何ではずしたんだっけ?助手席側ドアの作業完了

助手席側の内張りを外したままにしてあったのは覚えていたが、果たしてなんで外したのか?作業を始める前にそれが思い出せなくなった。このトピックスを読むとわかるが、ドアロックアッセンを外すつもりでいたのだったと思い出したのがその一分後。じゃあ何で忘れていたのか考えると、ロックアッセンが外せなかったのもショックだったがそれよりもショックだったことが二つあった。そっちのインパクトの方がはっきり言って大きかったからだった。

その1つ目。実は隠れた自慢だったドア内部のオリジナルのサイレンサーパッドが一部剥げ落ちていたのだ。サイレンサーパッド?なんだそれ?と思う方もいると思う。パーツリストを見てもこそこそっと書いてあるし、実車をみる機会があっても、ドアの内側まで見る機会はあまりないから存在を知らなくても仕方がない。
ドアの内側には外板に沿ってアスファルトシートと思われるサイレンサーパッドが張ってある。そのアスファルトシートには15ミリくらいの正方形の網目がついている。固いアスファルトシートを適当に曲げるようにするためか、ドアの内側に熱して圧着する際に着けるのかどちらかのためにこの網目は必要であると思われる。このサイレンサーパッド、今までの筆者の経験ではドアの板金を施した車やレストアをしたという車にはついていた試しがない。今のところ、年式によってついていたりついていなかったりという違いがわかるほど筆者も実物をみたことがない。
このサイレンサーパッド、網目から切れ目が出来て一部がドアの内側に落ちていた。道理でドアの上げ下げをするときにゴトゴトという音がするわけである。

ドアの上げ下げというと、ショックだったことの2つ目。ドアウインドレギュレータの端につくバランスゴムである。このバランスゴム、両端を針金で留められていたのだがこの針金が折れていたのだ。先端に残った数ミリで引っかかっていた状態でドアウインドの上げ下げをしていた。しかし、このバランスゴム、パーツリストには書かれていないのが気になる。以前のオーナーが勝手に付け加えたのか?他のヨタハチにはついていないのだろうか?まさか44年式だけのギミックである…とは思えない。

サイレンサーパッドは将来板金をするであろう時にやることにして、今回はバランスゴムの補修をした。近所の金物屋さんに行って買ってきた手で曲げられるけれども適当に固い針金でゴムの端を作り、ドアの内部に取り付ける。その後内張りを元に戻し、ドアレギュレーターハンドルとドアハンドルを取り付けて作業完了である。と、思いきや、実際に窓ガラスの上げ下げをしたら、上げるときにものすごい力で動かさないとあがらないという事態になった。窓ガラスをスムースに上げ下げしたいのにバランスゴムを付け直したのにこれでは本末転倒である。

そういえば、針金と同じ金物屋さんで昔買ったシリコングリスが実によかった。本来は建具用だが窓ガラスなんて建具みたいなものだ。それを思い出して工具箱を探して見るが、なし。仕方なく作業を中断して自動車用品店に。結局、呉工業製のフッ素も入っているシリコングリスを買ってそれをドアのガラスランに吹き付けた。ドアの内張りも完全には取り付けていなかったので、あけたついでに普段は見えないところにあるガラスランにも軽く吹きつけた。すると、さっきまでの動きが見違えるほど軽い力で窓ガラスを上げ下げできるようになった。今回買ったグリスが金物屋さんで買ったものの実に十倍の値段。同じ効果でこの価格差は果たして安いのかどうなのか。

こうして長い間あけたままにした助手席の作業は終了。次は運転席側である。
08/01/2006

10年ぶりに奪還!44ヨタハチ用ターンシグナルリレー入手

手放した部品はなかなか帰ってこないのである。そんな部品の一つ、44ヨタハチ用のターンシグナルリレーを10年ぶりに手に入れた。

何でも初めは失敗するものである。筆者の初期の失敗で今でもリカバーできないのはアシュトレーである。筆者の44ヨタには当初純正のアシュトレーがついていた。ただし、フタはなかった。だもので、惜しげもなく捨ててしまったのである。ヨタハチのアシュトレーはフタが必ず駄目になること、そして本物は手に入りずらいものであることがわかったのはそのあとしばらくしてからである。

これと同じ例がターンシグナルリレーであった。筆者のヨタハチには当初、ニッサン系の部品メーカーであるナイルズ製のターンシグナルリレーが使われていた。それが壊れたので、新しいターンシグナルリレーと交換したのだが、実は純正そのもののターンシグナルリレーは残っていたのである。しかし、経験が浅いというのは恐ろしいことである。わざわざ違うものがついているのだからと、そのリレーが使えるのかどうかも確認することなく捨ててしまったのである。

失敗したことがわかったのは数年後であった。44ヨタハチには従来型のリレーを改良したリレー(こちらを仮にA型)と、KP30系と同じリレー(こちらを仮にB型)が使われているのがわかった。筆者のはB型のリレーが使われていたのは、捨ててしまったから良く覚えている。

44用の二つ、これの違いは何かというと音である。作動しているときの音がまるで違う。ということは、車の雰囲気も変わってしまうのでこれは案外重要なアイテムである。しかしこのリレー、他のヨタハチやパブリカにはついてなく、KP30パブリカにしか使われていない。現在になっては、このKP30の解体車を探すのが難しい。よしんば見つかったとしてもこのターンシグナルリレーだけ欲しいために車1台入手する訳にはいかない。

筆者のヨタハチ歴も既に12年目に突入するが、しはじめの頃の失敗をリカバリーするのはなかなか大変である。
07/13/2006

トヨタよあなたはエラい!パブリカ、ミニエースにサービスキャンペーン発表さる

さすがは世界に冠たるトヨタ自動車である。本日、ミニエースとパブリカにサービスキャンペーンのお知らせが正式に発表された。

昭和41年からのパブリカUP20系、UP30系そしてミニエース全年式がサービスキャンペーンの対象となった。サービスキャンペーンとはリコールほど重大な欠陥ではないが改修を要する箇所が発生したときに適用となる。その改修を要するところとは、ヒートエクスチェンジャーである。パブリカはこれにヒーターのダクトが加わるが、材料にアスベストが使われているために今回のサービスキャンペーンとなった。アスベスト、そう細かい粉末状になったものを吸い込むと中皮腫という病気になるもととされているものである。パブリカとミニエースのヒーターを使っているとオーナーは中皮腫になるというものではないが、ないに越した事はない。

気になるのはどう修理してくれるかだが、UP20とミニエースは交換、UP30は点検、改修だということだ。交換?そう、新品の対策部品に交換してくれるというのだ。しかも無料である。車に付いている物は直してくれるだろうが、筆者が予備で持っている中古のヒートエクスチェンジャーも交換してくれるのだろうか。ちなみに3つもある。全部無償…だと嬉しい。

筆者のミニエースのあまり考えたくないところの一つがエキゾースト系。ことにこのヒートエクスチェンジャーを含むサブマフラーだったのだ。どこかに小さい穴が空いているのか、アクセルオフするたびにパンパン音がするのである。この穴が大きくなって破れなきゃいいけどなぁなどと思っていたが、これを直してくれるというのだからありがたい話である。

しかし、この対策のために部品を作るとなれば、そのための冶具などを作るのだろうか?いや、冶具はそもそもあったに違いない。じゃあ、いままでなんで出してくれなかったんだという話にもなる。

今回対象となった台数は全国で650台という話を筆者の信頼できる筋から得た。というか、パブリカとミニエースでこんなにあるのが驚きである。詳細はトヨタのホームページに出ているので参照してもらいたい。なお、ヨタハチにパブリカのヒートエクスチェンジャーが着いている車は対象になるのかといえば、多分対象にはならないだろう。
07/06/2006