一度手が入っている予感…リモートコントロールのオーバーホール開始

リモートコントロールを車体から外せなかったのはひとえにシフトレバーとギアシフティングロッドbQを外せなかったからだ。もっと言えばロッドの後についているアジャストナットが回らなかったからだ。筆者の信頼できる筋にきいても、「マイナスのドライバーでひっかけるかラジオペンチみたいなものでかければ回るはずですけどね」といわれるが、ピクリともしない。

車体に乗っている状態で外すのはやめて、アッセンで取り外すことにしたのは昨日申し上げたとおりである。早速ブレーキクリーナーでキレイにすると、外見の汚れまみれの状態からは想像できないほどコンディションは良かった。アジャストナットなんか、メッキがきれいに残っている。ロッドがついた状態でいつもの自動車屋さんに行く。持っていくとものの数分でナットが回った。素人整備はこれだから困る。技術の基礎が弱い。

持って帰ってきて、ロッドを外すべく分解を開始した。アジャストナットを外すと、ゲームに入っていそうな平らな電池型のナイロンブッシュ、シフトレバーの下部、ナイロンブッシュ、スプリングシート、スプリング、そしてその下にはパーツリストには載っていないプレートワッシャーが出てきた。構造から考えるに、このワッシャーはスプリングの下を支えなければいけないはずだ。パーツリスト上は存在しないが、これは必要なものだろう。細かい部品なのでなくさないように袋に入れて、工具箱のパーツトレーに入れておく。

しかし、このリモートコントロール一度不適切に手が入っているようだ。まず、使っているグリスが二種類あった。ロッドの中央部分はモリブデンと思われるグリス、底の方のワッシャーの奥には古いMPグリスが干上がった状態で出てきた。シフトレバーを押さえるパーツの四隅のネジは軽くナメてしまっているし、ロッドが付くところに使うゴムのブッシュには使うことになっているワッシャーが無い。でもシフトフィーリングはそう悪くない。一度は見なかったことにしようと思ったが、そうしなくて正解だったかもしれない。
03/22/2007

ようやく本丸に!リモートコントロール外す

先月のパーツ洗浄合宿の際に実は最大のミスをしていた。エンジンパーツの他に実はリモートコントロールを外して洗浄した上でオーバーホールをしたかったのだ。ところが、簡単に外れるだろうとタカをくくっていたら、そうはいかなかったのだ。

今日はエンジンマウントを留めているステーを外して、リモートコントロールのロッドを外すことなくアッセンで外すことにした。一時は見なかったことにしようと思っていたが、外してみて思った。これはオーバーホールしないなんていえない。油ウンコと埃で凄い状態だった。これではいいシフトフィーリングは期待できない。
03/22/2007

整備に近道なし…ミニエースのエアクリーナーケースダンパー交換

少し前のことになる。車検の整備に出したところ、「エアクリーナーケースを止めているゴムがぶっちぎれている」と言われた。本当かな?と、うちに帰ってエアクリーナーのサービスホールを開けてみると確かに一つが千切れている。道理で走行中カタカタカタカタうるさいわけだ。

ヨタハチ、パブリカのオーナーにはなじみがないだろうから説明する。ミニエースのバンのエアクリーナーはサービスホール内で三つのゴムダンパーを介して車体に留められている。もとより振動の大きいエンジン故、それと繋がるものは巧妙にゴムの緩衝部品がついている。エアクリーナーは車体にゴムダンパーがついて、尚且つインテークのパイプには蛇腹のゴムがついてエンジンの振動をいなしつつ機能を全うしている。

エアクリーナーケースのゴムマウントである。幸い部品は解体車から外してあったダンパーがあるからよし。この辺の用意の良さは流石である。外しづらいから見なかったことにして捨ててしまおうと一瞬思ったがやらなくてよかった。そう、ミニエースのエアクリーナーケースは外しずらいのである。何がやりづらいって工具がなかなか入らないところにあることだ。そして悪いことに今回千切れたダンパーは一番工具が入りづらいことろにあるものだった。

最初はなんとかエアクリーナーケースを外すことなくダンパーだけ脱着して終わらせようとしたが、やはりエアクリーナーケース自体が邪魔をして、手が入らないは工具が入らないは。そうこうしているうちに手を傷だらけにしてしまったので一時休止。付いているものをいろいろと考えた挙句、「素直にエアクリーナーケースをはずそう」ということにした。要するにケースを一時外してエンジンルーム内で少しずらせるようになれば工具が楽に入って、ナットで止まっているゴムダンパーは簡単に外れるのだ。

結果的には作業を休止する前の所要時間の約3分の1で作業は完了。怪我も増えることはなかった。整備に近道なし。結果的にはきちんと手順を踏んだ作業は終わるのも早いのである。それを本業にしているひとならそれなりの裏技もありそうなものだが、筆者のようにそれを生業にしていないようなものは愚直に作業するほうが早く終わるようである。
03/14/2007

緊急事態は回避!デスビローター補給を確認

その後調べたところ、どうやら最悪の事態は避けられそうである。補給が終わったかと思っていたデスビローターであるが、補給されていることを確認した。ただし、部品番号はおなじみの改変された番号からさらに変更を受けている。更にお値段が以前の500円ほど増し。トヨタのお家芸、部品代を意図的に高くして発注を減らし、注文が少ないからと補給を打ち切るという補給打切スパイラルに入れている。部品番号を調べてみると、RT40系のコロナなどと同じ部品に統合されている。

とりあえず明日にはなくなるという事態にはならないが、心ある方々は複数確保しておく必要がある。デスビの部品、ここのところ補給打切が続いている。イグニッションコイルと繋がるワイヤーはなし。そのワイヤーがデスビに付く部分のナイロン製のブッシュは既になし。どの部品も小さくてこんなの出るだろうと思うものばかりであるが、それが命取りになるものばかりである。ましてや電気の部品だから大変だ。ひびの入ったブッシュをつけていた車をみたことがあるが、あらぬところから高圧の電流がリークしていて、プラグを取ってもいないのに青白いスパークがエンジンルームに走るのを見たことがある。

だが、焦って今発注することはオススメしない。時は3月。一時的に部品の出方が鈍くなる時期である。新年度まで待った方がいいかもしれない。
03/13/2007

緊急事態!遂にデスビのローター補給打ち切りか?

部品洗浄合宿で使えるようにしたデスビ用に部品を頼んだ。共販で部品番号を用紙に書いて、長いいすに座って見た事のない缶ジュースなど飲んでいたら、一部部品が出ないと言われた。「ああ、エンジンアッセンとかシートアッセンの番号とかも書いておいたから、そのことだろう」と、たかをくくっていた。が、よくみるとそうではなかった。出ないといわれた部品の中に出て当然と思っていたデスビのローターが含まれていたのだ。

「わかった、元の品番だからだ。変更された品番で頼めば出るでしょ?」と、違う品番を書いたがそれでも出ない。っていうか、「品番不明になっていますよ」といわれる始末。…本当に出ないんだ。他の県の状況は今のところわからないが、手に入るものなら手にした方がよさそうである。
03/04/2007

ビンテージパーツシリーズその3 ヒューズボックス

今月のビンテージパーツは44年式用のヒューズボックスである。このヒューズボックス、昭和44年以降のトヨタ車にはおなじみのもので、中古の部品も意外と手に入りやすいパーツの一つである。ちなみに同じ品番のものが現在でも補給されていて、オリジナルのものとは互換性がある。が、である。画像にあるように筆者はいくつも持っているのであるが、オリジナルのヒューズボックスと同じものは一つとしてないのである。まず、ヒューズボックスのフタが違う。古いものが乳白色なものであるのに対して最近補給されているものは透明度が高い。表面のヒューズの表記はまったく違う。オリジナルを重視する向きにはまったくオススメできない。

ヒューズボックスの裏面を見ると更に絶望感に支配される。こちらに至っては端子の出方が同じものが一つもない。使用は可能だが、電気デバイスを追加したときには使えない場合が出るかもしれない。普通のヨタハチ、パフリカはクワ型の端子をネジで留めればいいが、44用は平型の端子である。

更に事情をややこしくしているのが昭和48年頃からのヒューズボックスである。一見同じに見えるのであるがこれは全く違うものである。まず品番が違うので既に互換性もない。裏を見ると全く端子の出方が違う。筆者の44ヨタハチは一時期フタがない状態であったが、ミニエースの中古品を手に入れてそれをつけていた。しかし、ある日、フタに書いてあるヒューズの配置と実際のものに違いがあることを発見し、こんなものに二種類のものがあることに気がついたところから研究が始まったのを覚えている。

画像に出ているヒューズボックスを説明すると、フタがついていないのが実車についていたオリジナル。オリジナルに近いのは箱から半分出ているものである。
03/04/2007