永年の懸案解消へ。クーリングシュラウド再塗装開始

エンジンルームを開けるといやでも目に入るのがクーリングシュラウド。筆者の44ヨタハチも永年の使用によってクーリングシュラウドの状態がまちまちになっていた。アッパーシュラウドはシリンダーヘッドを内燃機屋さんに出した時に艶のない黒に塗られているのはいいが、他の部分の塗装が落ちているところがかえって目立つ。ロアシュラウドはご他聞にもれず油ウンコがキレイに乗っている。そうかと思えば、シュラウドセンターの中側には部分的に赤い錆が出ている。いずれエンジン本体も治さなければいけないので、エンジンに先立ってクーリングシュラウドを再塗装することにした。大きい部分はサンドブラストに出して、小さい部分は自ら空研ぎペーパーで研いで塗装することにした。使う塗料はアンダーコート。ホルツの水性の塗料だ。44である筆者のヨタハチは前期型のように表面がもこもこの塗装にする必要は無い。目指すのは部品共販から出されてままの板金部品に塗られている黒というかダークグレーの塗色。何しろ適当に塗られている感じが再現できればいい。
04/30/2007

新たなステップへ。リモートコントロール取付完了

オーバーホールなったシフトリモートコントロールを車体に取り付けた。これにてシフトリモートコントロールの整備は完了する。

しかし、こんなことトランスミッションがついていない今でないとできない話だ。シフトレバー下にコントロールロッドを取り付けた状態でフロアに通し、リモートコントロールを取り付けた。というのも、外すときにも難儀したが、コントロールロッドをつけるのため、車体にリモートコントロールをつけた状態では作業に難儀するだろうと思ったからだ。案の定、部屋の中でコントロールロッドを取り付ける作業をしたが、それでも少し難儀した。
04/30/2007

素人整備の限界は低い…リモートコントロールのオーバーホール完了

先月から行っていたリモートコントロールのオーバーホールだが、結局筆者の信頼できる筋にお願いしてしまった。それもひとえに使っていたネジをナメテしまいそうだったからである。

固くしまってもう既にナメそうなネジを回すには、そのネジを再使用しないことを前提とするなら、バイスクリップで咥えて回すという方法がある。言われるまでも無く、筆者もこの方法でいくつもの難関を乗り越えてきたし、できる自信もあった。しかし、今回は事情が違った。筆者の持っているバイスクリップでは咥えられなかったのだ。他の部材に傷をつけても面白くないので、自力でのオーバーホールをあきらめた。

結果から言えば、任せて正解だった。信頼できる筋の持っている工具であれば楽に回ったという。あのネジを回すには特別ではないがちょっと高い工具でないとダメだったようである。

分解して汚れを落として再び組んでもらったわけだが、使われていたグリスは既に石鹸化してしまっていて、グリスとしての用はなさなかったようである。一時は見なかったことにしようと思ったが、それを聞くとやってもらってよかったと思う。今回はブッシュも交換した。このブッシュ、シャレで頼んだらやっぱり補給されていなかった。今後、手持ちの部品が一切無くこれをオーバーホールしようとする人は納得いく仕事ができるかどうか怪しい。出来上がってきたリモートコントロールの動きは信じられないほど滑らかになっていた。ミッションと繋いだ時、シフトフィーリングがよくなっているだろうと今からわくわくする。
04/22/2007

ビンテージパーツシリーズその4 ベアリング

今月のビンテージパーツシリーズはベアリングである。ただし、ベアリングそのものではなく、今回はこの箱に注目したいと思う。

トヨタの後補給パーツ、最近は袋に入って終わりというのが多いが昔はご覧のような箱に入ってきた。今では驚くが、わざわざそれが入る用の箱が用意されていて現在のように規格の箱に入るものは入れるという感じではない。贅沢なものだったのだ。特にこのベアリングの入っている箱を見ると、わざわざ封印までしてあるのには恐れ入る。箱に印刷されている数字を補給された日付だと考えると、このベアリングは昭和39年3月19日には存在したことになる。

箱はその部品が補給されていた時期によってデザインが変わっている。この青色の箱、通称青箱は昭和38年頃から使われていたようである。古い部品を物色するとこの青い箱に入っているRS20系の部品をよく目にする。
トヨタは昭和38年頃から、それまでの部品番号の表記を改めている。現在の五桁−五桁の数字で表記される部品番号に変わっている。それ以前はUP10−五桁というように、頭には使用している車種そして枝番になる五桁の数字という表記だった。仮に他車種の部品と同じものを流用していれば、出所がどこかすぐにわかるので結構便利だったようである。ヨタハチでいうと前期型のブレーキマスターシリンダーのブレーキフールドキャップなどに名残を感じることができる。部品の箱に話はもどるが、今のところこの青い箱で昔の部品番号表記の箱は見たことがない。

次が通称オレンジ箱。デザインはそのままで箱の青い部分がオレンジ色に変わっているものと思ってくれればわかりやすい。いつから始まりいつまで使われていたかは今のところ不明。識者は是非教えて欲しい。

その次が通称赤箱。こちらはわりと最近まであって、筆者がヨタハチを買った時には新品の部品がこの箱に入ってきた時があった。オイルフィルターエレメントの箱(実はこれにもいろいろあるのだが、ここでは割愛)などには比較的新しいものまでこの箱だった。90年代の前半まで流通したように記憶している。

その後はコストダウンの嵐。全面赤でトヨタのマークの入ったものや、現在の牛トヨタマークの入った箱が現在である。なんだか中に入っているものと箱の大きさがバランスされていない品物を手にするときがあるが、現在は箱にいくつかの規格があってそれに入るものをいれるというスタイルを取っている。

昔のパーツリストを見ると、当時流通していたときの価格が書いてあるものがある。現在の貨幣価値で考えると結構いい値段をしているものもある。昔の部品の入っている箱を見ると、補給するほうも買うほうも部品一つ一つを大事にしていた印象を受ける。
04/07/2007