奇跡が起こる?リアブレーキホイールシリンダー入手

 今日筆者の信頼できる筋から発注していた部品を引き取ってきた。この中には、部品番号を間違えてリアブレーキのホイールシリンダーを発注してしまっていた。まあ、発注しても出ないだろうと思っていたのだが、これがなんと出てしまったのである。元々持っていたホイールシリンダーと見比べてみないといけないが、どうやら同じ物のようである。後で精査しよう。
11/29/2003

動き滑らか!オルタネータオーバーホール終了。

 ミニエースのオルタネータが筆者の信頼できる筋でのオーバーホールからあがり、今日手元に届いた。
 プーリーを回すと実に滑らかに回る。オーバーホール前に回したときはこんなものだろうと思っていたが、いやいや、ちゃんと直せばかなり違うことに気が付く。外したベアリングがオルタネータと同封されていた。ベアリングは2つあり、1つはまだなんとか綺麗に回っているが、もう一つは完全にダメ。指で回そうとしても回らない。ベアリングについているグリスも完全に固まってしまい、全く機能を果たせないのがわかる。
 エンジンへの取り付けは明日にしよう。これがないためにエンジンをかけていなかったので、しばらくぶりにかけてみよう。 
11/25/2003

また新たな試練。燃料タンク洗浄開始

 昨日燃料タンクを外したのに引き続き、今日は来るべきタンクの錆取りに向けてタンクの洗浄を行った。
 さて、燃料タンクといえば、以前ガソリンを抜いた時に大量に出てきた木の葉が腐ったようなゴミが気になる所。あの正体は一体何なのか?どうやら、あれはガソリンが古くなってできた堆積物のようだ。筆者の前のオーナーがミニエースのタンクを保管するにあたり、ガソリンタンクにガソリンを満タンにした。その時、あまり入らなかったということだ。ということは、20年近く古いガソリンを抱えたまま走ることもなくミニエースは放置されていたことになる。それは堆積物の一つや二つあっても仕方がない。現に一回洗浄した後下地が見えたタンクの底は錆一つない綺麗なものだった。錆よりも堆積物の除去、こちらの方が肝になりそうだ。
 今日は薬品の使い方を間違えてしまって完全に堆積物を除去することはできなかった。もう一度やろう。
11/23/2003

意外と簡単。ダニオくんの燃料タンクを摘出

 前日の晩、頭の中で作戦を練っていた。何回か別のパターンでシミュレーションしてみたが、どうにもネックになるのはタンクとフューエルのインレットを繋ぐゴムのチューブである。もっと言えばこのチューブを止めているクランプをどうやって外すかがいくら考えても答えが出なかった。結局、車体下にもぐりこんだときに外すしかないという取敢えずの結論を出して寝た。
 そして今日、早速作業開始。ミニエースのリアアクスルを馬に載せて車体下にもぐりこむ。
 まずタンクに繋がれているハーネスとフューエルチューブを取り外す。この年式のミニエースはチャコールキャニスターがついていてそこに至るフューエルチューブがある上に、フューエルゲージがタンク自体にアースされておらず別にハーネスを設けてられているので意外と繋がっている部分は多いので注意が必要である。タンクは鉄のベルト二本で止まっていて、このベルトを車体から出ているボルトにダブルナットで止まっている。このナットを緩め、いつでもベルトを外せる状態にする。
 さて、今度はいよいよフューエルインレットを外す。どこからはじめればいいんだ?と思案していると、左のリアフェンダーの中に1枚仕切りがあるのを発見した。「何だこれは?」どうもレイアウトからして、この仕切りを取るとフューエルインレットが見えるはずだ。一筋の光明を頼りにその仕切りを外す。結果はその通り。仕切りの裏にはフューエルインレットパイプがあったのだ。これで一気に作業は進んだ。インレットパイプを上下で止めているクランプを上だけ外してフューエルインレットを外し、ゴムチューブがタンクに繋がっている状態のまま、タンクをベルトから外し、抱えるようにして外した。外れたタンクは埃と土まみれ。そんなタンクを抱えたものだから、下ろしたての作業着は一瞬にして年季が入ってしまった。
 外したタンクを良く見ると、外す前に思っていたのより外観はよかった。穴の開いているところもないようだし、なくなってしまった塗装はあとからなんとでもなる。問題は中身であった。腐ったガソリンが残留しているタンクのドレーンプラグを開けるとプラグの先に泥状になった錆かこんもり溜まっていた。明日はタンク内の洗浄をする予定だが、まだまだこのタンクは楽しませてくれそうである。
 作業は11時から始めて、ガレージの掃除が終ったのが15時である。日が暮れてもやる心算でいたが思いのほか早く終って拍子抜けしたぐらいだ。
11/22/2003

黒いネコはブルー?ダニオくんの色を考察

 辛い作業の後は楽しいまだ見ぬ未来の事を考えるのがいい。今やった作業が将来報われるような気がするからだ。
 穴だらけのボディを見るにつけ、この穴がふさがった後塗られる色の事を考える。ダニオくんの「ダニオ」はボディカラーが「ダニオブルー」という名前であったために筆者はダニオくんと呼んでいるのはご存知の通りである。それじゃ、この色現在流通しているのかな?と考えると街を走っている車のボディカラーが気になってくる。現在のダイナなどに使われているブルーは、ちょっとポップな色で、働く車の塗色としてはどうかと思う。ニッサンのパオの濃い緑?49年頃のミニエースの色としては暗すぎないか?それよりも今はメタリック色が多くて、ソリッドカラーの車はなかなかない。ましてや緑とも青とも取れない色である。
 いろいろと考えながら街を歩いていると、筆者の琴線にビビッドに引っかかる色の車が目の前に現れた。ドアには黒いネコ…。そう、クロネコヤマトの宅急便、ヤマト運輸の車に使われているグリーンだ。ベージュ色とグリーンのツートンの同社の車、この緑色だ。ここでは仮にクロネコグリーン(なんだかいろいろな色の名前が出て混乱するが…)と名付けるがこのクロネコグリーンが何だかダニオくんのダニオブルーに似ているような気がする。理論的な裏づけは全くない。
11/19/2003

やっぱり悪い整備性。部品交換に手間取る

 折角オルタネータを外しているので、この機会にオルタネータを回しているVベルトを交換しようと作業を開始した。このVベルト、どうも新車当時から替えていないらしく、引っ張ってもいないのにベルトの断面に亀裂がある。
 以前にも話をしたが、いや、実にミニエースの整備性は悪い。
Vベルトを変えるにはクーリングシュラウドインレットを外した後、クーリングファンを取り外せばベルトプーリーが姿を現す。たかだかこれだけの作業をするのにミニエースは先ずフロントをジャッキアップして馬に載せて、サブマフラーに邪魔されながらボルトを緩める。そのボルトだって素直に回ればいいが、おおかた錆びている。暗いし奥まっているのでライトをあてても必ずどこかが陰になる。中には筆者の手は入らないようなところもあるのだ。
 作業を開始して1時間、埃と泥にまみれて漸くVベルトを交換。外したベルトは案の定、至るところにひびが入っていて、折り曲げると苦もなく切れてしまう。作業の途中、このままにしようかな…という誘惑にかられてしまったが、作業を止めないでよかった。
 続いて来るべき燃料タンクを外すときに備えて、フューエルラインの清掃をした。フレームの左側にシャーシ自体にボルトで止まっていて、長さにして70センチのパイプである。それ以外はゴムのホースでできている。キャブレタークリーナーで中を満たして異物があれば綺麗にした後、エアで吹いた。残留して腐ったガソリンが変な臭いを放っていたが、ゴミの類で詰まってはいなかった。これで燃料系で手を入れるべきはガソリンタンクだけになった。
来週はいよいよタンクを外そう。
11/17/2003

走りに期待!ミニエースの構造について考える

 先日、来るべき燃料タンクの取外しに向けて作戦を立てるべく、ミニエースのダニオくんの床下にもぐりこんでミニエースの構造を精査した。
 パブリカのコンポーネントを使ってトラック・バンと仕立てたミニエースであるが、全部が全部パブリカのコンポーネントを使っている訳ではない。例えばトランスミッションでいうと、エクステンションの長さが違う。プロペラシャフトはパブリカのそれに比べると半分くらいの長さになっている上にシャフト自体の太さもかなり細くなっている。
 また、エンジン、トランスミッション、リアアクスルとシャーシフレームのレイアウトを見ると大変興味深いことに気が付いた。両方の前輪の中心を結んだ線を仮に仮想フロントアクスルと言うことにすると、エンジンの搭載位置がこのフロントアクスルよりも後に位置している。パプリカ、ヨタハチはこのエンジン搭載位置がフロントアクスルよりも前にある。
 もう一つ面白いのはミニエースはパブリカ、ヨタハチよりもホイールベースが短いのである。パブリカよりも150ミリ、ヨタハチよりも50ミリ短い。
 これら二つの条件を総合して考えると、ミニエースはコーナリングの性能がかなりいいのではないかと思っている。コンパクトに纏めた駆動系によってコーナリング時の慣性モーメントが少なく、短いホイールベースはベースモデルであるパブリカよりも少ない回転半径を与えることになる。パブリカでも街中で小回りが利くのにミニエースはそれよりも小回りが利くことがわかる。ミニエースのカタログにあるコピー「街のミスタースマート」が、これらの要件を考えるにあながち空虚な売り言葉ではないのではないだろうか。
 一方でデメリットもある。ホイールベースが短いということは直進するときの安定性が悪くなることになる。わかりやすく言えば、高速道路を走ると乗っている人は疲れやすいということである。パブリカよりも更にローギアードのディファレンシャルを持つミニエースはパブリカと同じスピードで走るのにエンジンを余分に回さなければならない。恐らく壊れないか気が気でない分精神的にも肉体的にも疲れる可能性がある。
 そもそもパブリカよりも重心が高いミニエースがコーナリングに優れているのかという疑問もある。
 全ては走り出さないとわからない。それまでは机上の空論でしかない。
11/10/2003

新たな試練。オルタネーター故障

 エンジンはきちんとアイドリングしている。かけているうちに段々と危うげな動きは少なくなっている。しかし、である。アイドリングを長い時間していると、何だか気になる音が聞こえてくる。「シュイーイ」とか「ピューイー」と言う感じの音である。それが時々エンジンの音よりも大きく聞こえてくる、いや、周波数が明らかに違う高い音なので、エンジン音とは別個に聞こえているのであるので大きく聞こえているのかもしれない。果して、この音の正体は?ということで、今日は原因究明をした。
 はじめはクラッチであると思っていた。時々擦るような音がするのでエンジンで擦る音というと、これくらいしか考えられなかった。もうひとつ考えたのはパイロットベアリングかとも思った。
 エンジンルームを開けてエンジンをアイドリングしてみる。その音は聞こえてくるのであるが、音のしているところは、パイロットベアリングとクラッチの辺りからではない。エンジンの右側、そう丁度筆者が腰掛けている下から聞こえてくる。オルタネーターだった。オルタネーターというとチャージランプさえ点かなければ大丈夫だと思っていたが、ことはそう簡単ではなかった。軸を支えるベアリングがダメである。試しにスロットルを煽ってみると、回転にあわせて音が大きくなる。たまに当り方が変るのか、ときどき非常に怪しげな音を発する。電話を通してで申し訳ないが、筆者の信頼できる筋に音を聞かせたところ、やはり見解は同じだった。
 考えてみれば、このオルタネーターは20年寝ているのである。機械部分であればそんなに悪くはならないだろうが、電気部品は適切に使っていないと悪くなる。来るべき事態が来てしまったから言うわけではないが、実は筆者がエンジンをかかるように整備するにあたり、一番心配していたところがこのオルタネーターであった。エンジンがかかった瞬間チャージランプが点いてオーバーホール。それがそうでなかっただけでも儲けものだったが、やはりこのままでは公道復帰という訳には行かないだろう。早速オルタネーターを取り外した。外したオルタネーターはアルミの白い錆と茶色い埃が混ざっていた。今夜はこれをワイヤーブラシで綺麗に落とそう。
11/07/2003

ミニエースのフューエルラインの改修に着手。

 アイドリングといえば、現在筆者のミニエースのダニオくんはエアクリーナーの点検口をあけてそこにフューエルホースを通して携行缶に先を突っ込んでガソリンを送っている。今日は何だかいつまでもエアクリーナーの点検口をあけているのが嫌になったので、フューエルラインを直そうと立ち上がった。
 ミニエースはシャーシの左後側に燃料タンクがあり、そこにシャーシフレームに抱きつくような感じでフューエルラインのパイプやらホースやらが付く。ヨタハチやパブリカの燃料系ならその日のうちに外したいところなのだが、初めての体験なのがチャコールキャニスターに至る配管である。パーツリスト上では、燃料タンクの上に少しあるようであるが、それはあくまでもパーツリスト上での話である。
 そこで、今回は目視で確認できる範囲を改修しようということで、フューエルポンプから後フューエルフィルターに至るまでの燃料系を直すことにした。この部分は全てホースになっているので、全部外して新しいホースに換えればいいだけの話である。
 しかし生産されてから来年で30年、その当時は想像だにできなかった現象がまあ起こるものだなぁと思った。このフューエルホース、一部はシャーシにクランプでくっついているのであるが、このクランプされている部分で切れていたのである。恐らく、エンジンの振動によってゆれている間に、クランプの端でホース自体が切れてしまったのであろう。
 もうひとつはフューエルフィルターである。昭和44年以降の車によく見かける太鼓型のフューエルフィルターであるが、これを外してガソリン臭を我慢して吹いてみたところ、空気が全く通らなかった。前オーナーが燃料タンクにガソリンを入れても燃料が来なかったと言っていたが、どうやらその原因の一つのようである。見方を変えれば、フューエルフィルターとしての機能わあますことなく発揮しているとも取れなくもないが、ここまで詰まるとは思っていないだろう。新品のフューエルフィルターに交換(そうです、当時と同じ物出てますよ)して今日の作業は終了した。
11/07/2003

淀みない?アイドリング。キャブレターのセッティング決まる。

 キャブレターのセッティングが漸く決まった。結局、アイドルアジャストスクリューは1/4回転、スロットルアジャストスクリューは2/5回転、基準の調整値よりも増したところでアイドリングするようになった。20年以上もまともに回っていなかったことを考えればこんなものかもしれない。今後は事あるごとにエンジンをかけて、慣らしていって再び調整するようにしよう。点火時期も少し調整。それまであった状態からやや遅らせたところで決めてある。
 
11/07/2003

エンジンの調整進む。アイドリング始める

 キャブレターの調整が進み、あんなにしなかったアイドリングがようやく何とかするようになった。まだ点火時期の調整もしなくてはならないだろうし、キャブレターの調整もしなくてはならないが、エンジンが温まるとアイドリングをするようになった。大した進歩である。しかし、まだ淀みなくという感じではなく赤ちゃんがよちよちと歩く様のようで、頼りない。まだエンジン自体も回り渋い感じがある。明るい時に今度は少し煽って回してみようと思う。
11/03/2003