車載器は実は以前うちのカローラフィルダーに使用していたものだ。カローラフィルダーには新しい車載器を取り付け、外した古い車載器は44ヨタハチにとりつけることとした。こちらの方がゲートを通過したときの音が新式のものよりも控えめであったためわざわざ手間のかかることをした。

ヨタハチにETC車載器をつける。言うは簡単だがいざセンスよくまとめようとするとなかなか難しい。ハーネスがびろびろ見えるのは嫌だ。車載器本体が見えるのは興ざめ…。これら全てを鑑みて作業をする人に提示したレイアウトはこうである。まず、車載器本体はカーラジオの底に貼り付ける。これ見よがしに車載器が見えるのは嫌なので、カーラジオと後ろ側で面一になるようにつけた。こうすることで、運転している人にはそこに車載器があるような感じはせず、ラジオのみが見えている状態になる。暗い車内では車載器のインジケータランプが目立つかな?と思ったが。後で面一にしたために覗き込まない限りランプは見えない。

アンテナはもっとも悩んだところだった。通常であれば、ルームミラーの後のフロントガラスにアンテナを貼り付けて終わりである。が、筆者は助手席側のAピラーにハーネスが這うことが許せなかったので、灰皿の前にアンテナを置くことにした。アンテナはそのままでは固定できないので、オプションのパーツであるアンテナのケースを使うことにした。これ、トラックなどにはよく使われているようで、通常フロントガラスに貼り付けるアンテナをオンダッシュで使用できる。アンテナを支持するためだけのケースなのでわりと小さい。果たしてこれがどのくらい目障りになるか、そこはちょっとギャンブルだったが黒色のボディとダッシュの内装の黒と相まってさほど目障りではなかった。筆者にとってはハーネスが這い回っている方が目障りだ。空の灰皿の中にアンテナを仕込むというのも考えたが、動作が不安定になる可能性があると、うちの近所の電装やさんに言われたので、ここは手堅くいった。

アンテナから車載器までのハーネスは灰皿の入るところからダッシュボード内に引き込み車載器本体と繋ぐ。なので、ハーネスが這っているのはフロントガラスの縁から灰皿まで約3センチくらいで納めることができた。その他に必要となるハーネス類は一まとめにして、ラジオの上部に出来るスペースに入れ込む。走行による振動で再び姿を現さないように、ラジオを留めるステーにくくりつけるようにして納めた。

作業を見ている間に考えていたのは、これが44ではなく前期型のオンダッシュのミラーを使用している年式の車両であれば、アンテナはフロントガラスの下端中央に貼り付けるのもありかと思った。最近では、アンテナにカードが挿入されていることを表すインジケータランプがついているものがあるので、これだと目障りかもしれない。

取り付けから帰る道でETC車載器のテストだ。当然、ETCゲートは通過。これで深夜にヨタハチで高速道路に入っても深夜割引が受けられる。以前、料金を払う際に窓を開けようとしたらレギュレーターからガラスが外れて、その後寒い中窓全開で走らざるをえなかった経験がある。減速停止加速の一方で窓の開閉をするというアクションがなくなるだけでも44ヨタハチの維持にはかなり貢献する。

一方で軽自動車と間違われたというヨタハチオーナー定番ギャクをこれからは使えなくなるのは寂しい。ヨタハチオーナーなら一度は体験したことのある方もいると思う。料金所を通ってみてバカに安いなぁと思ったら軽自動車として料金所を通過していたということが。今回、取り付け前は当然普通に料金所で停止して料金を払ったのだが、仮ナンバーであったためか普通車として認識されず発券され、出口のおじさんも軽自動車と疑うことはなかった。差額は400円。ETC車載器を取り付ければこんなこともなくなるのだなぁ。感慨にふけながら浮いたお金はありがたく頂戴した。
09/08/2008

これだから素人整備は…44ヨタハチ、なりゆきシェイクダウン進む

今回仮ナンバーを取った目的は、ETC車載器の取り付けとミッションのオイル漏れの対策であった。しかし、目的地に着くまでの間に、まぁ出るは出るは!止まってしまうような致命的なトラブルではなく、マイナーなトラブル、しかも原因はほとんど筆者のボーンヘッドによる、が多発。自分の仕業ながらあきれるばかりだ。

本当はあの時点で気がつくべきだった。仮ナンバーを取った当日、試運転しているときにマフラーではないところから排気音がしているような気がした。路肩が壁のところに止まるとかすかに聞こえていた。だが、その「気がしていた」のと「かすかに」で異変の前兆には気がつかなかった。

そして今日、高速道路を走行している途中、突然「カラン、カラン」っと何者か固いものをタイヤハウスに巻き込んだような音がした。「なんだ!?」筆者は思わず声を上げた。何が起こっているのだろう。次の瞬間、何か起こるかも…と気構えたが何も起きなかった。とはいうものの異変に気がついたので、しばらく走るとあるPAに止まることにした。

降りて44ヨタハチの外観をチェックする。新たに出来た傷はない。ライトカバーのビスが一本取れているがこれは承知の上。となると変化はない。再びエンジンをスタートさせるが特別な変化もなく掛かる。結果から言えば、この時点で気がつかなかったのが幸運だったのかもしれない。

暫く高速道路を走り一般道へ。タイヤハウスの音が発生したところから約60キロ、山の中の下り坂をエンジンブレーキを利かせて下りているときのことだ。突然、エキゾーストからパンパン音がし始めた。丁度点火時期が合っていない時にアクセルを踏んだような、或いはエキゾーストが割れて穴が開いたときの様な音だ。アクセルオフの時には鳴るが、少しでもスロットルを開けておけば音はしない。そして幸い目的地はもうほんの少し先。なんとか止まることなく工場に滑り込んだ。

早速、ボンネットを開けてみる。するとそこには信じられないような光景が待っていた。なんと、エキゾーストパイプセンターに繋がる左のフランジにあるべきボルトとナットがない!二組のボルトとナットで止まっているのだが一組が完全に姿を消していた。幸いガスケットは残っていたが、これでは排気ガスが漏れても不思議ではない。むしろ、今までガスケットがなくなることなく走ってこれた方が不思議だ。ここを締めたのは筆者。ボルトがそっくりないなんてどうかしている。手で留めた程度で、本締めし忘れていたのだろう。

ETC車載器の取り付けとミッションからのオイル漏れの対策が済み(今回は割愛)、さあ帰ろうかと思いエンジンをかけた時である、アクセルを開けるとマフラーから「パパン!」と爆発音がする。考えられるトラブルシュートをするが、どれをとっても直る気配がない。プラグコードにプラグを挿してクランクケースでアースさせると火花が飛んでいるのになぜかシリンダーヘッドに取り付けると右のシリンダーが爆発しない。点火時期、キャブレターのバランス更に見直したがどれも違うようだ。小雨も降ってきたので、不本意ながら44ヨタハチに乗って帰るのをあきらめた。車を預けた先の筆者が信頼するメカの方から後で連絡をもらう。すると、なんとキャブレターを留めているナットがユルユルだったという。弁解する訳ではないが、このキャブレターを止める12ミリのナットはパブリカ系車両の修理には鬼門である。特にフロート室下のナットはボルトに入れずらい上に工具も入りずらい。振動によってこれも緩んでしまった、というか振動で緩むくらいにしか締めていなかっただけの話である。

これだから素人整備はダメだ。シェイクダウンといえば聞こえはいいが文字通り震えて部品が落っこちている。今週のびっくりどっきりメカにやられるドロンボー一味のメカ然とした光景には自分がやったこととはいえ頭を抱える。
09/07/2008

やっぱり違うんだね…ラジオステー交換後初めて走る

先月取った一ヶ月間の自賠責保険がもうすぐ切れてしまうので、再び仮ナンバーを取って合法的に公道に出られるようにした。

ラジオのステーをヨタハチの純正のものに変えてから初めて走ってみるが、いややっぱりメーカーで作ったものはそれなりに良く出来ている。その前まで車体の振動に共鳴して起こっていたと思われる音がすっかりなくなった。汎用のものはやはり汎用。何にでも使えるように作っている代わりに本当にかゆいところには手が届かない。改めて純正部品の威力を見せ付けられた。

さて、再び公道を走ることができるようになった44ヨタだが、少しずつだがいい方向に変化している。エンジンの機械部分の抵抗が減っているのかはたまた単にバッテリーに充電が進んだだけなのか、スターターモーターを作動させると勢い良く回るようになった。エンジンオーバーホール前のコンディションにスターターモーターは戻った。先月エンジンを回したときよりも排気圧が高くなっている。エキゾーストからの音が変化している。まだ200キロぐらいしか走っていないが、早くも当たりが出てきているのかもしれない。慣らしが進むのが楽しみである。
09/05/2008