号砲一発!エンジンの火入れ式を挙行

遂にこの日を迎えた。一連の改修計画の終わりを予感させるのに象徴的な出来事、エンジンに火が入った。もちろんキャブレターの調整などがまだ必要だが、これでエンジンがかかることが証明された。今までやってきたことが決して間違っていなかったのだ。

エンジンオイルをめぐらせるためにプラグを抜いた上で油圧計が振れるまでスターターで回す。同時にアクセルペダルを踏んだままにする。こうすると燃料タンクに入っているガソリンが火を入れたい時にはキャブレターにガソリンが回っているようになる。油圧計が振れると、いよいよプラグを付けてスターターを回すこととなる。

ところがだ、ここから全くと言っていいほどエンジンがかかる兆しがない。キャブレターのエアホーン部を見れば、中にガソリンが落ちてはいるようだ。ということは電気系なのか?と思いプラグを外すが、プラグがかぶっている訳ではない。ただ、火花が飛んでいるはずのプラグの割には全く熱くなっていなかった。火花が飛んでいない。ハーネスを取り付けた後だけに、そういうトラブルもあるかもしれないとは思っていたが一体どこなのか。ハーネスのつながりを細かく見てみたが何も悪い感じではない。一体どこが悪いのか…。ボンネットはまだ取り付けていない筆者のヨタハチのフロントマスクの前に途方にくれて座り込んだ。

デスビの周りのハーネスをぼんやりと見ていたときである、ふと何か違和感を感じた。随分ハーネスが緩い…。どこが緩い?触り始めると一本苦もなく外れてしまった。なんと、イグニッションコイルからデスビに行くハーネスが端子に付く部分の金具ごと折れて切れていた。これではエンジンはかからない。ミニエースに載せたままにしているエンジンからそのハーネスを外してとりあえず使うことにした。

取り付けが完了して再びスターターを回す。二回、三回ほど回した頃爆ぜる音がした後、ややあって本格的にエンジンが始動した。ただし、最初はものすごいバルブリフターの音。とても日曜日の昼下がりにご近所に聞かせる音ではない。火が入ることを確認した後、バルブリフターの音が消えないまま今日の作業は終了した。特別儀式ばったことはなかったが、エンジンオーバーホール後の火入れ式をひっそりおこなった。
04/28/2008

荷物が減る!メーター、スイッチ類を取り付け

フロントハーネスの取付を終えて、いよいよメーターとスイッチの取り付けを開始した。始めると変化が顕著なので、楽しくて仕方がない。見慣れていたはずだが改めてスイッチが並ぶと、ようやく直ったんだなぁという感慨にふけってしまう。

一方メーターは難儀した。メーター類を止めるウイングナットを回すのに、手が入らないのだ。それでも、回転計の取付を完了。マップランプのスイッチ、マップランプも取り付けた。油温と油圧のコンビメーターをとりつけている途中でタイムアップ。後ろ髪引かれる思いでガレージを後にした。油圧と油温のコンビメーターと電流計と燃料計のメーターを取り付けて、ヒューズボックス、ディマースイッチの取付、ステアリングも取り付ければ完成だ。

帰った後、部品の整理をした。押入れに入れていた部品がここのところ急に減ったので、整理する必要がでてきた。暫く片付けをするとあれほど堆くあったダンボール箱が見事に減った。まだまだ減る予定だから、完成した暁には相当のモノがなくなるに違いない。
04/22/2008

意外と難儀する?フロントハーネス取り付け開始

今日、フロントハーネスを取り付け始めた。作業を手伝ってくれた仲間にはこの場を借りてお礼をいいたい。

ヨタハチのダッシュパネルの内側をいじる時、みなさんはどうしているだろうか。ドアを開けた後、ウルトラマンが空を飛ぶかのごとく腕を前に伸ばして作業をしていないだろうか。実はこれ、長い時間の作業になるときには疲労ばかりがかさみ、作業の能率も悪くなる。そうなると作業も正確でなくなりトラブルの元を作るようなものだ。いろいろ試した結果、シートとステアリングを取り外して頭をバルクヘッド側にして仰向けに寝転がって作業するのが一番いい。ただし、筆者のように体の大きい人には不向きで、作業それ自体は体が小さい人にやってもらうのがいい。フロントハーネスを止めるクランプの向きを見てみると、その姿勢で作業するのがキレイにハーネスが収まる。

今日はフロントハーネスをバルクヘッドに開いている穴に通して、ダッシュパネル裏で寝転がった姿勢の時にやったほうが作業しやすいところを重点的にやってもらった。後はメーター類を取り付けたりするのだが、ようやくビジュアル的にわかりやすい自動車修理が出来ると考えるとなんだかうれしくなる。
04/20/2008

いよいよ大詰め。フューエルホース取り付け

これでエンジンに関係するものは取り付け完了した。フューエルホースとパイプの取り付けをやった。今回、フューエルポンプにいく長いホースを譲っていただいた方にはこの場を借りてお礼をいいたい。

オレンジ色というかピンク色というべきか、なにしろ新車当時に使われていたものと同じホースに今回拘った。例えば、キャブレターとフューエルパイプをつなぐホースは当時のままの色のものが今でも出るのに、インナーフェンダーからフューエルポンプに行く長いホースは出ない。しかし、他のものを使うのは見た目にあまりにも良くない。恐らく何らかの方法でホースを入手することはできると思うが、今のところ入手ルートは確立できていない。

後はフロントのワイヤーハーネスとメーター類、電装品の取付だ。
04/16/2008

だいぶそれらしく…キャブレター取り付け完了

今日の作業でキャブレターの取り付けが完了した。エアクリーナーはまだだが、エンジンをおろしたときにはじめにはずしたであろうアクセルリンケージがキャブレターについてのは約4年ぶりだ。

あとはポンプからキャブレターに行くフューエルチューブとエアクリーナーケースがつけばエンジン関係は終わりだ。
04/09/2008

選択は正しかった?エキゾーストパイプ取り付け完了

ヨークを換えてからというもの、一滴もミッションオイルが漏れていないのを確認しながらエキゾーストパイプの取り付けを完了した。

今回は黒色に塗られた古い品物で全部統一することにした。その方がエキゾーストパイプの寸法精度が出ているからだ。現在補給されているものは材質はいいが、精度が悪い。エキゾーストパイプを取り付けるのにえらい難儀するし、仮に付けられたとしてもパイプサポートに負担をかけてしまって結果的には不経済な結果になってしまう。今回使うパーツは時間もお金も少し余分にかけて集めた品物である。

そんな精度の出ているはずのパイプだが、組むときには注意が必要だ。全体的にゆるゆるに仮組して寸法が厳しいところがあればそれに辻褄をあわせて組んでいく。で、大体決まったなというところで全体的に少しずつ締めて行き完成である。

と、イメージトレーニングだけは何度もやったが実際にはできるのかな?車体をウマに載せて、下にもぐりこみ作業は開始。フロントのパイプはシリンダーヘッドと組み付ける部分はそれ以上どうにもならないので既に決めてある。下に回るジョイント部分から緩めに締めてある。センターマフラーをマフラーサポートで緩めに吊る。マフラーはこの中で一番の重量物なので、マフラーサポートに吊った後、木片を重ねて位置を決めて直接エキゾーストパイプにストレスがかからないようにする。その状態でマフラーセンターの位置を直して、通せるところのボルトはとりあえず通して、ナットを噛ませていく。

ガスケットを入れて、とりあえず噛ませたナットを少しずつ締めて行き、全体でなんとなく辻褄があったところで本締めする。結果、作業時間3時間でエキゾーストパイプの取り付けが完成。寸法が厳しいところは少しあったが、たいした作業の遅滞なく終了。やはり古いエキゾーストパイプはよくできている。これでエンジン関係ではキャブレターと燃料パイプ類を何とかすれば終わりである。
04/06/2008

トラブル発生!オイルが漏れる!

好事魔多し、とはよく言ったものだ。順調に行っていた44ヨタハチの組み立てが一歩もどらざるを得ない事態が発生した。

プロペラシャフトを取り付けたのは既報の通りだが、その取り付けたヨークからボタボタとミッションオイルが漏ってきた。オイルシールも換えてずっと置いていた時には全然漏らなかったのに、車につけたとたんだ。

このプロペラシャフトについていたヨークはもともとこの44ヨタハチについていたものである。聞くところによると、目ではわからないがもともとオイルシールのリップがヨークに当たっていたところは磨耗しているとの事で、そこからもれる場合があるという。オイルシールを換えてもヨークのあたる部分が変わらなければやはり漏るらしい。エンジンとミッションを搭載するに当たって、ミッションオイルは抜いてある。その少ないミッションオイルにも関わらず漏れてくるのだ。

しかし、今更オイルシールあることろは変えられない。となると、置いていたときに使っていたヨークを使えば、普通に使っていて漏れてこないんじゃないか?と思い、ダメでもともとヨークを交換することにした。

いつも行っている工場に行って、手ほどきを受けながらスパイダージョイントを外し、ヨークを交換して新しいスパイダージョイントを取り付ける。次にプロペラシャフトをミッションに取り付けてデフと固定する。次にオイルのリークを見ることもあってミッションオイルを注入。

…別のことをしながら様子をみる。ミッションからのオイルリークはない。その後も何度か車の下を覗いたがオイルが漏れている後はない。ひとまず安心していいだろう。既にエンジンの補機も取り付けが終わり、エキゾーストパイプとキャブレターとフロントのワイヤーハーネスを取り付ければ一応の完成である。
04/04/2008