これは一体何?燃料タンクに着手

 クーリングダクトは一時作業中断。燃料タンクの清掃に着手した。サンバーくんの車内に置いて、残留していたガソリンがなくなったのを待っての作業着手である。タンクを持ち上げるとやはり「さらさら」と音がする。いや、ガソリンがなくなって潤いがなくなった分、音が気持ち濁音になっている。一体これの正体は何か?タンクをゆすったりして出してみた。…何だろう、小さいが鉄を削ったような錆が出てきた。タンクの中をみると、底の部分が少しであるがめくれたようになっている。タンク内の素材の状況は良好。よほどミニエースのタンクの方が酷い状況だった。取りあえず今回はマリンクリーンを投入して中のガソリン成分の堆積物を除去して、というよりか水でジャブジャブすすげる状況にして中を良く洗い、再び水抜きのためにサンバーくんの中に収めた。次はお待ちかね、ラストリムーバーの投入である。
08/28/2004

新たに謎解明?別のヨタハチの組み立てを手伝う

 みなさん、ヨタハチの修理特にメーターやハーネス回りを修理した経験のある人はこう思わなかっただろうか?「昔の人は体やわらかかったんだな」とか「きっとこれを組んだ人は手先がきようだったのかも」と。何がいいたいのかというと、ハーネスの修理やメーターの取外しなどをすると、結構無理な姿勢を強いられる。筆者に至っては右の肩の筋を違えたくらいだ。じゃあ、これらハーネス類を生産時にダッシュ裏に這わせるときにはどうしたのだろう、というのが筆者の地味であるが永年の謎だったのである。その謎が今日解明された。
 うちの近所でヨタハチをレストアし、現在組み立てている人、そう今の新撰組ブームにあやかっている日野市在住ということで土方くんとしよう、その土方くんと筆者の休みがたまたまあったので、ヨタハチのハーネスを這わせることにした。メーターパネルの裏にハーネスをクランプに留めなければいけないのだが、これが結構難儀である。その時はたとひらめいた。これは永年の謎を解明するチャンスである。
 謎は謎として持ってはいたが、いくつかの仮説は立てていた。そのうちの一つ、ハーネスを這わせるときに作業をする人は運転席のフロアに寝て作業をした、である。
 つまりこうだ、ステアリングとシートを取り外して(というか生産ラインではまだ取り付けていない段階であろう)そのフロアに作業者は仰向けに横たわり、丁度クロスメンバーのあたりを枕にして作業をした。足はリアのトランクルームに投げ出して、である。
 これを土方くんに提案して実践したところ、あれほど困難と思われていた作業がいとも簡単に終ってしまった。そして、このように作業をしたであろう裏づけがひとつあった。丁度ダッシュパネルの裏をハーネスが這っているのでいるのであるが、そのハーネスは丁度灰皿がある板の裏にあるクランプで留められるようになっているのである。これをバカ正直に運転席に座り、ハーネスを見ないで手だけ回して止めようとすると途方もなく時間がかかるのはわかるだろう。
 もっとも、この姿勢で作業をしても作業をする人は選ぶ。小柄な人の方がいい。ちなみに土方君は筆者より15センチほど身長が低い。
08/24/2004

なんでこんなところに…。クーリングダクトのポリパテにやられる

 しかし、自動車屋さんのセンスというものには時折首を傾げざるを得ないことがある。筆者のダクトはそのいい例だろう。ダクトのブレードにポリパテを塗り、下地としているのである。しかも、パテが二層、その上に色が二層で吹いてある。仮に一度にここまでやっていないにしても、このセンスはない。最初はそのままスクレーパーで削るようにはがしていったが、あまりに厚くしっかりついている部分については一度ペーパーかけして薄くなってからスクレーパーで剥がしている。
 燃料タンクについては、触ると刺さりそうな感じの硬い錆が出ていた。さらさら言っていたのは、この硬い錆が中を舐めていたからだ。
08/23/2004

いきなり苦境に!44ヨタリフレッシュプロジェクト本格的に開始

 ステアリングギアボックスのオーバーホールとリアアクスルのホイールベアリングの交換に端を発した今回の44ヨタリフレッシュプロジェクト、やるやると言っておきながらなかなか進まなかったがここに来て漸く本格的にスタートした。が、いきなりの苦境にたたされてしまった。
 今日からはじめたのは永年の懸案であったクーリングダクトのオーバーホールと燃料タンクの清掃である。まずはクーリングダクト。ボンネットヒンジを留めているナットを外し、ボンネットを外す。クーリングダクトを留めているボルトとワイヤーの端を取ると、クーリングダクトは苦もなく外れた。何が永年の懸案なのか?ダクトのバッフルが何故かボディと同じ色に塗られてしまっていることである。冬になってクーリングダクトを閉めると実に格好悪いのである。それから、塗装が厚い上にご丁寧に一部は割れて落ちいてたりするから始末に悪い。なんとか綺麗に塗りなおしたいと思ってはいたが、エンジンを外すことがない限り作業は難しかった。さて、外したクーリングダクトをまじまじと見るとバッフルに塗られていた塗装はやはりかなり厚い。取りあえずスクレーパーで塗膜に刃を立てて削っていくと、この厚みの意味するところがいやというほどわかった。何層にも色が塗られていればまだしも、ご丁寧にボディとおなじく、サーフェイサーで下地が作られている。しかも二層も。地金から塗装の表面まで四層でできていて、一番厚いところでは0.5ミリほどの厚さがあった。こんなに厚い上に厚みを形成するのがサーフェイサーでは剥離材を使ってもあまり効果は期待できない。これで塗装に覆われていた地金が綺麗な状態ならいいが、薄らと錆ているのである。だから塗装が割れていたのだ。しかし、他に方法はない。飽きるまで塗装の割れた所をきっかけにして別の塗装を割るように削っていった。
 次に燃料タンクである。購入以来9年。燃料系のトラブルは皆無であったが、そろそろ旧車の定番である燃料タンクの錆が気になる所。これも外してしまうと全く走れなくなってしまうのでエンジンを下ろすような大修理の時にやるのが好ましかった。最初に後だけウマに乗せて燃料タンクからガソリンをある程度抜き取った後、前にもウマをかけてタンクを止めているネジとゲージについているハーネス、そして燃料パイプを外す。ここでいきなり問題が発生。なんと燃料タンクを止めているネジを一本捻じ切ってしまったのである。炙っても556攻撃をした上でバイスパライヤーをかませても回らず。これは修理工場に持っていったときにもんでもらうことにしよう。
 燃料タンクを外して中を見てみるとなかなか綺麗である。これなら大丈夫かと、燃料タンクを斜めにした瞬間、嫌な音がした。タンクの中から「さらさらさら…」という音がした。
「…ちょっと待ってよ、今何か言った?」と今度は反対側にタンクを傾けると「さらさらさら…」。微妙に残ったガソリンに錆の粉が混じっていてそれがタンクの中を舐める音である。ちょっと勘弁してくれよ、さらさら言うのは春の小川だけにしてもらいたい。もしやと思って、ボンネット内にあるフューエルフィルターを見ると、そこに目の細かい錆が少し溜まっていた。ということは、錆が出ていたのはおきっぱなしにしてからではなく、真っ当に走っているときからということになる。
 まあ、最初からきれいにするつもりでいたのでなんてことはないが、僕の車のタンクは大丈夫だなんて思っていながら走っていたことが恥ずかしいし、嫌になった。
08/21/2004

先ずは部品の精査から。エンジンとトランスミッション切り離し

 我が44ヨタのエンジンとミッションをサンバーに積んだはいいが、一つ間違えを犯してしまった。サンバーくんに積むとき、フォークリフトにぶら下げて積み込んだのである。つまりは、サンバーくんの荷台から一人の力では降ろすことはできない。そこで、サンバーくんに載った状態でパーツに分けて降ろすことにした。
 しかし、9年の歳月というのは短いようで長い。忘れもしない、第三京浜の川崎を出たところでエンジンを壊してから数えても8年、あんなに綺麗にしたロッカーアームカバーがすっかり油汚れで汚くなっている。トランスミッションもケースそれ自体は綺麗だがエクステンションの方は上の方からミッションオイルが漏れている。オイルシールがダメだ。みれば見るほどやりがいがある。少しずつ片付けていこう。
08/12/2004